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子ひまわりちゃんの種をまきました

昨年から引き続き実施している「真剣に楽しむ『シリアス ファン』プロジェクト 植物を育てる編」第3弾、ひまわりの水耕栽培。昨年のシーズン終盤、キャンプ場のミーティング室で育てていたひまわりちゃんからは小さな種たちを取っておきました。そのときの様子は2023年12月14日にアップしたブログ「子ひまわりちゃんに会える日を」でお伝えしたところですが、春を迎えて気温も徐々に上がってきたので、子ひまわりちゃんに会うべく先日種まきをしてみました。こちらが昨年育てた親ひまわりちゃんです。

 

5月8日。マグカップに水を入れ、厳選した元気そうな6つの種を吸水布の上に置いて種まき完了。昨年と同様、陽の当たる場所にセッティングしました。

 

およそ2週間が経過した5月20日、1個の種から白い根っこが出てきましたよー。昨年は紆余曲折のあった親ひまわりちゃんの水耕栽培。今年は順調にいってくれるかな? なお、「紆余曲折」の詳細については昨年のブログに書いてありますので、育て方も含めてそちらをご覧くださいね。

 

ちょっと遅いような気もしますが、とりあえずの発芽に「ほっ」と胸をなでおろし写真を撮っていたところ、スタッフのひとりがこんなことを言いました。

「ひまわりの種には光を当てないほうがいいらしいですよ。そのほうが発芽しやすいんですって」

おひさまは植物にとって必要不可欠な存在。漢字で「向日葵」と書くように、おひさまとひまわりは切っても切れない関係なはず。それなのにひまわりが光を必要としないなんて、想像をはるかに超える真実ではありませんか。内心は「えーっ! ほんとにそうなのー?」と疑心暗鬼ではありましたが、お試しで遮光バージョンの水耕栽培も並行してやってみることに。とりあえずのお試しなので、ペットボトルを切ってペーパータオルを敷いた簡易キットをつくり、段ボールをほどよい大きさに加工して覆ってみました。なにせ半信半疑だったので、そのときの様子は写真にすら撮っていませんでしたが、3日後の5月23日に段ボールの覆いを取ってみるとビックリ仰天。な、な、な、なんと6個中3個から根っこが出ているではありませんか。発芽率50%。しかも、日当たりのいい場所のものよりも根っこが長い…。

 

思いもよらなかった急速な成長に驚嘆しつつ調べてみると、ひまわりは日光が当たると発芽を抑制してしまう嫌光性(暗発芽性)種子といって、光が当たらないほうが発芽しやすくなるとのこと。種とひとことで言っても光が当たらないと発芽できない好光性種子と、光が当たっているとうまく発芽しない嫌光性種子があるということを初めて知りました。我ながらなんともお恥ずかしい限りですが、昨年の発芽率がかんばしくなかったのもうなずけます。ちなみに、窓台に置いた子ひまわりちゃんの同日の様子はこんな感じ。むむむですねぇ…。

 

その翌日、5月24日にはその差は歴然に。光を当てているほうは、あまり変化はありませんが・・・、

 

光を当てていないほうはモーレツな成長ぶりです。

 

さらに3日後の5月27日。光に当たっていたほうは種の殻の帽子をかぶった緑の葉っぱが顔をのぞかせ、茎のような、根っこのような部分は赤茶色に変色しています。ここは「胚軸」といって、葉っぱの方にいくと茎に、その反対の方では根になる部分です。

 

そして、こちらがもう一方のひまわりちゃん。光が当たっていなかったため、葉っぱが光合成できず黄色っぽいですが、またひと回り身長が伸びてスクッと立ち上がっています。

 

土の中での栽培であればもう地上に芽を出している状態なので、この後は光を当てながら育てていくことにしました。マグカップには左に光を当てていたもの、右に光を当てなかったもの、同じような身長の2つをセット。ペットボトルを切った簡易キットには、光を当てなかった背高のっぽちゃん2つを置いてみました。

 

遅ればせながらではありますが、種をまいた後は光を遮った状態で栽培をスタートさせたほうがいいということを、栽培2年目にして知りました。挑戦される方はぜひ、参考にしてみてくださいね。

親ひまわりちゃんが残してくれた命は今こうして着実に育ち、確実に未来へとつながっていくんだなとあらためて実感しています。子ひまわりちゃんたちがどんな成長を見せてくれるのか、今年も楽しみながら育ててみたいと思います。

あぁ、Serious Fun(シリアス ファン)!

 

 

「真剣に楽しむ『シリアスファン』プロジェクト 植物を育てる編」第3弾、ひまわりの水耕栽培への参加を受け付けています。入院中、通院中、在宅闘病中の子どもとそのきょうだいが対象で、参加いただいた方にはコールマンさん提供のキャンプ用品のプレゼントも用意しています。

プロジェクト詳細はこちらのリンクから。
https://www.solaputi.jp/news/pdf/sola20230522.pdf

 

 

 

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