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3月30日「国立競技場落成記念日」 誕生花:エニシダ (2)

2016-03-30 00:37:14 | 雑記

 エニシダ(金雀枝) Scotch broom

【花言葉】「清楚」「謙遜」「簡素」「奉仕」「恋の苦しみ」「卑下」「博愛」「きれいずき」「謙虚」「はかない恋」

【概要】
エニシダ(Cytisus scoparius、syn. Sarothmus scoparius)は、地中海沿岸地方原産のマメ科エンシダ属の落葉低木。 日本へは江戸時代(1670年頃)に渡来したとされる。
エニシダという読みは古学名「ゲニスタ(genista)」が語源で、それが転訛したものといわれる(ゲニスタ⇒イニエスタ⇒エニスタ⇒エニシダ)。この花が満開になると細い枝は花の重みでゆるやかに垂れ、周りは黄金色に染まる。中国ではこの様子を「金雀児」の文字をあて、細枝に金の雀が連なっている姿にたとえている。
和名は「エニシダ(金雀枝、金雀児)」。別名に、5枚の花びらが組み合わさって開いた様子が蝶のように見えることから「チョウケイカ(蝶形花)」と呼ばれる。英名は「Scotch broom(スコッチ ブルーム)」。 
属名の「Cytisus(キティスス)」は、古いギリシャ語の「kytisso(つめくさ、クローヴァー)」が語源だとされる。種小名「scoparius(スコパリウス)」は「箒状の」という意味で、わさわさ茂る姿に由来する。
西洋ではエニシダの枝から箒[ほうき]を作った。

【特徴】
緑色の細い枝を株元からたくさん出し、細かく枝分かれして1~3mの高さに茂る。先は弓のように垂れ下がる。
葉は3出複葉といい、3枚の小さな葉で1セットになる。小葉の形は倒卵形である。
開花期は3~5月。前年の枝の葉の脇に1つずつ花をつける。鮮やかな黄色ないし暗い赤色の蝶形の花である。満開になると、枝いっぱいに蝶が群がり飛ぶようである。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。また、この種は成熟すると殻が激しく爆発することで遠くへ飛んでいくことが知られている。時には15mほど飛んでいくこともある。
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/8e/Cytisus_scoparius_002.jpg
http://plants.usda.gov/gallery/pubs/cysc4_006_php.jpg
・葉
http://www.nature-diary.co.uk/nn-images/0704/070413-cytisus-scoparius.jpg
・花
http://www.commanster.eu/commanster/Plants/Trees/Trees/Cytisus.scoparius.jpg
・莢(pod)
http://plant-identification.co.uk/images/leguminosae/cytisus-scoparius-1.jpg
http://bugwoodcloud.org/images/384x256/5436107.jpg

【主な原種・園芸品種】

キティスス‘アンドレアヌス’(和名:ホオベニエニシダ(頬紅金雀枝))〔Cytisus scoparius 'Andreanus'〕
黄色い花びらに紅色のぼかしが入り、非常に可愛らしい。
 
http://www.arbresetplantes.fr/815-thickbox_default/genet-a-balais-andreanus.jpg
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/f2/3354a8faeed3bda4eeead174f3708d68.jpg

ヒメエニシダ(姫金雀枝) (Cytisus x spachianus, syn. Genista x spachiana)
原産地が地中海沿岸の低木。開花期は春。「エニシダ」として鉢植で売られているものは、実は本種であることが多い。種小名の spachianusはフランスの植物学者「スパック(E. Spach)」の名に因む。
http://garden.yumekirari.com/garden/hime22-5.JPG
http://www.yonemura.co.jp/pho/npf/t0093.jpg
・葉
http://www.zoezoe.biz/2010_syokubutu/gazou_l/l_2007/0704/l_070426_005.jpg
・花
http://kyonohana.sakura.ne.jp/blogs/kyohana/%E3%83%92%E3%83%A1%E3%82%A8%E3%83%8B%E3%82%B7%E3%83%80060430b-l.jpg
・豆鞘(実)
http://suteki2.sakura.ne.jp/sblo_files/flower777/image/enisida20(3)-3c630.jpg

シロバナエニシダ(白花金雀枝)〔Cytisus multiflorus
小ぶりの白い花を咲かせ、樹高は2m~3mになる。園芸品種の枝先が石化したものはシロバナセッカエニシダは生花材料として利用される。 種小名の multiflorus は「たくさん花が咲く、多花性の」という意味である。
http://static.panoramio.com/photos/large/56900602.jpg
http://florasilvestre.es/mediterranea/Leguminosae/Cytisus_multiflorus.jpg
・花
http://img.over-blog-kiwi.com/0/57/73/13/20150624/ob_24240f_cytisus-multiflorus-2.jpg
・シロバナセッカエニシダ(シロバナエニシダの帯化品種)
http://hananouta.nomaki.jp/si46-51.03.10.16.jpg
http://www.geocities.jp/kinomemocho/image/sekkaenishida01.jpg

シロエニシダCytisus albus
白~淡いクリーム色の花を咲かせる。樹高は60cm~1m、枝は直立せずに這うように伸びる。シロバナエニシダと混同されやすい。 
種小名albus は「白い」という意味である。
http://www.marechal.be/wp-content/uploads/2013/12/cypalbus.jpg
http://www.botanische-spaziergaenge.at/Bilder/Lumix_50/P1300792.JPG

【詳しい育て方】

■主な作業
剪定:定期的な剪定は必要ないが、大きくなり剪定する場合は、花が咲き終わるころに太い枝を間引くよう心がける。

■栽培環境
水はけがよく日当たりのよい場所を好む。水はけが悪いと梅雨時期に根を傷める原因となり、日照不足は花が咲かない原因となる。

■水やり
鉢植えや、庭植えでも植えつけてから2年未満の株は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与える。庭植えで植えつけて2年以上たつ株は水やりの必要はないが、雨が少なく土の表面が乾くようならたっぷりやる。鉢植えの場合は、水が多すぎると枝がよく伸び、樹形を乱す原因にもなる。

■肥料
庭植えは2月に有機質肥料を寒肥として株元の周辺に埋めておく。鉢植えは3月に化成肥料を株元に追肥する。

■用土
水はけがよい土になるよう心がける。赤玉土(中粒)2:日向土(小粒)2:完熟腐葉土または樹皮堆肥を1の比率で混ぜたものなどを使う。

■植えつけ・植え替え
植えつけ:庭植え、鉢植えともに適期は3月中旬~4月。庭植え、鉢植えとも、植え穴または鉢土の底に有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として入れておく。なお、エニシダが枯れた場合は土壌伝染性の病気や連作障害を避けるために、同じ場所には植えつけないようにする。
植え替え:移植は苦手なので、庭植えの移植はできるだけ小さいうちに行い、鉢植えの植え替えは、なるべく根鉢をくずさないよう注意して行う。 

■ふやし方
さし木:3月から4月、または6月下旬から7月上旬の梅雨時期に行う。3月から4月は昨年に伸びた枝を、6月下旬から7月上旬は今年伸びた新梢を5~10cmの長さに切って穂木とし、水あげ後、清潔な土にさす。さし木後は直射日光を避けた明るい場所で管理する。
タネまき:10月に黒く熟したさやからタネを採取して保存し、翌年3月中旬から下旬にまいて2~3mm覆土する。タネは硬実種子なので、80℃のお湯に約30分浸してからまくと発芽しやすくなる。

■病気と害虫
病気:目立った病気はない。
害虫:アブラムシ、コガネムシ
アブラムシの見つけ次第防除を心がける。初夏にコガネムシが発生することがある。コガネムシは葉を食害するので、見つけ次第駆除する。 

■まとめ
あまり剪定の必要はない
日当たりの良い場所を好む
豆鞘(実)は木の栄養が取られる元となるのでこまめに取り除く 
https://www.youtube.com/watch?v=1A4u0bfISX4


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