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15歳の声の真実

2007年12月02日 | 雑記帳
 市の主催する青少年育成の大会があり出席した。
 「意見発表」という形で、市内の各中学校より作文発表があった。
 実はこうした類のものは、ずっと以前は苦手だった。それこそ自分が中学生だった頃から「逃げてまわっていた」印象がある。
 まあしかしこの齢になると、そんなに毛嫌いすることもなくなり、逆に思わず感心したり、その真摯さをうらやんだりしている自分がいることに気づく。
 
 7名の15歳の声は、確かに響いてきた。
 部活動や職業体験、友との確執…その世代でなければ体験できないことから湧き上がってきたことばは心に残る。

 自分を信じれば、努力は人を裏切らない

 人はたくさんのまなざしに迎えられて産まれてくる

 人を思いやること。そこから生まれくることばの大切さ


 自分が今書ききった言葉を大切にして、今後の道を進んでほしい。
 自分がとらえた真実として生きる糧にしてほしいものだ、そんなふうに思う。

 ただ、それはいつも前向きな形で現れるとは限らないものだ。
 どうしようもなくつらい現実と重なって、よみがえる言葉もあるだろう。
 
 その会が終わり帰宅したら、一つの訃報がとび込んで来た。突然の知らせだった。
 
 その日15歳の一人が発した声が、こんなに早く蘇ってくるとは思わなかった。

 今、そばにあるものも、時が経てばかわっていく