鳩に豆鉄砲、どじょうに泥つぶて 9/18
中国の反日デモ
中国の反日デモが拡大し、過激化している。憂慮すべき事態だ。
日本政府が沖縄県の尖閣諸島を国有化したことに抗議するデモは、中国の約100都市に広がった。
YOMIURI ONLINE 9月17日
実効支配と外交
尖閣諸島問題を考えるにあたっては、これが日本国の領土問題であると同時にこの問題が外交問題であることを考慮せねばならないでしょう。
自己保身が全てであった自民党政権の政治家たちと、更に金権強欲をたくらむ民主党政治家たちのていたらくを見越して韓国、中国、ロシアの首脳がそろって日本国の領土問題に外交的揺さぶりをかけています。
北方四島、竹島、尖閣諸島。
まず優先的に我が国の領土権を主張すべきは何処でしょうか。
尖閣諸島から手をつけるべきではなかったと思います。
現在、尖閣諸島は日本国の実効支配にありますが中国もその領有権を主張しています。
つまり中国は尖閣諸島利権の半分はいただく権利があると考えているはずです。
野田総理は石原知事のパフォーマンスに乗せられて何も考えず尖閣諸島国有化を決めたものと思われますが、中国から考えればとんでもない話で、「中国には尖閣諸島利権の半分もやらないぞ」との決意表明と受けとられても仕方ありません。
野田総理は当然なことをしたのみであり、中国がここまで反発するなどとは夢にも思わなかったものなのでしょうが、これは非常にまずい外交上の大失態です。
鳩に豆鉄砲、どじょうに泥つぶて
そういえば過去にも似たようなことがありましたね。
鳩山総理が地政学上の要衝である沖縄米軍基地の撤退をもとめ、すぐさま退陣に追い込まれました。
この事件に対しての米国よりの反発を、鳩山総理はまるで鳩が豆鉄砲でもくらったような顔をして平然としていらっしゃいましたね。
もちろん鳩山総理は何一つ間違った発言はしていないとの信念だったのでしょう。
今回、野田総理もどじょうが泥つぶてくらったような顔をして平然としていらっしゃいますが、この失態のつけは大きなものとなることでしょう。