2010年南アW杯 アジア最終予選
日本 0対0 オーストラリア
2009/2/11 横浜国際総合競技場
日本のほうがチャンスは多かったように見えた。しかし、オーストラリアの守備陣があわてた場面はほとんどなかった。日本の攻撃、そして、そこから生まれたシュートは、オーストラリアにとって、すべて想定内のものだった。
オーストラリアの意表をつくためには、当然のことながら、もっと創造力が必要だし、その創造力を結実させるためにコンビネーションも強化しておく必要がある。しかし、その核となる中盤が、実力的にいまいちの海外組中心では無理がある。この試合でいえば、中村俊輔はともかく、松井、長谷部の起用には疑問を感じた。
長谷部よりも、遠藤の相棒であるG大阪の橋本を見たかった。クラブワールドカップでの活躍で、外人相手でも十分やれることは実証ずみだ。また、自分のチーム、サンテチエンヌで出番の少ない松井よりも、新鋭の香川という選択もあったはずだ。
フォワードでは、最近勢いのある岡崎に期待していたのだが……。こちらは海外組ではなく、玉田、田中(達)の2人に負けたかたちになった。
この試合の先発は、強化試合での勢いよりも、名を優先したように見えた。日本代表の岡田監督は、負けないことを最優先で考えているはずのオーストラリアをあまりにリスペクトしすぎていたのではないか。保身を意識しているようにも感じられる。
積極的に、若手を代表に選ぶことは素晴らしいが、せっかく代表に呼んだのならば、オーストラリア戦のような厳しい試合に、その若手を思い切って起用してもらいたい。
今の日本代表のなかに、ピッチに立つことが約束されているほど抜きんでた選手は見あたらないのだから。
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