メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

【三人称】鉄塔Stardew Valley つづき

2024-08-24 14:43:57 | ゲーム
【三人称】鉄塔Stardew Valley

【三人称】鉄塔Stardew Valley(前半)



【内容抜粋メモ】

スターデューバレーまつり
最高の9品を選別して出品して見事優勝!





アレックス
父は荒くれもので、家出した後、母クララが病気になり
亡くなる前に書いた手紙が部屋にあるのを見つける






ジョージ
車いす生活になった理由は、炭坑で働いていた時
ダイナマイトを落として爆発する事故にあったからと語る

温室
季節に関係なく果物や野菜がとれる





トンネル内のコックボックス
電池を入れると開く仕組み
謎の“ミスターQi”の指令が入ってる





Q:砂のドラゴンに最後の晩餐を食べさせろ
これで砂漠の骨と結びつくってスゴイなあ/驚







会員カード
砂漠のオアシス店奥に入れるようになる
これまでの「移動歩数」などの記録が見れたり
スロットで遊んだりして散財できる
黒服の男?がミスターQiだった






魔女
緑色の魔女が空を飛ぶ






砂金探し
大岩が壊れて、ウィリーからもらった器で
砂金探しができるようになったけど
あまりいいものはとれず・・・





増築
2階に子ども部屋が完成
妻より先にベッドに入ることで子どもができるという噂

ペニー、ときどき暴言
セリフが時々「オレ」に変わるw






“夜の間にペニーが赤ちゃん女の子を産んだ!”
唐突な出産! 2人の名前を合わせて“テッペちゃん”と命名







最後の贈りもの
バンドルが全部揃って、コミュニティセンターは住民の憩いの場に戻る
ルイス:感謝のしるしとして、町で最高の栄誉、スターデューヒーローアワードを贈らせてくれ!






モーリスが怒って乱入
ライバルのピエールが住民を説得して、Jojaマートは閉店
そこで働いてたシェーンは職を失う

ワープ
魔術師の地下と洞窟の先がつながる
「幻惑の祭壇」では外見を変えることができる

魔術師:私には妻(魔女)がいたが、嫉妬心で緑色になり、見たものすべてに呪いをかけた
→クロバスに話を聞く→闇のタリスマンを見つける
ゴブリンをどけると怪しい小屋に入れるようになる











冬星祭
ライナスからティーセットをもらった






ジュニモ小屋
小屋のまわりの作物をジュニモが収穫してくれる

おじいちゃんの遺言
3年目の春に出てきた
完全無欠の像をゲット→レアなイリジウムを毎日産出してくれる







地下室を増設
たくさんの樽にワインやチーズを入れると☆が上がる?





斬新な壁紙
壁紙+フロアをタダで好きに変えられるようになる

ドワーフ語を解明
なんだか分からない気持ち悪い像がどんどん増えていく・・・







右端の墓場
コメントで教えてもらった謎解き こういう隠れた謎がまだまだあるんだなあ!
「3柱の間に立つがよい 空にもひとしい至高の宝大地より出でた虹をたずさえて、さすれば宇宙は汝の嘆きを聞くだろう」

スライムハッチ
スライムを20匹まで飼える→スライムボールをつくれる?


>>ベータ版にアップデート マルチプレイモードが追加

不確実性の像
職業を変えることができる

特別注文の掲示板
より大きな仕事を依頼できて、金銭対策にもなる

砂漠の洞くつ攻略
最終目標として掲げて、採掘や戦闘レベルをやっとマックスまで上げて
ボムでスピーディーにはしごを出しつつ、25階を目指す!








111回も続いたシリーズをここでひと区切りとなった



>>112~120回
それから4年後、アプデもいくつかあり、久々プレイ!

魚のいる池
養殖といっても、フツーに釣ってきた魚をここで飼う感じ

エミリーのミシン
服+素材でいろんなデザインがつくれるようになった






シェーン
雨の中、海岸で倒れているところを発見
生きる意味を見失っていたが、なんとか病院で回復
tettou:きみが生きてるだけでうれしいよ







ウィリーのボートでジンジャーアイランド
ひたすらクルミを探して鳥に渡すといろいろ建ててくれる
島にも家ができて、農作物を育てることもできる







バーディ
海賊の船長だった夫を亡くしてからずっとこの島で暮らしている
彼の忘れ形見を見つけて欲しいと依頼







バーディの持っていた兵士の写真をケントに見せると
また別のヒントをくれて、、、どんどん広がっていくのが面白かった

“夜のあいだに、ペニーが赤ちゃんの男の子を産んだ!”
夫婦の名前を合わせて「Nytou(ニートウ)」と命名







レオ
難破して両親が亡くなり、島で鳥といっしょに育ったため
ほかの人間を知らない







スネイル教授
穴に閉じこめられているのを助けると
島の動植物の数を当てたり、古代の骨を発掘することでクルミをもらう







火山
マグマを渡ったり、敵と戦ったり、土を掘ることで
かなりいろんな素材が集まる






貿易小屋
南国的な家具や苗を買うことができるけど
ゴールドじゃなくて、それぞれに対応する素材で支払う

シェーンのめんどり小屋
青いめんどり?!を育てはじめる

クロバスと仲良くなる






シャドーマン
「ひみつのメモ」が見つけられる虫眼鏡をもらった
メモには住民に何を贈ると一番喜ぶかが書かれている

農業コンピューター
農場でなにがどれだけ育てられているか分析できる
自動搾乳機を導入したりして、どんどん機械化されていく

ザ・ペリカンズ@ズズシティ
初めてのライヴに町の住民が応援しに行く
ロックというよりかわいいポップのインスト







Jojaマートに落雷
中に入れるようになり、新たなバンドルが増えた






全部揃えたら、映画館が完成!
好きな人を連れて、一緒に映画鑑賞できるのはいいね
『コールドスター・ランチの奇跡』はクリスマスの温かい物語みたいな感じだった











ビーチリゾート
ペリカンタウンの住民もバカンスに来るようになる







パムに家を建てる
50万G+木材950個かかってようやく完成!
パム:ずっとこういうのを夢見てたの
ペニー:本当に嬉しいわ





母と娘が泣いて抱き合う感動シーン
、、、からの「カギがかかっている」w

中に入ったら、パム1人じゃ広すぎるくらいの立派な部屋の数々!








最後はいろんな物売りが桟橋に出来て
人魚が歌うサイケデリックなショーを見たりした








この動画の配信が1年前
またアプデが入ったらプレイしたいとのこと

シンプルなドット絵ながら、農業、釣り、採掘、バトル、謎解きなどなど
いろんな要素があって、住民それぞれのドラマもあるし
とっても癒されるゲームだった






コメント

映画『愛情物語』(1984年)

2024-08-24 14:19:11 | 映画
監督:角川春樹 原作:赤川次郎
主題歌:♪愛情物語/原田知世

出演
仲道美帆:原田知世
仲道治子:倍賞美津子
篠崎拓次:渡瀬恒彦
篠崎真理:津田ゆかり
中山(篠崎の同僚):ジョニー大倉
佐川(砥部の陶芸家):梅野泰靖
長崎の花屋の主人:太宰久雄
写真館の主人:日野道夫
大森泰三:室田日出男
大森妙子:加賀まりこ
大森家の看護師:きたむらあきこ
『カーテン・コール』のヒロイン:村田香織
ほか




KADOKAWAチャンネル対象作品

「心の中のベストフィルムまとめ 角川映画」カテゴリーに追加します

リアタイで観た角川映画を劇場で観直していたら
今作だけ観落としていて、その後もかからなかったのが残念で
Amazonプライムで観てみた
1シーンごとが懐かしい!

劇場公開時の同時上映作品は『メイン・テーマ』


trailer

この予告だけで泣ける
この頃の角川映画は何度観ても色褪せない


【内容抜粋メモ】
ミュージカル『カーテン・コール』
カイケルの『スリラー』ちっくな振り付け
ブレイクダンスも入ってる

客席で観ているミホとハルコ

オーディション内容をメモる
小さい頃から習っていたバレエを辞めるのをもったいながるハルコ

毎年、誕生日にあしながおじさんからの花束が届く
16歳だから16本

ミホは捨てられた時、バレエのトゥーシューズが一緒に入っていたためバレエを始めた

カセットテープを流してストレッチもかねたダンスの練習
だだっ広い部屋が『フラッシュ・ダンス』ぽい

シューズのかかとが取れる
何気なく流れる英語のBGMの感じも80年代だなあ
海沿いのロケはどこだろう?

慌てて帰宅して、赤いトゥーシューズを履いてみる
ミホ:とうとう履けたわ あしながおじさんに会いに行ける

いつも花束をくれる花屋で花が届かなかったとウソを言って
送り主が石川県の篠崎拓次だと確かめてメモる
旅行先の長崎から送った模様

ミホ:ほんとのお父さんかもしれない

ハルコ:
私も青春が欲しい
25であなたを拾ってずっと独身だった

ミホ:1週間ちょっとでオーディションだからそれまでに帰る

♪地下鉄のザジ

このタイプの特急電車ももう走ってないだろうな

伝承陶芸窯
篠崎拓次:この土じゃダメだ 旅に出る

ミホ:私、仲道美帆です お誕生日の花を送ってくださった
旅行バッグからお金が盗まれる

タクジはお茶をおごり、人違いだと説明する
タクジはミホの左ききを見て「すいません」と書いている亡き妹を思い出す
東京へ帰るお金を貸す

ミホ:長崎に行けばきっと・・・
タクジ:帰ったほうがいい

大坂行きの電車でお弁当を渡すミホ
タクジは四国から九州の伊万里に行く予定

ミホ:
一緒に連れて行ってください
あしながおじさんを探すのはこれ1回って母と約束した

電車の中でも体を動かす 背景が別撮りなのがすぐ分かる
♪Chotto Matte Kudasai

タクジ:君を連れて旅はできない
ミホ:きっとお父さんに叱られるのってこんな感じなのね

ミホがトイレに行ってる間に席を立つタクジ

フェリーに乗ってタクジを探すがいない
港に座って寝ずに待つ

翌朝のフェリーで着くタクジ
タクジ:ずっとここにいたの、1人で バカだな

ダンデライオン

土を採取したり、絵付け、焼く様子を2人で見学する

主人:妹さんかと思ったが、そんなはずはと思いました

旅館で布団が近いから少しだけ離す
ミホが風呂から戻ると隣りの部屋に布団を移動しているタクジ

フェリーの中でもダンスの練習

金髪のカレシとデート
誕生日なのに冷たい態度でしょんぼり
カレシはセクシーな女性と踊りケンカになる
サプライズでみんなが祝うという寸劇

風邪をひいて熱を出したミホ
旅館にクスリを持ってきて飲ませるタクジ

熱に浮かされて、暑い砂漠?で踊る夢を見るミホ

リンゴを渡されて2つに割るってすごいな/驚
タクジ:こういう旅、一度してあげたかったな

♪When a Man Loves a Woman

「2人きりの兄妹だった
 自分のことしか考えてなくて」

タクジ:
明日、長崎行こう
君のあしながおじさん、探しに行こう

長崎駅
長崎の花屋の主人は送り主の名前がないため、タクジの名前を勝手に借りたと謝る
写真館の前を通りかかって、子どもの頃の写真を見つける

主人:
大森さまのお嬢さん
この先の大きなお屋敷です

ミホ:この景色見たことあるみたい

幽霊屋敷みたいな洋館
ミホ:私1人で会ってみたいの

ブランコが揺れている
ブザーを押すと暗~い看護師が出て来る
こっから急にホラー展開になるんだよね/汗

妙子:私のよ バレエシューズを持っていく

看護師:主人は多忙につきお会いできない

ミホは2階に上がる
たくさんの部屋は真っ暗で使われていない

オルゴールが無数に鳴る部屋!
白いチュチュを着た妙子

大森泰三:何の用ですか?

ミホ:
私に毎年お花を贈ってくれましたね
私の七五三の写真を見た
あの方は私のお母さんでしょ?

大森泰三:
ミホちゃんは2度もらわれた
妻はミホちゃんをもらった時からおかしくなった
ミホちゃんを妻のそばにおいておけなかった

ハルコは妻の学生時代の友だち
2度と会わない約束だった

本当の両親は交通事故で亡くなった
悪いけど、もう二度とおじさんたちの前に現れないでほしい
おじさんは妻と静かに暮らしたいんだ

ミホ:
私の母は生きてます
お花、今までありがとうございました さよなら

♪愛情物語

タクジの影があしながおじさんみたく伸びている
泣きながら胸に飛び込むミホ



帰りは飛行機

ミホ:
もしかすると、一番辛かったのはお母さんかもしれない
この1週間お世話になりました

タクジ:オーディション頑張れよ

ミホ「オトウサン アリガトウ」



ミホに声をかけられて
ハルコ:今晩、何にする?
ミホ:ビーフシチュー

ハルコ:今度の旅行、あなたにとって何だったのかしらね

ミホ:
ずっと刺さってた大きなトゲがやっと抜けたって感じかな
私、お母さんにそっくりじゃない?
おっちょこちょいで、あわてんぼで

オーディション
見に来たタクジが声をかける

タクジ:
おまじないしてあげる
妹がくれたたった1つのプレゼントなんだ

赤いスカーフを首に巻く

ストレッチから振り付けを覚えていく
ハルコがタクジに世話になったお礼を言う

肩を叩いて人数を減らしていく
ミホはオーディションに合格する

タクジとハルコは仲良くなって会場を去る

『カーテン・コール』のヒロインを演るミホ
演者がステージで礼をしてジ・エンド


コメント

福武文庫 灰色の谷の秘密 マスパン/著 福武書店

2024-08-22 15:30:20 | 
1990年初版 河盛好蔵・林田遼右/共訳

「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します


【内容抜粋メモ】

登場人物
ジャック
ジョエル 妹
アギールおじいさん
パンパリーナおばさん
イリゴワイヤン 庭師
フェルトン イギリスの大学で考古学の先生をしている

ベッチリ、ナニ グラチアン家の兄弟 父は税関
飼い犬イズア




■第1章
父がアメリカで仕事があり、母もついていくことになり
ジャックと妹ジョエルはサール村のアギールおじいさんのもとに
夏休み中預けられることになった

父が車で連れて行って、村に着いたのは夜で、兄妹は寝てしまい
翌朝起きた時はもう父は発った後

きょうだいは朝食後、家の周りを探索していると
遠くでブキミな鳴き声を聞く

パンパリーナおばさん:
税関のグラチアンさんの犬イズアにきまってます
子牛より大きくて意地悪で、村中の人が怖がっている
この辺りでは税関の役人は嫌われている



庭師のイリゴワイヤンに連れられて
広場で子どもたちがペロタ(テニスに似た競技)をしているのを見る
ナニ:けして灰色の谷に足を踏みいれないこと を条件に仲良くなろうと申し出る

白クマのようにデカいイズアが鎖を切ってやって来てみんな逃げていく

アギールおじいさんの友だちのフェルトンさんは
イギリスの大学で考古学の先生をしている
子どもたちをお茶に誘う



数日もすると散歩にも飽きて、シダのはえる谷で小川づくりをしていると
また奇妙な叫び声がする

アギールおじいさんは、昔から職人や農家が密輸をしていて
税関の役人と犬猿の仲だと話す

きょうだいの前にイズアを連れたベッチリとナニ兄弟が現れて、谷に近づくなと脅す



ジョエルが風邪をひいて2日寝込み、またきょうだいで散歩している時にイズアが現れる
ハチを飲んで、ノドに針が刺さって苦しんでいるのを見て、すぐに抜いてあげるジョエル
きょうだいはすっかりイズアと仲良くなる

翌日もベッチリとナニがイズアをけしかけようとしたが
きょうだいがイズアと仲良しなので驚く

ベッチリ:僕の犬の友だちは、僕にも友だちだ

ベッチリの首飾りはクマの歯でできていて
その秘密を教えるからと明日の朝9時に待ち合わせる



4人はカラマツで隠れた小さな洞穴に入る
天井の低い泥だらけの中を這っていくと、広い鍾乳洞に出る

ロープをつたって井戸のような谷におりると
クマの骨がたくさんある場所に着く
ジャックも夢中で歯を拾う

“クマの洞くつ”という名前をつけて、あさってまた探検しようと約束して別れる



フェルトンさんの淹れた紅茶を飲み、先史時代についての話を夢中で聴く
これまで氷河が4回もあったこと、ネアンデルタール人や北京原人など

ジャックはついクマの化石について熱心に質問して、フェルトンさんに怪しまれるが
ベッチリとの約束を守って洞穴について秘密にする



3日雨が続いて、すっかり退屈するきょうだい

父母から手紙が届いて読む

「機械を使うのは人間だ
 人間が機械に使われてはならない
 動物、植物、風景を大切にして、ものをつくり、磨きあげることが大切だ」

ジャックは将来、原始時代について研究しようと思う



また4人で洞窟に行く途中、ベッチリが不機嫌なのに気づいてワケを聞くと
税関の役人の子どもだからという理由でペロタの試合に出られないと明かす

ベッチリはペロタが得意だが、チームのキャプテンのドミニックが許してくれないと聞いて
ジャックは友だちのために話し合うと約束する

クマの洞くつの先にさらに道を見つけるが、狭くて入れない
ベッチリが縄ばしごを作ると約束



ジャックはドミニックに銀のシャーペンをあげて納得させようと考えるが
実際会うと賢い少年だと分かり、税関の息子だからという理由でのけ者にするのは卑怯だと訴える

ジャックの中学で発行している雑誌にこの夏の話を書くと約束していて
そこに卑怯な少年について書くと脅すと、ベッチリをチームに入れるから
雑誌には立派な少年だと書いて欲しいと頼む



フェルトンさんに連れられて教会のミサに行くと
ベッチリが試合に出られることになったと喜んでいた

フェルトンさんはバスク地方の有名な洞窟を見に連れて行ってくれるが
広い入り口に観光客がたくさんいて、秘密の香りは一切ない

フェルトンさんが何気なく拾ったものが貝殻の化石で驚き
クマの洞くつに連れて行ったら一体何を発見するだろうと想像する



ペロタの試合を見に行くと、ファンダンゴのダンスが披露され
ベッチリはわざわざ客席のジャックの所に来て、チョッキを投げる

ベッチリの素晴らしいプレーによりチームは勝利し
これまで嫌っていたイリゴワイヤンさんも名選手だと褒める

ベッチリは縄ばしごが完成したから、明日、洞窟へ行こうと約束する



小石が窓に当たって目が覚めると、朝の4時で
ベッチリはナニがいなくなったから一緒に探してくれと頼む
ベッチリ:縄ばしごがなくなってる きっと1人で洞窟へ行ったんだ

勇敢なイズアは数mもの谷に飛び降り
ナニの靴のにおいを嗅いで探し周るが見つからない

落石もあり、危険すぎるから大人の救助を呼ぼうと提案しても
弟が心配なベッチリは正気を失っている

以前、狭くて通れなかった道でイズアがナニを発見
石が崩れて下敷きになっていたのを助けて、家に戻る



昼まで寝て、初めてベッチリの家を訪ねると
ナニも病気だと思われて寝かされている
ナニ:僕は発見したんだ 人間の足跡を!

オートバイのヘルメットを借りてかぶって、再び洞窟に入る
金槌とノミで石を掘った先に、裸足の足跡を見つける
その先には粘土でつくったクマの見事な彫刻があった

ジャック:
この遊びはもう終わった
僕たちの発見したものは、とても貴重で、これを秘密にしたら罪をおかすことになる
僕たちのお陰で先史学は大きく進歩するかもしれないんだ

ジャックが将来、先史学を学びたいと話して、ようやくベッチリ兄弟を説得する



フェルトンさんにクマの歯を見せるとアナグマの歯の化石と認める
クマの彫刻の話を聞いて、フェルトンさんは車で洞窟まで飛ばす

フェルトン:
一生のうちで最も素晴らしい日のひとつだ
おそらくこの洞穴は魔法の儀式に使われたのだろう
狩人がたくさんの獲物を捕まえるために
芸術は、人間という種族の一番大元となる活動なのだよ



フェルトンさんは、パリ人類学博物館や教授たちに電報を打つと
若い優れた学者たちがサール村に駆け付けて
地質学の調査、岩石の分析、写真撮影などをジャックたちも見学できた

新聞や雑誌にも載って、世界中に知られることになる



父が迎えに来て、帰る途中でラスコーの洞くつに寄る

夏休みの出来事を書いて学校の雑誌に載せるつもりが
長文になったので、出版社に送ることにする



あとがき
本書は1963年のサロン・ド・ランファンスの児童文学大賞を受賞
審査員が全員児童の賞

マスパン
児童心理学者として性格障害児を手掛けてきた経験と
自らの小さい頃の思い出が作品に活かされている

『みつばちのやぐら』

バスク語は、フランス語とまったく違う言葉

コメント

映画『今日のいのち』(1957)

2024-08-22 14:55:44 | 映画
監督:田坂具隆

出演
南方理子:北原三枝
南方大三:伊達信 父
南方郁世:細川ちか子 養母
上月小苗:坪内美詠子 リコの産みの母

吉成佐武郎:織田政雄
吉成雪子:高野由美
吉成朝巳:安井昌ニ

鳥羽岳二:津川雅彦 叔父サブロウの家に居候 アサミの弟
鳥羽沙智子:山根寿子
千谷多江:浅丘ルリ子 画家の娘

花屋京四郎:森雅之
お園:渡辺美佐子 旅館の女将
滝川普平:金子信雄 院長
小野看護婦:渡規子
岩本岩次郎:石原裕次郎
槙一郎:小林旭
平本教授:松下達夫
ほか



「森雅之さん出演作まとめ」に追加します

主役級の俳優が続々出て来る/驚
北原三枝さんはスラっとしたクールビューティーだなあ!
石原裕次郎と共演してるけど、夫婦だよね?

でも、アマプラの邦画は救いようのない悲劇ばかりで気が沈む・・・


【内容抜粋メモ】
取手駅

南方家
鳥羽岳二が来て南方理子が迎える
岳二:叔父の具合が悪いからリコちゃんに早く来てくれって
話す距離がみんな近すぎないか?

母・沙智子:きっと結婚話よ
吉成朝巳と結婚させて南方病院を継がせる寸法じゃないかと推察

京都
娘リコの名前を呼ぶ瀕死の母サナエ
リコは赤ん坊の時に父に引き取られた
医師・アサミが婚約者だと紹介すると安心して亡くなる

リコが叔母の家に着く
叔父:リコには何も言わないで京都見物が理由だということにしてくれ

みんなで戦争中に焼け出された頃の話になる
サブロウ:アサミからリコちゃんの気持ちを聞いて欲しいと言われた
リコ:叔父さまにお任せします

ガクジが京都見物の計画をたてるが
リコの結婚話を聞いてショックを受けて
家を出たまま夜になっても帰ってこない

琵琶湖のそばにガクジのお気に入りの空き家があるため
ガクジを探しに行くとワラで寝ている

ガクジが描いた絵がたくさん飾られている

ガクジ:
兄貴と結婚したら、僕たちは他人だよ!
僕にはもう何もないんだ!

汽車が畑の真ん中通ってるのは危険すぎ
雨に濡れた服をアトリエで乾かす



ガクジが鳥羽に養子に来たワケを聞く
父の愛人の子で、鳥羽家は子どもがいなかったため養子にした

叔父:
本当の母に会う最後の機会になると思った
明日がお葬式だから間に合う

リコ:私は今の母を愛している

叔父はサナエがリコを捨てたわけじゃないという理由を話す
南方と同棲をはじめたが、南方の母が反対してドイツに留学に行かせた
子どもだけ産ませて、サナエを追い出した
女1人で苦労した
リコに会わないよう説得して、憐れに死んでしまった

リコ:それでは母が可哀想ですわ!

叔父:
女も社会的な地位を持つ必要がある
がんばって、母の分まで幸福になってみせるんだ

クラブ
花屋京四郎は沙智子から200万円の小切手をもらう
ダンディズムがハンパないな!

ホテルでキョウシロウに注射を打つリコ
リコは精神科を勉強していると聞いて
学費に困っているリコのために病院の宿直のバイトをすすめる
“きちがい病院”て・・・

小野看護婦:院長先生にはお気をつけになるといいわ

院長:
南方先生の令嬢がアルバイトなんて!
お父さんの病院をなぜ再建されない?
南方病院の看板があれば儲かると分かってる
僕に任せればいい

キョウシロウ:
あすこ、辞めたらどうです?(自分ですすめたのに?
私の臨時秘書をしないか?
この部屋は3年目になるが、私と一緒に朝飯を食べるのはあなたが最初です

旅行先が京都と聞いて、リコのための切符をくれと頼む

ガクジはタエを京都見物に誘う

あれ、京都にも空港あるんだっけ?

土手でピクニックしてるガクジとタエ
額の傷を心配したタエの指を噛むガクジ!









淀川をドライブしていると、リコの乗ったタクシーが見え
隣りに座るキョウシロウを見てショックを受ける
すごいピアノの乱弾き!

サブロウはガクジが手に余るともらす
サブロウ:なんとかリコちゃんを諦めようとしてるんだよ

ガクジは犬を連れて家を出る

叔父:ガクジはリコちゃんに預けたい(どゆこと?!

リコはガクジへの愛情に気づいたと話す
リコ:とうとう私は選んだ

リコはアサミに話すため2人で歩く

リコ:
生まれた時から不幸せなガクちゃんを幸せにできるのは私しかいない
ガクちゃんに私をあげることにしました

アサミ:
結婚は感情じゃない
条件を比較してよく考えてごらんなさい 後悔しますよ
あいつは親のないカタワ 愛情乞食っていうんですよ

リコ:私がガクちゃんにあげたお菓子をあなたは横取りしてた

アサミは無理やりリコにキスする



ガクジと食事

リコ:
青山の病院なんとかなりそう
お父さんとやるつもり

電車のホームそばにこんなステキな喫茶店があるのか
1日でいろんな人間ドラマがあるだろうな



リコは病院再建の相談のためにキョウシロウを訪ねる
森さんと同じ身長だ/驚

キョウシロウ:
あなたの中にはなにか気になることがある
それが他人事でない気がする
真っすぐな道を歩かせてあげたい

院長は再建の件で会わせたい人がいるから
あとで「海賊」てバーに来るよう言う

キョウシロウが会わせたい女性はサチコ
キョウシロウが中座して気まずい2人
サチコ:鳥羽家の身分に反するからガクジとの結婚はどうかと思う
リコ:病院は近々再建します



バー海賊
院長は岩本岩次郎を紹介する
青山の土地は1000万円、銀行が半分、院長が半分出すと約束
この院長はイヤな予感がするな









サチコは別荘を売り、金を作ってキョウシロウに渡す
ガクジを紹介されて、リコの“ガクちゃん”だと分かる

サチコは泊まるよう誘うとキョウシロウは断る
工事で遠回りになり、箱根で泊まろうと誘う

キョウシロウ:
私は小さい頃、あなたの屋敷に入ったら美しい方がいた
私は貧乏人だったが、あなたのような美しい方に近づこうと馬車馬のようにどんなことでもした

リコはイワジロウと病院の焼け跡を調べる

リコはキョウシロウの葉巻を止める

キョウシロウは病院再建の足しに使ってくれと、サチコからもらった小切手を渡す
キョウシロウ:あなたは何の束縛も負うことはない

リコは気持ちだけ受け取り、金は断る

ガクジはホテルまで迎えに来る

リコ:
病院をこさえないと結婚できないとお母さまに言われた
私は絶対建ててみせる
私の母は貧乏で追放された 私は対等の立場でお嫁に行きたいと思っていた
私が働いて、ガクちゃんにアトリエを建ててあげる
そこで立派な絵を描いてね

ガクジは産みの母の形見の指輪をリコにあげる



イワジロウは立派な病院の設計図を見せる
男性にモテモテだなあ!

海賊バー

院長:
あれじゃ歯科医院だ もっとドシっとした信頼感が必要だ
イワジロウはあなたと結婚したいと言っていた
銀行は私が土地の名義にならなければ貸さないと言っている
病院は2人の共同経営にしよう
2人でひと儲けしよう 私の患者も回せる

手をにぎられて、他にあてがあると言って断る
キョウシロウのホテルに電話すると出かけた後

リコはイワジロウに事情を話す

イワジロウ:
銀行から金を引き出すなら僕でもできる
明日、軽井沢に行くから一緒に行きましょう



ガクジは母に病院を建てる金を貸してほしいと相談する
母:私はイヤです! ウチにはもうそんなお金はない

キョウシロウは外国へ行く前に妻の入院費を払いに来る
院長:奥さんは現状維持で精一杯

ガクジに会って声をかける

キョウシロウ:
僕が青春時代に失ったものをキミたちに期待している
この金を早くリコさんに届けて安心させる必要がある

リコは軽井沢に行ったと聞いて、すぐ向かう

リコとイワジロウは馬で散歩
イワジロウ:2、3日付き合ってください

ガクジは碓氷峠のくねくね道を猛スピードで運転をしている
三笠ホテルに警察から電話があるが、リコはイワジロウと発った後

リコは驚かせるつもりで京都の家に帰ると
ガクジの遺影がある

わざわざ崖からクルマを落とすシーンを追加しなくてもいいのに
600万円の小切手を持っていた

アトリエを1人で訪ねるとガクジがいる空想シーン


コメント

少年少女学研文庫 セリョージャはひとり アルカージ・ガイダール 学研

2024-08-21 14:12:38 | 
1969年初版 袋一平/訳 小林与一/画

「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します


子どもが両親から離れたら、どれだけ無抵抗に
貧困と犯罪の道に入ってしまうかが分かる

戦争中のロシアのスパイ活動の小説は数多あれど
ハッキリとした言葉にならない活動だけに
読んでいてもよく分からないことが多いんだよな


【内容抜粋メモ】

登場人物
セリョージャ 12歳の少年

ワレンチナ 再婚相手
ニーナ 幼馴染 13歳
スラフカ・グラチコフスキー


白軍:
1917年のロシア革命当時、今までの帝政を倒そうとする勢力を赤軍
帝政を守ろうとする勢力を白軍と呼んだ









●父の罪
セリョージャの父は白軍相手に戦った
8歳の時、母が亡くなり、2年後、父はワレンチナと再婚

父はセリョージャにとって古い親友で、面白い歌を歌ってくれた







その後、大きな繊維製品の店の支配人に任命された
ある春、父は警官に捕まり、汚職の罪で5年の刑を下された

最初はラーゲリ(強制収容所)にいて
次の手紙には運河づくりをしていると書いてあった

ワレンチナは、1か月分の費用150リーブリを渡して
新しい夫とカフカズへ旅立った

隣りのアパートのユルカは貸した金を返せと迫り
ワレンチナからもらったお金で75ルーブリする中古カメラを買うようすすめる









カメラを買って、フィルムを買いに行くと、古い品だから
これに合うフィルムは売ってないと言われる

売り主に返そうにも、30ルーブリのバラライカを買った後
古いカメラを修理するのに、セリョージャはさらに10ルーブリ払うことになる







●カーニバルの夜
お金はあっという間になくなる
1人ぽっちで寂しく、カーニバルに出かけて、幼馴染のニーナに会い
はぐれてしまった親戚を探してあげる

セリョージャ:ときどき、君に電話をかけてもいい?
ニーナは紙に番号を書く








カギのかかった引き出しにお金が入ってるんじゃないかと思い
古いカギをやすりにかけて改造して(!)開けると
ブローニング(ピストル)が出てくる







くず屋が通りかかり、カメラの修理代あと30ルーブリを作るために
家のモノをかたっぱしから売っても足りない

ワレンチナの毛皮のえりまきを81ルーブリで売ってしまう


●いいおじさん
家のモノを勝手に売り飛ばしたのを誤魔化すため
浴槽に洋服やらを全部隠して、ドアを開けっぱなしにすれば
泥棒が入り、盗まれたことにすればいいと思いつく

ワレンチナの兄と名乗る男が来て、小遣い30ルーブリをくれる
叔父は昼間は出かけ、夜はヤコフ老人と一緒に家に泊まった







セリョージャは叔父を驚かせるために
2人がベンチで座っているところを1枚写真に撮り
あとで現像しようと引き出しにしまう

叔父とヤコフ老人は旅に出るのにセリョージャも連れて行くと約束して
立派な衣装を揃えてくれる







●ふしぎな旅
電車の中でヤコフ老人は体調を崩し、胸の勲章を見て、周りが同情する
列車長は一等車の空いた席に案内する

ヤコフ老人は湯たんぽを届けるようセリョージャに言いつける
袋の中に入ってるのはお湯でなく紙のようだった

酔っぱらいがブレーキをかけて列車が急停車する
3人は駅舎とは反対側に降りる
セリョージャは叔父は他人のカバンを盗んだペテン師なのではと疑う

叔父とヤコフ老人はケンカして、ヤコフ老人はリーベック駅で別れる








●緑の都キエフ
夏の間、空き家になる幼稚園に泊まる叔父とセリョージャ
家主は白髪のおばあちゃんと息子
叔父はセリョージャを将軍の弟息子だと紹介する







叔父:
おじさんは初めて会った時からお前が気に入った
家に帰りたくないなら、お前をオデッサに連れて行って海軍兵学校へ入れてやろう
私はウャートカ市で学問の仕事に励むつもりだ

セリョージャは水兵服を着て、世界中を船で旅し
ニーナが岸で別れのハンカチを振っている様を思い浮かべる

叔父は遊んでいる子どもたちの中から
風力エンジンを作っているスラフカを選んで友だちになれとすすめる
スラフカは飛行機からパラシュートで降りる際に足を折って、少し引きずっている

叔父:やつの家にも行って、どんな暮らしをしているかよく見てくるんだ

叔父がいない昼間、セリョージャは新聞を見て、広告で自分が探されているのを知る
引き出しを勝手に開け、ワレンチナのモノを売ったことがバレたのだと怖れる







●くらやみのにおい
広告の髪の色が分からないように理髪店で丸坊主にしてもらう
家に帰ると、叔父はヤコフ老人と話しこんでいる
しつこい薬品のにおいが充満している

叔父の話で、ワレンチナを知らず、叔父でもないことが分かる









●魔法の紙
スラフカの父グラチコフスキーは陸軍の技師だと分かる
叔父はセリョージャとともにスラフカの家に遊びに来る

スラフカのハガキのコレクションから1枚もらったお礼に
ポケットナイフをあげると、割に合わないから懐中電灯をあげると約束するスラフカ








セリョージャは退屈しのぎに詩を書き
おじさんの枕の下にある紙に書くとインクが消える

おじさんはボタンがなくなったのはセリョージャのせいだと言うが
家主のおばあさんがたまに部屋に入っているから怪しいと話す

スラフカについて聞かれ、3日後に母の所に行くと話すと
機嫌が戻り、15ルーブリをくれる

通りで警官に用事を頼まれるが、ビクビクして泣いてしまう
見知らぬ女性が同情して声をかける

女性:誰かにいじめられたの?
セリョージャ:僕は自分で自分をいじめてるんだよ








●黒いピストル
おじさんの荷物からいろんな勲章が出てくる
そして、家に置いてきたはずのブローニングを見つける

部屋におばあさんが入ってきて、ガーターをポケットに入れて出ていく
セリョージャはピストルを木の割れ目に隠す

ヤコフ老人がチェルニーゴフの祖母を見舞いに行くから船まで見送ることになる

おじさんはピストルがないことに気づいて、家主が盗んだと思い責め立てる
トイレからガーターが出てきたことから、ピストルも捨ててしまったと思い諦める

船にはスラフカもいて、別れを告げる


●生と死のさかいで
セリョージャはピストルを遺失物取扱所に持っていこうと思うが
警官が拾い主の名前、住所などを聞いていて諦める

売店に学校の案内書があるのを見つけて
オデッサの海軍兵学校の案内書を申し込むと
オデッサにそんな学校はないと言われてショックで呆然とする

ニーナが電話番号を書いたメモを見て、モスクワに電話していると
スラフカの父が森で誰かにナイフで刺されて瀕死と知る

人殺しのおじさんは、ボクも殺すのだろう
それでボクを手先に使っていたのだと分かる

“立ち上がれ、鼓手!”という声が頭の中で聞こえる
逃げようとしていたヤコフ老人を撃ち、セリョージャもノドを撃たれて倒れる








●広い地平線
病院に軍人が見舞いに来た
ユルカはコソ泥、ヤコフ老人は古手のギャング、おじさんはスパイだと教える
セリョージャが撮った写真から判明し、広告で探していた

軍人:
君は私に何も質問してはいけない
スラフカの父は無事で君によろしくと頼まれた







スラフカが見舞いに来て、約束した懐中電灯を渡す

スラフカ:
列車で父の助手の荷物を盗んだが、目当てのものはなく、直接父を襲った
父はなにか重要な兵器の仕事をしているらしいが
詳しいことは聞かないほうがいいんだ

ヤコフはセリョージャが殺した
2人は文字の消える薬品を取り扱っていた?

父の罪が許されて、2人は再会を果たす

年月が過ぎると、もう労働者も農民もなくなり平等になる
しかし、赤軍だけは長い間残るだろう

そして革命の波がすべての国境を洗い流し
最後の侵略者、最後のスパイ、幸福な人民の最後の敵が一掃される時に初めて
ただ人間の歌だけが響きわたるようになるだろう





あとがき

アルカージ・ガイダール
本名アルカージ・ゴリコフ 1904年ロシア生まれ
14歳の時、大革命を体験した
ガイダールは先陣の騎士という意味

本書が書かれたのは、独ソ戦が間近に迫った1939年
ドイツのヒトラー軍はソビエトに侵入
ガイダールは新聞の従軍記者として出て、偵察ゲリラに加わり、1941年敵弾に倒れた







コメント

映画『生きとし生けるもの』

2024-08-21 13:47:07 | 映画
監督:西河克己 原作:山本有三

出演
伊佐早靖一郎:三國連太郎
伊佐早令二:三島耕 弟

曾根鉱業東京本社
曾根周作:山村聰 社長
曾根夏樹:山内明 息子

八代恵美:北原三枝 社長秘書
菅沼民子:南寿美子 会計係

周作の父親:宇野重吉
会計課長:多々良純

南ゆき子:轟夕起子 南化粧品の社長
香取あき子:東谷暎子
遠藤老人:笠智衆
ほか


男女の恋愛話から炭坑の話になって
ストなどのことはよく分からなかったのに
笠智衆さんの語りからラストにかけて、なぜだか涙が出た

クールビューティな北原三枝さんに注目


【内容抜粋メモ】

曾根鉱業東京本社
給料日で札束を数えてる会計の菅沼民子
中身の少なさにガッカリするサラリーマン

1万円足りないと文句を言いに来る男性
タミコは慌てて計算し直す

伊佐早靖一郎は帰りに弟レイジに会う
靖一郎:ボーナスが入った 1月分だった
レイジ:部屋代がたまってる

靖一郎は何度数えても1万円多いことに気づいて
会社に戻るが会計はとっくに帰宅していた

社長の息子・夏樹が会社に2000万円の損失を負わせて会議となる
社長・曾根周作:とりあえず辞表を出したまえ

南化粧品の女社長が来て、シュウサクが多額の出資をしているのをあてこするナツキ

ナツキ:
最新機械を導入すれば1200人の人減らしができる
石炭以外の融資は控えてほしい

シュウサク:僕はミナミさんが好きなんだ



タミコは責任を問われて毎月2000円引かれることになった
ヤシロが心配して家に来る

ミナミはナツキと香取あき子の縁談をトランプで占う



レイジは卒業が近い
シュウサク:今度うちの社でも募集するから受けてみないか?
レイジ:僕を卒業させるために兄さんは青春をムダにしてしまった

空襲で両親を亡くした思い出を話す

3か月前からアルバイトを辞めて授業料を滞納しているのが分かり
ボーナスから払う







会社で1万円の事件を聞き、会計から呼ばれるシュウサク
タミコが2000円ずつ引かれていることも知る



シュウサクは手紙を書いてタミコと会うはずが、代理のヤシロが来て
付き合う申し込みかと誤解して奥手なタミコを勇気づけて送り出す

ボートを漕いで、ワケを話し出そうとして
ほかのカップルのボートがぶつかってくる

クラシックが流れるカフェでカップルと相席になる
どしゃぶりの雨になり、タミコのスカーフを傘がわりに走る

映画を立ち見で観て笑い、デパートでネクタイを選んであげて買う
シュウサクはタミコにスカーフを選ぶ

デパートの屋上でアイスクリームを食べる
この時代のデートはこんな感じなのかなあ

タミコが家を訪ねて来る
ヤシロがタミコをナツキの秘書にすすめてくれた
相当数の新入社員をとるからレイジにすすめる



レイジが会社に来る

遠藤老人:社長に会いたい
予約がないと会えないと断る女性事務員に
レイジ:せっかく遠方から来てくれてるのに!

ナツキの面談を受けるシュウサクとレイジ

ナツキ:
縁故に関係なく決めるつもりだ
試験の結果は追って通知します

レイジ:
あんな奴の試験なんて受けたくないよ
1番で通ってやる

アキコ:一方的で強引な経営者はもう時代遅れだと思います
ナツキ:最近の女学校はそんなことも教えるんですね

ナツキはタミコを紹介して、従順で無口だと褒める
ミナミはシュウサクのためにも身を固めるよう忠告する

レイジが本社勤務に決まったことを靖一郎に電話するタミコ
ナツキからプロポーズされたと話す

タミコ:
2~3日考えさせてと返事したが
明日にでもお断りするつもり
あなたの考えをハッキリ聞きたい

(ここって皇居では?

タミコはレイジに相談する
レイジ:兄は苦労しすぎている

猥雑な飲み屋で飲んだくれている靖一郎

ナツキはタミコの家に来て、母親に話を通す
タミコ:明日、正式に断る
ヤシロはもう少し考えるよう諭す

靖一郎:自分を犠牲にしなきゃならない時もある
レイジ:兄さんは自分の気持ちを酒で誤魔化している

レイジはタミコに話しに来る
タミコ:本当の気持ちを聞かなければならない
ボーナスの入れ違いのことを聞いて思い当たるレイジ

歩いて行き来できる距離なのか?

レイジ:
間違って1万円多く入ってたんじゃない?
兄さんは罪のつぐないをしようとしてるんだ
そんなにまでして学校をやりたくなかったよ

採用通知を破り、2人で取っ組み合うのを止めるタミコ

レイジ:
タミコさん、兄貴をお願いします
北海道へ行き、曽根鉱山へ入ります
今、タミコさんを失ったら兄貴はあまりにも惨めすぎる



シュウサク:
ナツキのわがままを見ると、自分の若い頃を見ているようだ
うちもストを避けられない
ナツキも北海道でいい勉強になるだろう



電車に乗るタミコを見送るアキコ
ミナミ:アキコさんのこと、まだあきらめていない










曽根の会社もストに入ったと知らせが入る

社長が北海道に発つ前に会うためタクシーを飛ばすが
ストの長い行列が通り、慌てて回り道して事故って入院するミナミ

ヤシロが電報を打とうとするとミナミは止める

ミナミ:
心配かけちゃいけない 知らせないで
アキコさん、自分の幸せを自分の力で掴んで

アキコ:私も北海道へ行きます

ストは中止となる

遠藤:香取の娘さんの熱意に驚いた
シュウサク:ナツキは秘書のほうにプロポーズした

社長を訪ねて来た靖一郎とレイジ

レイジ:
君たちが大きな枝を張ってるために、僕たちが日陰になる
君たちは何千万円に困ってるだろうが本質的に違う
立場が違えば婚約者をとってもいいのか!
菅沼さんは兄貴を愛しているんだ

遠藤:
君にずっと昔会った気がする
46、7年前、君は生まれていない

1人の鉱夫が子どもを連れてきた
せがれとケンカして怪我をさせた
せがれがしかけたケンカで子どもに罪はない(シュウサクのこと
子どもに無理やり頭を下げさせた

その子の母は貧乏で、坑道で産気づき
真っ暗な坑道で産み落とした

小学校を終えないうちに、その子も坑夫になり
3年目にあの事件が起きた

ダイナマイトを仕掛けて、シュウサクがいないと気づいた父
父:もう間に合わねえ シュウサクのためにみんなが吹き飛ぶ

みんなで探すと声が聞こえて、再会した

その子の意志の力、生き抜こうとする生命力に感動した
こういう子どもを一生坑夫にするのはもったいないと学費を出して
その後大木になった

今の君とそっくり似てるが
少し違うのは、君のほうがまだまだ恵まれている
正規の学校も卒業している

人間は別々の太陽を心の中に持っている
それを自分で大切にしなかったら
日向にいても伸ばしていくことはできない


(笠智衆さん、いきなりの長台詞だったな








靖一郎はタミコに謝り、努力すると約束する
タミコ:私も強い人間になっていたい

アキコは1人で泣いている
新聞にミナミの死亡記事が載っている

シュウサクが広い土地に「おーい」と呼ぶのを見るレイジ
荷物を持って東京へ帰るのか?


コメント

topics~箱庭療法やってみた ほか

2024-08-20 17:31:52 | 日記
●カウンセリング(8.20
箱庭療法の道具が置いてあって、興味を持ったので初めてやってみた
ヒトや建物、動物、ハニワ!たくさん置いてあるフィギュアの中から
好きなモノを選んで、自由に並べて
どうしてそこにそれを置いたのかを適当に話した

私の好きな樹がたくさんあったから、たくさん並べて
後ろには山や滝を置いてRPGの風景、サバンナ風にまとめてみた

その場でいろいろ分析してくれるのかと思ったら、そうでもないんだな

箱庭療法


●2024年7月分(6月22日~7月21日)の電気のご使用量と料金@ハチドリ電力
契約プラン: 市場連動プラン
ご使用量: 114 kWh
電気料金: 5125 円

1日中エアコンつけっぱなしだから、1万円くらい軽くいくと思ってけれども
申し訳ないほど、いつもの料金/驚


【TGS2024】三浦大知さんが東京ゲームショウ2024オフィシャルサポーターに就任!




仏俳優アラン・ドロンさん死去、88歳

●KADOKAWAチャンネル
Amazonプライムから「今すぐ14日分無料体験」を試してみた(8.16~
全作が観れるわけじゃないんだな







その他

「QUANTA」
アーユルヴェーダのYouTubeを発信しているMOTOKOさんが参加している
スタエフのラジオも聞いてみたら面白い





三人称のラジオの「都市伝説」回で気になったモノをメモ

「エターナル・フレイム・フォール」



「クリプトス」




今年の花火大会




ある日の空





コメント

映画『泥だらけの青春』(1954)

2024-08-20 17:09:09 | 映画
監督:菅井一郎

出演
加地茂樹:三國連太郎
奈々子:乙羽信子
里村:山内明
京極真弓:高杉早苗
ほか



【内容抜粋メモ】
『妖婦カルメン』の看板
騎士役のカジ 愛情の末に胸を刺して殺してしまう
ひどい演奏 寝ている客









楽屋で化粧を落とす役者たち
ストリップを演れと言われてバカにするなと怒る女たち

座長:
解散か、劇団の性格を変えるか
ほかの劇団と同じように、ストリップ的なことを演る
ストリップだってやりようには立派な芸術だ
生活のためになんとかナナちゃんの決心1つだ

団員は反対する
ナナコ:私は絶対にイヤです



アルバイトサロン事務所

札をもらって、エキストラを演るカジとサトムラ
主演の女優と男優が写真を撮られる

三平軒で給仕してるナナコ
がぶ飲みしてるカジら

俳優の夢がやぶれた父は娘ナナコを応援している
ニューフェイスに応募してみなよとすすめられるカジ

ナナコ:誰にでも一度はチャンスが来るものよ



栄アパート
カジの履歴書をナナコが書いてる

サトムラ:
アルバイトを見つけた フィルム運びなんだ
ここへ集まって研究会を開くことにした
基礎的な勉強を何もしてない

カジ:若さを失うばかりだ!



土砂降りの雨の中、フィルムを運ぶカジら
映画館では客が待っている

アパートに戻ると雨漏りがひどい
主人からスーツを借りる

カジ:飯を食わせてくれよ

カンチャン:
命からがら東京にたどり着きましたよ
あれから、新潟から青森、網走まで行った
なにか仕事があったらくれよ

宣伝部のキタノを訪ねるカジはモメてケンカになる

ニューフェイスの採用試験 第一次審査
水着を来た女性が並ぶ
審査員:5000人もいてロクなのがいない

カジの履歴書を見て気に入る



ナナコ:元気出しなさいよ

アパートでセリフ読みをする団員
カジを呼びに来るが三平軒で飲んだくれてる



所長室
マユミが所長相手に愚痴っている

マユミ:
新人は私たちの敵ですからね
私、フランス行きたいわ 勉強に行くのよ

カジが大声で熱演を見せる
プロデューサー:変わっているほうがいい

シナリオ『肉体の暴風』ができ上がる
カジが所長室に呼ばれて来る

「君に1本主演してもらうことにした 監督を紹介する
 異例の抜擢だからそのつもりで
 1本で3000万円かかる 君に投資することになるわけだ」



夜の街
すっかり気持ちが大きくなってるカジ
カジ:魅力のない人間がいくら演技をしても仕方ない

人だかりを見に行くと、マユミが通る
クルマにはプロデューサーも一緒


試写会
大きな看板にも描かれているカジ
マユミ:日本映画界にひとつの星が輝きだしました
汗だくでスピーチするカジ

客席から見守るナナコ

カジとマユミはオープンカーで去る



アパートでカンチャンがカジのマネをする
カンチャン:出世すると付き合いづらくなるんだ

アコーディオンを弾いて1曲歌う

雑誌『映画ファン』の表紙を飾るカジ
湖でボートに乗るシーンを撮影

マユミがクルマで誘う
マユミ:言葉遣いに気をつけなさい、うかうか動いたら火傷してよ
カジ:あんたは大スターだからね 何人このシートに座ったんだい?



カジは赤坂のホテルに引っ越すためアパートのおかみにサインする
カジ:500坪の土地を買ったんだ

札束を大家に渡し、ナナコにもあっさりした態度

プロデューサー:
スターの人気は2年で止まる ファンはいつも珍しいものが好き
あの女は自分の人気を食い止めようとしてる
次のそなえをしとく必要がある その辺の誰でもいい

マユミ:
今度のポスター カジの顔が私の倍よ
私でも1本考えてよ









カジがシャワーを浴びてるところにサトムラが来る
サトムラ:ナナコさんは君と結婚するつもりでいたの知ってるだろ?
カジ:結婚の約束をした覚えはない オレはオレの方法でいくんだ

ナナコ:よく分かりました もういいんです
サトムラ:カジ、さよなら

マユミ:やっぱり演技より実際のほうが迫力があるわね









東亜から役をもらうサトムラ

カジは女性歌手に誘われて踊る
バーテンダー磯村:夕べはどこにお泊りになったの?
歌手:お互い様じゃないか

サカガミ:
黙ってりゃいい気になりやがって
オレは映画を100本撮ってるんだ よく考えろ!

女優:惨めね



所長室

カジ:
僕は会社の言うなりに働いてきた
ロケーションに着くまでに話をつけてください

田舎から母が来ているのも無視する


リハーサル
カジがホテルから電話をするが断わるマユミ

プロデューサー:この際、お灸をすえるんだね

カジ:ボクの給料が安すぎるんですよ



東亜撮影所
撮影中のサトムラはナナコと結婚するから式に来てくれとカジを誘う

森川:話はキタノくんから聞いた キョウゴクさんと来てほしい

マユミ:
甘いわね わざわざスキャンダルをまき散らしに行く必要ない
私があんたの奥さんにしてくれなんて言った?
シワができてもかなり人気があるつもり
傷だらけになっても私は女優で生きて行く
縁があったらまたセットでお目にかかりましょう

所長に謝ってももう遅い
(無名の時より、名前が外に出てから干されるほうがツライな・・・

マユミ:後から頭を下げるようなら最初から何も言わないこと
カジ:オレはもう役者を止めなきゃならない

新人・タニが紹介される



雨の中、びしょ濡れで酔っぱらい、クラブに来ると歌手らは冷たい
タニらが来て絡むカジ
カジ:誰のお陰で一人前になったと思ってんだ

バーテンダー磯村が殴って道端に追い出し
カンチャンらが助けるが
カジは手を振り払ってフラフラと歩く

サトムラとナナコの結婚式

カジ:仕事の途中で抜け出してきたから忙しいんだ とすぐ去る

アマプラの邦画はなんの救いもひねりもなく終わる悲劇映画が多いな/汗



コメント

映画『愛情』(1956)

2024-08-19 12:41:55 | 映画
監督:堀池清 原作:石坂洋次郎

出演
松山浜子:浅丘ルリ子(少女時代)、坪内美詠子(現在)
姉・信子:山根寿子
野上太郎:長門裕之
成田 叔父:清水将夫
お恵:藤代鮎子
ほか



【内容抜粋メモ】
999みたいな汽車が雪の山間を通る
スキー板を持った若者たちがバスに乗る

老画家・成田:
あの時もやっぱり冬だった
世の中も私自身もすっかり変わってしまった
あの梅の木の下でなぜ野上太郎は自殺しなければならなかったのか
わしにはサッパリ分からん

松山ハマコが声をかける
ハマコ:母がリュウマチで保養に来ている

成田:ちょうど秀才の野上太郎のことを思い出していた

ハマコ:
私にも分からない
歳をとればとるほど分からなくなっていくんです
私は女学校の4年生 17だった もう20年になる



ハマコが自転車で通りかかると、川辺でいい声で歌ってるタロウが見えて
石の上から見てて転び、タロウが助ける







ハマコ:野上さんて県一番の秀才なんでしょ


温泉街
湯治に行こうとして、タロウが通りかかる
姉・信子:試験勉強に来てる人でしょ 可愛いわね

部屋で英語を勉強してるタロウ
ノブコは挨拶に入って来て手作りのおはぎをふるまう

洗濯ものがあれば妹に洗わせるといって、押し入れから持っていく
ノブコ:今晩トランプで遊びましょう

叔父の成田は仕事で来て夕食に誘う
成田:12時まで勉強するのは体に悪い もっと自信をもて

タロウは姉妹とトランプをして
ノブコは英語の勉強を見てもらうといいとハマコにすすめる



部屋でハマコはタロウに英語の勉強を見てもらうがケンカになる

タロウが花をつんでいると、ハマコが自転車で通るが無視する

タロウ:君が怒ってたから花をあげようと思って
ハマコは1輪とって髪に飾る









お風呂のシーンなんてこの時代まだショッキングでは?
タロウが隣りで1人でいて、女湯は寒いからそっち行っていいか聞くノブコ

ノブコのダンナが来て、ハマコは寝る部屋がなくなり
ノブコは布団を持ってタロウの部屋に行ってムリに頼み
真ん中に小さなついたてをたてる

覗くとハマコは寝たフリをしていて、灯りを消す
夜中にハマコが起きると、タロウは隣りで寝ている



翌朝、ハマコが外に出た後、タロウはこっそり枕のにおいを嗅ぐ(怖

キレイな着物を着てハマコが現れ、香水のかおりを自慢し、山に行こうと誘う

2人で手をつないで元気よく歌って歩く 2人とも歌手みたいないい声♪
山ではオノで木を伐る男たちがからかい、ハマコは怒って石を投げる

怒って追いかける男たち トロッコに乗って逃げる2人
「ブレーキかけろ! 死んじまうぞ!」

山の男たちが止めてくれる
ハマコはタロウの胸で泣く
ハマコ:私、野上さんが好きなんです!(吊り橋効果か?

タロウ:
ほんとはボクは船乗りになって世界中を周りたい
つまんないよ、優等生なんて

ハマコ:船乗りって奥さんは日本においていくんでしょ 随分エゴイストね

タロウ:
みんなボクを勉強しなきゃいけない人間に決めてる
そういう偏見に反対できない
遠い所へ行っちまいたいと思う



叔父:
あの勉強のかたまりみたいなタロウが無茶をしたと聞いて嬉しい
帰らんのはけしからんからボクが探しに行く

笛や太鼓を演奏しているのを聞いてる2人を迎えに行く
叔父:勉強をほったらかしにしたらダメだぞ



叔父が絵を描いているそばの木の上で歌う2人
うるさいから他所へ行けと言われると喜んで走っていく







梅の木の下を走り、梅の花の枝を1本とり抱き合う2人を見たノブコは眉をひそめる



ひどい風の夜、火事の半鐘が鳴る
ノブコ:バチが当たったのかと思った
ノブコは眠れないからオケイの所で話しこんでいたと話す

叔父:こりゃあキレイだあ!
(火事がキレイだってみんなでみとれるシーンはどうかと思うが・・・

タロウが遅れて部屋から出て来て、内緒にハマコの手を握る



ノブコ:
タロウさんと遊んじゃダメよ
もう試験が近いんでしょ

ハマコは姉が妙だと成田に訴える

ノブコが来て、ハマコと散歩に行く約束だったとウソをつく
叔父:タロウは消えやしないから行っておいで

ノブコ:私たちも明日帰るのよ

男性:年増の女はああいう美少年を可愛がるもので、ハマコに焼きもちを焼いてるんだ とからかう

タロウ:アレが知られたんじゃ?
ハマコ:手を握ったこと?

また旦那が来ているから、ハマコをタロウの部屋に泊めてほしいと頼むノブコ
ノブコ:その代わり、変な話をしないでね

タロウは眠るハマコの額にキスをすると目が覚めて嫌がる
タロウはハマコだと思ってノブコと関係を持った?







オケイのところに行き、火事の晩に姉が訪ねたか聞くと来なかったと分かる
ハマコは姉に言うこともできず、雪の中で泣く
タロウが来ると「汚い! 寄らないで!」と走り去る



ハマコらが馬車に乗り、帰るのにタロウは見送りに来ないため
叔父が呼びに行くと、書き置きがある

「ボクは本当に遠い所へ行く 僕は船乗りにも外交官にもなれなかった」

叔父は書き置きをハマコにも見せる
ハマコは泣いて姉をぶち、タロウを探しに雪の中を走り
梅の木の下で倒れているのを見つけた時はもう手首を切った後



叔父:そんなことがあったんですか

ハマコ:
今まで誰にも話したことがない
姉は数年後、恋愛事件を起こして飛び出したきり

叔父:
バカな奴だ
しかし家の者が悪かった
タロウは神経衰弱で死んだんです
少なくともあなたはそう考えなくちゃいけない

ハマコ:そう思えたら、随分ラクでしょうね


コメント

映画『再会』(1953)

2024-08-18 13:32:10 | 映画
監督:木村恵吾 原作:久生十蘭

出演
津村修:森雅之
兄・章:三津田健
章の妻・貞代:清川玉枝

長部秋子:久我美子
塩沢田鶴子:木村三津子
田鶴子の母・保子:入江たか子

寺島忠純:柳永二郎
息子 寺島忠雄 憲兵:三國連太郎
浅沼誠吾:伊藤雄之助
矢田部:菅井一郎
ほか


「森雅之さん出演作まとめ」に追加します

「久我美子さん出演作まとめ」に追加します


Amazonプライムで久我美子さん出演作で調べて
「KADOKAWAチャンネル」14日分無料体験に入って観た

森雅之さんとの共演は貴重すぎ
たくさん観たようでもまだまだあるんだなあ!


【内容抜粋メモ】

第一部 かりそめの逢瀬
ナレーションが聞き取りにくい

津村は見合いから逃げだしてしまいたいと思い、途中でタクシーを降りる
日比谷公園(!)に桜が咲いている

音楽堂でオーケストラがクラシックの生演奏をしている/驚
石のイスじゃなく、木のベンチだったんだな
無料で観れたのか?

アキコと同じベンチに座り互いに意識する
すごい振り返ってるのが可笑しい









オサムがアキコの手袋の上に座っていたことに気づく

オサム:
うかつ者だから手袋の上に座っていた
かまわずおっしゃってくれたらよかったのに
うぬぼれてしまいました

いきなり空から銃で撃って来るってとんでもないな!
オサム:とうとう東京にも空襲が来ましたね
名残惜しみながら家に帰るアキコ

兄夫婦は2時間も待ってて怒ってる
オサム:どうしても気がすすまないんですよ

塩沢田鶴子はアキコの友人で電話する
タヅコ:相手はとってもステキな人(そりゃそーだ!

アキコは両親が早めに亡くなり叔父・寺島忠純と住んでいる
音楽堂の演奏は戦争の影響で中止、今後は軍歌となる予定



タヅコはすっかりオサムが好きになったとアキコに報告する
アキコ:運命みたいにひと目で好きになるって誰にもあることかも
戦時中でも砂糖がたくさんある家庭

音楽堂では軍歌を演奏してるが客は前より多い
オサムはアキコを探す
アキコは偶然を装ってそばを通って再会を喜ぶ

立派なラッパ隊だなあ
みんなで急に歌い出す コワイよ・・・
隣りが熱心でうるさがるアキコ

雨が降り出す
ダンスホールみやこも今夜が最後
オサム:踊りましょうか

すごいしみくさい音楽で踊る2人
ホール長:おわかれの曲を最後として、どなたさまもごきげんよう さようなら

♪蛍の光 女性同士でも踊ってる人がいるな
みんな泣いてるし どんだけダンス好き?!

オサム:これからは毎土曜日に音楽堂へまいります あなたさえよかったら



シェパードを2匹も散歩させてるアキコ!
タヅコ:お見合いがダメになった 私、あの方が好きになったの/泣
アキコ:相手に見る目がないのね

憲兵のタダオが戻る

オサムはまた音楽堂に来るがアキコはいない
アキコはタヅコと約束したとウソをついて音楽堂へ出る許可をとる
2人は婚約してる? タダオは伍長にアキコを尾行させる!

アキコは音楽堂でオサムの部下を見つけて隠れて帰る
家の中で射撃訓練してるタダオ/驚
どんな曲を演奏してるか執拗に聞く

アキコ:
浅沼さん、ご存じでしょ?
二度とそんなことしたら私、死んでしまいます!
ご厄介になってるご恩と関係ない

タダオさん、狂ってる・・・/汗

東京憲兵隊
土曜日に気づいてアキコに電話するが出かけていたため
また浅沼を連れて行く

軍楽隊も最後の演奏と新聞に載る

オサム:とうとう来てくれましたね

アキコ:
やっと抜け出してきたんです
私にはヘビのようにつきまとう男がいる

浅沼とタダオが来て、外苑の並木道で会おうと約束して去る



オサムに赤紙が来た
タダオが裏工作したのか/驚

アキコ:
一生のお願い 私、好きな人がある
赤紙が来て、タダオさんに内緒でひと目会いたい
名前は津村修

タヅコはショックを受けるがアキコに協力する

オサム:約束の時間を3時間過ぎた
タヅコ:今日は死んでも行くって言ってました

アキコはタダオに言われて荷物をまとめさせられている

青森行きの東北本線に乗るオサム
旗を振って見送る中に浅沼もいる
タダオ:津村さんは今上野駅を出ましたよ

タヅコ:車に乗って、宇都宮駅であの汽車に追いつけるわ!
走ってる汽車にクルマが追いつけるのか?

ホームはものすごい混乱!
名前を叫んでも聞こえないほど
反対側の窓の外を見ている津村はアキコに気づかない

アキコは手袋を投げて、ようやく気付いたオサム
アキコ:お大事に お元気に 私、遠縁にあたる長崎に参ります
オサム:お元気で きっと手紙を書きますから!
アキコは手袋を自分の代わりに渡す







兵隊の食事時間
津村も丸刈りになってる
上司:貴様の書いたラブレターをみんなの前で読んでみろ!

津村は手紙を破って読むのを断る
上司は靴や手で殴って気絶させる
ミズキさんも、とにかく殴られたって言ってたなあ・・・↓↓↓

津村は夜、脱走をする



長崎
津村から手紙が届き、迎えに出るアキコ

兵士らは顔写真で津村を探している
津村は長崎に向かう

タダオ:津村が脱走した 青函連絡船に乗るだろう オレの計画通りだ

長崎に原爆が落ちたと新聞に載り、みんなの噂になる

青森で乗客の人面点検があると放送がある
袋に食糧を詰め込んでいる客は慌てる
桟橋にも憲兵がいる

1人の兵士が船から身投げして騒ぎになる
船員の服を着た津村はトランクで顔を隠して検査を通り2人はすれ違う

アキコは青森に着くがタダオに見つかる
タダオ:長崎におったんですか

浅沼が持ってきた自殺者キムラの荷物にアキコの手袋を見つける
浅沼は津村に同情して泣き、タダオは怒って殴る

空襲サイレンが鳴り、アキコは逃げる
アキコ:タダオさんを殺したのはあなたです 畜生め!

タダオは空襲の弾に当たって死ぬ
浅沼はアキコをかばう







え、まさかのここで終わり?!

終戦


第二部 相寄る魂
あちこちで工事され復興していく東京
アメリカ兵のクルマから降りる女性たち

浅沼が経営してる店でアキコはトシコという名前で働いている
お金もなく、身寄りもなく、浅沼に頼っている

アキコ:
奥のキャバレーで働こうかしら
今日はあの人の命日 ちょうど今ごろ音楽堂で会ったのよ







タヅコは原爆症で臥せっている
アキコ:手術すればきっとよくなるわ

タヅコ:
あの爆弾が落ちた時、私も死んでしまえばよかった
私だけ助かって、あなたにこんなにご迷惑をかけるなんて

女たちが酔っぱらって帰る
タヅコはクスリを飲んで自死をはかるのを止める
すぐ隣りを電車が通っててものすごい騒音!

アキコ:手術するなら今しかないって
浅沼:ヤタベはタダで金を貸す人じゃない



ヤタベ:金でしょ 相談に乗りましょう
3万円ほど欲しいと頼んで身を売る







雨の中フラフラ歩いていると、津村と再会する
津村:終戦以来、夜も眠らず探したんですよ!



タヅコは入院
手術代は津村が出してくれたと思っている浅沼

オープンカーで箱根に出かける
ボートのデート
アキコ:私はオサムさんにおすがりして、黙ってついていけばいい

ピンポンで遊ぶ
ヤタベがトシコを訪ねて来る

電蓄で踊ろうと誘い別れの曲を流す
こういうステップって決まりがあるのかなあ

津村:僕たちの結婚を兄貴たちも賛成してくれてる
アキコ:明日、ご返事いたします あの音楽堂で夜の9時に







病院にタヅコを見舞うと元気になってる
タヅコ:誰の力も借りないで歩けたわ!
アキコ:あなただけは幸せになってね








夜の音楽堂
津村が来ると、アキコは倒れている
タヅコが飲もうとしてたクスリを飲んだのか

「なぜもう1日お待ちできなかったかと
 私は妻になる資格がない
 せめて思い出のベンチに眠ることをお許しください」

津村:たとえどんなことがあったにせよ、あなたは僕の妻なんだ

でも、あの日、ヤタベに会いに行かなければ、再会することもなかったよね


コメント

ジュニア版世界の文学 6 母の肖像 パール・バック/著 金の星社

2024-08-18 12:48:59 | 
1967年初版 1983年 第15刷 土居耕/訳

「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します


『大地』で知ったパール・バックの母親の物語
原題は『他国をさまよう人・あるアメリカ人の母の肖像』

仏教が根付いている中国にキリスト教を布教しようと考えること自体すげーな/驚

読めば読むほど、自分と家族の関係と似ている気がして
フシギに思いながら読んでいた
所々に誤植があり、彼女を彼と書いていたりして、頭が混乱した


【内容抜粋メモ】

登場人物
スタルティング 祖父
ハーマナス スタルティングの末っ子 母の父 宝石細工職人
キャリー ハーマナスの四女 作者の母
コニーリアス キャリーの兄
アンドルー キャリーの夫 作者の父
王アマ 中国人のお手伝いさん
カムファット 母の三女 作者


※ジャンク:帆を張った中国特有の運搬船 河川で人や貨物を運ぶ


●1
母の家系は独立心の強いオランダ人
祖父スタルティングは立派な商人だった

宗教的不寛容の時代が来て、教会を圧迫したため
祖父は神に仕えられないなら、この国を去ると言って
工場を売って、持ち物全部を金にかえ故国を離れ
300人がそれに従った

宝石細工職人となった末っ子のハーマナスは渡米する前に結婚
長男コニーリアスが生まれた

土地を買っていたペンシルバニアに着くと沼地で耕作に適さないため
バージニヤに土地を買って、丸太づくりの小屋を建てた

故国を去ってわずか半年後に政府の方針が変わり
信仰の自由が認められたため、スタルティングはショックを受ける

祖父は風邪をひいて亡くなり、妻も後を追うように亡くなった
南北戦争が始まるまですべては幸福で素晴らしかった

家族の生活を担っていたコニーリアスを徴兵に来た兵士
コニーリアス:僕は脱走してくるよ・・・
母:私たちは奴隷制度を良いと思っていない

母が馬に引きずられてもなお手を離さなかったため
同情した士官はそのまま去った

コニーリアスは戦争が終わるまで山中の小屋に隠れた
勝った軍隊は豊かな土地を根こそぎ荒らしながら進軍してくる

一度に大勢に奴隷が自由になり、コニーリアスも一時はニュークラックスクランに入ったこともあった
両軍が山でぶつかり、コニーリアスは洞窟から逃げ降りてきた

キャリーははっきり異なる性格を持っていた
1つは陽気で快楽を好む気の強い性格
1つは清教徒的で、神を追い求めるが、けして“しるし”を見ることができずにいた
このように不統一で、変化に富んでいるからこそ、よりアメリカ的だった

母は「あらまあ、みんな、ほんとうだわ!」と言って亡くなった
これが神の“しるし”だろうか?


●2
19歳になったキャリーは神学校に入学、22歳で卒業
牧師アンドルーが中国へ伝道に行くと知り、自分も行きたいと話し
1880年2人は結婚し、伝道本部から1500ドルを受け取り中国へ向かう

1か月の船旅の間、キャリーはひどい船酔いをして、海嫌いになる
日本で短期間停泊し、シナ海を渡り、上海に着いた

上海から杭州までは7日間かけて、白塗りの牧師館に着いた
翌日から2人は中国語を勉強した

3か月目でキャリーは初めての子どもを妊娠し、上海で長男エドウィンを産んだ
翌年の夏、娘モードを出産

さらに次の春に妊娠したが、初めて子どもを亡くす
次の春、娘イーディスを出産

蚊がマラリアを伝染させることを知らずに感染
エドウィンは赤痢にかかる

アンドルー:神のご意志だよ
キャリー:それだけでは母親の空になった胸や腕は満たされない

海に臨む丘の上に立つ家を見つけて引っ越す

王アマに出会い、その後、ずっとキャリーのそばに仕えた
同居していた男は生まれたばかりの赤ん坊の頭を砕いて殺した
王アマ:男がそうしたければ、女の子を殺してもよいのです

大河のそばに住んだ時、大勢を乗せた船が何度もひっくり返り、1人も助からなかった

アメリカから来る若者は、快楽を求めて酔って歌ったりしていたため
キャリーはケーキを焼き、お茶に呼び、話を聞いて、ホームシックをやわらげた

家族が移転するたびに、キャリーは庭に花を植え、小さなアメリカをつくり
中国で虐げられている女たちの話を聞いたため、大勢が頼るようになる

アーサーを出産

ひどい旱魃の年、真夜中にキャリーの家を襲って皆殺しにする計画があるのを知り
キャリーはケーキを焼いて、入るよううながす
男たち:ここには女と子どもだけだ と言って去る

アーサーも亡くなり、上海に埋葬
コレラが流行し、キャリーとイーディスが感染し、イーディスも亡くなる
キャリー:信じるって、一体何を信じるのだろう?

10年経って、伝道本部の規定で1年間の休暇をとり、ヨーロッパを周る
キャリーは美しい自然を見ることで次第に癒されていく

故郷に帰ると、愛する家族がそのままいたが、越えることのできない溝を感じる
もはや中国はキャリーにとって異国ではなかった
海のかなたで憐れな人々がキャリーを待っている

エドウィンは夢に見たアメリカの暮らしに興奮し、体も丈夫になる
キャリーはこの年にコンフォト(作者)を産んだ

アンドルーは仕事に戻りたくてイライラしだしたため、中国へ戻る
キャリーはクライドを産む

キャリーは子どもたちの教育もした
中国では長男は大切にされて、うぬぼれを持ちやすい

王アマ:長男を働かせるのは恥ずかしいことです
キャリー:だから中国の男たちはなまけて、お前の亭主みたいになるのよ

アンドルーは中国語に翻訳された聖書に不満で、新約聖書の改訳を始める
最低限に切り詰めた生活から出版の費用を捻出するのは想像以上の苦労だった

アンドルーはより奥地にわけ入り、へき地で伝道することを望む


●4
クライドは風邪から肺炎をおこす
キャリーはもう二度と子どもを失うまいとして、夫についていかず
丘の上のバンガローで住むと宣言する

クライドは5歳で高熱を出して亡くなる
カムファットも同じジフテリヤにかかり、偶然手に入った新しい抗毒素で治る

また娘フェイスが生まれ、キャリーは産褥熱にかかり
王アマの作った薬草のかゆで一命をとりとめる

1900年 北清事変
白人の集団が殺されたニュースが流れる
キャリーは2人の娘を連れて上海の下宿屋に移る
西欧諸国は中国に軍隊を向けた

王アマもコレラにかかり、キャリーは子どもを隔離して看病して命を助けた

また10年が過ぎて、1年間の休暇をもらう
カムファットらは初めて故国を見て驚嘆する

エドウィンはアメリカで学び、21歳の青年になる
生きている間に彼に会うのはあと一度か二度くらいだろう

1905年 大飢饉で死体が転がり、キャリーはたくさんのお米をたいて皆に配った
悲惨な光景を見て、カムファットは神経衰弱になり、しばらく転地する
アンドルーは伝道の旅を続け、時々休むために家に戻った

エドウィンはアメリカで結婚し、初孫も生まれる

7年が過ぎ、1年の休暇を得て帰るも、父は亡くなっていた
アメリカはもう心の中、思い出の中にしかなかった

カムファットをアメリカの学校に入れて、フェイスだけを連れて中国に戻る
中国では革命が勃発、すべてのアメリカ人は上海に引き上げるよう言われるが残った

弁髪廃止令が出て、兵士たちは奴隷身分のしるしである弁髪を切り取った

60歳になったキャリーは熱帯病で倒れ、食餌療法を徹底する

キャリー:
わたしゃ死なないことに決めたよ
一生他人のために働いてきたけど、今度は利己的になってやるんだ

8年が経ち、アメリカにはアンドルーとフェイスだけが行った
兄コニーリアスが亡くなり、キャリーの思い描く古き良きアメリカはなくなっていた
キャリー:私はアメリカのためにもういっぺん生きたいわ

フェイスが見舞いに来た時、キャリーは流行りのチューインガムを噛んで見せた
キャリー:私の魂は平気なんだと覚えておいて 私は怖くないよ

キャリーは眠っているうちに亡くなった
母はアメリカそのものだった




解説
本書は人名を除いて、きわめて正確な伝記小説
パール・バックの前半生も描かれている

パール・バックの生まれた頃から、中国では数々の事件が起きた
1894年 日清戦争
1900年 義和団の乱
1912年 辛亥革命

本書と同年に、父の生涯を描いた『戦える使徒』も出版された

パール・バック年譜
1892年 ウエスト・バージニヤ生まれ
25歳 ロッシング・バックと結婚
43歳 女性が小説家であることに反対していたバックと離婚
出版社社長リチャード・ウォルシュと再婚

57歳 アメリカ人と東洋人の混血児収容施設を設立し、十数人の混血児を引き取る
80歳で死去


コメント

ジュニア版世界の文学 14 大地 パール・バック/著 金の星社

2024-08-17 13:10:08 | 
1968年初版 1982年 第15刷 大久保康雄・大蔵宏之/訳

「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します


短大の英米文学のクラスでも必須読書の中に入っていたのを覚えている

中国を舞台にした底辺の人々を描いているのに
作者がアメリカの女性作家なのが意外だった

『母の肖像』に作家の家族の物語が書かれているそうなので読むのが楽しみ
本書の続編も2冊あるのも気になる


【内容抜粋メモ】

登場人物
王竜(ワンルン)
阿藍(オーラン):村の大地主・黄家の奴隷 王竜の妻
農恩(ノンユン):長男
農温(ノンウォン):次男

陳:隣家の農夫
杜鵑(ドチュエン):黄家の老大人つきの女奴隷
蓮華(リエンホワ):茶館のホステス
梨華(リホウ):女奴隷










■序
本書は、中国の王という農家の三代にわたる歴史を描いたもので
1912年の辛亥革命から国民党が政権を握るまでの時代が背景

バックは、宣教師の父に連れられて、生まれてすぐ中国に渡り
18歳から22歳の4年を除いて、39歳で本書を発表するまでの前半生を
ほとんど中国で過ごした


●新しい朝
王竜の結婚の日
正月から洗っていない体を洗う

6年前に母親が死に、老いた父のために毎朝火を起こして
粥を作るのも今日が最後だと喜ぶ

妻となる女の顔を見るのは今日が初めて
貧農の家の嫁に向かえるのは、大地主・黄家の女奴隷しか選択肢がなかった

老父:
大家のきれいな女奴隷に生娘がいるなんて聞いたこともねえ
若旦那がたが、みんな手をつけちまうだ

大家の門内に入るのも初めてで、緊張している王竜に銀貨を催促する門番

アヘン中毒の老夫人の前に座り、女奴隷・阿藍を見て
足を纏足(てんそく)していないのにガッカリする

老夫人:
この女は10歳で屋敷に来て、20歳の今日までこの家で育った
飢饉の年に両親が流れてきた時に買った
上手に使い、たくさん子どもを産み、初めての子どもは見せにきなさい

親戚を呼び、阿藍のつくった料理をみんなが褒める








●土から生まれる
野良仕事から戻ると、食事の用意ができていることにも満足する

阿藍は自分で紡いだ糸で着物をつくり、破れをつくろい、布団を打ち直し
3つの部屋を掃除し、野良仕事もした

阿藍:子どもができただ









産婆を頼むのも断り、1人で息子を産み
翌日からいつものように早く起きて食事の支度をした(!

阿藍は土壺にひび割れができると、新しいのを買わずに
土と粘土を混ぜて、新品同様に直した

その年は豊年で、余った銀貨は寝床の後ろの壁に埋めた


●黄家(ホワンけ)の土地
正月には地主・黄家に挨拶に行く阿藍

阿藍:
屋敷では去年と同じ着物を着ていた
5人の若さまたちが湯水のようにお金を使うし
3番目のお嬢さまが結婚する持参金は大金で
老夫人が土地を売りたいとおっしゃってた

王竜は黄家の土地を買おうと決めて死に物狂いで働く
阿藍は次男を産み、すぐに野良仕事を手伝う

この年も豊作で、2倍の収穫があった

阿藍が3人目を身ごもっていた時、叔父が金の無心に来る

叔父:
お前はあの黄家から土地を買ったじゃねえか
“長上のあやまちをただすなかれ”という聖人の言葉を知らねえのか!







阿藍:また生まれただ 今度は奴隷(女児)ですだ


●旱魃
ひどい旱魃となり、畑は実らないまましなびたが
王竜はまた黄家の土地を買った

阿藍はまた身ごもり、子どもたちは空腹で泣き叫び
とうとう牛を殺して食べた

飢えた村人は棒を持って王竜の家を襲う

阿藍:
みんなで食べられる草を探したり、木の皮をはいだりしに行きますべ
こんな時に生まれてくる4番目の子どものために!

隣家の陳:村じゃ人間の肉まで食ってる おまえの叔父さんもそうだ

王竜:阿藍、南へ行くだ

陳は王竜の家を襲ったことを詫び
いよいよの時に残しておいた赤豆をさしだす

阿藍は女の子を産んだが死んだとウソをついた
空腹のあまり畑の土まで食べる(!

叔父:子どもは4人しか残ってねえ 3人は死んじまった

土地を買いたいという人を連れて来るが、20分の1の安値
夫婦は土地は絶対に売らないと断る


●南へ
飢えた人々は南へ向かって大群となる
王竜は銀貨2個で初めて汽車に乗る

先に行った人から、まずムシロを買って、乞食をする方法を教えてもらう
阿藍と子どもらが乞食をして、王竜は人力車を引いて血の汗を流すが
車の借り賃を払うと、まったく稼ぎにならない

公設の貧民食堂に行って粥をもらうが
腹に入れたもの以外の持ち出しは禁止されている


●都会の底で
背が高くて、首に死んだ動物の毛皮を巻いた外国人を初めて見て驚く
男:アメリカの女だ 稼げるぞ!

息子がある日、ブタ肉を盗んできて、王竜は怒る
王竜:乞食はしても、おれたちは泥棒じゃねえだ

阿藍はまた妊娠していた
阿藍:売るものは、女の子のほかに、なにもねえだよ

王竜:子どもは売らねえだ

阿藍:
今年みたいな飢饉の年に私は奴隷に売られたから、両親は故郷に帰れただ
あんたを故郷へ帰すためなら、あの子を売ってもいいだ








2つ先の小屋の男:
貧乏人があまり貧乏になりすぎると道がある
去年の冬、おれは娘を2人売って食いつないだ
金持ちが富みすぎると、そこにも道がある
この屋敷では、下男でさえ象牙の箸で食べてるんだ


●春のおとずれ
王竜は子どもの時から字を習ったことがないから
都の城門や城壁に貼ってあるビラを読めなかったが
かたわらの男に読んでもらうと

「諸君は貧しく、下積みにされている なぜか?
 金持ち階級がすべてを強奪しているからだ」

戦争が起きて、武装した兵士が男を捕まえているのを見る
寝具や銃器を運ばせる人夫に使うのだと知る

敵軍が近いという噂が流れて、汽車で他の土地に去ったりして
町からだんだん人がいなくなる

頼みの公設食堂まで閉まった

故郷の土地に戻りたくて、女児を売ろうか迷う王竜

阿藍:
黄家では毎日ラバの馬具の革ひもでぶたれた
器量がいいと若さまが取り合い、飽きると下男がお下がりを取り合うだ

敵が町の城門を壊したのをきっかけに、貧民は屋敷になだれ込み強奪が始まる
人の波に押された王竜の前に逃げ遅れた男が出てきて命乞いをする

男:金ならいくらでもさしあげます!
王竜:そんなら金を出せ!








●故郷
王竜は麦、米、トウモロコシの上等の種と、牛を買って故郷に戻る
泥棒が家を根城にしていたせいで荒れ果てていたのを修繕する

泥まみれで働き、阿藍はまた身ごもった
阿藍は乳房の間にたくさんの宝石を隠し持っていた
王竜:売り払って、土地を買う 土地よりほかに安全なものはねえだ

阿藍は真珠を2つだけ持っていたいと頼む

黄家に行くと、執事が金を盗んで逃げたため
老大人と美人の女奴隷・杜鵑だけが残っている
杜鵑は宝石で土地を売り、老大人にサインさせる


●大百姓
貧しい陳の土地も買って、畑を手伝ってもらう
その年は豊作で、阿藍は男女の双子を産む
長女は成長しても言葉が話せない

作男は年々増え、陳に監督と土地の管理を任せる
王竜は自分で畑で働くことはほとんどなくなった

穀物の売買で字が読めないことをバカにされるので
長男を町の学校で勉強させて、商売を手伝わせようと思う

次男も学校へ行きたいとせがむ
2人は先生から農恩(ノンユン)、農温(ノンウォン)と名前をもらう

北の大河が氾濫し、王竜の畑も水没し、村ではまた飢える者が出たが
王竜には2年間の蓄えがあり、家は高い丘にあるため被害を免れる

王竜は退屈でくさくさして、阿藍の身なりに苦情を言う

阿藍:
時々、お腹が火で焼かれるように痛む
私は子どもの時に売られたから、母が纏足をしてくれなかった

王竜は町にできた大きな茶館を訪れる
賭け事、遊興とは無縁の生活をしていたため
茶を飲んで座っていると、杜鵑が来て
掛け軸の美人画から好きなのを選べばあっせんすると言われて驚く








●熱病
王竜は茶館に通い、花のようにきれいな蓮華にハマる
古臭いと言われた弁髪を切り落とし、綿から絹の服を新調し
銀貨をたくさん使う姿を見て、わけが分からず阿藍は怖れる
阿藍の大事にしていた2つの真珠も奪って使ってしまう

金に困った叔父が妻子を連れて、家に住みつく

叔母:お前の亭主は他の女に夢中なんだよ

王竜は100枚の銀貨を払って蓮華を買い、第二夫人にして
中庭をつくり大きな部屋に住まわせる
杜鵑は蓮華の身の周りの世話をする


●大地のいきづかい

阿藍:
黄家にいた頃、杜鵑は私をいじめただ
私はこの家を出たくても郷里がねえだで

老父は知らずに中庭で蓮華を見かけて「家に売女がいる!」と叫ぶ
老父:わしの女は1人だった わしの父親の女も1人だった わしらは百姓なんだぞ!

畑から水がひき、王竜はまた野良仕事をすることで愛欲の傷が癒えるのを感じた
蓮華は玩具であり、阿藍は労働の伴侶として位置が決まった

長男は急に子どもでなくなり、ふさぎこむようになる


●来襲
蓮華は茶館時代の客で穀物商の劉(リュウ)さんの娘なら
長男の嫁にピッタリだとすすめる

長男はある夜酔っぱらって帰る
叔父の長男が黄家にある遊女の家に連れて行ったと分かり
怒った王竜は銀を2倍払うから今度息子が来たら追い出してくれと命令する

叔父に文句を言うと、上着の胸を開いて匪賊団のしるしを見せる
彼らは物を盗み、家を焼き、女を略奪していた
王竜の家だけ襲われないのは、叔父のお陰だと分かり愕然とする

畑はイナゴの大群に襲われる
ほとんどの田畑が丸裸にされたが、王竜の畑は一部被害を逃れた







阿藍:
あんたがいなくなると、長男がしょっちゅう後房へ行くだ
南でも行かせたほうがいいだよ

王竜は出かけたフリをして戻ると、長男と蓮華が一緒にいるのを見る
王竜:明日、南へ行くんだ 呼びにやるまで帰ってくるじゃねえぞ!


●土へ
次男は立派な商人にしようと思い、穀物商へ見習いに出す
2番目の娘を穀物商の次男の嫁にする約束をする

阿藍が痛みに苦しむのを見て、医者に診てもらうと

医者:
肝臓も悪いし、胃潰瘍もあり、腹部に頭くらいの石がある
銀千枚でないと全快の保証はできない

王竜はその日から阿藍のそばにつきそって世話をする
阿藍は寝言を言う
阿藍:私は醜いだで、可愛がってもらえねえことは、よく分かってるだよ

阿藍の最後の希望で、長男の結婚式を早めて
黄家と同じように立派なご馳走をふるまう
阿藍は満足して亡くなる







その後、老父も亡くなる
2人を埋めると、生きている時と同じく自分の土地で憩うのだと満足する王竜


●飢餓のときにも
堤防が決壊し、また畑が水没する
収穫がなく、人々は飢えで地上、水上で死んだ

王竜は部屋の壁、畑の下などに銀を埋めてあるため飢える心配はない

叔父の長男が次女を狙っているのを心配して、許嫁の家に早めに引き取ってもらう
アヘンを買い与えると、叔父夫婦は中毒になり、毎日夢うつつ状態になる

長男は黄家を改造して引っ越そうと提案する
王竜は下見に行き、かつて阿藍をもらいに行った時を思い出し
この家を借りる決心をする


●歳月
王竜一家が引っ越すと、叔父一家は蓮華がいた部屋に移る
北で戦争が起きると、叔父の長男が兵士になりたいと言い
王竜は喜んで軍服などを揃える銀を渡す

長男に息子が生まれる

陳が急に亡くなり、王竜は父の死より泣いて、立派な棺をつくらせ
家族のすぐ下に埋葬させる

長男は体面を保つために、表側にいた貧民を追い出して
池をつくり、花を植えさせる

長男は恥をかくことばかり心配し
次男は無駄に浪費することばかり心配する

長男:
町の人たちは私たちを偉大な王家と呼んでいる
この名前にふさわしい暮らしをするのは当たり前です

三男には百姓を継がせようとしていたが
勉強したいと言われて仕方なく家庭教師をつける

王竜は7人の孫ができ、叔父が亡くなる


●泥ぐつ
急に大勢の軍隊が屋敷に来て、中に叔父の長男がいて困惑する王竜一家







叔父の長男が嫁や女奴隷を見る目つきを怖れていると
杜鵑:ここにいる間、あの人を慰めるために奴隷女をあてがうことですよ

蓮華の世話をしている梨華が選ばれると泣いてイヤがり
同情した王竜は別の女をあてがう

その奴隷女は身ごもったが女児のため身分は変わらず
叔母も亡くなり、叔父の長男が去った後、望み通りに夫を紹介してやる
王竜は老夫人と同じ台座から話したことで、人生がひとめぐりした気がする

三男が軍人になって戦争に行くと言い出して驚く
三男:今までにないほどの革命が起きて、我々の土地は自由になるのです

王竜は嫁を探すと言うと、梨華以外はみな不器量だとこぼす


●小春日和
改めて梨華を見て、その可憐さに惹かれる王竜
王竜:わしはたいへん歳をとっている
梨華:私は老人が好きです 老人はみな親切です

梨華と父の関係を知った三男は、家を出る







王竜は知恵おくれの娘のために毒薬を買い、自分が死んだ後
ご飯に毒薬を混ぜてくれと梨華に頼むと
自分の娘として面倒をみると約束する

三男が将校になったという噂を聞く

王竜は長男に自分用の立派な棺を用意させ
梨華とともに昔の家に戻る

長男は新しい妻をもらい(?)、次男は穀物商店を持つ
土地を売って2人で分けようと話しているのを聞いて

王竜:
ばかめ! 土地を売りはじめたら一家はおしまいだぞ
土地は誰にも奪われることがねえだ

「土地はけして売りませんよ」と兄弟は父をなだめて微笑し合った




解説





パール・バック
1892年ウエスト・バージニヤ州生まれ

長女は3歳になっても言葉が話せない“精神薄弱児”だった
自分の死後も生きるためにお金がいるため小説を書こうと決心した

バック:私はあの頃、ひどくお金が欲しかった

『大地』の続編『息子たち』『分裂した家』はのちに『大地の家』としてまとめて出版され
メトロ社で映画化された

57歳 アメリカ人と東洋人の混血児収容施設を設立し、十数人の混血児をひきとる
80歳で死去












コメント

映画『美徳のよろめき』(1957)

2024-08-16 09:49:53 | 映画
原作:三島由紀夫 監督:中平康

出演
月丘夢路:倉越節子 元藤井
三國連太郎:倉越一郎
トミ 女中
葉山良二:土屋
南田洋子:道子 土屋の妹
宮城千賀子:牧田与志子 セツコの同級生
ほか


“「よろめき夫人」なる新語が生まれるほどに話題を読んだ、三島由紀夫ベストセラー小説の映画化”


【内容抜粋メモ】
ナレーターが小説を読む感じ
倉越夫人はしつけの厳しい貴族の家で育った








藤井家
祖母は武家の娘
叔父は陸軍大将 戦争には疎かったが位だけはうなぎのぼりに上がった

節子は倉越一郎と結婚
(キスシーンがちょっと生々しい・・・

セツコの自由日記「男性」とタイトルをつけて中は真っ白








昭和20年 大空襲
屋敷で父と防空壕に逃げるセツコ

小さな偶然からセツコの平穏な生活が崩れた
2年前、銀座でバッタリ土屋と会い
去年も東京駅で土屋に会って会釈する








8年前を思い出す
軽井沢でテニスして土屋と激しいキスシーン

茶会で若い先生の唇を見つめて土屋とのキスを思い出すセツコ


鎌倉
幼稚園バスに息子を乗せてからステーキハウスいそむらへ出かける
宮城千賀子はプロレスラーの飯田を紹介する

チカコ:下品でしょ
セツコ:いつか旦那さまに知れるわ








店で女性(南田)を連れた土屋とすれ違う


土屋商事
同僚:いい加減身を固めたらどうだ
土屋:藤井男爵のセツコさんに会ったよ


祖母の告別式
明治、大正、昭和を生きた祖母
告別式にも来る土屋
土屋:明日、3時にお待ちしています

ギリギリまで迷い、慌てて出ようとして、息子が帰ってくる
土屋のほうから家まで来ないかと期待する
“セツコは土屋の勇気に賭けた”



チカコ:それはあなたが土屋さんに恋してる証拠よ
セツコ:道徳的な恋愛、空想像の恋愛ならいいかもしれない



店で土屋と会うと個室に案内される
土屋:妹の道子があなた方のやっている身体障害者のバザーに出品したいと言っている



倉越とテレビでお笑い番組を見ている
一郎:眠いな 歳だろうね



和室の店でも土屋と会う
土屋:昔はみんな裸で食べていた
セツコ:あなた、裸でお食べになるの?

夜中に2人で歩く
セツコ:私、子どもの母ですの
土屋:お子さんのことは言わないでください

新橋駅
セツコ:私よりあの人のほうが恋の度合いが高いんだわ

ナレーター:
セツコはもっと世間をはばかりたかった
彼女はこの恐怖を愛していた
自分と同じ恐怖心を与えるにはどうすればいいか

江の島が見える海岸で散歩する

セツコ:なぜ結婚されないの? 女性の友だちはいらっしゃらないの?


こっそり家に戻る
一郎に友だちの家で夕飯を食べてきたとウソを言う

日記:はじめてついた嘘!


盲目の男性に背中をマッサージしてもらう
按摩師:少しお痩せになりました 恋をしているお嬢様方のように



土屋と海岸を散歩してキスする
セツコ:あの時ととても違う

寝ている息子にキスしようとしてやめる
(子どもの唇にキスするかね?


すごい散らかった部屋で飯田と浮気しているチカコ

チカコ:
しつこくて、もう飽きちゃった
あんたは決定的瞬間までいった?
男はみんな同じ

セツコ:
土屋さんが旅行しないかと誘って断った
主人に悪いわ

チカコ:
実は自分のよろめく姿を楽しんでる
あなたの道徳的恋愛を試せるじゃない
旦那さんには私がいい口実を作ってあげる

一郎はチカコの訪問を喜ぶ

チカコ:
今年の冬は暖かい伊豆に行きたい
下見にセツコさんも連れていきたい

ぜひとすすめる一郎









黙って電車に乗る2人
タクシーで立派なホテルに着く
ずっと黙ってるってコワくないか?

土屋:
とうとう2人になれた
明日の朝、裸でご飯を食べよう
僕が結婚しなかったのは、セツコさんがよそへお嫁に行ったから
2日2晩泣いてやったんだ







棒でボールをゴルフみたいに打って転んだ土屋を見て笑うセツコ
ゴルフ客を見て顔がこわばり部屋に戻るセツコ
セツコ:叔父がいたのよ 私帰るわ
土屋はフロントに電話して叔父らは夕方に帰ると確認する

土屋:あなたの全部をもらう あなたもそのつもりで来たんでしょ?
セツコ:あなた、結婚できる?

土屋:
そんなこと言ったらあなたが困るでしょ
僕たちは結婚なんてできやしない
いくら汚く見えても仕方ない








迫られて泣きだすセツコ
土屋は仕方なく部屋をもう1つ取る

セツコの部屋に入ろうとして戸惑う土屋
土屋の置いていったネクタイを届けようか迷うセツコ
(悩む時間がリアルに長い・・・

セツコ:
なぜ泣いたのだろうか
夫のためだろうか 子どものためだろうか

土屋:偽善者めっ!



またタクシーと電車に乗って帰る2人
大船駅 鎌倉はここで乗り換えなのか

シャワーを浴びて、寝ぼけた旦那に抱きつくと頭をなでる

一郎:
別荘どうだった? おかしいね
君は僕をイヤになったんじゃなかった?

シャワーシーン



チカコ:かえって不健全よ、それは 人間じゃないみたい
飯田が来て、トイレに隠れるチカコ
飯田:ただじゃおかねえってそう言っとけ!

按摩師:奥様、失礼ですが おめでたでございますか?

産婦人科でたしかめる

また店で土屋と会う
セツコ:お詫びがしたくて
土屋:あなたを苦しめて、お詫びするのは私のほうだ

クラブで酒を飲む2人
酔ったマダムにセツコを空想上の恋人だと紹介する

そこに一郎が来る
土屋は一郎の握手を断り、目も見ずにふらふらと外に出て泣く







海岸を歩いて帰るセツコと一郎
一郎:結婚した当時はよく通ったな
セツコ(あのことは永遠に黙っていよう



セツコ:
同窓会で東京へ出かけます
遅くなる時はヨシコさんのお宅へ泊めていただきます

産婦人科
女医:マキタの奥様の紹介ですから特別です
(子どもを堕ろしに来たのか? 道具類が恐ろしすぎる・・・

土屋が見舞いに来る

土屋:
ヨシコさんが電話で知らせてくれた
結婚してください

セツコ:結婚する気ならこんなことしやしない

ヨシコの夫から電話があり、飯田橋の救急病院にかけつける
飯田:死んでしまえーーー! 血を浴びた服で警察に連れて行かれる

頭から出血しているヨシコ
ヨシコ:飯田に切られちゃったの・・・あなた、すみませんでした
ヨシコは亡くなる
ものすごい近くを電車が走ってる

重役夫人が刺されたと新聞にも載る

会員制クラブで父と会うセツコ
窓から雪が降るのが見える
父:ヨシコさんがそんなことをする人には見えなかったな

セツコ:身の周りで同じことが起きたらどうする?
父:責任を感じて辞表を出す 今の私は幸せだよ

セツコは家のために土屋と別れることを決心する



土屋と食事
若い頃を思い出して泣くセツコ

新橋駅から電車に乗る
土屋:僕、大阪へ行こうかと思う

海岸
土屋:僕はギリギリのところまで愛したつもりです
セツコ:私も でもこのままお別れしましょう



一郎はロボットみたいに出勤
鎌倉駅でぼーっとしてるけど、セツコの浮気に気づいてるのでは?







土屋に手紙を書くセツコ

「あなたとお別れした悲しみは想像以上でした
 でもどうすることもできず、1人で耐えなければならない
 最後のお願いとして、最後のお便りをもらいたい」

書き終えてから破いて終わり







コメント

映画『光る海』

2024-08-15 15:03:02 | 映画
監督:中平康 原作:石坂洋次郎
主題歌 ♪光る海 歌/吉永小百合

出演
石田美枝子:吉永小百合
石田雪子:高峰三枝子 母
田島清二:宮口精二 父
長谷倉きく子:飯田蝶子

葉山和子:十朱幸代
葉山久美子:和泉雅子 妹

矢崎正二郎:森雅之 叔父
矢崎信子:田中絹代

野坂孝雄:浜田光夫
野坂次郎:太田博之 弟

浅沼一郎:和田浩治
浅沼栄子:松尾嘉代 妻

向井達夫:山内賢
島田登里子:ミヤコ蝶々
木村健五:杉山俊夫
ほか



森雅之さんほか豪華キャスティング

「森雅之さん出演作まとめ」に追加します







みんなやけに早口で喋るのが気になった
大御所の役者さんたちまで時代の流れにのまれているようで
映画というより芝居を観ている感じ

吉永小百合さんはもちろんのこと
十朱幸代さんもとてもチャーミング











【内容抜粋メモ】
戦後18年 城南大学の卒業式に振袖でキメてる女子学生たち
女子33人 男子が7人 “7人の侍”と呼ばれている

石田美枝子は犬まで連れて来る
ミエコは卒業証書をもらった後転んで野坂に助けられる
黒メガネがかっこいいな







母・ユキコの見た目をべた褒めするミエコ
母に化粧してこないでと言った理由は
父と離婚後、銀座でバーのママをしているのに劣等感を感じているから

ミエコ:ママに対する愛情が屈折しているのかもしれない
父は再婚して子どもも2人いる

二次会
心理学教師は7人の侍の忍耐力を褒めて
どんなことに耐えたか話させる
男子:日本の新しい男女関係の実験となった

ジャズを流して振袖で踊る
後片づけする葉山和子と野坂
ミエコがハンドバッグを忘れていったのを見つける



ハンドバッグを届けに来た野坂
ミエコは派手な振袖で登場







父が赤坂でごちそうしてくれるから
野坂にクルマで乗せてもらい一緒に食事する

いきなり離婚の理由を聞く野坂

父:
母は再婚の話もいっさい断って、息子を育てることに集中していた
結婚して、母とユキコの間に対立が生まれた
ミエコが5歳の時、ユキコは家を出てしまった

ミエコ:
私が動機をつくった
祖母は私を可愛がってくれた
2人がケンカしてたからものさしで祖母を叩いて止めた
2人は泣いて謝り合った

話を聞いて父と野坂が泣く
ミエコの将来の夢は小説を書いたり、翻訳で自活するつもり

帰りのクルマで2人は英語の歌を歌う
♪Oh When The Saints Go Marching In

ミエコ:恋愛や結婚を考えずにキスしてもいい場合があるんじゃないかしら?



3か月後 学生は社会人になる
カズコは事務職

上司の矢崎正二郎(森雅之)が叔父だと誰も知らない
同じ会社の浅沼一郎はアメリカ出張が決まる

野坂、カズコ、浅沼で飲む
妊娠したエイコに会い、男2人を外に出して
赤ちゃんが動くのを感じたいと触って感動するエイコ

カズコは家に野坂を呼ぶ
元気な妹クミコは嫁にもらってくれと強引にアピールする










冗談を言って笑った後に急に泣き出すカズコ
いい雰囲気になっているところに両親が帰ってくる
父はすっかり酔っぱらって歌い出す

カズコ:
新婚生活に月3万円は欲しい
旦那のお小遣いは1日100円しか出せない



向井達夫:若い新人作家発掘の企画があるから作品を出してほしい
採用されたらミエコからキスをもらう約束をする

母が忘れ物をして2人でバー「きこり」へ届けにいく
向井の月給は手取り2万円
母のバーの売り上げは20~30万円

新橋で矢崎と会うから2人もごちそうに誘う

矢崎がカズコの叔父だと明かす
妻は矢崎とユキコの仲を知っている

バーを辞めてビルを建てる話がまとまる

矢崎:
妻ノブコはだんだんやせて心配だ
ユキコとミエコも連れて会いに来てほしいと言ってきた
あれは寂しいんだ 同性に話したい心境なのかもしれない



教会で結婚式を挙げる浅沼
やたらと女性優位に誓いを立てさるミヤコ蝶々さんw
結婚指輪は3800円で呆れる

エイコは陣痛で倒れそうになるが長々と喋る雇われ牧師
エイコは救急車で運ばれて、絶叫しているのにガマンしろと叩く医者
ミエコはそばで見ていて失神する

男児が生まれてタバコを吸い始める医者!

「木村がゴールデン赤坂で歌うからみんなで行こう」

野坂は放送局の営業部で働いている
カズコ:ミエコさんは意外と地味な生活をしそう
ミエコ:つまらない世間体を気にしてるの

木村が歌う



軽井沢
馬に乗るミエコ
ユキコは矢崎の妻・矢崎信子(田中絹代)に会う
(この顔合わせもスゴイな!

ノブコ:
私はまもなく死ぬ
私は胃潰瘍でなく、胃がんです
気がかりは夫だけ
あなたがお嫁さんになってくれませんか?

ユキコ:私も独立して生きている

ノブコ:
子どもを産まないこと 2人とも歳をとりすぎているから
矢崎が先に死んも遺産をびた一文もらわないこと

(ここだけ違う映画みたいな緊張感





ノブコが医者からあと1、2か月しか生きられないと聞いて
カレンダーに×印をしていて、ユキコにも印をつけさせる

ミエコが馬に乗って来て加わる
向井から電話がきて、ミエコの小説が認められたと大喜びする
ジャズを流して踊りだし、母も誘う



9月半ば過ぎ 矢崎家
カズコとミエコが見舞いに来る

ノブコ:
私が気がかりなのはパパのことだけ
私の代わりに身の周りの世話をしてくれる人がいればいいと思う

ミエコ:私が場違いなところに呼ばれた理由が分かった
ノブコ:あなたのママさんに乗り移ってもいい?



ノブコは1週間後に亡くなった 享年52歳

2か月後
クミコ:親は子どもに隠しごとはできないものよ

カズコの結婚について悩んでる両親

クミコ:
野坂と好き合ってる 外から煽ればいい 私がやるわ
弟の次郎さんは私の第一候補でもあるの



クミコは野坂の会社まで来る
喫茶店であんみつを3杯食べるクミコ

クミコ:
このごろ姉さん、元気がない
寝言で「抱いて!」てゆってた

次郎はカズコに会って、兄がカズコの寝言を言っているとウソをつく

ミエコは父に母が再婚すると伝える
伊勢丹で13万の大島紡ぎを贈り物をすればとすすめる
父の財産は全部で2億8000万円!
父:私はけしてケチじゃないよ

無名で着物が届く
ミエコ:パパはポロポロ泣いてたわ

母に足の爪を切ってもらう(!
ユキコ:名前を変えずに矢崎と一緒に住もうと思う
ミエコはばあやと2人で住むことにする

ユキコ:離婚して17年のせいか、初めての夜が不安

ミエコ:
矢崎のおじさまが優しくリードしてくれるわ
矢崎さんとの初夜がどんなだったか教えて

ミエコは民謡を歌い、涙するユキコ

神式の式を挙げるユキコと矢崎
国際空港から札幌などを周る旅行に出る2人

ミエコ:
旅行中の先々から絵葉書を書いて、矢崎さんが可愛がった時に〇をつけて
何もなかったら×をつけて

カズコは矢崎がユキコのことを“アレ”と呼んだことを茶化す



野坂とボウリングデートするカズコ
野坂:ちっともやつれてないじゃないか
きょうだいが仕組んだ罠だと気づいて笑う

カズコ:私、あなたにプロポーズするわ

芝公園から野坂がミエコに電話して婚約したことを話す

野坂はタクシー運転手に♪高砂 を歌ってもらう

ミエコは幸せを願いながら複雑な気持ちで酒を飲む
ユキコがホテルから電話してくる

ミエコ:シングルベッド? ダブルベッド?
ユキコ:真っ赤なバラが山もりよ
ミエコ:矢崎正二郎とママのバカ!!

ばあや:お嬢さまの一種の焼きもちですね
ミエコ:これからはばあやと2人で寂しくなるわね



ミエコの『風は死んだ』の出版記念会でスピーチ
野坂とカズコの婚約の祝いにかえる

ミエコ:婚約したからって油断するな!
ウェディングの歌を歌う これは何語?






コメント

映画『死の十字路』

2024-08-14 13:40:11 | 映画
監督:井上梅次 原作:江戸川乱歩

出演
伊勢商事社長 伊勢省吾:三國連太郎
秘書 沖晴美:新珠三千代

相馬芳江:芦川いづみ
兄 相馬良介:大坂志郎
画家 真下幸彦:三島耕

私立探偵 南圭吾:大坂志郎(二役)
花田警部:安部徹
田中倉三:沢村國太郎
ほか



少年探偵団シリーズの中で、好きな作品が映像化されていたから観てみた
明智小五郎は出てこないけれども、人間関係が複雑に絡み合って
完全犯罪がいかに難しいかを考えさせられるサスペンス


江戸川乱歩 少年探偵シリーズ


【内容抜粋メモ】





若葉荘
ハルミ:私コワイ 殺される 会社から帰ったらまた手紙が来てた

「地獄の業火に焼かれる神罰が下る」などと書かれている

イセ:
妻トモコは新興宗教にハマってる
夫婦であって、夫婦でない
必ず別れる 莫大な遺産があるが未練はない
僕は君を本当の妻だと思ってるんだ



ヨシエ:兄さんに話すのはお酒の前にして
マシタ:義兄さんは商業美術は芸術じゃないと軽蔑してるんだ







ソウマが酔っぱらって飲み屋に来て、マシタの絵をけなす




ダムは工事が終わり
立ち退きで周りはもう誰もいない

ハルミは風呂に入り、くつろいでいるところに妻トモコが来て包丁を抜く
もみあいになり、トモコの首を絞めて殺してしまうイセ







イセ:
誰も知らないんだ
正当防衛を主張しても誰も信じない
死ぬ気になって、もう1回生き抜いてみよう
死体を隠すんだ

バッグに新橋駅手荷物預かり書が入っている

2月25日 ダムの埋め立てまであと4日
会社の敷地にある古井戸を思い出す

タクシーをひろい、預かり書で荷物を受け取る
→熱海に着いたら旅館に泊まり、翌朝出て、崖の林で着替える
→トモコの荷物を残して身投げに見せかける計画を立てる

死体を毛布にくるんでクルマのトランクに入れて出る
途中でガソリンスタンドに寄る









マシタがヨシエと結婚するのにも反対してケンカになり
頭を打って、そのまま店を出たソウマ

ママ:様子が変だったわ 見てきたらどう?

イセは衝突事故を起こす
イセ:金を払うので示談にしてくれ

足の悪い女がソウマの落としたライターを拾う
ソウマはイセのクルマの後部座席に乗り
気づいた時にはもう死んでいたため
トモコと一緒に古井戸に捨てる

古井戸まで運ぶ間にトモコのハイヒールが1足脱げているのに気づいて
探すが見つからないまま逃げる

ダムの水入れ式

ラジオ劇
兄が行方不明になって2か月が経つ

兄とソックリな私立探偵の南重吉に事情を話す
ミナミ:あんたを尾行してた奴がまだいるな








警察署でミナミを見て驚くイセ

花田警部
イセの妻は2か月前に行方不明と聞いて
ソウマと同じため疑いを持つミナミ

ミナミはソウマのいとこだとウソをついて
マダムから事件の晩の話を聞く
ダムにいた野良犬を連れた変な男がうろつく

ソウマが持っていたパンフレットを見て
レインボーに来たハルミはソウマについて聞き
マシタが受け付けて行方不明だと話す

ここにもミナミが来て、マシタを問い詰めるとアリバイを語る
マシタ:十字路でタクシーを拾い、ヨシエの家に行って話した

足の悪い女:トラックと自家用車が事故って、酔ったソウマがクルマに乗って行った

交番の巡査に聞き、事故ったのがイセショウゴだと分かる

ミナミ:
どうして届け出なかったのか?
なにか言えない秘密があったんだ
犯罪が交差してる!

イセ:
世の中は織物のようだ
ダムで見ていたやつがいる
白い犬の目がどうしても離れないんだ

伊勢商事に花田警部から電話がきて
妻の捜索を打ち切るため、熱海に行くことになる
イセ:事件は解決したよ

ミナミも伊勢商事に来てダムに気づく

花田警部:奥さんは自殺したと思われます

トモコの葬儀が終わり、家を処分して、鎌倉に家を探したいと弁護士に頼む
トモコのシガレットケースを花瓶の裏に隠す

イセ:いよいよ引っ越しだ イヤなことは忘れて新しい生活を始めよう








同じ店にマシタとヨシエが来て慌てて店を出る2人
ヨシエ:もう兄さんは生きてない気がする

ミナミが若葉荘近辺でも捜査している
ヨシエを尾行していた男もいる

ミナミは白い犬を連れた浮浪者・田中倉三を探し出す



ハルミの部屋にミナミが来て、イセが話を聞く
ミナミ:これを買ってもらいたい
トモコのハイヒールとソウマのライターを出す

ミナミ:
古井戸に投げこむのを見ていた男がいるんですよ
田中は最後まで部落に残っていたが東京へ出た
新宿で見つけて聞くと、全部見ていたと話した
靴は田中が拾って持っていた









1000万円を要求して承諾するイセ
ミナミは銃を突きつけて、イセの後からついて車に乗る

イセはどんどんスピードを出し
いきなり停めて、ピストルを奪って殴り殺す

自宅に戻ると、花田警部が令状を持って来ている
捜査一課のタナベを紹介する
ずっと尾けていた男

花瓶に隠したシガレットケースを見つけた
タナベも田中を探し出した

乳母車の中にあったトモコのハイヒールを物的証拠として出す
ミナミが見せたのはニセモノだった

イセ:先ほどミナミを殺しました

ハルミに別れの電話をする

イセ:
警察はみんな知っていたよ
すべてムダな努力だったね
僕は君に申し訳ないと思っている
ハルミ、さようなら

イセはミナミから奪った銃で自死する
ハルミはアパートから飛び降りて後を追う


コメント