goo blog サービス終了のお知らせ 

何を考え何を想い何するの

神戸の山の暮らしから。
育児のこと、日々の手シゴト、身の廻りの自然のこと。
悩み進む楽しく愛おしい日々。

帯「歌口」

2006年06月20日 | 綴れ織(1997~2006年 爪搔き本綴れ織師)

Obi05_2 2002.8 製作

尺八をモチーフにした柄です。

これは作品展で 「技術賞」をもらったのですが、

立体的な表現はやはりなかなか難しいので 珍しい柄でしょうね。

当時 尺八を習っていて 想い も込もってます。

長女を妊娠中 ツワリがとてもキツくて中断してしまった上に、京都から神戸に引越ししたのを機に今はすっかり辞めてしまいました。とても情熱的な先生だったのですが、期待に応えられるような練習量は今は確保出来ずデスし…

またそのうち機会があれば始めたいなぁとは思ってます。ホント。

けど今は良い尺八を手に入れるのが難しいとか。こういうモノは めぐり合わせもあるでしょうね。

尺八は何と言っても自分で音色をコントロールする面白さがあります。私が習っていたのはいわゆる「虚無僧」尺八なので その面においては本当に楽しかった~。

女性は珍しがられますが、今ブームもきているらしく やはり外国人にはとても人気があるようです。


帯「雲鶴」

2006年06月17日 | 綴れ織(1997~2006年 爪搔き本綴れ織師)

Obi07_1 2002.12 製作

生き物がモチーフの紋様は 織っていて やはり楽しい。

これは 凹凸をどう表現するか考えながら織るのですが、

モノがイメージしやすいので 悩まずに織りやすかったです。

金糸が多く使ってあり、上品な仕上がりです。

どんな方が締めてくださっているのでしょうか。

やはり 少し御年配の方かしら。


帯「流映」

2006年06月16日 | 綴れ織(1997~2006年 爪搔き本綴れ織師)

Obi04_2 1999.11 製作 ・ 2000.7 製作

金糸のグラデーションを 

どれだけ上手に 品良く 出せるかってのが勝負でした。

途中 何度もほどいて織り直したり。

結果、もうちょっと手仕事らしい面白みがあっても良かったカナ。

模様の部分は太い糸を使って 少し浮き出たカンジになっているので表情もあるし、遠目でみても ハッとするような気になる模様ですよね。

キリッと格好良く 締めたい帯です。


「二条城とチンチン電車」

2006年06月15日 | 綴れ織(1997~2006年 爪搔き本綴れ織師)

Obigak_6  2001.1 製作

京都府の事業で 

京都府下の風景を織った織り額で、9寸×1尺2寸くらいの大きさがあります。

下図になったのは 小さな古いモノクロ写真で、

二条城をバックに堀川通りにチンチン電車が走っていて お堀があったんですね。 

写真を織りで表現する初めての仕事でしたが 

濃淡だけの表現は やはり難しくはありましたがそれも返って楽しかったです。

濃淡に少しトーンの違う色を合わせて 31色 使ってますョ。

基本的に 私は 織りでしか出来ない表現で ものづくりがしたいなぁとは思ってるんです。ので「写真みたい」というのはナンセンスなのですが、一般的にはそういう言葉で賞賛をいただくことが多いですネ。

まぁ実物を見ないと 凹凸などの表情はわかりにくいというのもあるのですが。

つづれ織りというのは実にシンプルなので 限られた中ではありますが、

まだまだ これから’織り表現’を試行錯誤しながら やっていきたいなぁと思っています。


カエルspecial

2006年06月10日 | 綴れ織(1997~2006年 爪搔き本綴れ織師)

Zakspecial_1 転職して つづれ織りの修業に入り、

二年目くらいに 厚紙にたこ糸を巻きつけて

帯を織った残りの絹糸でつくった黄金カエル

なんで創ったのかは忘れたけれど、たぶん無精に自分の好きなものを織りたくなったんじゃぁなかったかなぁ(^_^)。

もともとカエルキャラが好きで 黄色の糸しか手元になかったのでこんな色合いになったんやけど、なんやかほんわかした気持ちになるカエルが完成。

いつのまにか 夫が余ってた額に入れてくれて それからず~っとデスクの上に。

このカエルがきっかけで 最近になって ひとつ新しいお仕事の話をもらえたり、で

ちょっとスペシャルカエル…?と勝手に思い込む。