修理

近くの高校野球部で使用しているピッチングマシンの修理の依頼があった。



電源を入れても回らない、らしい。
ローターが壊れてから数年、使わずに放って置いたものとのこと。
ローターを新品に換えていざ使おうとしたら動かない、というので持ち込まれた。


持ち込まれた時に電源を入れ、コントローラーのダイヤルを回してみたがまったく動かない。
電源を入れても動かない、と言う事はヒューズか？
が、どこをどう見てもヒューズはなかった。

仕方なく、テスターを使ってどこまで電気が来てるか調べた。
まず疑ったのはスイッチ。
が、正常に作動、その先まで通電していた。

スイッチから配電盤を経て、コントローラーに行った配線がもう一度配電盤に戻り、そこからモーターに繋がっている。
その戻ってきた端子を調べる。
電気が来ていない。

ん～？

おかしいなぁ・・・・・

いよいよコントローラーをはずして中を見る。
が、これといって焼けているところも、切れているところもない。
きれいなものだ。

ますますおかしい。

コントローラーのダイヤルか？
でも、２つあるコントローラー、両方がいかれるか？

一度、配線を元に戻してためしに電源を入れてみた。

「ウィ～～～～～～ン」

回るじゃないか！？

待てよ？もしかして・・・・

ダイヤルの数字は０から１０刻みについているが、その数字が３０以上のところまで回さないとローターは回転しないようになっていた。

つまり、ためしにダイヤルを回したときは、そこまで回っていなかったのでローターも回らなかった、というだけの話だった。

最初に試した人も、同じミスをしたようだ。
それで壊れている、と言われたのを鵜呑みにしてしまった。
俺の確認ミスだ。

全てを元に戻して修理終わり。

さ～て、いくらもらおうかナァ・・・・・