羽花山人日記

徒然なるままに

埴生の宿

2022-04-10 16:48:39 | 日記

埴生の宿

昨日,東京のとしま区民会館で,『春の日の花と輝け』と題するコカリナコンサートが開かれた。わたしは聴きに行く予定でいたが,午前中に予約してあった病院での検査が予想外に長引き,残念ながら断念した。

このコンサートは,「日本コカリナ協会基礎コース合奏団」と「コカリナ合奏団 Life」のジョイントコンサートで,前者はわたしの師匠小杉佐知子先生が手塩にかけて育ててきたアンサンブルで,その音色は定評があり,同好のサークルが集まるコンサートではいつも花形である。

Lifeは,結成時70歳以上の,太平洋戦争を知る世代を団員とし,現在は77歳以上のメンバーで構成され,日本コカリナ協会の総帥,黒坂黒太郎さんが指導に当たっている。わたしも一時ここに在籍した。このグループの結集軸は「不戦」だと,わたしは思っている。

Lifeの持ち歌は『埴生の宿』である。2015年,東京芸術劇場で開かれた「コカリナ20周年記念コンサート」にお出でになった美智子皇后(当時)の前がLifeの初舞台で,この時演奏したバスコカリナによるユニゾンの『埴生の宿』は,われながら素晴らしい出来だったと記憶している。

『埴生の宿』で団員が共通してイメージするのは,『ビルマの竪琴』(小説:竹山道雄著,映画:市川昆監督)である。ビルマの戦線で日英両軍が遭遇した時,日本兵が歌う『埴生の宿』に英兵が英語で唱和し,戦いが回避されて日本の敗戦が確認される。

この話はフィクションだというが,第一次世界大戦の時に,独仏両軍の兵士の間で同じようなことがあったという話を聞いたことがある。

音楽はインターナショナルであり,人間性を回復させる力を持っている。

 

畑  に  て

ジャガイモが凍害から回復し元気に成長し始めた。

隣の畑の白菜が冬を越して花を着けた。立派な菜の花である。

日本のタンポポのほとんどは,セイヨウタンポポと日本タンポポの雑種である。恐らくこれもその一族だろう。

 

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カムカムエヴリバディ

2022-04-08 20:05:41 | 日記

カムカムエヴリバディ

NHKの朝ドラ『カムカムエヴリバディ』が終わった。

100年間にわたる家族の物語を,毎朝欠かさずに見ていた。何度かまぶたの裏を熱くしたが,最も胸に迫ったのは,学生服姿の雉真稔が,新妻の安子とともに出征前に神社にお参りしたシーンである。回顧シーンで3回くらい放映されたが,そのたびに涙が止まらなかった。

写真はいずれもテレビの画面を撮影

稔は言う。「どこの国とも自由に行き来できる,どこの国の音楽でも自由に聴き,自由に演奏できる。僕らの子供には,そんな世界を生きて欲しい。陽の当たる道を歩いてほしい。」

夢を抱きながら,妻と,まだ見ぬ子供を残して戦地におもむく若者の心根に,胸をうたれたのは当然であるが,子供や孫たちにとって稔のいう世界があって欲しいという強い思いが,同時に胸をいっぱいにした。

新聞で,ある国際政治学者が,これから世界には再び2極分解した冷戦構造ができるかもしれないが,かつての冷戦構造との決定的な違いは,世界の人々が自由に行き来し,知り合ったことを経験していることだ,と述べていた。

自由に行き来し,つながりあうこと,それが世界の人々の願いのはずである。その願いが,世の中を変えてきた。ベルリンの壁の上で,ハンマーをふるう若者の姿を思い出す。施政者はそのことを常に心に刻まなければならない。

ドラマのテーマソング,“On the sunny-side of the street”,いい歌だ。

Grab your coat and get your hat  Leave your worry on the doorstep

Just direct your feet   To the sunny side of the street

Can't you hear a pitter-pat?   Life can be so sweet

On the sunny side of the street  

I used to walk in the shade   With those blues on parade   

But I'm not afraid   This Rover crossed over

If I never have a cent, I'll be rich as Rockefeller    Gold dust at my feet

On the sunny side of the street

(By Dorothy Fields)

 

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戦艦「大和」

2022-04-07 17:16:00 | 日記

戦艦「大和」

今日の「天声人語」に,戦艦「大和」の最後の艦長だった有賀幸作さんの二女の方へのインタビュー記事が書かれていた。

この二女の方は,いつもわたしのブログにコメントを寄せてくださる,Aさんの奥様である。

奥様は,家庭人であったお父上のことを淡々と語られている。しかし,特攻出撃の「大和」の艦長として最期を遂げられた御父上の訃報に接しられた時のお気持ちは,いかばかりだったかと,お察しするにに余りある。

こうした方々の尊い犠牲の上に,現在の日本の平和があり,わたしたちはそれを享受している。

今日4月7日が,「大和」のそして,有賀さんの77回忌に当たる。

心からご冥福をお祈りする。

 

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畔(あぜ)塗り

2022-04-06 19:29:20 | 日記

畔(あぜ)塗り

田植えに備えて,田んぼの畔塗りが始まっている。

今は,トラクターに畔塗り用のアタッチメントをつけて,機械でやっているが,昔は力と熟練を要する手作業だった。

4本爪の万能鍬でこねた泥を畦畔に積み上げ,鋤簾(じょれん)という板鍬で平らにならして畔を塗りあげる。こうして畦畔からの水漏れが抑えられる。

田植えが終わると,畔に棒で穴を開け,ダイズのたねを2~3粒落とし,畔豆と呼ばれるダイズを育てる。畔豆は畔を保全する役目も果たす。8月のお盆のころ,枝豆として収穫するので,盆豆とも呼ばれる。

今は畔豆を栽培する農家は少なくなっているようだが,子供のころはこの盆豆が楽しみであった。(写真は阿見町にて撮影)

 

凍      害

3月の終わりに出芽したジャガイモが,4月初めの低温で凍害を受けた。回復を祈るのみ。頑張れ!

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虐殺糾弾!

2022-04-04 20:06:10 | 日記

虐殺糾弾!

キーウ近郊のロシア軍が撤退した後に,市民の遺体が多数残されていたという。本当に胸が痛み,怒りを覚える。こんな暴虐行為を絶対に許してはならない。徹底的に糾弾する。

世論調査

ロシアにおける世論調査で,ウクライナ侵攻後,プーチンの支持率が83%に上がったことが話題になっている。これを操作された値だといってすますのは,容易である。しかし,考えてみると,太平洋戦争中の日本で世論調査をやったら,東条内閣支持率は90%をはるかに超えていたのではなかろうか。あの時代と今との決定的な違いは,戦争の真実と,世界の人たちの声をロシアの人たちに届ける手段が発達していることだ。虚偽を暴け。

 

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散歩中散見

2022-04-03 16:36:38 | 日記

散歩中散見

(いずれも阿見町にて4月1日~3日撮影)

ムスカリ

スノーフレーク

ユキヤナギ

オンツツジかな?

ちょっと気の早いチューリップ

枝垂れ梅の咲き分け

老いの一徹!

 

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ひまわり

2022-04-01 19:48:04 | 日記

ひまわり

Bingよりダウンロード

 

ロシアのウクライナ侵攻による被災者支援を目的としたコカリナコンサートが,いろいろな場所,日時で企画され,わたしも参加が要請されている。都合がつく限り参加するようにしている。

このコンサートで必ず演奏されるのが,同名の映画主題歌『ひまわり』である。この映画は,1970年に公開された,ソフィア・ローレン,マルチェロ・マストロヤンニ主演,ヴィットリオ・デ・シーカ監督のイタリア映画で,第二次大戦によって引裂かれた男女の悲劇である。

生産量世界一を誇るウクライナのヒマワリ畑に思いを寄せて,この曲を吹く。

なお,日本コカリナ協会は,ワルシャワ在住のコカリナ公認講師で,ウクライナから避難してきた子供たちの支援活動を行っている坂本龍太郎さんと連絡を取り,支援が確実に被災者の手に届くように計らっている。

坂本さんのポーランドからのメッセージと,コカリナアンサンブル「Life」による『ひまわり』の演奏は,ネットで「コカリナ放送局 第106回」で検索すれば,視聴できる。

「Life」は,戦争世代の77歳以上の人たちからなるアンサンブルで,わたしも一時在籍していた。

 

散歩道の桜並木

4月1日阿見町親水公園にて撮影

 

これは「ウソ」です

Bingよりダウンロード

April Foolではありません。鳥類,スズメ目,アトリ科,ウソ属,ウソというれっきとした鳥です。

 

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