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エネファームと太陽光発電のW発電。。。果たしてその実力は?

2014-01-08 19:11:00 | 家のこと

我が家を建て替えて早くも一年が過ぎようとしています。
思えば一昨年の春から始まった我が家の建て替え。。。
一昨年の4月末から始まったハウスメーカー選を初め、5月末には住友林業さんに決定。8月後半に仮住まいのマンションへの引越し、9月上旬の着工合意、そして旧宅の解体工事が始まったのが9月に入ってからでした。その合間を縫って毎週末、設計士さんとの打ち合わせ・・・それが11月頃まで続きました。
地鎮祭を経て9月末に新居の着工、10月中旬に棟上げ、昨年の1月25日に引き渡しを迎えましたが、その前日まで工事が行われるというドタバタ状態でした。
また、設計段階から住友林業さんとの間でトラブルが続き、契約破棄しようとさえ思った事もありました。
その顛末は、Gazooブログの方に記事としてまとめてあるので興味のある方はソチラをご覧下さい。【過去記事はコチラ

さて、いよいよ今年の春から消費税がアップしますネ。
その影響で、昨年後半から住宅建設ラッシュになっているみたいです。
恐らく、消費税アップを睨んで住宅建設をぉ考えになっている方の大部分は、既にハウスメーカーと着工合意まで済まされている事でしょう。(現段階で着工合意まで済ませておかないと、今春の消費税アップに間に合わないませんからネ)
ただ、まめ八自身の経験から着工合意はしたものの、ハウスメーカーさんが言われるような期待通りの良い家(省エネ、高断熱、高気密、高遮音はハウスメーカーの営業さんの常套句ですからねェ・・・)になるのだろうか・・・?という不安をお持ちの方が多いと思います。
特に、今流行のW発電(ソーラー発電とコージェネレーションシステムとの組み合わせ)を採用された方は、光熱費がどの程度軽減されるのか?という期待と不安をお持ちではないでしょうか?

そこで、そうした期待や不安をお持ちの方々に参考にして頂く為にまめ八の家の一年間の実績値をレポートさせて頂きたいと思います。
ただし、予めお断りしておきますが、今回挙げた数値はあくまでもまめ八の家固有の数値であって、全ての家屋に当てはまるモノでないという事を申し上げておきます。あくまでも参考として考えて下さい。

なお、ご参考までに我が家のW発電について簡単にご説明したいと思います。詳しくはコチラからどうぞ。。。
太陽光発電機が、平面がUN-119CAでモジュール変換効率14.0%、公称最大出力119w。コーナーモジュールが同じくシャープのNU-062LA/RAでモジュール変換率10.4%、公称最大出力62wです。
太陽光発電量の総出力ワット数は3.5Kwになります。
一方のコージェネレーションシステムの方は東芝燃料電池システム株式会社の燃料電池ユニット「TM1-AD-NP」と貯湯ユニット「FCG-202-DR、所謂エネファームってヤツです。発電能力は定格出力700W。停電時には自立運転によって昼夜を問わず(太陽光発電は夜間の停電時には役に立たない。。。)350Wまでの電気を供給することが出来ます。詳しくはコチラをご覧下さい。

さて、コレ等、W発電の実績は。。。

 

電気・ガス料金.jpg 

 

エクセルで作った表をPDFで保存し、PhotoShopを使ってJPEGで保存し、画像としてアップロードしてあるので数字が小さくなって解り辛くなっている点はご容赦下さい。(まめ八のPCスキルではコレが精一杯でした。。。 )

さて、表の解説を少々しておきますネ。
まず、一番左の列が月になります。九州電力の電気代請求は前月の12日から当月の11日までの電力使用量による請求となります。
従って、この表の月は厳密に言えば前月(例えば表中の9月は、実際には8月になる)のデータである事をご承知おき下さい。

なお、この家の引き渡しが1月末だったことから2月のデータは2月2日~2月11日までの請求となります。


月の列の右がその月の我が家の電気使用量(kWh)になります。
我が家の場合、電気使用量が最も多かったのが9月で301kWh、最も少なかったのが5月の130kWhでした。(先に述べた理由から2月は除外しました。)
3~12月までの我が家の電力使用量を平均すると186kWhになります。


電気使用量の右が電気料金(つまり九州電力からの買電分)になります。
電気料金の右列が、我が家の太陽光発電量(kWh)です。
最高値が5月の386kWh、最低値が12月の199kWh、月平均269kWhでした。3月~12月の我が家の電力自給率は120%。。。つまり買電量より売電量の方が大きかったという事です。
元々、太陽光発電を導入した動機が「電気を自給したい」というモノでしたからそういった意味では十分当初の目的は達成できたという事です。


さて、太陽光発電量の列の右が、太陽光発電で発電した電気の売電金額です。
我が家はW発電なので太陽光発電だけの売電価格(1kW=43円)より安い金額(1kW=34円)になってしまいます。ただし、西部ガスのW発電キャンペーンにより、差額分の9円は西部ガスさんが補填してくれることになっています。


そして、その右列が売電金額から買電金額を引いた差額。。。すなわち我が家の売電による黒字分です。
コレを見ると、年間を通じて売電金額が買電金額を下回った事はありませんでした。3月~12月間の我が家の黒字金額は54,557円 
しかも、この金額は1kWh=34円での金額ですから、西部ガスからの差額補填分を入れて計算すれば81,206円の黒字になります。 

トコロが、その81,206円が丸々懐に入るかとワケではありません。
世の中、そう甘くはないのです。 

そう・・・
先に挙げた我が家の電力消費量にはエネファームによる発電量が含まれてれていないのです。
電力会社の陰謀?によって、エネファームで発電した電気は電力会社に売電することが出来ません。
従って、W発電では、エネファームで発電した電気をまず自家消費分に回し、それでも不足する分を太陽光発電と電力会社からの買電で賄うというシステムになっています。
従って、我が家の実際の電力消費量は、エネファームの発電量に九州電力から通知されてきた電力消費量を加えた数値になる訳です。勿論、電力消費量が極端に少ない深夜にもエネファームは発電を続けているのでエネファームで発電した電気が100%使われている訳ではありません。(つまり無駄になっているって事です。ただし、貯湯タンクが満杯になった段階で発電は停止します)
ただ、エネファームによる発電の経済効率を考えるならばこの無駄に発電されている電力は自家消費電力として考えなければならないでしょう。


表中右から4列目がそのエネファームの発電量(kwh)です。
こうして月単位のデータで見ると、定格出力が低いにもかかわらずエネファームが健闘している事が解ります。
3月~12月の総発電量を比較すると太陽光発電とエネファームは殆ど同じです。
特に、お湯を使う冬場には太陽光発電の出力が落ちる事もあってエネファームの発電量が太陽光発電のそれを大きく上回っています。
しかも、エネファームで発電した際に生じたお湯を使って我が家は床暖房を入れていますが、コレがとても暖かくてエアコンやストーブを一切使っていません。
これには住宅の断熱性能も大きくかかわっていると思います。ちなみに我が家は住友林業さんお得意のキャンペーンを利用してサービスで断熱性能をⅢ地域(東北南部~信越地方)にまでグレードアップしてあります。
また、我が家の電力使用時間帯のピークは一年間を通じて夜間(日没後)にあたります。したがって太陽光発電で発電した電力の大部分は九州電力への売電に回されているワケで、経済効率から言えば確かに期待以上の結果になっているのですが、“電気の自給”という意味でいえば余り役に立っていない事になります。
つまり、電力会社が売電を受け付けなくなったり、売電価格を大幅に下げてしまったら太陽光発電の利点は一気に下がってしまいます。
その点、エネファームは一般的な家庭で最もお湯を使う時間=お風呂の時間(夕方から夜間にかけての時間)に最も発電を行うワケですから、電気を最も必要とする時間帯に最も発電量が多い、つまり厳密な意味で電気を自給している事になります。
ちなみに我が家のエネファーム単体による電力自給率は66%です。
そういった側面からもエネファームの実力は侮れないモノがあると思うのです。


ただし、エネファームは太陽光発電とは違って燃料となる水素を取り出すための天然ガス(都市ガス)が必要になります。つまりガス代がかかるという事です。
上の表中、エネファーム発電量の右列が我が家のガス料金になります。
ちょっとビックリの金額ですよネ。
エネファームを導入した場合、ガス会社から特別な料金割引制度を適用して貰えるので1㎥あたりの単価は一般料金に比べて安くなっているのですが、それでもコレだけのガス料金がかかってしまいます。
もっとも我が家では家庭用調理器はガスを使用していますし、エネファームで生じるお湯の温度が40℃なので冬場のお風呂の追い炊きにもガスを使っていますので、ガス料金の全てがエネファームのコストでない事を申し添えておきます。

それでは、最終的に3月~12月の間の我が家の電気・ガス料金はどれ位になるのか?
上記表中の一番右列が、ガス料金と電気料金の合計になります。
我が家の場合、電気料金は売電金額が買電金額を大きく上回っていますから、具体的に言うとガス料金から売電による黒字分を引いた金額になるわけです。
ただし、先ほども述べましたが、表中の売電金額は西部ガスによる補填金額が含まれていません。
そこで、その補填金額も含めて計算するとどうなるか。。。
3月~12月のガス料金の合計が143,908円。
同じ期間の売電による黒字分が81,206円。
ガス料金から売電の黒字分を引くと62,702円となり、これが同期間の我が家の電気・ガス料金になるワケです。
この62,702円を10ヶ月で割ると1か月あたり6,270円になります。
旧宅時代の光熱費が月平均で約12,000円程かかっていましたからその差額は約6,000円、年間で72,000円程になります。
加えて、旧宅時代の光熱費で見逃してならないのが灯油代。。。
九州在住のまめ八の家で昨年まで一冬約30,000円程度かかっていましたが今年の冬は灯油を全く購入していません。
それも含めて考えると、W発電によって我が家の場合は光熱費の節約に成功したと考えることが出来るようです。

ただ、エネファームやソーラーシステムの初期投資費用を含めたトータルコストで考えれば決して黒字は期待できないでしょうネ。
良くてトントンというところでしょうか?
まめ八がW発電を導入した時期には政府や地方自治体による補助金や、住友林業さんと西部ガスさんの提携キャンペーン等もあり初期投資がかなり安く済んだ事や売電価格も現在よりは多少高かったのでトントンで済んでいるのかも知れません。

エネファームには始動して10年後にタイマーが働いて自動停止します。(その間は保証が付いているのでメンテナンス費用は不要。)自動停止した時点でメーカーの点検を受けて継続使用する事になりますが、エネファームの寿命はせいぜい20年位だろうと言われています。(現在使用されているエネファームで20年以上の使用実績を有する機器は当然存在しませんからコレよりも長持ちするかも知れないし、20年持たないかも知れません)

ただ、エネファームの寿命がきた場合(簡単に言えば壊れてしまった場合)の買い替えの際には、割引価格が適用される上に家財保険の適用も受けられるようです。

従って、これからW発電の導入を検討されておられる方々も、こうした保証や家財保険等を上手に運用する事によって、長期的な視野で見れば少なくとも導入して無駄だった・・・という後悔はしなくて済むと思いますし、地球環境の保全に多少なりとも貢献しているという自己満足は得られると思いますよ。