Sam Cooke フォロワーズ #5~Bobby King

2015年08月03日 | Sam Cooke フォロワーズ
いやいや、猛暑と言うかもう酷暑って言った方がいいんじゃないかって程暑い日が続きます。

汗だく×2な感じの毎日です。

さてさて今回は80's前半にアルバムを2枚リリースしたBobby King。

ルイジアナ州出身、1944年生まれと言うから、ソロデビューは35歳を過ぎていた事になる。

その彼の1stアルバムではSam CookeのHaving A Partyをカバーしている。



残念ながらyoutubeには無かったので、聴いてみたい方は是非こちらを。

Bobby King/Having A Party

SamとOtis Clayあたりを足して割ったようなスタイル。非常にdeepなHaving A Partyである。


彼のメジャーなキャリアのスタートはGuitaristのRy Cooderのバンドに参加したのが最初。

1987年のLive映像があった、やってました『Chain Gang』!


Ry Cooder, Bobby King - Chain Gang



Ry Cooderの1974年のアルバム【Paradise and Lunch】では、弟子のBobbyのグループValentinosの『It's All Over Now』をReggae調にアレンジして、Bobby達に歌わせている。


Ry Cooder - It's All Over Now




主メロを歌っているのがBobbyであろう、コーラスもかなりいい!それにしてもこのサウンドクオリティーの高さはなんだろう?

残念なことに私はRy Cooderをまともに聴いたことが無かった。

彼の経歴を見て、その節操のなさにあまり魅かれなかったのである。まあ私はSoul一辺倒だったから...

この当時のReggaeのカバーとしては凄いクオリティーだと思います。

奇しくもあのEric Claptonの『I Shot The Sheriff』と同時期である。こちらはBob Marleyのカバーだが、ほとんどReggaeっぽさは無い。

Ryのアルバムは1枚も持っていなくて、RyがプロデュースしたMavis Staplesの【We'll Never Turn Back】(2007年)を所有しているのが唯一である。

いやあ、私はBobbyの1stアルバムのみ持っているが、改めて聴く機会があってホントに良かった。

マジで素晴らしいシンガー、私的にはSam Cookeフォロワーの中ではJohn Edwardsと並ぶ程の評価(お前がするか?)である。


このシリーズ、しばらく続きそう(笑)!


また更新しますので、どうぞよろしく~!






Sam Cookeフォロワーズ#4~Ronald Isley From The Isley brothers

2015年08月01日 | Sam Cooke フォロワーズ
Sam Cooke BOTさんのtwitterでのリツイートのおかげ飛躍的にアクセス数が増えて超モチベーションがアップしたhidekichiでございます。

こどもがアンパンマンやドラえもんが大好きなように、SoulファンならSam Cookeがみんな大好き。

50'sまではR&Bと呼ばれていた黒人ポップス音楽。

60'sに入って公民権運動が激しくなった頃からSoul Musicと呼ばれるようになったのかなあ?

実際Sam Cookeは公民権運動、黒人の社会的地位向上に対しかなり積極的に働きかけていたようだ。


さてさて、今回は超ベテラン、50'sから活躍してるThe Isley Brothersである。


ちと意外に思う方もいるだろうけど、リードのRonald IsleyはSam Cookeが大好きだったんじゃないかな?


まずはこのミディアムバラードを聴いてくれ。


The Isley Brothers - For The Love Of You



まずは曲がいいと言宇野は間違いないが、このスムースさはSamに匹敵する素晴らしさだ。

そして曲の後半、4.30を超えたあたりからRonald節が炸裂するが、実はこれ、Sam Cookeのフレーズを引用しているのである。

特に一番痺れるのが『Each and everyday I...I...』ってところ。

まず声色がJohn Edwards達のようにはSamに似ていないので、思いもよらなかったかもだが、RonaldはSam Cookeの進化形No.1と言っても過言ではない。


Ronald節=Sam節の応用を連発してるのがこの曲。


The Isley Brothers - Make Me Say it Again girl



The Isley Brothersの音楽性はSam Cookeに大きく影響を受けたRonald、Jimi Hendrixの再来と自分で言っちゃうEarnie、

しかしThe Isleysのサウンドの基盤はKeyb.のChris Jasperなのである。

この粋なコードワークがRonaldからSamフレイバーを抜いているのである。

フォロワーと呼ぶにはあまりに個性的ではあるが、Ronaldは間違いなくSam Cookeフォロワーである。


次はAcid Jazz系のアーティストにかなりの影響を与えただろうこの曲。

'6年当時としてはめっちゃ斬新なコード進行。


The Isley Brothers - Harvest For The World



サウンドが隠れ蓑になってはいるが、この曲、完全にSam Cooke節で歌われているのだ。



8/13に東京の本郷三丁目にある東京倶楽部本郷店でPianoトリオでLiveをやるが、Sam のカバーを何曲かやってみたいと思う。

Sam Cooke好きの皆さん、いやSoulファンの皆さんもし空いてたら是非来て下さい。

8/13(木)

吉田英樹カルテット

吉田英樹(vo)
鹿島達彦(b)
平賀篤(p)
山村牧人(ds)

チャージ
2,000円+税(当日:500円UP)
ライブ
オープン : 18:30
第1ステージ : 19:30 ~ 20:10
第2ステージ : 21:00 ~ 21:40
第3ステージ : 22:10 ~ 22:50
クローズ : 23:30



Sam Cookeフォロワーズ#3~本人登場!

2015年07月29日 | Sam Cooke フォロワーズ
本日も猛暑の中、皆さんお疲れさまでした。

私は日中、練馬区にある養護施設にゴスペル指導に行ってきました。

詳細はこちら→Gospel Director吉田英樹のブログ

普段は大人ばっか相手にしているので、非常に有意義な時間でした。


そうそう、Sam Cookeフォロワー特集を始めたはいいものの、いきなりTwitterにてリツイートを受けたのです。

元はこちら『Sam Cooke Taste Hunter』

こんなに気合の入ったブログをやっている方からリツイートを受けるなんて光栄なこと。

きっと日本一Sam Cookeが好きな方なんだろう。

私も日本で3番目ぐらいにSamのファンのつもりでいたが、きっとアホなぐらいSamが好きな人は結構いるんだろうな...


でも、シンガー、フォロワーとして日本一は譲りたくないなあ。

よし、Sam Cooke Tribute Liveをやっちゃうぞ!

あ、全然未定ですけど(笑)!


さてさて、本題です。

私がどれだけSam Cookeが好きかというと、別にすべての音源を集めて聴きあさったわけでもありません。

もちろんSam Cookeの歌が大好き、しかしなぜSamに固執するか?

それは、ことごとくSamのフォロワーを聴いてしびれちゃうところです。

Sam Cookeが好きなら、Sam Cookeを好きな人まで好きになっちゃう。

そんな思い、人生最大の恋をしてしまったわけです(笑)。

Sam Cooke教があったら、きっと入信してたでしょう(爆)!


まあ、冗談はさておいて


みんなが好きな曲なんて今回は上げませんぞ。

Debbie Raynoldsの'57年のヒットナンバー。

まあSoulじゃなくて完全にPops、通常Soulファンの間では絶対に話題にも上らない曲。


Sam Cooke-Tammy



これは映画『Glowing Up 2』に取り上げられたこともあるので、多少知ってる人もいるかも?


オリジナルはこちら

Debbie Reynolds - Tammy (HQ)





もちろん、全然Deepではない。いや、ある意味Deepとも言えるんだけど...



しかし、どんな曲を歌ってもSamはSamなんだってことを再認識させてくれる作品だ。

それもこの時代にお見事なMiddle Voice(Mix Voice)を惜しげもなく披露してくれているんだけど、わかる?


あと、Nat King Coleのナンバーから、これも素晴らしい!


Sam Cooke-Mona Lisa




オリジナルはこちら

Nat King Cole - Mona Lisa



一般的に言うDeep Soulだから大好きっていうことではないんです。


例えばDeep好きの皆さんは

A Change Is Gonna Comeが大好き。

もちろん私も大好き!

Bring It On Home To Me やNothing Can Change This Love、Having A Party、Somebody Have Mercy

とかChest系の曲はみんな大好きじゃないでしょうか?


いやいや、私はPopsを歌うSamも大好き!

もちろんGospel歌ってるSamも大好き。


All of Samかも知れない(笑)。


だから明日もSam Cookeフォロワーズについて考えます。



おやすみなさい!


Zzzzz......


























Sam Cookeフォロワーズ #2~Calvin Richardson

2015年07月28日 | Sam Cooke フォロワーズ
暑い暑いと思ってたらもうすぐ8月、あと半月もすれば残暑ざんしょ、なんてダジャレを言わなきゃならんのか?

私のFavorite Singer、Sam Cookeのフォロワーは死ぬほどたくさんいる。

私もそのフォロワーの端くれに勝手に入れて頂いています。


今回は21世紀のアーティスト、Calvin Richardson

厳密に言えば1999年デビューではあるが、私が彼を知ったのは2ndアルバム【2:35PM】(2003年)。


多分Tower Records渋谷店の試聴コーナーで聴いたのではないか?と思う。

あの頃は月に3回はTower渋谷店に寄って試聴コーナーをチェックしていた。

とは言えあの時代のR&Bには食傷気味。あの頃良く買ってたのは70's物の復刻が中心。

そんな時【2.35PM】を聴いて、ひっくり返った。

90'sにはNew Classic Soulと言う新しいムーブメントがあり、60's~70'sのサウンドを復刻させるようなサウンドやDeepな歌い方が流行った時期があった。

このアルバムの1曲目、Keep On Pushin'を聴いてみて欲しい。


CALVIN RICHARDSON "Keep On Pushin'"





A Change Is Gonna Comeを思わせるイントロからGirl I've lied~!

おおおおお、こいつは本物だあ!

正直、私的にはBoyz ⅡMenやK-ci.& Jojoとかはあまり響いて来ないが、Richard君は来ましたあ。


まあ、アルバムの他の曲のサウンドは当時の流行のスカスカな音ではあったものの、60's~70'sを思わせるDeepで見事な歌いっぷりであったからである。


このアルバムの2曲目、これはJohn Edwardsの項でも書いたが、Sam Cookeの進化形を感じる。


Calvin Richardson- "Falling Out" with lyrics




彼の実年齢は非公開なのかwikiにも載っていなかったが、年代的にどう考えてもSamに直接影響を受けたはずが無い。

Richardは数年前にBobby Womackのカバーアルバムを出しているが、Bobbyに対しては直接の影響があるのかな?


まだまだ暑い日が続くと思われますが、水分補給を心がけ熱中症には気を付けましょう!
































Sam Cooke フォロワーズ #1~John Edwards

2015年07月24日 | Sam Cooke フォロワーズ
朝は雨が降っていましたが、午後には上がって青空も復活して、やはり結構暑い一日になりました。

そんなこんな、FUNKシンガーでは益々暑さを増してしまうのでちとお休みです。


先月のBobby Womack特集でも語っていましたが、Sam Cookeが私のFavorite singerの一人。

一時はSam Cookeフォロワーを探すことが日課であった時期もありました。


その中でもポイントが非常に高いのが、あのSpinnersのPillippe Wynnの後任のリードシンガーであったJohn Edwards。

彼はSpinnersに参加する前に、すでに2枚のアルバムを残しています。


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中でもAwareからリリースされた1stアルバムは評判が良く、Cotillonからリリースされた2ndもけして悪くないが、私的には圧倒的に1stが好み。

1st


John Edwards


私のFavoriteソングはこちら。

John Edwards-You Were Made For Love



Woo..Wowwoh....と言うSamお得意の歌い回しを連発!よっぽどSam Cookeが大好きだったんだろうな。


Aware時代にはNot on LPでこんなミディアムの佳曲もある

JOHN EDWARDS - VANISHING LOVE






1977年にSpinnersに加わるが、成功を収めるのは1979年の『Working My Way Back to You』



Dancing And Lovin'


The Spinners - Working My Way Back To You Babe (HQ)



R&Bチャートで6位、いやいや全米2位と言う大ヒットを記録。

Disco、Dance music系で知られたMichael Zagerのプロデュースによる作品。

その前まではThe Stylistics等を担当していたPhilly SoulのThom Bellがプロデュースしていたが、'77年以降セールス状況が厳しくなったこともあるだろう。

アルバムごとDiscoビートに乗せたサウンドはSoulマニアには思い切り不評を買った。




次のアルバムではSam Cookeの『Cupid』をディスコビートに乗せてまた大ヒットさせた。





Love Trippin'


Johnの声はMiddle voice的な前任者のPhilippe Wynnと比較すると、かなり切れ味が鋭いトーンが魅力、アップテンポの曲では非常に有効であった。

Sam Cookeフォロワーの中でもSamの進化形と言ってもいいようなスタイルである。


SPINNERS - Cupid I've Loved You for a Long Time




この次のアルバムではあのカーペンターズの『Yesterday Once More』をディスコビートに乗せてカバーしている。



Labor of Love

出来は決して悪くないのだが、残念ながらあまりヒットせず。

このあたりからSpinnersのMotown時代からPhilly時代と続いた栄光の日々も途絶えてしまう。


John Edwardsは2000年まで在籍したので、Spinnersの歴史から考えればリードシンガーとしては一番長く在籍したことになる。

The Temptationsで言えば奇しくも同じ姓、Dennis Edwardsと同じような存在になる。


独断と偏見ではありますが、私にとってJohn EdwardsはSam Cookeフォロワーの中でも最高峰の一人なのであります。


初めてJohn Edwardsを知った方、今時はたくさんyoutubeに上がっています。

是非聴いてみて下さい。


















FUNKでダイナミックなSoul Singer #2~Chaka Khan

2015年07月16日 | FUNK
すっかり真夏日が続いてましたが、台風11号の接近に伴い大雨がやってきました。

こちらには直撃はしないものの、西日本ではかなりの被害も予想されています。

くれぐれも気を付けて下さい。



さてFUNKなSoul Singer特集、まずダイナミックでキレが良くなければここには登場できない。


今回は女性シンガー、それもかなり私の記事のしてはベタになりますが、まさに台風みたいな大迫力の声の持ち主、Chaka Khanの登場になります。

日本ではかなり過小評価を受けているDennis Edwardsから見ると、Chakaは見事に正当な評価を受けています。


私がChakaを良く聴いたのはRufus Featuring Chaka Khan時代。


最初にハマったのはあの【Soul Train】のSoul Train Lineでかかった『Dance Wit Me』。


DANCE WITH ME by RUFUS featuring CHAKA KAHN



これはシングルも持ってる。





うわ、でかっ!

3番に入ってからの切り裂くような声はまさに超人的。

高音を魅力とする女性シンガーはたくさんいるが、Chaka は別格。


んで、同じアルバム【Rufus Featuring Chaka Khan】で、多分USではシングル化されていない『Have A Good Time』

これがFavoriteって言うほどカッチョいいのだ!聴いて下さい。


Rufus featuring Chaka Khan - Have a Good Time




これもシングル所有してて、かなり保存状態が悪いがスキャンしました、




Tonyの左右から聴こえてくるタイトなGuitar cutting、BobbyのシンプルながらGroovyなBass、Andraeの子気味いいDrums、

そしてゲストhornsにTower of Power Horn Section、間奏のLenny Pickettのソロは4小節だけだがめっちかっちょいい!

何にしろChakaの炸裂具合がもうたまりませんね。

まさにダイナマイト!


この次に発売された【Ask Rufus】より先行発売された『At Midnight』、

これもTower of Power Hornsをフューチャーしたsoul Train LineでもかかったFUNKナンバー。

Rufus & Chaka Khan - At Midnight (My Love Will Lift You Up)




このあたりはまさにリアルタイム、もちろんシングルも所有してます。

やはりでかいと思いますが、




このあと、かねてからChakaと不仲の噂があったDrumsのAndrae Fisherが脱退してしまいます。

彼が抜けたあと、Dave "Hawk" Wolinski(keyb. & vocal)の加入も関係してると思いますが、サウンドが結構変わってしまいました。

私の大好きなRufusはどこかに行ってしまいました。

多分Jazz上がりだと思うが、AndraeのGrooveが好きだったなあ。

Drs.にはRichard "Moon" Calhounが加入後、あのJohn Robinsonに交代します。

ノリの大きいJohn RobinsonのDrs.はまさに80'sサウンドにマッチしたプレイでした。

しかし、私にとっては70'sのRufusが良かったなあ。

Chaka Khanもソロになってからはあまり好きじゃなくなっちゃいました。

何度も来日してましたが、チケが高いこともあり二の足を踏んでいました。

ところが、2008年になんとRufusのGuitar & vocalであったTony Maidenが同行するという!

Chaka khan Live @ Billboard live Tokyo 2008

16,000円出しちゃいました!

しかし行ってよかったなあ。

コーラスの3人のおねえちゃん達にもソロの時間があって、みんな超絶なぐらいスムーズで上手くて音域も広い。

しかーし、Chakaが歌い始めたら、迫力、トーンが全然違う。


やはりChaka Khanこそ最強の女性FUNKシンガーです!



FUNKでダイナミックなSoul Singer#1~Dennis Edwards~From The Temptations

2015年07月09日 | FUNK


梅雨真っ只中、この湿気を吹っ飛ばせってことで、ダイナミックに歌って我々を楽しませてくれている中なら、私のお薦めのシンガーを紹介しよう。


独断ながら、まず1から2を争うFUNKシンガーとして、The Temptationsの2代目リードシンガーであった【Dennis Edwards】を挙げたい。

オリジナルリードシンガーDavid Ruffinは死後も相変わらず根強い人気を誇る。

そして80'sに参加したAli Ollie Woodsonは日本ではかなりの人気がある。

それに比べ、在籍期間が圧倒的に多いDennisはかなり過小評価されている。


FUNKを歌わせたら右に出るものはいないんじゃないかなあ?


GuitarにFunkadericの重鎮、Eddie Hazel、Bassに元FunkadelicのBilly Bass Nelsonを配したこのナンバーは最強FUNKだ!(Soulチャート#1)

The Temptations - Shakey Ground




作曲にLoinel Richieの名前があり、サウンド的にもThe Commodoresが演奏してるかも?Soulチャート#1を記録したこれ!

The Temptations - Happy People





Sly Stoneが制作に絡んでいたらしい【Wings Of Love】(1976年)から


The Temptations - Up The Creek (Without A Paddle)



このアルバムのA面は【A Song For You】以上のFunknessを感じていたのは私だけではないだろう。

A面1曲目を飾ったこの曲のサウンド、DennisのVocalは最強だ!


eThe Temptations - Sweet Gypsy Jan




この【Wings Of Love】、商業的には成功しなかったので、残念ながら未だにCD化されていない。

しかし、先程ちらりと触れていたSly絡みと言うところが気になるだろう。

LPの裏ジャケにミュージシャンのクレジットがあるのでスキャンしてJPG化してみた。



GuitarにFreddie Stewart、Bass にRustee Allen?

聞いたことのある名前だ(笑)!

前者はFreddie Stoneの本名、後者はRusty Allen、Sly & The family Stoneのメンバーだ。

これに前々作にも参加していたBilly Bass Nelsonが参加してるのだから、FUNKじゃないわけが無い。

TrumpetsのところにやはりSly & the Family Stoneに参加したPat Rizzoがクレジットされているが、saxの間違いだろう。

彼はWoodwind系なら何でも吹くようだが、金管となるとちと違うような...

すっかり埋もれてしまっている作品だが、FUNKの秀作という意味では絶対に外せないところ。



今度は遡ってNorman Whitfield時代のヒットナンバー


Motown - The Temptations - Psychedelic Shack 1970





そして全米#1を記録したNorman Whitfieldの集大成であろうサイケFUNKナンバー。

Dennis一人でリードを取ってるわけではないが、彼の存在なしにはここまでのサイケFUNKは生まれなかったであろう。


The Temptations - Papa was a rollin stone (high sound quality)




私はDennis Edwardsを史上最強のFUNK Singerのベスト3と評価している。


David Ruffin、Ali Ollie Woodsonはすでに他界しているが、彼はまだ現役シンガー、


末永く歌い続けて欲しいと思っています。



Memories Of Bobby Womack #3

2015年07月03日 | soul,r&b







ここ数日間梅雨にしてはカラッと涼しい日が続いてましたが、とうとう来ましたね。

すっかり梅雨真っ只中って感じですな。 今日は水害になりそうな程の雨量。

皆さん気を付けて下さ~い。


さてさて、Bobby Womack命日特別企画も第3弾。


私が最初にBobbyを聴いたのは1981年の作品【The Poet】、当時まだ学生、それも21歳の時。

FUNKまっしぐらな当時は、まだBobbyのよさが全然判らなかったらしい。

Bobbyの一癖も二癖もあるDeepな歌い方が当時の自分の耳に届かなかったのである。


そこから一時ルーツに戻るムーブメントについて語らせて下さい。


学生時代はとにかくDonny Hathawayに傾倒していた。

史上最強とも言われている【Donny Hathaway Live】は当時ほとんどコピーした。

軽音楽部の1年先輩にAORとSoulが好きな人がいて、ある日彼が「Peabo BrysonってDonny Hathawayにちょっと似てて結構いいよ」 と言うアドバイスを頂く。


当時かなり貪欲に聴き漁ってた頃である、すぐにPeaboのレコードを物色しに行った。

当時の新作【Turn The Hands Of Time】をゲット。

後で知ったが、Peaboのソロアルバムとして日本で初めてリリースされたアルバムなのだ。

Roberta FlackやNatarie Coleとのデュエットで頭角を現してはいたものの、日本じゃ全然マイナーな存在だった。


そしてレコ―ド針を落した途端、それまでFUNK系まっしぐらだった自分の方向性を変えてしまう衝撃!


完全にPeaboにK.O.されてしまったのである。


そしてこのアルバムのライナーノーツを読んでいて、PeaboはSam Cookeに多大な影響を受けたらしいと知る...


これを機にSam Cookeを聴くことに...

ここで最大の衝撃を受け、ルーツに戻るきっかけに。

Sam Cookeはシンガーとして1番影響を受けた一人である。



Otis ReddingやWilson Pickettにもハマり、 Bobbyとの再会はこのあと必然的にやって来た。

BobbyはSamの一番弟子であった。

改めて【The Poet】を聴くことに。


Peabo⇒Sam⇒Bobby


このあとBobby Womackの作品を収集し始めることになった。



私が上京したのは1987年9月のこと。

たまたま、Bobbyが初来日するタイミングであった。

五反田にある【ゆうぽーとホール】でのLive。


とにかく圧巻!


まだ43歳と真っ盛りの頃、ボディーアクションの見事さに感激!

予想をはるかにめっちゃカッチョ良くてもう大変。

まさにLast Soul Manだった。


この時にバックで同行してきたのが沼澤尚氏(Drs.)、演奏の合間にBobbyのM.C.を翻訳しながらのパフォーマンス。

この時代からすると、日本人がサポートミュージシャンで来日ってなかなか無いことだったし、特に情報も無かったので結構驚いた。

沼澤氏、ご想像の通り、その後どんどん有名になって行った。



しかしこの【ゆうぽーとホール】、ホテルと共に今年9月末で営業終了、33年の歴史に幕を下ろすらしいのです。

何とも寂しい限りだ。


1,2回目はBobbyをカバーしたバージョンを中心に紹介してきたが、最後に40代中盤のバリバリな頃のLiveアルバムを紹介しよう。


私が持っていたのは日本盤。

海外盤のジャケが違ったのか、当時発売されたジャケは小さいサイズしかなかったので、自分でスキャンしてアップ、トップ画像がそれです(笑)。




Soul Seduction Supreme



この映像が10年程前にDVD化されている。

やっぱめっちゃカッチョいいです!


Bobby Womack Live: Soul Seduction Supreme






改めてBobby Womack、最高でした!


まだまだ勉強させていただきます。


ありがとうございました。





Memories Of Bobby Womack #2

2015年06月28日 | soul,r&b
本日は息子の保育園の夏祭りということで、レッスンもお休みにして行ってまいりました。

出店は縮小され、櫓(やぐら)もない状態だったものの、それなりに楽しいひと時でした。

帰りに自転車で鶴見川を通ったところ、夕焼けのあまりの見事さに自転車を止めて写メを撮っちゃいました(笑)。




さてさて、昨日はBobby Womackの命日であったため、Bobbyのカバーバージョン特集を組んでみました。

そのバージョンが有名かどうか?世間の評価がどうなのか?っていうことは全く無視して、基本自分が好きなバージョンのみアップしてみました。

まずは23~24年まえから自分のレパートリーに入れている『(You're Welcome) Stop On By』、これはやはりRufusのバージョンで先に聴いている。

基本参考にしたのが【LIve:Stompin' At The Savoy】のバージョン。

ここでは3rdアルバム【Rufusized】のバージョンを聴いていただく。


Stop On By Rufus & Chaka Khan




Rufus Featuring Chaka khanはsoul系聴き始めの頃、EWF、Ohio Players、Graham Central StationやTower of Powerなどと共にはまりまくってたアーティストである。

時にヒステリックに聞こえてしまうChakaは曲によって食傷気味であったが、この曲でデュエットしているGuitarのTony Maidenの声が結構好きでした。

数年前ChakaがBillboard東京で来日公演をする時ゲストでTonyが来るということで16,000円を超える入場料を払ってまで行きました。

Liveに対しての自己最高金額です。

でも生Chakaが観れて、聴けてホントによかったと思います。

やっぱ世界一すごい声の一人なんだと思う。もっと上手い人はたくさんいるけど、Chakaの声は唯一無比であった。

Tonyももういいおっちゃんなはずだが、めっちゃカッチョ良かった。


さて、次は2,000年前後から活躍してたDeep Soul Singer【Calvin Richardson】。

彼のアルバムは2枚持っていましたが、当時Neo SoulとかClassic Soulとか言われてましたが、他のシンガーとは一線を画す存在と思っていました。

要はReal Soul Singerと言う認識でした。

そのCalvinがBobby Womackのtribute coverアルバムを出していた。




Facts of Life: The Soul of Bobby Womack


それもRufusもカバーしてた前出のこの曲もやっていた。

Calvin Richardson - You're Welcome Stop On By




Bobbyの代表曲でもあるカントリー調の3連バラード

Calvin Richardson - Harry Hippie




こう言ったミディアムナンバーもBobbyの魅力、R&Bチャート#1を記録したこれ

Calvin Richardson "Woman's Got To Have It"




Bobbyのカバーではないが、Calvinのlive映像があった

CALVIN RICHARDSON AT THE LUX in montgome



どう?Neo SoulじゃなくてReal Soulですね。今の時代にメジャーでもこんな人がいるなんて素晴らしい!


この2回で終了する予定でしたが、終われなくなってしまいました。


次回、3回目で終了予定です。








Memories of Bobby Womack #1

2015年06月27日 | soul,r&b
梅雨真っ只中、かなり本気降りです。

明日はウチの息子の保育園の夏祭り、まあ夕方からなんで雨は上がってると思われますが、足元はぐちゃぐちゃかも知れない...

毎年この時期に開催されるんだけど、梅雨真っ只中、ちと疑問符が。


さてさて、本日は先日も予告したBobby Womack特集。

なぜかと言うと実は本日、Bobbyの一周忌なのである。


今までもBobbyの記事は今までも何度か書いてきてるので、今回はカバー特集にしてみた。

まずはあまり接点の無さそうな、元Destiny ChildのKellyが'76年にR&Bチャート6位を記録した『Daylight』をカバーしている。

Kelly Rowland - Daylight ft. Travis McCoy




思いの外、原曲に忠実に歌っているのがめっちゃ好感が持てる。私はBeyonceより少々地味だがKellyが好きだったなあ。

この曲収録のBobbyのアルバム、【Safty Zone】はHerbie HancockやPointer Sistersのプロデューサーとして有名なDavid Rubinsonが手掛けた作品。

ちょうど同時期に録音されたと思われるのがHerbieの【Manchild】、参加ミュージシャンもかなり似通っている。

この曲ではないがHerbieもこのレコーディングに参加しているし、Pointer Sistersはこの曲にコーラスで参加している。


Daylight - Bobby Womack



多分BassはあのDonny Hathaway Liveで良く知られているWillie Weeks、Wah Wah WatsonのGuitarがまた存在感を見せている。


そして1990年代を代表するアーティースト、LevertのGeraldとMary J. Bligeのデュエットで歌われたBobbyの代表曲。

GGerald Levert- That's The Way I Feel About You (Feat. Mary J Blige)




お次は70'sに戻って、I Can Understand ItをカバーしたのがNew Birth。


The New Birth - I Can Understand It - 1972



私も20年以上前にこの曲をカバーしたことがあるが、もちろんNew Birthバージョン、このLeslie Wilsonのリードは本当に素晴らしい!



さてさて、Bobby Womackと言えば師匠のSam Cooke、Samのレーベル【Sar】からデビューしたのがBobbyを中心としたThe Valentinos。

オリジナルはそれほど売れなかったものの、白人アーティストにカバーされて陽の目を見た。

まずは非常に有名なのがRolling Stonesの最初の#1ヒットになったこの曲。

The Rolling Stones - It's All Over Now (HQ)



このオリジナルを聴いて欲しい。
いかにMickがBobbyの『影響を受けているか?

The Valentinos : It's All Over Now



ほぼコピーと言える程似ている。

これをRod StewartもfacesのLiveで歌っている。Sam CookeフリークであるRodはかなり違った解釈で歌っている。

The Faces - It's All Over Now





そしてThe Valentinosと言えばもう1曲、Looking For A Loveがある。


J.Giles Bandが1971年にカバー、Hot 100で39位まで上ったらしい。

Liveで必ず歌われる曲だ。


The J. Geils Band "Looking For A Love"



このオリジナルがこれ

Lookin' for a Love - The Valentinos - HQ



1962年にR&Bチャート8位を記録している。

この曲はBobbyがソロになってからセルフカバーし、何とR&Bチャートで#1を記録、最大のヒットとしている。


Bobby WomackはLPでほとんど所有しているぐらい好きなアーティストであったが、案外それほどカバーしていない。


20日前にBilly Prestonの事を書いたが、白人アーティストとの関わりや10代で頭角を現した天才肌であったところも、ちとBobbyと似たような存在であった。

さてさて、Bobbyのカバー特集、また次回に持ち越しだ。


改めて、Bobby、素敵な歌、サウンド、曲をたくさん残してくれてありがとう!

私たちはけしてあなたを忘れることはありません。