『斬(ざん)』

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蟻の運命に思ふ

2006年11月09日 | 想った事、感じた事
 今日、何気に左の腕に蟻が一匹這ってきた。そいつを、ぴょーんと右手の人差し指で親指を基点として弾いて飛ばした。蟻には、自分が今どこにいて、そして何をされたか分かる術はない。

 分からない。

 うん、蟻には一生分からない事。

 でも、実は人だって一緒なんだよね。

 だから、神や仏といった見えなくて分からないものを信じてすがるのだろうか。ただ、そう考えると、神様(蟻にとっては人間)って気まぐれだよね。腕に這っていた蟻をその時の気分で、ペチャっとするときもあるだろうし、えさをやりたくなるときもあるだろう。気が付かずにポリポリ掻いてしまい、誤ちを犯すこともあるだろう。蟻がそこで何をしていようが関係が無い。

 結局、分からないものは分からない。そして、その分からない何かによってどうにでもなってしまうものなんだろうな。

 分からないのだからどうしようもない。だから、考えても仕方ないから自分のするべきことをただするのみだろう。

 しかし、ある日突然、その分からない何かによって振り回されるんだろうな。

 ただ、その分からないものが存在してるってことだけは意識していたいと思う。

 なぜなら分からない事が訪れたときに、あぁ、これが分からない何かによって振り回されている時なんだと分かるように。

 蟻よありがとう。


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