飛鷹満随想録

哲学者、宗教者、教育者であり、社会改革者たらんとする者です。横レス自由。

「偽皇統」の本当の意味

2018-08-24 20:42:24 | 日本論と宗教論
「偽皇統」と言えば、日本の皇統は、善悪にかかわることなく、実力のある勢力が自分の膝元に出てきた際にもまた、ごく早い段階での資金提供やエージャント送り込み、婚姻などを手段にして懐柔し、自らの下部構造として受け入れるということを繰り返してきました。これは、懐柔される側の意識ではまさに、皇統への参入となります。懐柔された側も皇統に含まれることに違いはないのです。

古くは、イスラエル十氏族や秦氏、東日本のサンカ勢力、平家に対して、近くは欧米の勢力に対して、そのような関わりが持たれていた。

日本の皇統は更に、懐柔し自らの下部構造として受け入れた勢力が時を経て力を失った時に、何のためらいもなく切り離すこともしてきました。最も分かりやすい例が「平家の滅亡」として世間で認知されている出来事でしょう。平家も権力掌握の過程で皇統に所属させられ、時機が来た時に皇統から排除されたのです。「藤原氏のように娘を入内させ、中宮にし、生まれた皇子を天皇にすることで外孫としての権力を手中に入れた」というのが一般的な説明ですが、そして確かにそのように表現できる側面を持っていた訳ですが、実は、表面に於けるこのような形の権力掌握過程を可能にする条件として、裏では密かに、皇統からの先述したような形での懐柔を受けていたのです。清盛が白河院の種を宿した上で忠盛に下賜された祇園女御から生まれた人物であることや、安徳天皇とその配下組織が、全国に派遣された複数の琵琶法師によって流布された「壇ノ浦での滅亡」という創作物語を隠れ蓑に土佐に入り、定着して、配下組織の集落や安徳天皇の古墳など確固とした物証まで残されていることなどは、最早よく知られた話にすらなっています。

皇統がこのような切り離しを行なう場合、通常は、計画を提示した上での退場勧告の形を取り、勧告を受けた側は多くの場合、何の抵抗もなく従順に振る舞うことになっています。但し、時々それに抵抗する者が出て一悶着に発展することがある。

今述べたような種類の一悶着を、ある時期から現在に至るまでずっと起こし続けている者たちが現在も存在している。「偽皇統」とは、その者たちを退場させようとする者たちからその者たちに向けてある程度の敵意を込めて投げかけられた呼称に違いありません。彼等は、「偽皇統」と称されているだけで、皇統に所属していない訳ではなく、紛れもなく皇統の一部なのです。

「偽皇統」という言葉は、上記のような裏事情が分かっていないと、それを耳にした時に「皇統って偽物が簡単に入れる程の安いものなの?」といった感じの疑問が湧いて来てしまうような、そんな危うい言葉なのではないでしょうか?偽物の存在だけが意識され、偽物の存在の意味が意識されない。そうである限り、どこまでも曖昧で奇妙な感じを帯び続ける。そんな言葉なのです。

現在一悶着を起こしているこの「偽皇統」の組織の末端にアメリカの金融ハザール偽ユダヤも含まれているようです。ですから、「アメリカの金融ハザール偽ユダヤが隠れたところで世界を支配し、日本でも、天皇家を裏から操ることで日本を隠れ植民地として密かに支配して来た」という最近よく聞かれる説明は実は、表面だけを見てその裏面に認識が及んでいない典型的な間違いなのです。或いは、あるものによって意図的に捏造され流布されたプロパガンダかも知れません。

そもそもハザールとは、確認される最も古い時期にシベリアにいたのが、ある時期に中央アジアに降りてきて帝国を起こした、そんな遊牧騎馬民族を指す言葉です。彼等の本質を理解するためには、彼等のシベリア以前が意識されなければなりません。彼等はシベリア以前は東アジアにいて、列島の皇統と密接に繋がっていたに違いない。そもそもユーラシアの北方ステップロードそのものが太古より、列島の皇統組織がその活動を密かに展開させる大動脈だったのであり、そこを行き交う「北方遊牧騎馬民族」とは、列島の皇統配下の諸部族を呼称する言葉だったのです。ハザールもその「北方遊牧騎馬民族」のひとつでした。ハザール帝国は、政治制度として列島の天皇制に典型的に見られるような所謂「双分制」を取っていたとされますが、それも、ハザールが列島の皇統組織の一員だったことを如実に表しているのです。

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1 コメント

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ハザールが、、、 (アルト)
2021-04-20 22:29:52
シベリアに居たなんて、科学的証明式はなんですか?。
ただこうは言える。
それは、ハザールがアイヌ民族と同根で、この民族が、かのモーゼの出エジプト記にある全地球規模の天変地異、惑星ニビルが近日点に差し掛かった時に起きたいわゆるポールシフトが起きて、地軸移動により、地球の緯度の移動が起きて、高緯度地域は低緯度に、程度地域は高緯度に変異したことにより、温暖な地域が寒冷化し、寒冷な地域は温暖化し、もしくは大津波で海没し滅亡した。
この時、低緯度地域に居住していた人々は、海没を免れてたものの、急速に寒冷化したものだから、その居た地域から逃避行して、温暖な地域に移り住んだ。それが、シベリア地域から、カザールの地に移り住んできたというなら、話は通ずる(それでも距離の移動が甚だしい)。
 いずれにしても、惑星ニビルによって引き起こされた天変地異、地軸移動を前提としない限り、あなたの自説は、信憑性が薄いと言わざるを得ない。
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