飛鷹満随想録

哲学者、宗教者、教育者であり、社会改革者たらんとする者です。横レス自由。

ゲノム解析

2018-06-03 13:22:12 | 日本論と宗教論
世間一般で情報の流布しているゲノム解析は「日本人」とか「朝鮮人」とか、人間の集団を一括りにして見てしまう偏見によって解釈が歪められている嫌いがあります。それらのゲノム解析の結果は、正確には

「日本と呼ばれる地域で民衆として生活している人の内の数人を無作為に選んでゲノム解析した結果と、朝鮮と呼ばれる地域で民衆として生活している人の内の数人を無作為に選んでゲノム解析した結果が全く異なる」

と解釈さるべきなのです。

大陸では民衆レベルは、他所から入ってきた集団が元々いた集団を駆逐或いは殲滅して新たに盤踞するということが繰り返し行われてきました。それに対して、この列島の場合は、流入しようと思ったら船舶での移動が必要になる状況があり、この状況が大集団の無秩序な乱入というものの発生を根本から防いでくれていて、このことが原因で、駆逐とか殲滅とかいったことがほぼ全く行われなかったのです。

支配層の比較的小規模な集団の流入は何度もありました。この場合、現地にいる数多くの住民は、流入者にとっては、新天地での自らの支配者としての存続の下部構造を支える重要な基盤であり、一種の財産となる訳ですから、このことも作用して、駆逐や殲滅といったことが、ほぼ起こらないことになってきたのです。

また、何万年も前から血統が一度も断絶したことのないこの列島の根本支配層は、大陸諸地域での支配層の抗争に常に資金提供などといった形で裏から介入し、抗争に決着がついて新体制が固まった時にも常に、新体制の支配血脈に巧妙なやり方で侵入して新体制の支配血脈を乗っ取るということを行ってきたのです。ですから、その乗っ取った新体制が、時の経過に伴う状況の変化で駆逐さるべき旧体制となってこの列島に流入しようする時には、必ず、謂わば計画的な帰還の形となり、無秩序な乱入には決してならないとまあ、こういう仕組みすら存在していたのです。ですから、もし、民衆レベルではなく支配層レベルで詳細なゲノム解析が行われた場合、どこの国の支配層のゲノムも一律に「縄文人」のゲノムとなっている可能性が大、と言えるのです。