美島奏城  豊饒の海へ

豊饒の海をめざす、教育と文芸と風流に関する備忘録

日乘  驟雨忌(吉行淳之介忌)

2006年07月26日 | 小説家

 

平成18年7月26日(水) 

    吉行淳之介忌 ’94年没 行年70 勝手に「驟雨」忌と命名。

 
   今日は吉行淳之介の命日。宮城まり子に看取られての最期だった。
 私は氏の作品の熱心な読者ではなかったので最初に手にしたのが,芥川賞受賞作の『驟雨』で,最後に手にしたのが第31回野間文芸賞作品『夕暮れまで』であった。驟雨がにわか雨のことだと知ったのもそのおりであった。

 氏は20代の一時期,私の故郷の病院で療養生活を送っており,まぁ,それで一種好ましい作家ということになっていた。だから,妹の吉行和子(女優)も,故・理恵(詩人)も好ましい方々ということになりますか。
 母はNHKの朝ドラにもなった美容師の「あぐり」さんであった。父はエイスケといって作家である。つまり,この家族はみんな文才があるということになるなぁ。

  
エイスケ                                  あぐり

 

 吉行和子氏 吉行理恵さん
淳之介              和子              理恵

 

  和子氏は俳句も趣味である。

 

 トップ画像は私がつくったミニ盆栽。直径7cm程の器に楓が3本植えてある。ほっておけば踏みつぶされそうな苗木を集めて植え,土の上にスナゴケ(砂苔)をかぶせた。

 

         四階に風受け流す若楓   奏城