飛鷹満随想録

哲学者、宗教者、教育者であり、社会改革者たらんとする者です。横レス自由。

現代における反宗教

2021-11-04 23:36:30 | 日本論と宗教論
反宗教は現在では科学や一般常識から行われたりしません。科学や一般常識からの反宗教なるものは、最近の2百年間、西ヨーロッパ的なあり方の広がりの中で極めて限定的に行われていた、今となっては全く時代遅れの皮相な思潮でしかありません。

現代では、人間ひとりひとりの人間観や自然観、宇宙観、生命観が著しく深まり、これまでは偽物と認知されるはずのなかったものを偽物と直感できるようになってきた。

「これまでの社会はかなり初期の頃から一貫して虚偽に満ちていた。本来は人間一般の本質であるはずの宗教性を自分たちだけが独占しているものと神官階級が組織的に捏造して、そうやってひとりひとりを、その本来の神々しい宗教性が発動されないよう、見えないところから巧妙に押さえつけてきた」。今、このような認識が広まり、これを人類は、ほぼ5千年ぶりに覆そうとしている。本来の正しい社会に作り替えていく段階に入ったのです。

お坊さんが、どんな宗教宗派のお坊さんも自ら深く恥じ入り、退くか、或いは、根本からの自己改革に突き進むか、究極的な二者択一を自らに厳しく迫らざるを得ない、そんな時代になったのです。