メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

心の中のベストフィルムまとめ

2014-08-02 17:19:00 | 心の中のベストフィルム
『夢の涯てまでも』(1991)
『ディア・ハンター』(1978)
『ぼくの伯父さん』
『ぼくの伯父さん』(1958)
(気づかずに2回も書いちゃった

『シャイニング』
『キャリー』(1976)
『バックトラック』
『鳥』~The Birds(1963)
『タワーリング・インフェルノ』(1974)

『ミスターグッドバーを探して』(1977)
『プリティ・ベビー』(1978)
『プレンティ』(1985)
『メイド・イン・ヘブン』(1987)

『白痴』(1951)
『人間の証明』(1977)
『湯殿山麓呪い村』(1984)

『東京物語』(1953)
『ツィゴイネルワイゼン』(1980)
『銀河鉄道の夜』(1985)アニメーション
劇場版『銀河鉄道999』(1979)

『ホテル・ニュー・ハンプシャー』(1984)
『シエスタ』(1988)
『シェルタリング・スカイ』(1990)
『惑星ソラリス』(1972)

『アフター・アワーズ』(1985)
『ラビリンス』(1986)
『未来世紀ブラジル』(1985)
『デッド・ゾーン』(1983)

『恋の病い』(1987)
『白い炎の女』(1987)
『マリアの恋人』(1984)
『恋人たち』(1958)

『1900』(1976)
『みんな元気』(1990)
『暗殺の森』(1970)
『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』(1985)

『キャットピープル』(1981)
『JULIA and JULIA』(1987)
『悶え』(1959)
『ジャイアンツ』(1956)


まだまだ続きそうなので、vol.2を作る予定なり。
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心の中のベストフィルムまとめ vol.2

2014-08-02 17:18:00 | 心の中のベストフィルム
vol.1はこちら。

今後も思い出した都度、追加する予定なり。


『熱砂の日』(1982)
『インドへの道』(1984)
『愛人 ラ・マン』(1992)
『挽歌』(1957)
『天井桟敷の人々』(1945)

『イナゴの日』(1974)
『ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間』(1970)
『ラスト・ワルツ』(1978)
『ターミネーター』(1984)
『キートンのカメラマン』

『ピアノ・レッスン』(1993)
「ピンク・パンサー・シリーズ」
『風の谷のナウシカ』(1984)
『マルクス兄弟 オペラは踊る』(1935)



ブログにない「心の中のベストフィルム」
『オーメン』(1976)
『エクソシスト』(1973)
『ポルターガイスト』(1982)
『サスペリア2』(1975)
『デモンズ』(1985)

『13日の金曜日』(1980)
『エルム街の悪夢』(1984)
『ウエストワールド』(1973)
『エイリアン』(1979)
『羊たちの沈黙』(1990)

『モンティ・パイソン/人生狂想曲』
『風と共に去りぬ』(1939)



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心の中のベストフィルムまとめ 角川映画

2014-08-02 17:17:01 | 心の中のベストフィルム
【予告編】 角川映画40年記念企画 角川映画祭

けっこう他のカテゴリー(notes and movies、心の中のベストフィルム)ともかぶってることに気づいた
公開当時に同時上映等で観て、忘れているものもあると思われ。。。
今後も追加していく予定ですv

角川映画(ウィキ参照


【わが青春の角川映画 10作品】



『ねらわれた学園』(1981)
『ねらわれた学園』(1981)@池袋新文芸坐(2017.9.9)

『時をかける少女』(1983)
『時をかける少女』(1983)@池袋新文芸坐(2017.9.9)

原作 『時をかける少女』 筒井康隆


『セーラー服と機関銃』(1981)
映画『セーラー服と機関銃』(1981)@角川シネマ新宿

『探偵物語』(1983)
『探偵物語』~「角川映画40年記念企画 角川映画祭」@角川シネマ新宿(2016.8.15)

『愛情物語』(1984)
映画『愛情物語』(1984年)

『里見八犬伝』(1983)
映画『里見八犬伝』@角川シネマ新宿(ネタバレ注意

『晴れ、ときどき殺人』(1984)

『Wの悲劇』(1984)
『Wの悲劇』(1984)@神保町シアター(2018.3.13)

『メイン・テーマ』(1984)

10『野性の証明』(1978)



【その他に観た角川映画 年代別】

1970年代
『犬神家の一族』(1976)
『人間の証明』(1977)
『金田一耕助の冒険』(1979年)
『戦国自衛隊』(1979)
『蘇る金狼』(1979)


1980年代
『野獣死すべし』(1980)
『復活の日』~VIRUS(1980)
『魔界転生』(1981年)
『悪霊島』(1981)
映画『蔵の中』(1981)
★『この子の七つのお祝いに』(メモなし?
『蒲田行進曲』(1982)
『幻魔大戦』(1983)アニメーション
『少年ケニヤ』(1984)
『天国にいちばん近い島』(1984)
『湯殿山麓呪い村』(1984)
『乱』(1985)
『早春物語』(1985)
★『二代目はクリスチャン』(1985年)(メモなし?
『結婚案内ミステリー』(1985)
『カムイの剣』(1985)
『時空(とき)の旅人』(1986)アニメーション
『黒いドレスの女』(1987)
『ぼくらの七日間戦争』(1988)


1990年代
『天と地と』(1990)


2000年代
『ベロニカは死ぬことにした』(2005)
『旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ』(2009)
『沈まぬ太陽』(2009)
『インスタント沼』(2009)



(追加)
映連データベース 一般社団法人日本映画製作者連盟

いったんまとめてみて、なんだか少ない?と思って、もう一度ウィキを確認したら、
「角川映画」って通称で、今は「角川書店」名義なのか?
よく分からないけど、上記の映連データベースで「製作 角川」で検索したら、
ウィキの「主な映画作品」で検索した上記よりもっとたくさんヒットしたから、それも追加することにした。


1980年代
『スローなブギにしてくれ』(1981)
『いつか誰かが殺される』(1984)
『野蛮人のように』(1985)
『紳士同盟』(1986)
『キャバレー』(1986)
『迷宮物語』(1987)オムニバスアニメ(なし


1990年代
『八つ墓村』(1996)
『パラサイト・イヴ』(1997)
『失楽園』(1997)
『時をかける少女』(1997)
『愛を乞うひと』(1998)
『カンゾー先生』(1998)
『御法度』(1999)


2000年代
『リング“0”~バースディ~』(2000)
『ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer』(2000)
『仄暗い水の底から』(2002)
『着信アリ』(2004)
『イン・ザ・プール』(2005)
『犬神家の一族』(2006)
『死刑台のエレベーター』(2010)
『セーラー服と機関銃 -卒業-』(2016)

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好きな俳優・監督

2014-08-02 17:17:00 | 心の中のベストフィルム

私の映画の選び方は幾通りかあって、
その時々にハマっている好きな俳優、
好きな監督、
好きなジャンル別で漁ることが多い。
ジャンル別といっても、はっきりしたホラー、ドラマ等のほかに、「海」「砂漠」等、漠然としたテーマを選ぶ時がある。

名前を挙げ始めたらキリがないから、日本人では昭和、外国人は時代順に限って最小限を一覧にしてみた。

素晴らしい俳優さん、監督さんは、本当にたくさんいる。
思い出したら、追加していくかも????



【海外】

女優

クラシック
ヴィヴィアン・リー
イングリッド・バーグマン
オードリー・ヘプバーン
エリザベス・テイラー

メリル・ストリープ

デブラ・ウィンガー
ナスターシャ・キンスキー
グレタ・スカッキ
エレン・バーキン

ジョディ・フォスター
ケイト・ブランシェット
ケイト・ウィンスレット
シャルロット・ゲンズブール
ソフィー・マルソー

ジェニファー・ジェイソン・リー
メグ・ティリー
ティルダ・スウィントン
ほか


男優
クリストファー・ウォーケン出演作まとめ
ジョン・ハート出演作まとめ

チャールズ・ダンス
ジョン・ハード


コメディー
モンティ・パイソン
バスター・キートン
マルクス・ブラザース
ピーター・セラーズ
ダニー・ケイ


ミュージカル
フレッド・アステア
ジーン・ケリー


ウィリアム・アザートン
ロバート・デ・ニーロ
ロバート・デュヴァル
マーティン・シーン
ジョン・サヴェージ

ティモシー・ハットン
エド・ハリス
ゲイリー・シニーズ
サム・ニール
イーサン・ホーク
ほか


監督
監督は、詩的な映像系、病んでる系、人間ドラマ系に分かれるかも。
「この監督なら全作品を観てみたい!」と思えば、初期から出来るかぎり年代順に漁っていく癖がある。

詩的な映像系
フェデリコ・フェリーニ
アンドレイ・タルコフスキー
ベルナルド・ベルトルッチ
ヴィム・ヴェンダース


病んでる系
デヴィッド・リンチ
デヴィッド・クローネンバーグ
ケン・ラッセル
スティーヴン・キング
スタンリー・キューブリック


人間ドラマ
ビリー・ワイルダー
ウディ・アレン
ケネス・ブラナー


コメディ
メル・ブルックス
バスター・キートン
ほか




【日本】(どこで止めておくか悩むね

女優
 
久我美子さん出演作まとめ

岡田茉莉子さん出演作まとめ


原節子
高峰三枝子
高峰秀子
木暮実千代

原田美枝子
ほか


男優

森雅之さん出演作まとめ
佐分利信
藤田進
成田三樹夫
川地民夫
笠智衆


コメディ
植木等


小林薫
永島敏行
鶴見辰吾
ほか


監督

小津安二郎
黒澤明
成瀬巳喜男
溝口健二

市川崑
深作欣二
鈴木清順

円谷英二

大林宣彦
角川春樹
北野武

宮崎駿
ほか





俳優別のまとめ

田中哲司さん(ラストのリンクのみ
田中哲司さん出演作まとめ

井浦新さん出演ドラマまとめ その1
井浦新さん出演作まとめ その2

内藤剛志さん出演作まとめ

西島秀俊さん出演作まとめ

長谷川博己さん出演作まとめ

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心の中のベストフィルム~『ツィゴイネルワイゼン』(1980)

2014-08-02 17:03:14 | 映画
『ツィゴイネルワイゼン』(1980)
監督:鈴木清順 出演:原田芳雄、大谷直子、大楠道代、藤田敏八 ほか

trailer

清順度の濃い~ヘヴィでディープでデカダンスで???な1作。
今作では、ついにどっちが生きてるのか死んでるのかも分からなくなる。

「オレが先に死んだら焼かずに骨だけにしてくれ。
 その代わりお前が先に死んだらお前の骨をくれよ」

全編に登場する盲目の男2人と女1人の芸人も怪しい。
互いに女を狙いつつ、下ネタの歌をうたってお金をもらっているのだが
決闘して殺し合ったのか、生きるために3人で結婚したのかも不明。

大谷直子さんが大量のコンニャクをちぎるのも怖いし、
真っ暗な屋敷で赤い灯がついたり消えたりのまるでオバケ屋敷状態。

「オレがまともだったためしはない。それを承知でお前も付き合ってるんだろーが!」
と逆ギレる妙な男・中砂役の原田さんの怪演も怖い。

この作品でこれだけ薄気味悪いんだから、TSUTAYAにあった古ぼけた円谷ちっくな
怪談っぽいビデオは、夜に観たら悪夢にうなされそうだなと思うと、なぜか笑えた。


ツィゴイネルワイゼン@渋谷ユーロスペース

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心の中のベストフィルム~『恋の病い』(1987)

2014-08-02 16:55:07 | 映画
『恋の病い』(1987)
監督:ジャック・ドレー
出演:ナスターシャ・キンスキージャン=ユーグ・アングラード、ミシェル・ピッコリ ほか

感想メモはmixiの「レビュー」からの抜粋

N.キンスキーとJ.アングラード、M.ピッコリという豪華な顔合わせだけで、観る前からいい映画だろうと確信。
そして見事に期待に応えてくれる。

撮影当時、監督はすでに高齢だったのに、映像・カメラワークが斬新で新鮮。
ときどき、恋人2人だけのシーンは、客である存在を忘れるほど、見入ってしまう。

老医師と、若く美しい妻と、インターンの青年の恋愛映画。
やさしく囁きあったり、何もせず外を眺める、そんな一見なんでもないようなショットも、
自然体な登場人物の心情により深く入り込める。

裏話として、このヒロイン役が最初イザベル・アジャーニの予定だったというが、
監督が惚れこんだキンスキーのナチュラルな、いるだけで最高に美しく、純粋な魅力あってこその今作。

アングラードも美しい性格俳優で大好き。
この2人の海辺で彼方を見つめる2ショットは、これ以上ない完璧な1シーン。
交わされるセリフは、とてもシンプルだけど、心底通じていればそんなものかも。

現代の最先端医療も、恋の病ばかりはクスリが見つからない。
けれど、これほど身も心も燃え尽くせる恋愛に巡り会えたら、どんなに素晴らしいか。
たとえボロボロになったとしても。

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心の中のベストフィルム~『惑星ソラリス』(1972)

2014-08-02 16:43:23 | 映画
『惑星ソラリス』(1972)
原作:スダニスラフ・レム 監督・脚本:アンドレイ・タルコフスキー
出演:ドナータス・バニオニス、ナタリヤ・ボンダルチェク ほか

trailer

ゆったりした時間と自然の美の中に大きな悲しみを感じる。

「海が磁気を帯びて、人が眠ってる間の想像を形にする」

「どこまでプライドを捨てられるか、良心の問題さ」

「眠りは馬鹿にも天才にも、王にも乞食にも同様に訪れる。
 事実を前に科学者は無力さ。宇宙を夢見ることがなくなって人はダメになった。
 人間が望むものは、人間なんだ!」

以前観た『スフィア』同様、夢の実現に人はまだ早すぎてコントロールできないのかも知れない。
傷もすぐ治り、窒素で自殺を図っても蘇生する。感覚も感情もある“お客”は、人以上に人に思える。
死者の復活は亡くした者にとって時に幸と不幸をもたらす。

「哲学など幸せな人には無縁だ」

「妻が戻る可能性は薄い。が、新しい奇跡が起こるのを待ち続けよう」

亡くした妻を取り戻してなお迷う男がとても切ない。


『惑星ソラリス』@渋谷ユーロスペース


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心の中のベストフィルム~『白痴』(1951)

2014-08-02 16:32:21 | 映画
『白痴』(1951)
原作:ドストエフスキー 監督:黒澤明
出演:三船敏郎、森雅之、原節子、久我美子、志村喬、東山千栄子、村瀬幸子、千石規子、柳永二郎 ほか

感想メモは「notes and movies」カテゴリーからの抜粋

<第1部 愛と苦悩>

「皮肉だが、この世で真に善良であることは白痴に等しい」

なんだか最初から狐につままれたようなフシギな感じ。原作の長い前章でもカットしたのか、
それぞれ主要人物の重要なはずのそれまでのいきさつが描かれないままドラマはどんどん深刻なことになってゆく。
それでまた引きこまれているのかもしれない。

現代劇になるとちょっと様子が違う。でも、この頃の俳優って今よりずっと雲の上の存在でオーラが上品で全然違う。
噂に聞いていた原節子もE.バーグマンやG.ガルボに負けない艶っぽい美しさ。
皆、表情1つの動きで全てを語れる役者ばかり。これが欧米映画ならどうなるだろうと想像してみる。
原作本も気になる。まずは後半観てから。


<第2部 恋と憎悪>

「私たちのほうが白痴なのかもしれない」

ワンクッション置かないと、かなり重いテーマで受け留められるようになるまで容易じゃない。
亀田がまるで占い師か超能力者のように人の心を読み、未来を読むのがフシギ。
一切の我欲を捨て、第三の眼でも開いたのか? 結局彼は男の友情を選んだ。死刑を迎えた時、
「なぜ皆にもっと優しくしてやれなかったのか、もし助かったらそうしてあげたい」と言っていた。
彼にとっては最高の幸福だったのかもしれない。

白痴=知能がひどく劣っていること。今でいう精神薄弱者のことか?
人の脳はあまり強烈なストレス(恐怖、ショック)に耐えられなくなるとフリーズしてしまうらしい。
それでこれほどピュアで正直になれるなら、知能はあまり身に着けないほうがいいいのかも。


「ドフトエフスキーは真に純粋な男を描きたかった」

と冒頭のテロップに流れた。私は男が正直なゆえに悲劇に見舞われた話というより、
悲劇によって正直になった男が幸福になった話ととらえたい。

今や黒澤ファミリーとでも言えるおなじみのメンバーによって、これほど違った様々なドラマを観れるのは実に有意義。
男女の愛憎、哲学。世界の名作をシンプルながら芝居的な脚本と映像によって再現し、思わず乗り出して観た。
抑えた演技の三船、森も、久我も昨今の俳優にないゴージャスな存在感と演技。


『白痴』(1951)
『白痴』@シネマシャンテ2回目

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心の中のベストフィルム~『東京物語』(1953)

2014-08-02 16:14:20 | 映画
『東京物語』(1953)
監督:小津安二郎 出演:笠智衆、東山千栄子、原節子、山村聡、杉村春子、三宅邦子、香川京、東野英治郎、中村伸郎、大坂志郎 ほか

trailer

感想メモは「notes and movies」カテゴリーからの抜粋

先日の『Tokyo-ga』でヴェンダースが絶賛し、国内外で認められたのも納得。

黒澤作品のダイナミックなエンタテイメント系とは対照的に、昭和の日本の1家族をじっくり撮り、
観た目以上に完璧主義者だったという映像へのこだわりは、一切ムダを省いた貴重な資料にもなる原風景と暮らしの映像ばかり。
平凡な日常ながら「家」と「家族」の原点を描き、日本人なら心を揺さぶられずにはいられない。

現代では忘れられ、これからも、もしかして戻ってはこない日本人の姿がある。
懐かしくて、哀しくて、でも、どこまでも人情味の溢れた小津ワールド。
当時30代だったという笠智衆さんの驚きの老演技、
『白痴』で見せた悪女とは全く逆の姿を見せた原と、まだ幼さが残る香川との共演。


老夫婦が、大人になった子どもたちを訪ねる、『みんな元気』を思わせる話。
夫婦は決して物見遊山が目的ではないのに、仕事と家庭をもち、経済的な余裕も、時間もなく、
心ない子どもたちのはからいにも「有難う」と頭を下げる。

経済発展途上の真っ只中、人々の心にはまだ戦後の傷痕が生々しかった。親子の会話に敬語や礼儀があった時代。
私の親が娘、青年で、祖父母らがまだ少し若かった頃を、タイムトリップして覗いているような感覚。
ここには、今は田舎にかすかに漂っているにすぎない、まだアメリカナイズされる前の秩序、格式、尊厳みたいなものが残っている。

きっと人々はさらなる発展、便利さを求め、人や家のしがらみを拒み、見ぬフリをして、ここにあるような生活に戻ろうとはしないだろう。
このきょうだいらが面倒がっていたように、親に手紙を書いたり、なんでもない話で電話をかけたりしなくなったり。
そうなることで親も寂しい反面、子どもの自立した生活に安心するのかもしれない。こうして人は何世代もつないできたんだろう。

「私らは幸せなほうだろう」
「ええ、ええ、幸せなほうですよ!」

長年連れ添った夫婦の会話がイイ。
地方のアクセントが入った上品な会話の端々に大切な心が隠れている。
尾道の自然、船がゆっくりいく様子も、モノクロながら美しい。

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心の中のベストフィルム~『シェルタリング・スカイ』(1990)

2014-08-02 16:03:00 | 映画
『シェルタリング・スカイ』(1990)
監督:ベルナルド・ベルトルッチ 出演:ジョン・マルコビッチ、デブラ・ウィンガー、キャンベル・スコット ほか

trailer

感想メモは「notes and movies」カテゴリーからの抜粋

北アフリカという居住するにはあまりに過酷で環境の異なる砂漠の町を
転々と旅行する(traveler)夫婦と、観光客(tourist)のトニー。
黄色い砂の世界で夫婦2人きり、10年ぶりに互いをもう一度見つめなおそうとするが・・・

アフリカのフシギな生活が体験できる。

デボラが最初のキュートなドレス姿から、夫の死のショックで
次第にアラブの女風になってゆくところが興味深い。

“生きている時間は短い。キットは見知らぬ街の果てを放浪し、一体これから何を見出すのだろうか?”

名作は何度観てもイイ。その後、原作も読んで、さらに深く感動した。
なにを見ても「なにかの予兆」に感じてしまうキットのクセは、自分と通じるものがあるといつも思う。

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