1975年初版 斎藤数衛/訳 武部本一郎/画
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
競馬と聞くと、賭け事の胡散臭さがイメージされるけれども
馬主や牧場主、調教師、馬ていなど、馬に関わる昔からの歴史があって
ヒトを育てるのと同じくらいの愛情と熱量で育てていることが伝わる
後半はアメリカに根強くある黒人差別問題も加わり
物語により厚みを持たせている
信じて、行動すれば、望みが叶うって
スピリチュアルの「引き寄せの法則」でもあるな
【内容抜粋メモ】
ブルー・グラス・カントリーで子馬が生まれる
母はジンジャー、父は素晴らしい競走馬ビクトリー号
そのまた父は二度と現れないほどの名馬と言われた戦士号
子馬を世話する少年ポニーは、6か月ほど前スプリング・バレイ牧場にやって来た
貨車に乗り、納屋で寝ていたのを支配人バービーさんが見つけた
ポニーの父は競馬の騎手で落馬して死に、1か月前に母も亡くなり
ビクトリー号がこの牧場にいると知ってやって来たと話すと雇ってくれる
大牧場では、馬に名前をつけるのはとても大事な仕事で
牧場主かその奥さんがつけることになっているが
ポニーは子馬をリトル・ビックと呼ぶ
牧場主と奥さんが牧場を見に来て、グレイ夫人の愛犬がリトル・ビックに吠えるのを見て
ポニーは犬をつまんで夫人に返すと、お礼に100ドルの小切手をあげてと夫に頼み
バービーさんはその代わりに子馬の名前をリトル・ビックにしてくれと頼む
*
リトル・ビックは1歳になり、ポニーとすっかり仲良くなるが
牧場主は春の競りに出すと決め、5000ドルでレフティに買われ
ジャック・ベイカーに預けられる
競馬を商売にしている人たちは、馬は金儲けの手段にすぎない
ポニーはリトル・ビックとともに雇ってほしいと頼み、調教する
鞍に慣れさせ、背中に人を乗せる稽古をする
ジャック:
騎手になるには大変な経験をつまなきゃだめだ
お前は一流の騎手になれるだろう
草競馬の短距離レースから始めればいい
*
リトル・ビックは2歳になった
将来有望な若手騎手のバディが乗って初めてのレースに出場したが
頭上をジェット機が飛ぶ音に気をとられて失速し、ビリになる
バディはかっとしてリトル・ビックの頭を激しくムチで打ち罰金となる
ポニーはバディにパンチを喰らわせて、スカッとしたレフティから100ドルもらう
ジャックはもう一度チャンスを与えてほしいと頼む
次のレースでリトル・ビックは騎手に最初からムチで思いきり尻を叩かれて怒り
ロデオのようにふり落として笑いものとなる
レフティはリトル・ビックを見限って、クレイミング・レースで3000ドルで売る
ジョー・ヒルズはリトル・ビックをアリゾナ州へ送り、世話をしたいと言うポニーを断る
こうなったことにも特別な意味があると思い、ポニーは騎手になると決心し
馬の世話でお金を貯めながら、草競馬に出場する
騎手がドタキャンした老人チャーリーの12歳になる老馬サン・フォックスに乗る
出場するのは農家の息子たちで、家族のペットの年取った馬が多い
レースに勝てば50ドルの賞金が出て、騎手は5ドルもらえる
サン・フォックスはどんどん追い抜いて、優勝するが
優勝者席も、新聞社の取材もない
ポニーが勝ち続けることを他の騎手はよく思わず
レースで邪魔をしたため、すごい力で柵にぶつかって落馬し大怪我を負う
2か月入院して骨折は治ったが、馬に乗るのが怖くなる「レース恐怖症」になる
ポニーはリトル・ビックに会いたくて
ハリー・ジョージ牧場まで来てハニーはパンとミルクを与える
ジョー・ヒルズ:
この辺じゃ黒人の騎手は喜ばれねえな
馬の世話なら雇ってもいい
リトル・ビックは3歳になった
ハニーは母代わりになってポニーを世話し、聖書を読む習慣をつける
ジョー・ヒルズの黒人差別のせいで幸せになれないポニー
このまま馬ていでいるか、リトル・ビックに乗る騎手になるか試したくて
夜にこっそり馬を連れだす
ハニー:山で酷い嵐があった かれ谷に巻き込まれると溺れ死ぬから近づくな
いつの間にかかれ谷にいて、キャンプファイヤーしている男女に注意するが笑われる
リトル・ビックが震えだし、鉄砲水が押し寄せてきたと分かり
ポニーはリトル・ビックを走らせて、洪水が来る前にキャンパーに知らせて命を助ける
キャンパーから話を聞いたジョー・ヒルズはポニーをクビにする
ジョー・ヒルズ:お前みたいな奴を刑務所にぶちこむ法律がなくて残念だ
ポニーはヒッチハイクしてサンタ・アニタに行き、牧場主のハリー・ジョージに
リトル・ビックについて熱く語る
ポニー:ボクが乗れば、あの馬はハンディキャップレースにだって勝ちます
翌日、ポニーは試しにサン・アラームという馬に乗り、どろんこのレースで優勝する
ハリー・ジョージはジョー・ヒルズと話して、2人は握手する
*
ハンディキャップレースには6000人を超える観衆がつめかけて
10万ドルの賞金を巡って、名馬と名騎手らが揃う中
ポニーとリトル・ビックだけ誰にも知られていない
リトル・ビックは見事優勝し、新記録のタイムを出した
ジョー・ヒルズ:
俺は白人はみな黒人より優れていると思い込むよう育てられてきた
体がこんなにデカくなきゃ騎手になっていた
オレはお前と握手したい お前を偉い奴だと思うから
ハリーはリトル・ビックをダービー(アメリカ最高の競馬大会)に出場させると決める
ポニー:リトル・ビックは勝つに決まってる
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
競馬と聞くと、賭け事の胡散臭さがイメージされるけれども
馬主や牧場主、調教師、馬ていなど、馬に関わる昔からの歴史があって
ヒトを育てるのと同じくらいの愛情と熱量で育てていることが伝わる
後半はアメリカに根強くある黒人差別問題も加わり
物語により厚みを持たせている
信じて、行動すれば、望みが叶うって
スピリチュアルの「引き寄せの法則」でもあるな
【内容抜粋メモ】
ブルー・グラス・カントリーで子馬が生まれる
母はジンジャー、父は素晴らしい競走馬ビクトリー号
そのまた父は二度と現れないほどの名馬と言われた戦士号
子馬を世話する少年ポニーは、6か月ほど前スプリング・バレイ牧場にやって来た
貨車に乗り、納屋で寝ていたのを支配人バービーさんが見つけた
ポニーの父は競馬の騎手で落馬して死に、1か月前に母も亡くなり
ビクトリー号がこの牧場にいると知ってやって来たと話すと雇ってくれる
大牧場では、馬に名前をつけるのはとても大事な仕事で
牧場主かその奥さんがつけることになっているが
ポニーは子馬をリトル・ビックと呼ぶ
牧場主と奥さんが牧場を見に来て、グレイ夫人の愛犬がリトル・ビックに吠えるのを見て
ポニーは犬をつまんで夫人に返すと、お礼に100ドルの小切手をあげてと夫に頼み
バービーさんはその代わりに子馬の名前をリトル・ビックにしてくれと頼む
*
リトル・ビックは1歳になり、ポニーとすっかり仲良くなるが
牧場主は春の競りに出すと決め、5000ドルでレフティに買われ
ジャック・ベイカーに預けられる
競馬を商売にしている人たちは、馬は金儲けの手段にすぎない
ポニーはリトル・ビックとともに雇ってほしいと頼み、調教する
鞍に慣れさせ、背中に人を乗せる稽古をする
ジャック:
騎手になるには大変な経験をつまなきゃだめだ
お前は一流の騎手になれるだろう
草競馬の短距離レースから始めればいい
*
リトル・ビックは2歳になった
将来有望な若手騎手のバディが乗って初めてのレースに出場したが
頭上をジェット機が飛ぶ音に気をとられて失速し、ビリになる
バディはかっとしてリトル・ビックの頭を激しくムチで打ち罰金となる
ポニーはバディにパンチを喰らわせて、スカッとしたレフティから100ドルもらう
ジャックはもう一度チャンスを与えてほしいと頼む
次のレースでリトル・ビックは騎手に最初からムチで思いきり尻を叩かれて怒り
ロデオのようにふり落として笑いものとなる
レフティはリトル・ビックを見限って、クレイミング・レースで3000ドルで売る
ジョー・ヒルズはリトル・ビックをアリゾナ州へ送り、世話をしたいと言うポニーを断る
こうなったことにも特別な意味があると思い、ポニーは騎手になると決心し
馬の世話でお金を貯めながら、草競馬に出場する
騎手がドタキャンした老人チャーリーの12歳になる老馬サン・フォックスに乗る
出場するのは農家の息子たちで、家族のペットの年取った馬が多い
レースに勝てば50ドルの賞金が出て、騎手は5ドルもらえる
サン・フォックスはどんどん追い抜いて、優勝するが
優勝者席も、新聞社の取材もない
ポニーが勝ち続けることを他の騎手はよく思わず
レースで邪魔をしたため、すごい力で柵にぶつかって落馬し大怪我を負う
2か月入院して骨折は治ったが、馬に乗るのが怖くなる「レース恐怖症」になる
ポニーはリトル・ビックに会いたくて
ハリー・ジョージ牧場まで来てハニーはパンとミルクを与える
ジョー・ヒルズ:
この辺じゃ黒人の騎手は喜ばれねえな
馬の世話なら雇ってもいい
リトル・ビックは3歳になった
ハニーは母代わりになってポニーを世話し、聖書を読む習慣をつける
ジョー・ヒルズの黒人差別のせいで幸せになれないポニー
このまま馬ていでいるか、リトル・ビックに乗る騎手になるか試したくて
夜にこっそり馬を連れだす
ハニー:山で酷い嵐があった かれ谷に巻き込まれると溺れ死ぬから近づくな
いつの間にかかれ谷にいて、キャンプファイヤーしている男女に注意するが笑われる
リトル・ビックが震えだし、鉄砲水が押し寄せてきたと分かり
ポニーはリトル・ビックを走らせて、洪水が来る前にキャンパーに知らせて命を助ける
キャンパーから話を聞いたジョー・ヒルズはポニーをクビにする
ジョー・ヒルズ:お前みたいな奴を刑務所にぶちこむ法律がなくて残念だ
ポニーはヒッチハイクしてサンタ・アニタに行き、牧場主のハリー・ジョージに
リトル・ビックについて熱く語る
ポニー:ボクが乗れば、あの馬はハンディキャップレースにだって勝ちます
翌日、ポニーは試しにサン・アラームという馬に乗り、どろんこのレースで優勝する
ハリー・ジョージはジョー・ヒルズと話して、2人は握手する
*
ハンディキャップレースには6000人を超える観衆がつめかけて
10万ドルの賞金を巡って、名馬と名騎手らが揃う中
ポニーとリトル・ビックだけ誰にも知られていない
リトル・ビックは見事優勝し、新記録のタイムを出した
ジョー・ヒルズ:
俺は白人はみな黒人より優れていると思い込むよう育てられてきた
体がこんなにデカくなきゃ騎手になっていた
オレはお前と握手したい お前を偉い奴だと思うから
ハリーはリトル・ビックをダービー(アメリカ最高の競馬大会)に出場させると決める
ポニー:リトル・ビックは勝つに決まってる