まだできる事はある

人間を慈しむ事さえ出来ない人が、わが国を指導してきたとしか、思えません。今こそ私達の目指すべき道を本気で考えるべきでは。

ハリウッドでは神は死んだのか

2015-08-29 00:28:14 | 暮らしと社会
ハリウッドでは神は死んだのか 8/29
 

Gott ist todt! Gott bleibt todt!Und wirhaben ihn getödtet!Wie trösten wir uns, die Mörder aller Mörder?

 
Die fröhliche Wissenschaft,1882
 
『クリスマス・キャロル』
 
この作品の主人公は、エベネーザ・スクルージという初老の商人であり、冷酷無慈悲にして、人間の心の暖かみや愛情などとはまったく無縁の日々を送っている人物である。
 
明日はクリスマスという夜、事務所を閉めたあと自宅に戻ったスクルージは、7年前に亡くなったマーレイ老人の亡霊の訪問を受ける。マーレイの亡霊は、金銭欲や物欲に取り付かれた人間がいかに悲惨な運命となるか、生前の罪に比例して増えた鎖にまみれた自分自身を例としてスクルージに諭し、スクルージが自分以上に悲惨な結末を回避し、新しい人生へと生き方を変えるため、3人の精霊がこれから彼の前に出現すると伝える。
 
 
神は常時顕在化していても良い存在なのか
 
『クリスマス・キャロル』の物語に記された神の奇跡、それは普遍にして永遠。
しかしながら、その奇跡が顕わされた時間はと云えば、
 
ハリウッド映画に、テディベアに生命が与えられたとの作品があるが、
テディベアが10年間以上人間と対等に会話していて良いものでしょうか。
 
キリスト教徒が2000年以上の宗教的信仰の後に、「神は死んだ」事を嘆き悲しむ。
その僅か100年程度の後に神の奇跡をバーゲンセールと化して、神を愚弄しても良いものでしょうか。
 
神を愚弄などしていない。
それが正解なのでしょう。
 
しかし、現在に於いてもハリウッドの民にとって、神はそれほどまでに身近な存在、または欲したき存在なのでしょうか。