何を考え何を想い何するの

神戸の山の暮らしから。
育児のこと、日々の手シゴト、身の廻りの自然のこと。
悩み進む楽しく愛おしい日々。

あいうえお「つ」

2006年08月28日 | 綴れ織(1997~2006年 爪搔き本綴れ織師)

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あいうえお遊び用の「つ」を作りました。約5cm×5cm

模様は 「つき」です。

今回は 裏表になってます。(下がつながっているので 輪っか状です。)

何となし、裏表になってる方が 可愛らしいように思うので、他も こんなカンジで作っていこうかな。


あいうえお「た」

2006年08月14日 | 綴れ織(1997~2006年 爪搔き本綴れ織師)

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娘の あいうえお遊び用に たいよう「た」を作ってみました。大きさ約7cm×7cm

以前から作ってみたいと思っていたので、毎日のこの陽射しで 太陽を織りたくなり、ひとつ目は「た」で試しにカード織りで製作。タテ糸はたこ糸デス。

本当はふたつが裏表になる予定やったのですが、実は「た」を下絵で反転するの忘れて…結局ふたつに別れることに。これやと、カルタみたいにも遊べるかなぁ…やっぱり裏表でひとつになってる方はエエかな…それとも絵と文字はひとつに一緒に入ってる方がエエかしら。 また 皆様アドバイスお願いしますぅ。

娘はまだ 1歳3ヶ月。 あいうえお遊びはまだ先やので 50音、気長に気の向いた時に作っていきたいと思ってます。(う-む途中で断念しちゃうかもネ)  もし 何かリクエストがあれば ぜひお待ちしてます!いまのところ 自然のものを絵にしたいと思ってます。ex.「あ」あり、あし、。「い」いし、いぬ

もちょっと大掛かりなカンジですが…ずっと前から 「織り絵本」をつくりたい と思っています。が、その素養もなく…なかなか実行できませぬ。そのうち どうしても表現したいことが出てくるんじゃないかと思ってるんですが、一作目はいつになるやら(^-^)。

以前 お昼に 工藤官九朗脚本の「我輩は主婦である」という面白いドラマをやっていましたが、その一場面で 夏目漱石に乗移られた主婦が 小説が書けずに悩む青年を励ますシーンで 「書きたいものがナイというのは それはお前が幸せだということだ。」なんてセリフがありました。

思いっきり納得!してました。

のほほんと毎日を過ごしていると 心の奥から沸いてくるものがあまりナイんですよね…実に。 常に 何かを発信し続けている人は ホンマに凄いなぁと思わされます。

まぁ 私も最近 少しは やる気が出てきました。 というのも副鼻腔炎が治って、めちゃ身体が軽くて楽で!!娘と遊ぶのも苦にならないっ。 ホンマ歳のせいの疲れでなくって良かったワ(^^)。


杼(ひ)

2006年08月07日 | 綴れ織(1997~2006年 爪搔き本綴れ織師)

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織りの道具を紹介します。

コレは「(ひ)」。

管(くだ)に 緯糸(ヨコ糸・ヌキ糸)を巻いたものを 中央にセットしてサイドに開いた穴に糸を通します。これを上下する経糸(タテ糸)の間に通すことで生地が織られていきます。木で出来ていて、タモかな。Hi02_2

使い込むうちに手汚れで色が濃くなってきます。ココだけの話、同僚の一人は 汗っかきなのか、この杼の黒くなり方が激しかったです(^^;…。

1~2年に一度、湯で洗って、干し、再度 丁寧に一本一本「ろう」を塗り込みます。

綴れ織りでは 二種類の大きさの杼を使います。

大小の杼の使い方の差は 巻いた糸の量に関係し、 糸を多く巻いた管をセット出来ると 糸替えの回数が少なくてすむので 主に無地を織る時は大杼(おおび)。反対に模様場は少量ずつたくさんの色糸を使うことになるので 小杼(こび)を使います。

Orikata05_1柄にもよりますが、10本~30本以上を同時に使うので 織っている手元は小杼でいっぱいな状態です。

小杼が 織り前で 順番に整理されていないと すぐに糸が こんがらがってしまい、織るスピードも遅くなりますし、すんなり作業が進みません。ちゃっちゃっと目的の糸がセットされた小杼を手に取りながら 頭の中のイメージをカタチにしていくことが とても大事です!

集中して織っていると、ついつい適当に小杼が山になっていき ついにガラガラと落ちてしまって大変~…なんてことや、 途中で中断する時には ちゃんと整理してから席を立たないと、次に座った時には訳がわからない… なんてコトも(^-^;)。

さて、

なぜ 織りの仕事をしているのか とよく質問されます。コレ!といった答えが自分の中で見つけられていないのが正直なトコロなのですが、ひとつ確かなコトがあります。5年程前に「OLから職人への転職」に関するインタビューを受けていて思い出したことなのですが、ソレは「道具へのあこがれ」です。(もちろん、他にも色んな要素が絡み合ってはいるんですけどね。)

自分だけの道具を持って ソレを大切に使い込みながら仕事をしていくのって素敵やなぁと。ソレも絶対 木の道具!子供の頃から木の道具が大好きでしたので、毎日 木に触れられる仕事がいいナ。と。

そんなわけで、私にとって 織りの道具、中でも常に手に触れている「杼」は また特別に大切なモノなのです。

2006.8.21追加こんなページも見つけました。