クラマーさんを訪ねる旅(6)
スポーツシューレを駆け足で見学した後、デュイスブルクから約50km離れたボーフムに移動した。小野伸二が所属するVflボーフムのクラブを見学するためだ。
午前11頃、スタジアムの横にある練習場に行くと、すでに練習は後半にさしかかっており、シュート練習と10対10でのフォーメーションの確認をしていた。この日は、試合の2日前なので、午前の1回練習のみ。小野を探したが、その姿はなかった。風邪をひいて、前日から練習を休んでいるそうだ。
彼の雄姿を見たいところだったが、まぁ仕方がない。小野に会えなかったことは、その後のサプライズと比べれば、些細なことになる。
しばらく練習を見学したの後、若い広報担当のクリスチャン・グルーバーさん(写真中央)がスタジアムを案内してくれた。彼は「日産スタジアムのような素晴らしいスタジアムではないが……」とことわりながら、1979年に建てられた、35000人収容の本拠地の中に、ぼくらを招き入れた。
確かに、ロッカールームやインタビュールームはかなり手狭に見えた。しかし、その一方で、OBや関係者が集まれるレストランがあり、そこには栄光に輝いた時のユニフォームが展示してある。OBのために、こんな雰囲気のあるスペースがしつらえてあるところが日本と違うところだろう。
ピッチレベルにもおろしていただき、芝生の状態やベンチなども見せてもらった。ふだんならピッチ内に入ることは禁止だが、特別に記念写真を撮らせてくれた。
クラブの基盤づくりのために、OBやゲストを大切にする姿勢がいろいろなところで感じられた。そして、もちろんサポーターのためのサービスも一生懸命やっているのだが、それについては、次の記事で。
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