美島奏城  豊饒の海へ

豊饒の海をめざす、教育と文芸と風流に関する備忘録

日乗2  薄

2006年07月23日 | Weblog

 

平成18年7月23日(日) 大暑・土用の丑

  豪雨災害の被災者の方々衷心よりお見舞い申し上げます。

 

  今日は大暑で土用の丑の日。大暑は夏の暑さの絶頂をいいますが,まだ梅雨が明けない今年はなんとも蒸し暑いばかりで,辟易。そして土用の丑ですからね。鰻を食べたいという気持ちも萎えるばかりです。

  

  土用とは立春・立夏・立秋・立冬のまえ18日間(各季節の最後18日間とも)をいうのですが,今では土用といえば夏の土用(立秋前18日間)のことになってしまいました。そしてこの暑さを乗り切るスタミナをつけるためにとPRされたのが鰻を食すること。

 

  鰻を食べるのは,江戸時代,平賀源内が,鰻屋から夏の土用には鰻が売れないからと宣伝文句を頼まれてつくったコピーが評判をよんで以来の習慣らしい。もっとも「う」のつく物をたべる習慣はあったようで。うどんや梅干もよく食したそうで。鰻と梅は食い合わせが悪いというのは。鰻と青梅の間違いだそうで。梅干は食欲増進によく,鰻重を食べる前に食するとよいそうです。

 

  さて,画像は薄2種です。手前がシマススキ(縞薄)で奥がタカノハススキ(鷹の羽薄)。近くのホームセンターで購入しました。まぁ,地味な薄を買う方はあまりいないようですが,この斑入りの薄は自然界ではお目にかかったことが無いので,つい買ってしまいました。秋にはもっと葉を茂らせてくれることでしょう!秋には薄に満月でしょう,と風流人は考えた訳です。

 

     空を斬る薄の音の横にゐる  奏城

 

PS:最近,薄と荻を混同している童がふえましたね。