宮崎みよし展に行ってきました。
宮崎みよしさんは、神戸港の人工島にたくさんの現代美術家を集めて10年も野外展を開くなど、大きなアートイベントをリードしている女性作家です。彼女のことをぼくは密かに“神戸の卑弥呼”と呼んでいます。
会場は、住吉川を東へ渡った国道2号線沿いのBarca (バルカ)という新しいギャラリーです。勢いのいいタッチで紙に描いたドローイングが中心でした。
黒く塗りつぶした空間に白い球体がポッカリと浮かんでいる画にぼくはとりわけ心を打たれて、宇宙を漂流する惑星を想像しながら、心が広くなるのを感じました。
なぜ黒い空間に球体なのですか、と尋ねると、みよしさんの答えはこうでした。
「色彩の空間にしたら、その色にどんなメッセージがあるのかと思われるでしょう。円形でなく四角にしたら、四角は円よりいびつになりやすいので、そこにもどんな意図があるのだろうと考えさせてしまうことになるでしょう。私はいま、作家としての意図はできるだけ空にして、見る人の想像力を最大限に解き放ちたい、とそう思っているのです」
作家としてのみよしさんは匿名性の中に隠れてしまって、創造の主体を見る人の方に全面的に譲りたいと、そのように考えているというわけです。
そういえば、最前線で制作に携わっている美術家たちは、最近めっきりと「個性」などという言葉を口にしなくなりました。ひと昔前とはすっかり変わって、一作家の個性など何ほどのものか、と思っているような表情です。なにか、個人を超えた、大きな世界(宇宙)にコンタクトを取ろうとしているような趣きです。
宮崎みよしさんは、神戸港の人工島にたくさんの現代美術家を集めて10年も野外展を開くなど、大きなアートイベントをリードしている女性作家です。彼女のことをぼくは密かに“神戸の卑弥呼”と呼んでいます。
会場は、住吉川を東へ渡った国道2号線沿いのBarca (バルカ)という新しいギャラリーです。勢いのいいタッチで紙に描いたドローイングが中心でした。
黒く塗りつぶした空間に白い球体がポッカリと浮かんでいる画にぼくはとりわけ心を打たれて、宇宙を漂流する惑星を想像しながら、心が広くなるのを感じました。
なぜ黒い空間に球体なのですか、と尋ねると、みよしさんの答えはこうでした。
「色彩の空間にしたら、その色にどんなメッセージがあるのかと思われるでしょう。円形でなく四角にしたら、四角は円よりいびつになりやすいので、そこにもどんな意図があるのだろうと考えさせてしまうことになるでしょう。私はいま、作家としての意図はできるだけ空にして、見る人の想像力を最大限に解き放ちたい、とそう思っているのです」
作家としてのみよしさんは匿名性の中に隠れてしまって、創造の主体を見る人の方に全面的に譲りたいと、そのように考えているというわけです。
そういえば、最前線で制作に携わっている美術家たちは、最近めっきりと「個性」などという言葉を口にしなくなりました。ひと昔前とはすっかり変わって、一作家の個性など何ほどのものか、と思っているような表情です。なにか、個人を超えた、大きな世界(宇宙)にコンタクトを取ろうとしているような趣きです。
青二才の田中大樹と申します。
早速訪れさせて頂きました。
私は文章を書く事があまり得意でなく、聞き手や
読み手が???と思わせてしまうこともシバシバ
ブログを読ませて頂き、勉強になります。
文章で伝えきれない、言葉で発しても伝わりきれな
いと言う事は損であります。
私は文章はともかく、コトバとは発するではなく
心で話すので伝わるものだと、生半可な気持ちで
あり、少し安心感もありましたが
やはり伝わりやすい方がいい。
まだまだ学ぶことがたくさんあります。
創作活動を行う上でもまだまだ見えないほどの
量でしかない。
好きなコトバ
『継続は力なり』
『信じるものは救われる』
で生き、学んでいきます。
展覧会に足を運ぶと色んな出会いがあり
吸収することがたくさんあるので
勉強になります。ありがとうございます。
またブログ見に来ます。
失礼いたします。
以前ある有名劇団の主役を一度したという役者が
「次回作品は『想像力』をテーマにしたい」と。
本気で「バカちゃうん?」と思った。
創作には常に「想像力」が一杯いるはずだよ。