goo blog サービス終了のお知らせ 

メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

映画『青空娘』(1957)88min

2025-04-25 16:28:15 | 映画
監督:増村保造

出演
小野有子:若尾文子
小野栄一(有子の父):信欣三
小野達子(有子の義母):沢村貞子
小野照子(有子の姉):穂高のり子
小野正治(有子の兄):品川隆二
小野弘志(有子の弟):岩垂幸彦
八重(小野家の女中):ミヤコ蝶々
有子のお婆さん:滝花久子
三村町子(有子の実母):三宅邦子
米川信子(有子の高校での友達):八潮悠子
広岡良輔:川崎敬三 社長の御曹司
広岡静江(良輔の母):東山千栄子
二見桂吉:菅原謙二 美術教師
稲川青子(二見に執着するモデルの女):矢島ひろ子
竹中:田宮二郎




「好きな俳優・監督」カテゴリー内「若尾文子」に追加します


これまで観た出演作は、どれもドロドロした男女関係ものが多かったけれども
今作はいろいろ問題はあれど、ユウコの明るい性格が1本筋が通っていて
気持ちの明るくなるハッピーエンド




【内容抜粋メモ】
カメラの前で♪蛍の光 を歌う3人の女学生








ユウコ:
東京に行くのが不安
親に邪魔にされてるのかしら?

教師:君のおばあさんが倒れた

祖母:
東京のお母さんはお前の本当のお母さんじゃない
本当のお母さんは三村町子 父の事務員をしていた
結婚して満州へ渡った

教師:
この青空は見ているだけで希望がわく
僕も東京へ行く 友人から誘われている
この青空ともお別れだ あばよー!










電車で上京
青山南町への行き方を聞いてもまともに答えてくれる人がいない








小野家の女中・八重が駅に迎えに来る
タクシーで着いたのはシャレた洋館
弟・弘志はボールを投げつけてユウコを女中だとけなす










2階でジャズを大音量で演奏している兄・正治たち







姉・照子:パパの不潔の証拠よ







ヤエ:一番ややこしいのはここの奥さんや

義母・達子が夜中に帰ってきて、冷たい態度
タツコ:ヤエの手伝いをしてちょうだい









父は出張中
タツコがあてがったのは、階段下の物置のような部屋
ユウコ:女中の仕事教えてよ



ユウコ:青空さん、こんにちわ!









朝から台所でヤエの手伝いをする
犬キャルに朝ごはんをあげて、部屋の掃除

格言好きな哲五郎が魚を持ってくる
ヤエは後輩のユウコを紹介する










ヒロシ:この宿題やっとけ
ユウコは断り、ケンカに付き合い、カンタンに倒して従わせる
ヒロシ:おめえ、つえーな!










庭でピンポン大会
テルコの婿選びでBFが集まっている

広岡良輔が圧倒的に勝つ
ユウコを見てピンポンに誘う
プロの試合のような白熱戦で周りも引き込まれる









ユウコが勝って面白くないテルコ
タツコは出しゃばるなと注意する

ヒロシ:見たかったな お姉さんのファイト
お姉さんと言われて喜ぶユウコ



父・栄一が帰り、ユウコを歓迎する

ユウコが翼で空を飛ぶ空想をする話をすると
ヒロシの空想は家族が仲良くなることだと明かす

タツコはユウコのことでエイイチとケンカする
エイイチ:あの子に罪はない
タツコ:あの子は町子さんにそっくりな顔をしている
ユウコが自分から女中をしたいと言ったと言わせる









フタミから電話がくる
フタミ:幸せかい? なにかあれば訪ねてきたまえ
ユウコ:不幸せ でも青空が見えます



父がよこした黒塗りの車に乗って会社に来るユウコ
エレベーター前で広岡がいて映画に誘う
広岡:うちの母に会ってやってください










父はユウコに謝る
父:お父さんの結婚は愛情のない結婚だった

今でもユウコの母を愛していて
手帳に若い頃の写真を挟んでいるのを見せる










夜、銀座を歩く父と娘
ウィンドウに飾ってあるドレスを買う

隣りにいた竹中は女中とエイイチが銀ブラしているのを噂する










父と夕食を食べて、一緒に踊るユウコ
父:お母さんもダンスが上手かった
ユウコ:私、あの家を出て、お母さんを探します
止める父に同情して、もうしばらくいると約束する










広岡の母が来る(あ、東山千栄子さんだ♪
広岡の母:息子が娘さんと結婚を前提にお付き合いしたいと言っている
タツコはテルコだと思って紹介するがユウコのことだと分かる










ユウコ:
私、大好きな人がいる
高校時代の先生

広岡:よくあることです 問題じゃありません










父が帰って、戦々恐々になっている
ユウコの荷物も荒らされて、母の写真がない

テルコを問い詰める
テルコ:お前の母さんと同じどろぼうよ! 出てって!

写真を返す代わりに家を出るとユウコに約束させて写真を破ってしまう










タツコ:
あなたは今も町子さんを愛してらっしゃる
テルコが好きな男性をユウコがとった
あの子が出て行かないなら、私が出て行く










キャルにご飯をあげて、ユウコは家を出て
フタミの勤める美術社を訪ねる
そこの掃除婦をしているのが町子










東中野駅にあるアパートを訪ねる
フタミ:オレはなにも聞かない 注射と女の涙がニガテなんだ
出張で大阪に行くフタミはカギを預けていく
フタミ:青空を忘れるなよ

フタミが描いた町子の絵が部屋に飾ってある

ファッションモデルでフタミの恋人だと言って稲川青子が来る
ユウコがここに泊まるというと止める
ユウコはカギと金を返してくれと頼んで出て行く









ユウコは広岡に電話して母が訪ねてくるから田舎に帰る3000円を貸してほしいと頼む
広岡はお金をあげる

ユウコ:代わりに父が買ってくれた靴を預かってほしい
広岡:僕の目の前で履いてくれると約束するなら



田舎に帰るユウコ









伯母:
あんたのお母さんが3日前に会いに来た
ユウコちゃんは東京の両親に引き取られてると話したら
それでいんだと涙を流していた
亡くなった祖母に一生姿を現すなと約束していた
満州で夫と死に別れて、今は東京で暮らしてる

ノブコがフタミを連れて来る
ユウコ:働きながら、お母さんを探します
ノブコの叔母が銀座で働いているから紹介すると約束する








同級生を集めて、フタミと同窓会を開く
フタミと結婚したいとみんな手をあげたがユウコは上げなかった
フタミはガッカリする









喫茶店でフタミがもじもじしてると広岡が来る
母の捜索を手伝うと約束する広岡
写真を見ると会ったことがあるが思い出せないフタミ









フタミは広岡にノブコのキャバレーまで送ってほしいと頼む
フタミ:オレは彼女の恩師だ 彼女が幸せになってくれたらいいんだ












キャバレーでジャズを歌う女性シンガー
♪クレイジーブルース









ノブコ:あたいの2階へ来なさい 遠慮はキライ
ユウコを下働きで雇う









フタミが帰ると、アオコが寝ていて驚く
誤解されるから帰ってくれと頼み、自分から出て行くフタミ

会社に泊まろうとして、カギを開ける町子を見て思い出す

フタミ:
僕は小野くんを教えたんです
会ってやってください

町子は知らないと言って断る



ヒロシが兄に教えてもらってユウコを訪ねて来る
ヒロシ:パパ、病気になっちまったぜ

フタミは町子は急に会社を辞めてしまったと広岡に伝える

ユウコは父の見舞いに行きたいが行けないとヒロシに話す









広岡は町子に会い、ユウコが事故に遭ったとウソをついて実母だと分かる
広岡:ユウコさんは毎日泣いてますよ!

広岡はユウコを料亭に連れて来て、町子のいる部屋に入れる

町子:
会いたかったわ
苦労したのも知らず、お母さん本当にバカだった!

ユウコ:産まれて初めてお母さんに抱かれるの
母:放すもんですか!









父は病床でユウコの名前を呼びながら泣いている
ヤエとヒロシはユウコに父の元に行ってくれと頼み、ユウコは父を見舞う












ユウコ:
私、さよならを言いに来た
お母さまと2人で仲良く暮らしていきます
だから私たちのことは忘れて
お父様が誰も本気で愛さないからこうなるのよ
お父様は生ぬるいのよ タツコお母さまを愛してあげて

父:約束するよ

家族みんなにさよならを言って出て行くユウコ

父はタツコに謝ると号泣する



広岡とユウコはピクニック
広岡:僕が君の青空だ 青空にさよならだ







コメント

映画『雪の喪章』(1967)92min

2025-04-24 18:50:09 | 映画
監督:三隅研次

出演
狭山妙子:若尾文子
狭山国夫:福田豊土
狭山りつ:吉川満子
仙女:月丘千秋
桐野三治:北原義郎 妙子の兄
三治の妻:白井玲子
東屋:深見泰三 大阪の金屏風屋
日下群太郎:天知茂
群太郎の妻:浜世津子
楠本せい:中村玉緒 りつの遠縁
彦一:山川ワタル
彦一の恋人:福原真理子



「好きな俳優・監督」カテゴリー内「若尾文子」に追加します




【内容抜粋メモ】
昭和5年 金沢 箔屋の狭山家
先代が亡くなって1年目の法事に婚礼のことを思い出している若妻・狭山妙子









夕食の席で三味線を披露する仙女(先代の妾
りつはタエコの実家について仙女に聞くと落ち目だと伝える

兄:サンジさんが女道楽をしたら心配だ
タエコはそんな心配はないと話す
タエコ:クニオさんの奥さんになれて本当に良かった









日下群太郎は先代が目をかけて15年も勤めてきた
クニオはアルミ箔を大量生産して海外に売るアイデアに賛成を求める

グンタロウは賛成、りつは反対
大阪の金屏風屋・東屋も資金を任せてくれと約束する









りつの遠縁にあたるせいが女中として働いていて声をかけるタエコ









めまいがして炬燵で寝てしまったタエコ
夜中に目が覚めて、せいとクニオが一緒に風呂に入って男女の仲なのに気づく

クニオはりつを通して謝る

りつ:
クニオも男ですから間違いも起こします
堪忍してやってください
あの子の父親は何人も色街の女をつくった
私はせいが気にいっています
貧乏人の娘だから身分が違います
あんたは世間に疎い

クニオ:せいには僕から暇を出すから許してくれ



兄サンジが来て、桐野の家が破産したと伝える

サンジ:
家を人手に渡して、わしらは東京に出る
お前もこれからは兄がないものとして、家の人に可愛がられなきゃいけないよ

グンタロウが銀箔を扱うのを見て、生きてるみたいだと感動する
グンタロウ:お痩せになりました










せいを嫁にくれと言うグンタロウに激怒するクニオ
せいを実家に帰すと言ったのにズルズルと関係を続けている

クニオ:
せいは僕のそばにいるだけでいいって言うんだ
嫁に出すなんて出来ないよ!

せいはクニオの子どもができた
タエコは雪の降る夜にそっと家を出る



グンタロウが探すと、雪山に倒れているのを見つけて助ける
グンタロウ:死んでくださるな!
近くの宿に連れていく











グンタロウ:
狭山にはまだ言ってない
私はこのままお知らせしないつもり
若奥様はどこへも行く所がございますまい

父は貧乏な行商人でたった1円のために首をくくって死んだ
私は貧乏が怖くて、がむしゃらに働いてきた
30になった今も女を知らない

初めて好きになったのが若奥様だった
若奥様のためにせいを嫁にくれと言った
2人で大阪に逃げましょう!

タエコ:参ります どこへでも

そこへ宿の主人が知らせてクニオが来てグンタロウは雪山に逃げる

クニオ:
あいつはやたらと僕の持ち物を欲しがるんだ
せいも一晩中あんたを探して流産した
もう一度家に帰ってくれないか










タエコはクニオの子ども彦一を産んだ
クニオは子煩悩
せいもまだいて、彦一を可愛がる












その後、せいはまた妊娠しているのを問い詰めるタエコ

せい:
どうすることもできない
私なんか死んでしまえばいいのです!










タエコ:
ここでいい子を産みなさい
旦那様はいいお人よ
お前が離れられないのはよく分かります

せい:せいは旦那様以上に若奥様が好きでございます

タエコはせいのうなじをそってあげる
カミソリで首を切ろうとして迷っていると
ヘビを見つけたせいがカミソリを投げる










せいも息子キョウタを生んで、育てながら働いている

彦一は風邪をこじらせて、せいが看病して峠を越した
彦一は病気がちだが、キョウタは丈夫
クニオはキョウタも可愛がる










屋根の雪が落ちてきて、キョウタが下敷きになって亡くなる
クニオも一緒に泣き叫ぶのを見てほほ笑むタエコ

せいは実家に帰ると言う










せい:
みんな私の業でございます
仲の良い夫婦の間に入ろうとしてバチが当たった
これ以上お2人のそばにいとうございません

りつ:
狭山の者が死ぬ時は決まって雪が降る
フシギだねえ

せいを見送るクニオとタエコ










鐘が鳴り響き、狭山の家が大火事
金箔が炎に舞う
タエコ:キレイ・・・

りつは焼死する



クニオは東屋に頼るが金は出せないと断られる

東屋:
今度の戦争はすぐ終わらない
贅沢品を扱う商売はよく考えないと

クニオ:
大阪で働けと言われた時は男泣きに泣いた
きっと狭山の家を建て直して見せるよ

せいは惚けているため、一緒についてくるよう説得するタエコ

せい:
私はここにいて大奥様やキョウタのお墓の世話をさせていただきたい
駅前の旅館に国の者が働いているから女中をさせてもらう
今までのことは何もなかったことにして暮らしていく



戦争に行く兵隊を日の丸で見送る人々に混ざって汽車に乗るクニオとタエコ
せいが見送る









クニオにも赤紙が来る
クニオ:お父さんも弾に当たって死ぬかもしれない
タエコ:大阪に来て、貧しくても、私とっても幸せでした

タエコが知らせてせいから武運を祈ると電報が来る
クニオ:せいのことはこれでいいんだ









東屋:
金屏風を手放すことにした
買い取ったのはグンタロウ
今は軍事会社の社長でえらい出世や
店を閉めるから、あんたの就職をグンタロウに頼んでおいた
主従にこだわったらいかん










近所の工場に仕事が決まったからと断るタエコ
クニオからは1年以上も便りがない

グンタロウ:
あれから10年になる
戦争が済んだら、大々的に箔をやる
狭山の焼け跡を買って、あそこで商売を始めます
戦争成金と言われても、私は貧乏がなによりコワイ
若奥様はなにも変わらない

灯火管制で灯りが漏れてると注意されて部屋の電灯を暗くされる



家でボタンをつける内職をするタエコ
夜中にクニオが帰ってくる 顔色悪いなあ
クニオ:胸を患って自宅療養になり、徴収解除になった



せいから手紙が届く
奉公先の旅館の女将が死んで、後を任された
金沢に疎開するよう勧めてくれる

クニオ:今更厄介になりたくない

タエコ:
食料はなんでも手に入ると書いてある
ここじゃ病気も治らない











2人は金沢に戻る
宿くすもとの部屋に案内するせい

タエコが薪を割ってると止めるせい
隣りが空くから200坪の土地を買ったと話す











クニオ:
君はせいに気兼ねしすぎるよ
小さい借家でも探して移ろうか

グンタロウが妻子を連れているのを見る
クニオ:あいつに狭山の土までとられてしまった



終戦
宿の電気をつけて回っていると、またクニオとせいが寝ているのを見てしまう

心臓が悪くて動悸で倒れて寝込むせい
クニオとタエコを呼ぶ









せい:
家も土地も旦那様の名義にしてある
ここを売って商売を始めてください
箔屋のだんなに戻ってください
この旅館はグンタロウさんが買ってくれた
2年ばかり面倒をみてもらいました

せいは雪の夜に亡くなる



タエコが宿を切り盛りする
クニオはひどい喀血して亡くなる↓↓↓



彦一はすっかり青年になってスキーに出かける

宿にグンタロウが来る
東屋から買い取った金屛風をもらってほしいと頼む

グンタロウ:
大阪の空襲ですべてをなくして一からやり直した
あの屏風は奥さんが持っているほうがふさわしい

タエコ:
お宅の金銀箔を買って、襖に散らして部屋に置きたい
宣伝になるかもしれない
子どもを残して夫に死なれて
せいさんの念が残る宿にしがみついている



彦一が病気だと電報が届き、慌てて駆けつけるタエコ
彦一は風邪から肺炎になったが回復した
彦一:温泉につかって骨休めになるよ

「若奥様」と聞こえたタエコ コワイ、コワイ/汗
せいが彦一を助けてくれた?











宿に帰ると金屛風が届いてる
新聞にグンタロウの死亡記事が出ているのを見る
金屛風を届けた帰りに脳出血で倒れて、雪の中に倒れたままそれきり

花屋に電話して葬儀にたくさんの種類の花を届けさせる
婚礼に飾る花ばかりで花屋は驚く







コメント

映画『積木の箱』(1968)

2025-04-23 17:51:59 | 映画
監督:増村保造
原作:三浦綾子

出演
川上久代:若尾文子
川上和夫:島田博
杉浦悠二:緒形拳
佐々林豪一:内田朝雄 父
佐々林トキ:荒木道子 母
佐々林奈美恵:松尾嘉代 長女
佐々林みどり:梓英子 次女
佐々林一郎:内田喜郎 長男



「好きな俳優・監督」カテゴリー内「若尾文子」に追加します


【内容抜粋メモ】
閑静な住宅の佐々林家
父は理事で金持ちだが、同じ土地に3年といない









一郎のGFの父は賭け事で負けて
多額の借金をしたから町から出て行くと言う









一郎は父に相談しようと家に戻ると
姉ナミエと父がベッドで戯れるのを窓から見てしまう

一郎はその日から食事に来ない









中学に行く前にランチのパンと牛乳を買う
店番は美人の川上久代









馴染み客の教師・杉浦悠二もヒサヨ目当てで通っている
緒形拳さん、若い!
学生の名前が佐々林と聞いてうろたえるヒサヨ











どじょうをとっていたヒサヨの息子カズオが溺れて一郎が助ける

性に興味を持った一郎は本屋で裸の雑誌を見て盗む

杉浦:
金を出して読むのが恥ずかしかったんだな
この本は返しておこう










ミドリは一郎の心配をする

一郎:
ナミエ姉さんは妾に決まってる!
おやじはけだものだ!

母、ミドリも知ってて黙っている

ミドリ:大人なんてほっとけばいいの

一郎:ナミエ姉さんをおやじから放してやる!

ナミエが入ってきて何を話してたのか聞く
ミドリ:女を軽蔑する気? あんたの奥さんになる人も女なのよ!









一郎は熱を出して寝ているカズオを見舞う

杉浦は毎日、寄っている
ヒサヨは2人を夕食に招待するが一郎は隠れる



杉浦のロッカーの中にヒサヨの下着が入ってる
犯人は一郎だと分かって、軽く受け流す

ナミエは一郎も誘惑する

杉浦が家庭訪問に来る
一郎の成績が落ちて、様子が変だと母に聞くととぼける

ミドリは母を批判し、杉浦に家庭教師になってほしいと誘惑する
一郎は母の前でナミエを優しいと褒める



トキが流産して入院した際
15歳のみなし子ナミエを家事手伝いで雇った

2人が浮気をしているのを見たトキに夫は暴力をふるって
贅沢させる代わりに黙っているよう約束させた

夜、杉浦の宿直室におしかけるミドリ
ナミエが父の妾だと明かして迫る









夏休みには阿寒湖でサマーキャンプがある
炊事監督にヒサヨを誘う杉浦

一郎はヒサヨに杉浦と仲良くしないでくれと頼む



サマーキャンプにカズオも連れて来るヒサヨ









杉浦が聞くとカズオの父は5年前に亡くなった
杉浦は再婚してほしいとプロポーズする
ヒサヨ:私、先生の奥さんになれるような女じゃない

GFは一郎に告白して、もう二度と会えないからキスしてと頼むが断る









キャンプ場に父とナミエ、ミドリも来る
豪一を見て逃げるヒサヨ









ミドリは東京、九州を見て回って、男の写真をたくさん撮ってくる
ミドリ:23歳までに家庭を持つつもりで物色している

写真の中にヒサヨも写っている
豪一は小樽で秘書をしていた女だと気づき
カズオが自分の息子だと分かる

嫉妬したナミエは牛乳屋に来て豪一について問い詰める









ナミエ:
豪一に子どもを認知させてお金とりたいんでしょ
一郎を手名付けて、もう一度豪一とよりを戻したいんだわ
私がいる限り、あなたの思う通りにならないから!

一郎は帰れ!とナミエを引きずり倒す



ナミエは下着姿で一郎を誘惑する








ナミエ:
私みなし子なの
お皿1枚壊しただけで怒鳴られた
私を可愛がってくれたのはパパだけ
はじめから悪い女じゃなかった
外の世界は怖い
酷い目に遭うに決まってる

一郎:悪いのはおやじだ

結局、一郎もナミエの誘惑に陥る

ナミエ:
あの人と付き合わないほうがいいわよ
いつかきっと後悔するから









一郎はナイフを買い、夜、父の部屋からナミエの声が聞こえないか見張る



朝、ナミエは部屋にいないが
母が作った隠し部屋で父と寝ていた
年中、引っ越していたのも2人の関係を世間から誤魔化すため

ナミエ:
見つかったら半殺しに遭う
結婚も、BFと遊ぶ自由もない
刑務所と同じよ!
気が済むなら私を殺して
どうせいつか誰かに殺されるのよ

ミドリが入ってきてナイフを取り上げる

ミドリ:
一郎まで誘惑するのをやめてちょうだい!
一郎も子どもね 心はヒサヨ、体はこの女が好き
本当の大人は、心と体の両方で1人の立派な女を愛するのよ(すごい力説

ヒサヨも父の愛人だと明かすナミエ











牛乳屋にはまた杉浦が来ている

一郎:
カズオくんはおやじの子どもかい?
女なんてみんなデタラメだよ!

5年前、小樽で豪一の秘書をしていた
部下が使い込み、父はノイローゼ、母は病気になり
豪一に相談したら小切手をやるから料亭に来いと言われてレイプされた

父はクスリで自死
そのショックで母も死んだ

お腹の子どもに罪はなくカズオを生んだ
旅館の女将からお金を借りてこの店を出した

一郎:おやじの女なんて大嫌いだ!

帰宅して父を責めてナイフで脅す
父:女なんて気晴らしに楽しむものだ
一郎:新聞に出るような事件を起こして、あんたに恥をかかせてやる!



夜、学校に侵入する一郎
カズオが寝ていると知らず、ガソリンをストーブに投げて火をつける
宿直の杉浦が気づく

新聞には杉浦のうっかりミスだと書かれている

ナミエは豪一にカズオを認知しないと約束させる
豪一:女は作っても、子どもを作らんのが私の方針だ

豪一:
学校の火事はおまえがやったとしても絶対言うな
金と弁護士をつけて無罪にしてやる
ナミエに妙なマネをしたら許さんからな

ミドリは妊娠したお腹を見せる
相手は冬スキーに行った時、レイプされた時の子ども

豪一はおろせと強要する









ミドリ:
先生、あんたの罪をかぶって辞職するつもりらしいわ
警察に行って堂々と白状したらどうなの?
妊娠はウソ
私、この家出るわ
あんたの敵はパパ 負けちゃダメ



カズオは大やけどをして入院している

杉浦:
教師の自信をなくした しばらく東京に行って考えてみます
男にもいろいろある また改めて結婚を申し込みます

一郎が来て、杉浦を見て逃げる
現場で拾った一郎の帽子を返す

火傷で指がくっついたのを見せるカズオ
一郎:僕がくっつけたんだ! ゴメンよ!










ミドリが家を出て、妻に怒鳴る豪一
豪一:お前の家庭教育が悪いからだ!

一郎は父の目の前で警察に電話して自白する
一郎:警察にはみんな話すよ この家の事情を全部

トキ:
やっぱりあの時別れてたら、こんなことにならなかった!
積み木の家みたいに崩れていく!

ナミエは下着姿でタバコを吸っている
ナミエ:さよなら



コメント

映画『不倫』(1965)89min

2025-03-25 18:03:18 | 映画
監督:田中重雄

出演
佐分利:川崎敬三
高山聖子:若尾文子
麻樹:江波杏子
聖子の義母:角梨枝子
聖子の義妹:渚まゆみ
聖子の父:見明凡太朗
猿岡:早川雄三
医師:谷謙一




「好きな俳優・監督」カテゴリー内「若尾文子」に追加します


江波杏子さんも魅力的な女優さんだなあ


【内容抜粋メモ】

佐分利:
昔は夫婦という単位はなかった
増加した人口を抑えるため、夫婦という単位をつくりあげた

それを周知した上で聖子は通ってくる
夜8時になると大森の実家に帰る









甲斐甲斐しく世話を焼く聖子
父が見合い話を持ってきても断ったと話す

古風な聖子に一時的に強く惹かれて河原で襲った時
結婚しようと言ったのを気にしているサブリ

あれ以来、2か月会わなかったが
『性の美学』で新人賞を受賞した日に聖子が会場に来た

サブリがこの本を書いたのは
母が父の浮気でさんざん苦労して
子ども心に軽蔑していたのが原因

聖子:気の毒な考え方を治してあげたい



夜、聖子とすれ違いに麻樹が来る
マキ:マキちゃん、プロポーズされて困ってるの
外国人の写真を見せる

マキ:やっぱりあの本は男の立場で書かれたと思う









サブリは性の自由について滔滔と語る

生理だと言って断るマキに襲いかかるサブリ
単なるスケベなおっさんじゃん↓↓↓



両親は世間体のために聖子とサブリに結婚するよう迫る
聖子:私はちゃんとあの人と結婚してみせます

火曜は聖子が来る日
サブリは浴槽の長い髪を掃除する
そのままにしていくのはわざとでは?

片付いている台所もわざと汚す

聖子はサブリの小細工に前から気づいていた
ベッドにはハンカチが隠してあり
サブリもマキがなにか企んでいると疑う



サブリ:つまらん小細工するんじゃない!
Sというイニシャルが入ってて、逆ギレするマキ
マキ:冷蔵庫にキャベツを入れておくと、必ず真っ二つに切られてるのよ!

聖子に聞くと、キャベツを2つに切る理由を論理立てて話す



聖子が来て、マキがサブリとベッドにいるのに気づいて部屋を出るが
改めてブザーを鳴らして入ってくる
ペーパーナイフを届けにきたと刃を向ける

聖子:赤ちゃんができたらしいの と告げて帰る



聖子はサブリの説得で堕胎手術を受ける
医師:2時間経ったらお連れして差支えない
(そんなに早く動いて大丈夫なの?↓↓↓

サブリが聖子を部屋に連れて帰ると、今度はマキににらまれる

聖子:
親には年ごろの娘が家にいるのは世間体が悪いと言われるし
もう死んだほうがまし
聖子がキライになったと言って!

サブリ:
じゃあ、一緒に暮らそう
式もあげないし、兄妹のように暮らすんだ

納得して帰る聖子

マキ:
一緒に暮らせば夫婦と同じ 敗北よ
私ウソつく人大嫌い!



郊外の家を買い、寝室を1階と2階に分けた
近所の挨拶に行くのに、指輪がないと変だからと自分ではめた聖子

サブリはマキの職場に電話してデートに誘う









マキも死んだほうがマシだと話す
マキ:やっぱりあなたを愛してるんだわ

サブリ:一度3人で会ってみないか?



マキが家に来る
聖子が指輪を右手にしていて安心するマキ
汚したブラウスの着替えを貸す聖子

2人は意気投合して、サブリをディスって笑う
なぜか一緒に風呂に入ってる

聖子:明日は日曜だからマキちゃんを泊める
サブリ:今夜から僕も下で寝る!

サブリを真ん中に両隣りに寝る2人
サブリ:これでいいんだ










サブリは朝から出張
聖子:マキさんに泊まってもらう

飛行場でマキを見かけるサブリ
後を追うと外国人のフィアンセとキスして、そのままタクシーに乗る

サブリはひどく酔って帰り
マキがフィアンセと抱き合う夢を見てうなされる

マキは深夜に帰ってきて問い詰める
サブリ:毛唐(!)とイチャつきやがって!



マキが仕事に出かけると、妹だと言いながら聖子に迫る
聖子:一生、あの人とお友達でいたい

会社の同僚・猿岡:
あのコとマダムは同性愛
神経症的な女は同性愛になりやすい
心理的、さらに進むと肉体的になる

サブリは聖子とマキを疑う
帰ると2人並んで手をつないで寝ていて起こす
サブリ:真ん中に寝るよ!(w

マキ:
外国人の彼は母が盲腸で帰国した
マザーコンプレックスじゃないかしら

2人が寄り添うと、そっと部屋を出る聖子
マキ:明日からアパートに帰るわ!

両手に花なのに孤独で不安なのはなぜかと悩むサブリ



聖子は電話で寂しいから家に来てとマキに頼む
聖子:あなたが帰らなきゃ死んじゃうわ

サブリは2階で寝ることにする
聖子が寝てからマキが来るが
すぐに聖子が起きて探しに来て
慌てたサブリは階段から落ちる

聖子は実家に帰る
マキは聖子が死んだんじゃないかと不安になるが
駅から電話で迎えに来てと頼む

聖子:
2人にしてあげようと思って、新宿を歩きまわってた
あの家に帰るのはイヤ!

サブリ:
明日にでも籍を入れよう
法律上は夫婦だ



サブリは2人の女の欲求を満たすのに必死で限界
エナジードリンク飲んでる!
マキに誘惑されても断る

2人の関心を食欲に向けようとレストランに連れて行く
マキは取材でパリに行くつもりなのを止める聖子

酔った猿岡がからかって絡む
サブリはいきなりビール瓶で頭を殴り蹴りつける
2人に介抱されて泣き出す









聖子:
私、あの人が必要なのよ!
パリに行くのをやめさせてよ!

サブリは書き置きを残して家を出て繁華街をうろつく

アパートに帰るマキを必死に引き止める聖子
分離恐怖症か?

マキは聖子に睡眠薬を渡して2錠だけと言って家を出る
2錠だけ渡せばいいのに・・・



マキが帰ると案の定、聖子は遺書を残して睡眠薬を全部飲んで倒れている

新聞広告でサブリを呼ぶ
聖子は階段から滑り落ちて歩けない









マキは自分を責める
マキ:よくなるまでずっと看病するつもりよ
聖子は思う通りになって嬉しそう

義母:
あれは狂言
死ぬ量は飲んでなかった
聖子が6歳の時、私に子どもができて、興味を引くため、わざと果物ナイフで腕を切った



聖子は自宅療養
マキは引っ越してきて面倒をみると約束










マキ:
私も籍に入れてほしい
養女にすればパパと娘
聖子がすすめてくれた

マキを養女にしたら、聖子になにかあった時、結婚できないが、それも納得する
この時代ってどの家にも六法全書があるのか?

聖子はまた妊娠している
サブリとマキに面倒を見てもらって満足げ
サブリは自分の書いた本の理想と現実に悩む







コメント

映画『その夜は忘れない』(1962)96min

2025-03-24 14:54:44 | 映画
監督:吉村公三郎

出演
早島秋子:若尾文子
加宮恭介:田宮二郎 週刊誌のジャーナリスト
菊田吾郎:川崎敬三
芳子:江波杏子 劇団員
金子:長谷川哲夫
多津子:角梨枝子
種田:中村伸郎
和代:三木裕子
田村ふさ子:田中三津子
細川:横山明
卓造:寺島雄作
ふみ:村田扶実子
バーテン:仲村隆
寝台車の女:穂高のり子
新しいマダム:若松和子



「好きな俳優・監督」カテゴリー内「若尾文子」に追加します



原爆症を男女の恋愛から描いた社会派ドラマ
若尾文子さんは古風な女性を演じている


【内容抜粋メモ】
ジャーナリストの加宮恭介は寝台車でご飯をおごった女性に再会を約束する

新広島までタクシーに乗り、ホテルに着く
年に一度の原爆記念日で取材に来た
菊田吾郎から飲みに行こうと電話がくる

平和祈念資料館
被爆者のボロボロの服やただれた肌、髪の展示が映る
私も修学旅行で観たけど怖かったな・・・

スタッフから話を聞く
地元民はあまり来ない

原爆病院
医師から話を聞く
原爆症の患者が来る
遺伝について研究している教授を紹介する

病室も見学し、患者の写真を撮る
自衛隊員になった息子と兵隊時代との違いを笑って話す父

草の根会
会員が減っているとこぼす
会員名簿を見せてもらい、家を訪ねる
この頃って個人情報だだ洩れだな/汗

顔半分が焼けただれた女性から話を聞く
明るく笑って、これまで取材された記事を見せて取材慣れしている
女性:考えてもしょうがない

原爆ドーム
外国人がお土産を買っている
この店の男性は本当の地元住民では?

男性:
『タイム』誌に広島は原爆を売り物にしていると載ったが
知ってもらうのが義務だと思っている

クラブの女性:うちはまだ若いから(傷跡は)気にしない
もうフィアンセがいると紹介する

原爆記念物
原爆で影が焼きついた跡も写真に撮る

(記事的には“可哀想”なエピソードが欲しいんだろうけど
 現地の人々は毎日を生きていかなきゃならないものね
 わざわざお涙頂戴の話を探して書くんじゃ現実の記録じゃない

夜、野球を見に行くとキクタと芳子がいる
ヨシコは原爆を知らない世代









夜、アーケード街を歩く
スナック「あき」に入る
美人マダム早島秋子を紹介される
さっき取材した教授も来ている

酔った客・金子がカミヤのズボンに水をこぼす
金子はアキコによく絡むと噂されている











ABCC
放射能の遺伝的研究をしている機関 治療は行っていない
アキコと再会し、集金で来ていると話す









手の指が6本ある子どもを産んだという山田クニコを取材に行くとだいぶ前に引っ越した
役所で調べると離婚してセトの苗字で勤めていた工場も辞めた
海水浴している友人に会いに行くが行方は分からず
ビキニでツイストを踊る若者たち

暑い中、足を棒にして歩き周る
雷雨になり「あき」に入る

流しのギター弾き語りしている男性2人
アキコはいない

屋形船でキクタと飲む
アキコは土曜の夜は毎回出かけている
金子と一緒じゃないかと疑う










夜、ホテルで編集部にこの企画は古いから中止してほしいと電話する

ベッドに見知らぬ女が酔って寝ている
ボーイを呼ぶと部屋を間違えたから連れを呼ぶと来たのは金子

キクタ:例の赤ん坊、秋津にいるらしい



翌日、向かう
クニコの母:赤ん坊は肺炎で亡くなって1年になる
病気の父親は帰れ!と怒鳴る

ここでもアキコと再会
アキコは宿に誘う 古風な日本家屋

汗をかいたシャツを脱がせてタバコを用意して手際がいい
宿の女将が幼馴染 ABCCでも一緒にいた女性



カミヤはアキコの過去が気になり、聞くとはぐらかす
電車内で急に座り込むアキコ 原爆症?

タクシーで握手して別れる
東京へ帰るのを1日延ばしてホテルに戻る









「あき」に金子が来て、また金を貸してとねだる
カミヤもまた店に来る
先日、ホテルで部屋を間違えた女が金子から金をもらうのを見て、アキコは怒る

アキコ:あなたが天涯孤独の寂しい子だと思って同情したのに

カミヤは金子とその仲間とけんかになる
ホテルに戻るとアキコがお詫びに来て、夜、散歩に出る

カミヤ:あなたは本当は寂しい人なんだ
(こう言わせるのが接待の技なのでは?









アキコは河原の石を握らせると砕ける

アキコ:
潮が引くと出て来る
広島の石よ(人骨?!

旅館に部屋をとり、好きだと告白
アキコは着物を脱いで原爆の傷跡を見せる
当時のフラッシュバックがよぎる










アキコ:
当時、女学生で勤労動員に行く途中、原爆にあった
私には女の幸せを望むのはムリだと思っていた
この体が許さない
逃げられるのも怖かった
私はさっきの広島の石

カミヤ:
そんなことで僕の気持ちは変わらない
僕と一緒に生きよう
君の病気を治してみせる
結婚しよう
あなたの不幸は僕の不幸だ
今夜、僕と一緒に東京へ行こう
駅で待ってるから、必ず来てくれるね?

(明日って突然すぎ!

教授にわけを話して相談するアキコ

教授:
どういう影響が出るかなんとも言えない
急に白血球が増えることがある

駅で待っているカミヤ

アキコ:
私やっぱり行けません
よく考えさせてください

カミヤ:きっと迎えに来るから準備して待っていてください

また握手して別れる










会社でもボンヤリしているカミヤ
アキコ宛ての手紙が戻ってくる
キクタに電話すると、アキコは店に出ていない

カミヤは店に来ると別のママがいて
アキコは2か月前に亡くなったと話す

幼馴染の女将を訪ねる

女将:
お互いに病気のことは話さなかった
アパートの廊下で倒れて、行った時は亡くなっていた
この数か月、ここに来て、あなたの手紙を読んで幸せそうだった
二度とあなたに会うつもりはなかったと思う
1日で命の限りを尽くした

アキコと歩いた道を1人で歩くカミヤ
広島の石を拾うとアキコの幻を見て
水に入って石を集めて砕いて泣く迫真の演技で終わる



コメント

映画『しとやかな獣』(1962)96min

2025-03-23 16:43:05 | 映画
監督:川島雄三

出演
前田時造:伊藤雄之助 父
前田よしの:山岡久乃 母
前田友子:浜田ゆう子 娘 吉沢駿太郎の愛人
前田実:川畑愛光 息子 集金係

香取一郎:高松英郎 ハイライトプロ
ピノサク・パブリスタ:小沢昭一 日本人ジャズシンガー
三谷幸枝:若尾文子 会計
吉沢駿太郎:山茶花究 小説家
マダムゆき:ミヤコ蝶々 バーのママ
神谷栄作:船越英二 税理士



「好きな俳優・監督」カテゴリー内「若尾文子」に追加します


観たことはないけど『パラサイト 半地下の家族』もこんな内容なのでは?
と思って観ていたら、やっぱり関係していたっぽい

昭和のコメディって笑えないゾっとするものがあるなあ・・・

伊藤雄之助さんはどんな映画でも飄々としてて、いい役者さん



【内容抜粋メモ】
アパートの家具をあちこち移動させている前田時造と妻・よしの









香取一郎:テレビの出演料10万円を含む100万円を実が使い込んだ

頭を茶色に染めたジャズシンガーのピノサク・パブリスタ(カタコトの日本語で怪しすぎ!
会計・三谷幸枝も同行
ユキエは後家で5歳の息子がいる 旅館の女将になるのが夢

両親は否定する
トキゾウ:事業を失敗して負債に苦しんでいる

ミノルが帰ってくる まったく悪びれた様子はない

姉トモコは小説家・吉沢駿太郎の愛人だが
父がたびたび借金を申し込むせいで仲があやしい








トキゾウ:
雨漏りするバラックで雑炊ばかり食ってた生活がまたしたいのか!?
貧乏で体中が汚れてしまった・・・
あれは人間の生活じゃない!

家族はしんとなる

トキゾウはテラスで双眼鏡で覗き見










吉沢が来て部屋中を見回りトモコを探す
両親は丁寧にもてなす

吉沢:
実くんは僕の原稿料を20万ばかり取った
僕の名刺を使ってバーで遊んでいる

トキゾウに貸した金も多額で一家でグルなのではと疑う

実:
自分の家族をモデルにして小説を書いて売れたんじゃないか
あれは猥本だ

吉沢のルノアールの絵を売るために預かっている

テレビでは白黒でダンスを映している
親がそばを食べてるそばで夕焼けをバックに踊り狂うトモコとミノル
すごいエキセントリックな絵










夜、ユキエが来る
ユキエはミノルに横領させて、旅館を建てた
ユキエ:この辺であなたと他人になりたい
ミノル:もうオレがいらないってワケだな!

ユキエは会社に辞表を置いてきた
理想の静かで平和な生活を想像するユキエ









香取が来て、ユキエの辞表を問い詰める
ミノル:あんたもこの女と寝てたんだろ!
カトリ:恩を仇で返すとはこのことだ!

ユキエ:
帳簿はちゃんと合ってる
いったん経理に渡したが、それを私にくれた









急に止まって、内心のセリフだけになる
終始、怒号が続いてて、隣りがこんな家族はイヤだなあ↓↓↓

カトリ:会社を辞めるのは絶対許さん!
ミノル:僕も辞表出します

ラジオドラマみたいだと褒めるトモコ
父に事情を話す
母はユキエの完全犯罪に感心する

トモコが吉沢の元に帰るなら30万借りてこいとすすめる父
父:どうせお前はつなぎなんだ

銀座のクラブのマダムゆきがミノルを訪ねて来る
ミノルは吉沢の名刺を持って遊び
吉沢に請求書を持っていったら知らないと言われたからこちらで払ってほしいと迫るが
トキゾウはムリやり帰す

電気を消して夫婦でビールを飲み
蛍光灯になってから、照明に個性がなくなったと語る
ラジオから流れる能に聞き入る



ユキエ:
開店披露にミノルが酔って暴れこみ、めちゃめちゃです
今さらつきまとわれたら困る

トキゾウ:ミノルはあなたに目がくらんで詐欺行為をした
ユキエ:ミノルさんの1万の給料では、こんなゆとりのある生活はできるはずない









ミノル:税務署のお役人が1人クビになった
カトリ:神谷栄作に逮捕状が出た

ユキエ:
ハイライトプロは潰れる
私は何の罪にはならないが、マスコミ時代だから写真くらいは出るかも
旅館は有名になってかえって繁盛する
カミヤさんが自殺しなきゃ警察は入らない

カトリ:30万ばかり出すから、ミノルくんはあと100万ばかりかぶってほしい

よしの:ミノルを罪人扱いしないでください!

40万、50万と釣り上げるカトリ
50万の現金+もう10万で手を打つミノル

カトリ:あんな女だと思わなかった・・・
ユキエ:過去を捨てなくちゃ 誰にも邪魔されない城を築かなくちゃ・・・











神谷栄作が来てユキエが来ていないか聞く
ミノル:あなたがクビになったと聞いて、ユキエは心配してましたよ

カミヤ:
警察に呼び出しを受けて、これから行く
お詫びしたかった
三谷さんに迷惑がかかることはしない
責任は私がとります
私は生まれて初めて楽しかったとお伝えください

目が完全にイっちゃってる
階段を上がっていって、死ぬのでは?
イヤな予感 窓から見えるのでは?









トモコが帰ってくる
また30万借りたいと言ったら追い出された

トモコ:それでもここまで送ってきてくれた
父:それならまだ脈があるよ











吉沢:この絵、返してもらいますわ
絵を持って帰る

よしの:
あれ、ニセモノだそうですよ
鑑定してもらったら絵の具代にもならない

ものすごい嵐!
屋上にはカミヤが立ってる
やっぱり飛び降りた 窓から見えるシーンがなかっただけマシだな↓↓↓
みんなが見に行く 絶対見たくないよ・・・



別荘に引っ越そうと話す夫婦
トキゾウ:悪い空気は体に毒だよ

消防車が来る
よしのはベランダから様子を見て
トキゾウに話そうとするが、居眠りしている







コメント

映画『好色一代男』(1981)92min

2025-03-22 17:42:31 | 映画
監督:増村保造

出演
世之助:市川雷蔵
夕霧太夫:若尾文子
吉野太夫:水谷良重
高尾太夫:近藤美恵子
月夜の利佐:船越英二
お町:中村玉緒
お杉:阿井美千子
お園:浦路洋子
夢介:中村鴈治郎
荒岩大助:島田竜三
長次郎:中村豊
勘九郎:大辻伺郎
山の女:真城千都世
若い尼:中川弘子
お梶:藤原礼子
但馬屋の支配人:見明凡太朗
網元徳蔵:嵐三右衛門
夢山:大山健二
揚屋の亭主:東良之助
公儀の役人:志摩靖彦
春日屋:菅井一郎
忠助:淺尾奥山
佐吉:伊達三郎
早六:大川修
お滝:橘公子
おゆう:滝花久子
お銀:小柳圭子
坂田新九郎:高見國一



「好きな俳優・監督」カテゴリー内「若尾文子」に追加します




飄々としたヨノスケの世渡り上手さが江戸っ子気風で可笑しい



【内容抜粋メモ】

京都 但馬屋
主人はご飯粒が落ちているのを見つけて
商人の栄える道は倹約が大事だと言って食べるほどのけちんぼ

世之助の嫁さんの持参金は5000両もらえるとホクホク顔









世之助が芸者と遊んでる所に石を投げ込む悪友
芸者:世間の口もうるさくなる 形見の髪の毛あげるわ

ヨノスケ:
おなごは可哀想 なんの喜びもない うちの母ちゃんが見本
だから世の中の女を喜ばせるのが夢

通りかかった若い女の足に飛びついて追いかける
貧乏侍の夫は昼間から酔っ払って乱暴する
あだながタコで友がタコのげっぷが止まらず決闘になって殺してしまう

父が死んだら見受けしてやると芸者に約束するヨノスケ
血判が欲しいとねだられる

げっぷをしてる侍が部屋に入って来る
かくまってくれたお礼に刀を借りて血判する



5000両出せとお上に命令される父
節約と健康のために毎日粥を食べてる父をバカにするヨノスケ

春日屋の娘が嫁になると話すと
ヨノスケ:母さんみたいな陰干しのたくわんみたいにしたくない



春日屋の娘:あんな女の腐ったような男、虫がすかん! 絶対いやや!
中番頭が好きだと泣く

後家になった女に言い寄る
女:今夜、裏口から忍んでらっしゃいませ

夜、いそいそ来たヨノスケを後ろから殴って高笑いする女
父:江戸へ行け! 丁稚から始めて立派な商人になるまで帰るな!



チュウスケと江戸まで歩いていく間も
父から預かった金で遊ぼうと誘うが断られ
友からオランダの眠り薬をもらって眠らせて金をとる
これまで遊んだ女の髪を50人分持ち歩いてるってコワすぎる・・・↓↓↓

江戸に着く頃には金はない
芸者タカオに入れあげて金を使い果たして追い出された利佐を助ける

男芸者の集まりがこの時代にもあったのか?!

夜、声をかけると老婆で金だけ渡すと泣き出す
安宿に案内した利佐は刀で脅して金をまきあげようとする
女のためなら惜しくないと着物まで脱ぐヨノスケ
ヨノスケ:もっとまとまった金が欲しくないか?



大きな態度で奉公先の店に来て、帳簿を調べる
支配人の使い込みをつついて大金を出させる

恋人をつくった高尾太夫を打つのを止めて
500両というのを1000両に釣り上げて、現金払い
利佐と再会させる

大勢の芸者と遊ぶヨノスケ

父が上京して事情を聞いてヨノスケを勘当

ちょんまげを切ったヨノスケは坊さんに諭されるが、坊さんの好物は高価なものばかり
さっさとやめて旅に出て、美人の尼さんを見つけて、ひもじいフリをして外にご飯を捨ててる/汗
尼さん:あんた顔もいいし、まけといてあげる



貧しくて赤ん坊を川に捨てる事件があいついでいる村で
侍は若い女の胸をチェックして、乳が張ってる女を牢やに入れる

夫:役人に金をつかませないと捨てるしかない!
みんなで力を合わせて網元をやっつける仲間に入るヨノスケ

げっぷの侍と再会
妻子がいて幸せなのに、兄の敵をとりに来た弟と錆びてボロボロの刀で決闘する
弟は敵を討って大名の目に留まる
姉は斬られて「男が恋しい」とヨノスケに抱き着いて弟に斬られて亡くなる

お墓にお供えをする網元の妾・お町を追いかけるヨノスケ
中村玉緒さんカワイイなあ!

ヨノスケも捕まって縛られてもお町に同情すると、縄を切ってくれる
ヨノスケ:あんたと一緒に殺されたら本望だ

2人で逃げて、関所にひっかかる
長者の家に強盗が入って2人も牢屋に入れられる









牢名主は胴上げして歓迎し、かくし芸をさせる
ヨノスケは唄い出し、周りにも唄わせて大騒ぎ
どこにも馴染む才能がすごいなw

お町が隣の牢に入れられ、みんな興奮して叫ぶ
牢名主:仲間の恋路を邪魔しちゃいけねえ!

将軍家に世継ぎが産まれて牢払いだと言われてみんな外に出る



納屋の藁で抱き合う2人
農家の女にめぐんでほしいと言っても飢饉で3日も食べてない

ヨノスケが戻ると、お町は男たちに連れ去られた後
男たちに蹴られて気を失い、農家の女が助けてくれた
女:おらを売った金で年貢を払わなきゃならない

夜、死んだ女の髪を切って女郎の髪と偽って売ろうとしている農民を止める
死んでいるのはお町だった!
昔は土葬で、しかも座った姿勢?!
話しかけると笑う幻を見る



女遊びして金を払わず帰ろうとする老人を脅すヨノスケ

ヨノスケ:
主が京都へ行く旅の連れになる
お母ちゃんに会いたくなった

京都へ戻る 10年も経ってるの?!
ずっと歩いて全国周ってるのもスゴイ

ヨノスケ:
勘当されて見受けする約束が守れない
上等の客を持ってきたから許して

血判など最初から座興だったと笑われる



道端に生首がさらされている
貸した金を返せと侍に言ったら商人の分際でと逆ギレされて伐られた

春日屋の娘はすっかり落ちぶれて気が狂っている
ヨノスケ:みんなアホな侍のせいや

父が病気だと聞いて喜んで帰るヨノスケ
葬儀屋、墓石屋が今か今かと外で待ってる!

父の遺言は3つ
勘当を解く
葬式を出すな
侍に逆らうな

全部にイヤだと答えるとショックで亡くなる
ヨノスケ:大往生や

母も同時に亡くなり、妻の鑑だと褒める葬儀屋
ヨノスケ:売れ残りの女郎もみんな、京都中の女を買う!



蔵からどんどん金を持ち出して
バカ殿みたいに遊びまくるヨノスケ

悪友は貧乏がどれほどイヤなものか教えるために利佐の家を見せる
美人だった妻がボロボロになって、十数人の子どもに乞食をさせている

ヨノスケ:
鬼ばばあにしたのはあんたや
女は弁天様にも鬼にもなる



小判をばらまき拾いまくる芸者たち
子どもの頃から大事にされてきた夕霧太夫は5000両を要求する

侍は5万両を要求するが断る

夕霧太夫を秤にかけて、同じ量の金をあげると
他の芸者にふれ回るよう言い渡す

夕霧太夫:
年老いたら一文の価値もなくなる
女なんて男のオモチャになるうちが花なのね

ヨノスケ:
この世のものはみんなおなごから生まれる
ほんまにおなごを大事にする国へ行こう

(日本以外に行っても、女性を差別していない国を見つけるのは難しいと思うけど?

ヨノスケは打ち首を言い渡される
2人で外国へ行こうと夕霧太夫を連れて逃げる

但馬屋はとり潰し、侍は金を巻き上げようとするが蔵は空っぽ
侍が追いかけてきて、稲に隠れた夕霧太夫の背を刺した

夕霧太夫:逃げて・・・ こんな若くて美しいまま死ねて幸せ
笑ったまま亡くなったのを見てヨノスケも納得して髪を切る



ようがしま?へ渡っておなごと平和に暮らすといって出航
小さな船の帆は女の下着、錨はこれまで切った女の髪って!怖×5000



コメント

映画『美貌に罪あり』(1959)87min

2025-03-21 15:55:58 | 映画
監督:増村保造

出演
吉野ふさ:杉村春子
菊江:山本富士子 長女
敬子:若尾文子 次女
かおる:野添ひとみ 三女
清水忠夫:川口浩
藤川勘蔵:勝新太郎 踊りの師匠
おくめ:村田知栄子
藤川勘吉:春本富士夫 夫
春枝:三宅川和子 娘
谷村周作:川崎敬三
吉造:潮万太郎
さく:村田扶実子
下川:夏木章
芦川夫人:平井岐代子
片倉一郎:藤巻公義
佐平:見明凡太朗



「好きな俳優・監督」カテゴリー内「若尾文子」に追加します


勝新太郎さんが若い! 最初誰だか分からず、出演者名見てビックリ
タイトルと内容がミスマッチな気がするが?
3姉妹を演じる美人女優それぞれの魅力が楽しめる












【内容抜粋メモ】
耳をつんざくようなオープニング音楽/汗

一面畑の中をタクシーで走る藤川勘蔵と菊江
吉野の家では妹・敬子が花屋を手伝っている

2度夫を亡くしている母ふさは26になるキクエと花を育てる谷村周作を結婚させたい









叔父の花屋に花を持っていくケイコ
2000円じゃ配達代にしかならないと愚痴る
ケイコはスチュワーデスの試験を受けた

シュウサクの母さくは土地を担保にふさに200万貸している
吉造は土地を売るようすすめる
さくは夫の浮気性から宗教にハマっている

娘・春枝を勘蔵と結婚させようとしている母おくめ
勘蔵の作品はすべてキクエとの合作



聾唖学校に通うかおるが帰る
かおるはシュウサクが好き









吉造:
シュウサクに住宅公団理事の娘との縁談が来た
早くキクエさんの返事が聞きたい

くめ川
カンゾウはたくさんの弟子を持っている
カンゾウが結婚したいのはキクエ
カンゾウ:君と一緒になれないなら踊りを辞める
キクエも好きだと明かす

カンゾウはキクエと結婚するとおくめに話す

おくめ:
今日まで育てるのにどれほどお金がかかったか!
どうしてもというなら出てっておくれ!

アパートに引っ越す決心をするカンゾウ
キクエ:この家、私に買わせてください



ケイコはスチュワーデス試験に合格

キクエ:
父が死んだ時、土地の半分は私のものだと聞いた
先生と一緒になるから500万要る
シュウサクとの縁談は断ってほしい

ケイコ:
私が承知しない
今日まで土地を守ってきたのは私の父
働きすぎて病気になって死んだ
戦後の土地改革で半分は取られた
私は2か月の訓練を受けたら、スチュワーデスになる

ふさ:この土地を売るなら母さんが死んでからにしてくれ



スチュワーデスの訓練
制服を着て、記念写真を撮る


秋の発表会
おくめの顔を立てて辞める弟子もいる
おくめは皮肉を言いにくる

シュウサク:幸福になってください と潔く身を引く

ハルエはBFを母に紹介する

ケイコは同僚とオシャレな部屋をシェアしている
30歳はスチュワーデスの定年?!と話す

ふさ:カトレアが完成するまで待ってほしい
キチゾウ:秋まつりまで待ちましょう

清水忠夫:僕は金が欲しい 力いっぱいやれる仕事がほしい



下川:今夜、社長の家でパーティーがあるから踊ってほしい

カンゾウ:自分の名前を大事にしたい と断る
キクエ:あとで話すから受けさせてください

ケイコはパーティーのために月賦で買ったドレスでオシャレする

タダオが急に会いたくなったと部屋に来る
タダオ:僕と結婚する気はないのか?
ケイコ:時間がないのよ さよなら



シュウサクと公団の娘の見合い
娘:見合いは10回目 こんな顔だから損してるの
シュウサク:楽しい人だ どうせ僕は花の栽培で忙しいし

カンゾウとキクエが踊るが客はほとんど見ずに騒いでいる
ケイコはキクエが踊っているのに気づく

次はジャズ演奏
カンゾウはキクエにも怒って帰る
幹事:謝礼は少ないけど勘弁してほしい

ケイコ:私、姉さんみたいに惨めになりたくない

自動車のセールスをしている片倉一郎にドライヴに誘われるケイコ



さくは息子夫婦の自慢話をしに来る
失恋して泣いているかおるに肥料について教えるシュウサク

ホテルのプールで遊ぶケイコ
シャワー室でケイコに迫り、いきなり逮捕される片倉
会社の金を横領 ケイコは情夫と思われる



テレビ出演も断るカンゾウ
キクエ:あなたってお坊ちゃんね
カンゾウ:お前が行かないなら、オレが出てく!

ケイコが会いに来て謝る
タダオ:八丈島で熱帯植物を栽培するんだ さよなら

かおるが肥料を間違えたせいで、カトレアを全部枯らしてしまう

ハイライト新聞社
キクエ:秋の新人発表会にカンゾウを出してほしい と下川に頼む

ケイコは家に帰ってくる
ふさ:カトレアがダメになった この家も土地も売るよ



下川:
芸人は客を喜ばせるのが仕事
つまらないプライドは捨てたらどうだ



ふさはみんなに挨拶する

ふさ:
この屋敷を守るのが念願だったが女だけではムリでした
もう家や土地に愛着を持つ時代じゃないんでしょう
売ったお金は娘たちに分けて仲良く暮らしてほしい

1300万円になったと噂する人々
周りに感謝しつつ、今まで言いたかった嫌味を言って回ってるふさ
(昔は農家をしていて、道路や建物がたつからと言われて売った人が当時はたくさんいるんだろうな/汗


夏まつりで太鼓を叩いて盆踊り

ケイコ:
私500万円の持参金つきよ 結婚して
来年になったらスチュワーデス辞めるわ
(ほんと腰掛けなんだ せっかくのキャリアがもったいない

キクエはふさを踊りに誘う
急に本気出してる杉村さん!
カンゾウが影から見る

カンゾウ:
僕は怠け者だった
これからは駆け出しとしてやり直す

ふさ:土地を売った700万円で稽古場を作ってください

かおるは「サヨナラ」とメモを残して出ていったのを追うシュウサク
前から電車が来て、寸前で助ける
「学校へ帰る シュウサクさんが好きだと言いたい」



シュウサクはかおると結婚して八丈島に行くと決める
さく:親不孝もの!

ふさは大きな門を閉めて、シュウサク、タダオとともに出る

カンゾウとキクエはモダンな演出の新作を踊る

かおるは発声練習

キクエは飛行機から八丈島を見下ろす



コメント

映画『女系家族』(1963)111min

2025-03-20 16:27:01 | 映画
原作:山崎豊子

出演
矢島嘉蔵 - 深見泰三 父
矢島藤代 - 京マチ子 長女
矢島千寿 - 鳳八千代 次女
矢島雛子 - 高田美和 三女
芳子 - 浪花千栄子 おば
大野宇市 - 中村鴈治郎 番頭
梅村芳三郎 - 田宮二郎 踊りの師匠
浜田文乃 - 若尾文子 父の愛人




「好きな俳優・監督」カテゴリー内「若尾文子」に追加します


こういう遺産相続のゴタゴタはあるあるだろうね/汗
たくさん遺すのも考えもの

若尾文子さんがラスボスみたいだった
口から生まれたようなおばちゃんを演じさせたら浪花千栄子さんはピカイチ


【内容抜粋メモ】
父が危篤で駆けつける3人姉妹
父は番頭の宇市に言いつけてあると言い残して亡くなる

盛大な葬儀
名前を数え上げている浜田文乃

総領娘の藤代は家を継ぐつもり
おば芳子は遺産分けに期待している

大野宇市が遺言を披露
厳重に封がしてあるのを全員で確かめる

矢島商店は次女チズと夫リョウキチへ
株、骨董品は三女ヒナコ
貸家は長女のフジヨ

フジヨは不平等だと不満をぶつける
相続財産の目録は番頭がつくった
1か月後に改めて決めることになる

ウイチ:
もう一通、遺言状がある
7年前から浜田文乃という影の女がいる
没後はいくらかあげるよう

母が亡くなる1年前からの関係で姉妹は怒り心頭



ウイチはフミノにも遺言状を見せる
フミノは欲がない様子

ウイチ:
3月9日には本宅へ来てくれ
私がお味方いたしましょう

雪舟の軸などを押し入れにしまうウイチ
ウイチは何年も前に妻を亡くして馴染みの女がいる

遺言状にウイチのことは何も書いてなかった
2代勤めて、月給は6万
一生、奉公人を飼い殺しにする
遺産が分かれるのがつけ入りどころとなにか画策している様子



フジヨの婚礼衣装を見ていたチズを叱り
モノに一切触らないと一筆書いてと迫るフジヨ
フジヨは欲張りだと恨んでいるチズ
姉妹って根っこに確執がありそうなイメージあるな/汗

踊りの師匠・梅村芳三郎に不動産について相談するフジヨ
梅村と借家を見に行き、8000万ほどと見積もる
梅村:借家は誤魔化しがきかないから一番損だ と知恵を吹き込む









ヨシコは蔵の骨董に値をつけてもらう
ヒナコからの委任状をフジヨに見せる



ヒナコは友だちとゴルフの打ちっ放しでストレス発散
ヒナコ:余計にもらったらヨットやクルマがほしい



親族会議
リョウキチは個人商店は株式会社より利益は低いと見積もって9000万円ほど
ヒナコも9000万円ほど
少ない分だけ、2人からもらわないと気が済まないフジヨ

ヨシコ:
雪舟の軸がない 売れば500万以上する
蔵のカギはウイチが持っている

ヒナコがキレて、ご隠居が間に入ってとりなす

ウイチの財産目録を見ると山林まで入っている

浜田文乃が来る
ヨシコ:甘い顔見せたらあかん










下手からのカンペキな挨拶!
ヨシゾウとの出会いは温泉
ヨシコ:温泉芸子ですか! とディスる

フジヨ:生前贈与は?
フミノ:今いる家だけもらった

ヨシコは仏壇に拝んでいけとすすめて、上着をムリやり脱がして妊娠を見抜く
フジヨ:父の子だと証明できないならおろしたほうがいい



梅村:妾の子は半分相続できる
梅村はフジヨの金を狙ってる

フジヨ:私は山林が欲しい
梅村:木の伐採など書いてないのはおかしい

梅村はここぞとばかり襲いかかって肉体関係をもつ



2人で山林を見に行き、山守りが案内する
木に焼き印がしてある
全部で10丁 ウイチは20丁と言っていた

山守:もう1つ、山がある
フジヨは足をくじいて、仕方なく山をおりる
フジヨ:あの山でウイチが悪だくみしているに違いない



フミノは妊娠の病で中絶するかもしれないと聞く
同じ敵を前に結束して、みんなでフミノの家に押しかける
フジヨ:お父さんが認知した証拠があるのか?

チズは婦人科医サカガミを呼んでフミノを診てもらう
フミノはみんなに迫られて診察される間、鬼のような顔で待つ姉妹ら
恐ろしい道具使ってるなあ↓↓↓
診察中に押し入ってモメる
死産に期待する姉ら

フジヨに遺影を持っていかれたが、2人で撮った写真を飾るフミノ



フジヨが山を見に行くとウイチに手紙が来て探偵社を訪ねる

法事でまた親戚が大勢集まる
ヨシコは女児を亡くして、誰も跡取りがいないから
ヒナコに養女になってほしいと頼む もろ金目当て/汗

チズとヒナコも山林が欲しい
フジヨ:目録が怪しい 一緒に作り直してくれ
いろんな法律を例に挙げてみせる

ウイチ:もし間違いがなかったら名誉棄損で訴える!



リョウキチは横流しに気づき、チズを社長にして会社をおこして
家とは手を切ろうと提案する

梅村はフジヨに200万円貸してくれと頼む
梅村:自分は独身だから弟子がつく 婿に入るつもりはない

ウイチは山守に酒を飲ませ
坊主の山に木を生やしてくれと金を渡す

ウイチはフミノを訪ねる
ウイチ:子どもを育てるには金がかかる
フミノ:私が働きに出ます 書付はないが、大番頭さんだけが頼り

ウイチが愛人を女中に入れてよく調べたがやっぱり認知した証拠はない



ウイチはフジヨと梅村の仲をほのめかす
ウイチ:秘密探偵社でしっかり調べました
言わない代わりに相続分配は思う通りにするよう決める

チズ夫婦は新会社にする話も知ってると迫るウイチ
ウイチが横流ししていたと明かしても平気

ヨシコには軸を金にかえてもらったほうがいいともちかけるウイチ



京都でお茶会
国際ホテルに泊まる











遺族会で相続分けが決まってひと安心したところに
フミノが男児を抱いてやって来る

父が認知した手紙、出生届を出して
跡取りの養育費を要求し、別の遺言状を出す
子どもを生んだら本宅に出すよう言われていた









フジヨ:遺言状は1日でも後のが有効

財産の半分、山林、成人したら五代目を継ぐこと
日付は一番新しい
チズ:お父さんの策略や!

父がつくった目録には雪舟の軸は蔵にあり、番頭が受け取ったとある
長年の横流し、山林を伐採して着服したのも書いてある

フミノはウイチのことは内聞にしてと頼む
フミノ:この子は立派に育てます

すっかり静かになる一族

ヒナコ:
6400万円も取られてアホらし
養女になるのも考えさせてくれ
私はまだ若いし、1人で好きなことしたい

ウイチは遺言執行人をおりる
3人姉妹だけが席に残る

ヒナコ:
3代続いたがこれで終わりや
遺産もらったら世界一周でもしよう

母は寂しい人だったと分かる

フジヨはこの家を出る決意し、梅村に約束の200万を渡して稽古をやめ
礼金10万渡して、貸した金には利子をとると言い渡す





これまでも何度か再演されてきたんだな






コメント

映画『女は二度生まれる』(1961)99min

2025-03-19 17:49:02 | 映画
監督:川島雄三

出演
小えん:若尾文子 芸者
筒井清正:山村聡 二級建築士
桜田:潮万太郎
野崎文夫:フランキー堺 板前
矢島賢造:山茶花究
牧純一郎:藤巻潤 学生
泉山孝平:高見國一
吟子:倉田マユミ


「好きな俳優・監督」カテゴリー内「若尾文子」に追加します


【内容抜粋メモ】
芸のない芸者・小えんは筒井清正に万一のために名刺が欲しいと頼む
靖国神社 5時の大砲が聴こえる









靖国神社はすごい人手
桃千代は新宿のバーに勤めるから小えんも来ないかと誘う

専務の飲み席
フランキー堺さん、若い!
売春防止法にひっかからないように洋服を着て恋人を装う小えん
初めての客と寝るのも日常茶飯事







パパさんと呼ぶ矢島賢造とドライヴ
ローマ風呂にギリシャ風呂て書いてある
女湯を覗いて逃げる矢島

昔の馴染みの女性に箱根に行こうと誘う
女性:連れがいるんでしょう?
矢島:あんなの刺身のつまみだよ

矢島は会社の連中に誘われたと小えんにウソをついて出かける



バスから降りるとよく見る学生・牧純一郎がいて声をかける
九段会館で遺族会を手伝うバイトをしているが来年卒業すると話す

猪谷先生は小えんを呼び、すぐに床へ誘う

矢島を文夫のすし屋に連れて行く
こんなに忙しくて体がもたないな/汗
文夫:やっぱり一緒に寝てるのかい? とやきもちを焼く









小えんはまたすし屋に来る
すし屋でもタバコ吸うって昭和だなあ・・・
文夫にお酉様に連れてってとムリに頼む小えん
二の酉って何だろう?
上野に誘う文夫











朝方に帰ると、牧が用事がありそうに覗いていく

客のトムラが刺されて(!)小えんに警察から呼び出し状が来る
ひと月は営業停止
ギンコはなぜか死んでやると大騒ぎ



銀座のバーで働くトモコ(小えん
店に筒井が来ている
大工の棟梁・桜田:この店も先生が建てた
みんなでプレイベートルームに移る
トモコは筒井をダンスに誘う



映画に来ると、2枚余ってるから買ってという17歳の泉山孝平と一緒に映画を観る
泉山:仲間と観る約束だったのに来ないんだ









アパートに筒井が部屋に来る ここの金を出してるのか
トモコ:お妾初めてなんだもの

筒井:
もし浮気したら承知しないぞ
洋裁学校に行くとか考えてみるんだな
男から男を渡り歩いて、末はばばあだ
今にオレに砂かけてドロンだろう



泉山:上高地とか旅行したいなあ!
2人で料理屋の個室に入り、昼をご馳走する
ビールもタバコも初めて
遊びよと言って、泉山も誘惑する











帰ると筒井が酔って殴り、ナイフを床に刺す

筒井:
これでお前を刺して、オレも死ぬつもりだった!
ちんぴら小僧を連れ込んだのを桜田が見てた
恩も義理もない雌犬みたいなやつだ!

泣いて謝るトモコ









唄を習うトモコ
部屋でも唄うと筒井が褒める

筒井:
芸者の頃は三味線ひとつできないのがここに才能があったか
今度、欲しがってた腕時計を買ってやる



矢島が声をかける
矢島:その様子だと二号さんだなw

部屋に帰ると「二号」と落書きがしてある
奥さんが来て、主人も持て余すあばずれだと言っていた
トモコ:お父さんへの御恩返しのために絶対お師匠さんになる!

大勢の前で唄うトモコ

桜田:
先生が血を吐いて病院に運ばれた
十二指腸潰瘍で手術する 奥さんがつききり 万一の時は連絡する



お見舞いに行く

筒井:
稽古をしっかりやって一人前になるんだな
今月分と褒美の腕時計だ



桜田が部屋に来る

桜田:
先生のお使いで奥さんのアパートに来るのが楽しい
先生のでなかったら通ったね
ここに持ってくるお金も私のやりくり
私を頼りにしてください

迫られて平手打ちして帰す



お見舞いの前にすし屋に来る
文夫は長野のわさび屋に婿に行った



矢島は芸者に戻ったトモコを狙っている
酒をすすめられて、酔って寝ているとナイフを突き立てた筒井の夢を見る
桜田から電話があり、筒井が亡くなったと知らせが来てトモコは泣く
パトロンが死んだら、愛人の将来はどうなるの?



園子のお披露目の着付けを手伝うトモコ

筒井の妻がトモコに会いに来る









妻:
筒井がお世話になりました
筒井からヒスイの指輪をもらったでしょ
私の母の形見で大事なので
いつの間にかなくなっていた

トモコ:
そんなお金をくれるほどパパさんに余裕はなかった
せいぜい洋服の2、3着しかもらってない
先生はしょっぱかった

妻と口げんかになる
桜田と娘が迎えに来る
娘は丁寧に謝って行く



座敷に牧が来ている
外国人男性が芸者に大喜び
若い芸者が踊りを披露する









牧は外国人男性の相手にトモコを指名する
トモコはショックで断る
女将:ムリにあっせんできない立場だけど・・・



筒井の墓参りして話しかける
トモコ:それじゃお父さん、さようなら

映画館のソファに座ってると泉山が女の子を連れていて声をかける
トモコ:新宿から夜行に乗って上高地へ行こう

電車の中で大声で歌う若者たち/驚
父となった文夫が娘と隣に座る 奥さんは美人
トモコに気づくが無視して降りる

トモコ:私、12まで世話になってた伯父の所に行きたくなった 

泉山1人で行くようバスの切符と腕時計を渡して別れる

不穏な音楽が流れて、突然終わった/驚







コメント