信の信州からの贈り物

信州で単身生活 6年、その間に魅せられた信州の大自然。そして関東周辺の自然と花々を織り交ぜて発信しています。

2015/09 快晴の裏銀座を往く ~烏帽子岳~

2015年09月26日 | 北アルプス(南部)

こんにちは、信です。
前回ダイジェスト版を中途半端に書きましたが、今回のシルバーウィーク山行詳細版をシリーズにして書いてみたいと思います。

今回の山旅の始まりは松本から。
シルバーウィーク前の金曜日、松本入りしました。
これからの前途の天気を予想させるような青空!
松本駅のアルプス口のホテルで前泊。
          

翌朝 AM 3:30に起床、行動開始します。


既に2日分の行動食と、タバコ4個は買っていたのでそのまま電車に乗り込みます。
前回(爺ヶ岳)と同じAM 4:35発のムーンライト信州号で行きます。昨日、既に指定券は買ってあります。
    

ムーンライト号は189系6両、6号車が一番前です。車両位置がイマイチ分からないのが残念。
今回は2号車、前で待っていて慌てて後方へ走りました。


AM 5:11定刻通り信濃大町駅に到着。
タクシー乗り場で七倉行きを呼びかけ、すぐに1人若い人が捕まったのでそのまま乗車します。
同乗者は二十台の若い男性、なんと岡山から来たとか。テン泊のデカいザックを持ってました。
幸先よくAM 5:40に七倉の登山相談所に到着、ここで登山届を出します。


普通はここでタクシーを乗り換えるのですが、もう30人ばかり並んでいました。
でも我々はラッキーで、運ちゃんが許可証を持っていて、そのまま高瀬ダムまで行けました。
    

AM 5:50に高瀬ダム到着。ツイてました。
メータは¥8,000で切ってくれて折半で¥4,000。本当に運が良かった。


運ちゃんの話ではエメラルドグリーンの湖面になるんだとか。でも連日の雨で今日は鈍い色です。
ロックダムなのでコンクリートではなく、石を組み上げてあります。
  


さて前々回に書いた山行計画(1日目)はこんな感じです。
高瀬ダムからブナ立ち尾根を上がり、烏帽子小屋へ。
それから烏帽子岳を登って、烏帽子小屋にそのまま宿泊予定です。


高瀬ダムの不動沢トンネルを通って濁沢へ出ます。
    

前回も書きましたが、お馴染みの不動沢の吊り橋。
結構、揺れますがしっかりしていて落ちる心配はありません。


不動岳、船窪岳が見えます。
そこからしばらく歩いてキャンプ場に出ました。
      

水をたたえる高瀬ダム。


濁滝の方へ歩いていきます。前途を祝すような虹!
    

今回は本当にラッキーなのかも知れません。


さていよいよ夢に見た、裏銀座縦走の開始です。
  

AM 6:20 ブナ立ち尾根にチャレンジ開始。


路傍の花も見送ってくれています。サラシナショウマが綺麗でした。
    

地元の遭対協・山小屋の皆さんに感謝。整備された階段を上がっていきます。


緑が若々しいブナの森を上がっていきます。
ノコンギクも優しく迎えてくれます。
        

まず10です、これからカウントダウン開始ですね。1が烏帽子小屋です。


サラシナショウマを美味しそうと思ってしまうのは、私だけでしょうか・・
    

そんなことをしていたら、9の権太落しを見逃しました。


赤い服は、タクシー同乗の岡山の男子。まだ一緒に歩けるペースでした。
      

キツイですが、本当によく整備された山道です。


AM 7:35 7まできました。


標高を上げると色づいた葉も、ちらほら見えてきます。赤い実は何でしょう。
        

苔とキノコ。


輪廻する植生。6を通過しました。
        

ポッカリ開けて、唐沢岳が顔を出します。燕岳の北側の山ですね。


5を通過してさらに登り続けます。
この辺はまだ大丈夫だったかな・・
        

この辺からキツくなります。


ブナの葉も良い色になっています。
      

AM 9:10 三角点到着。標高 2,200mを越えました、約半分ですね。


    

タヌキ岩。なぜタヌキなのか分かりませんでした。


さらにキツくなる。
  

でも不動岳の稜線が見えてきました。


ハッとするような美しいヤマハハコ。


ツツジの紅葉が美しい道を行きます。ナナカマドも良い色だ。
  

と油断していたら、崩落した谷にあたります。


不動、船窪と長野側は崩落地帯が続いています。ご用心を。


美しい白樺。


りんどうも咲いています。改めて「秋だなぁ・・」
    

明日、歩く三ツ岳の稜線が見えてきました。


AM10:30 ようやく1に到達。ダムから4時間半ですね。
稜線にやっと出て、唐沢岳、そして行く手にニセ烏帽子が現れました。
      

不動岳から南沢岳の稜線。


ニセ(前)烏帽子も見えました。


ナナカマドの脇を抜けると・・
      

富山側の景色が飛び込んできました。


AM11:10 烏帽子小屋到着です。


抜けるような青空に、三ツ岳の稜線が綺麗です。


すぐに受付を済ませ、まずは缶ビールで喉を潤します。ここには生ビールはありません。
一服してからお握りとカメラを、サブザックに放り込み烏帽子岳に向かいます。

明日の朝、歩く稜線を眺めます。
    

残念ながら赤牛岳は雲に隠れています。


これがニセ烏帽子。


登りながら振り向き眺めた、三ツ岳の美しさは忘れないでしょう。
唐沢岳から燕の稜線も綺麗に見えました。
    

朝方、出発した高瀬ダムも見下ろせます。


パトロールでしょうか、県警のヘリが飛んで水晶の方へいきました。
          

何度も撮ってしまう三ツ岳。


ニセ(前)烏帽子からようやく見えた烏帽子岳。


その美しさも忘れることはないでしょう。


この風景をおかずにして、握り飯を頬張ります。その美味しさは格別でした。
      

南沢岳への稜線も良い色づきになっていました。


前烏帽子の斜面も良い感じです。
  

下から見上げる烏帽子。


左手に小さな池。
        


山頂から眺める南沢への道。


        

烏帽子岳山頂 2,628mです。


高度感が味わえる、素晴らしい山頂でした。
      
 
コンデジを持ってこなかったため、登山道はこの2枚しかありません。
やはり降りる時が、一番緊張しました。
    

南沢岳への分岐路。
  

このオベリスクのような立ち姿は、ちょっと感動します。


小屋へ戻ります。
    

隣の五色ヶ原の雲が取れました。


    

雲で色が変わった三ツ岳。


帰り際、不動から船窪、そして針ノ木岳が見えました。


登山道は美しく装っています。
      

小屋の前には夏の名残、千島桔梗でしょうか。
    

これは夕方19:00頃の富山の空。
雲海に富山の街の光が見え、空には満天の星が輝いていました。


夕食は予約なしのため、レトルトカレー。でも美味しく頂けました。
この日の布団は二人で一組。
それでも鼾に悩まされることもなく、ぐっすり眠れました。

明日は野口五郎を歩きます。
おしまい。


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