すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

学期末の短歌づくり①

2012年07月20日 | 教育ノート
 封印などと大げさなことは言えないが,前任校での三年間に一度も「短歌づくり」に手をかけなかった。
 その前の学校ではかなりの頻度で,様々な学年の子を対象に続けた。
 三年前の転任を機に少し間を空けてみようと意識したことは確かだ。

 その間になんと,光村版の6年教科書には「短歌を作ろう」という教材が登場した。
 「『たのしみは』で始まり,『時』で結ぶ短歌」は,江戸時代の歌人橘曙覧の作った短歌形式にそったもので,これを見たとき,かなり考えられているなあと思った。

 一種のスピード感というか,瞬間を切り取るにふさわしい設定になっているので,子どもたちには取り組みやすいだろう。また「楽しさ」ということも当然焦点化しやすい。

 句の一部指定は自分もやるにはやってきたが,正直この部分は思いつかなかった。短歌への素養のなさということもあるのだろうなあ。さすが教科書である。

 さて,それはともかく,久々の短歌づくりを行った。
 外部からの応募要請に応えて,進度に影響の少ないこの時期を選び,4年以上の教室で各1時間実施することになった。

 俳句づくりはしていたようだが,短歌について4,5年は初めてのようである。
 言葉遊びの感覚も必要かと思って,最初の4年生では自慢の持ちネタ?である「夏休み思い出先取り短歌」をやってみた。

 どうにか全員が作るには作ったが,初めての「七七」に悩む子はいるし,フィクションには慣れが必要なのだと思った。
 それでも,なかなかいい歌も出てきて,やはり楽しいなあと感じた。

 バーベキューお肉のとりあいゆずらないぽつりとのこるさみしい野菜

 暗い夜せんこう花火の赤いたまパチパチパチパチひびきわたるね

 せんぷう機たくさんあたってかぜひいたふとんにくるまりただねむるだけ


コメントを投稿