ソーシャルワークの TOMORROW LAND ・・・白澤政和のブログ

ソーシャルワーカーや社会福祉士の今後を、期待をもって綴っていきます。夢のあるソーシャルワークの未来を考えましょう。

地域でのネットワーキング論?(14)<必要とされる技術>

2008年07月18日 | 地域でのネットワーキング論
 地域でのネットワーキングがうまくいっている地域のソーシャルワーカーとなっている人は天性の能力をもった者が活躍してきたのではないだろうか。それでは、マクロ・ソーシャルワーカーは育たない。

 ソーシャルワークの専門教育を受けた者なら、一応こなせるためには、planed change に基づく実践方法についての能力に加えて、技術的な能力も必要である。

 そのためには、いくつかの技術について教育し、大学や一般養成施設を卒業していく際には、身につけておくことが大切である。新しい社会福祉士の教科書づくりも宴たけなわのことと思うが、今まで通り、面接でのコミュニケーション技術のみの教育でよいのであろうか。

 地域でのネットワーキングを実践するのには、どのような技術をもっている必要があるのか。従来の教科書では、技術といえば、面接技術が通り相場であったが、果たして、地域でのネットワーキングを行っていくためには、面接技術に加えて、別の様々な技術を持ち合わせていれば、より円滑に地域でのネットワーキングの実践できるであろう。

 個々の利用者に対するコーディネーション機能を進める際に最も重要な面接技術は、地域でのネットワーキングにおいても確かに重要な技術である。さらに、根回しや段取りの能力、プレゼンテーション能力、ロビーイング能力 会議を進行し、まとめていく能力などが求められる。

 そのため、新しい社会福祉士養成の教科書には、方法に加えて、多様な技術についても習得できるよう、座学部分、演習部分、実習部分に組み込まれることが大切である。

 今からは、こうした技術をも教育し、大学や一般養成施設を卒業していく際には、身につけていけることが大切である。新しい教科書には、面接技術のみではないことを祈る。

 個々の出版社は、私の会社の教科書はどのような技術を教えるようになっているかは企業内秘密で言えないであろうが、本当は、オープンソースで最高の教科書づくりをしていくことがおもしろいとは思う。

 オープンソースという言葉を始めて聞く人がいるかと思うので、再度説明するが、既に、5月20日に「オープンソースで、BPSDへの対応方法を共有化を!」を書いている。すなわち、全てのその領域の研究者や実務者が英知を出し合った、教科書をブログ上に作り上げていくことである。この技術部分は、思想的な部分が影響を与えることが少なく、未だ実践での経験が弱い部分であることから、有益であると思う。

 出版社の皆さん、いかがでしょうか。技術部分は、どこの教科書も同じになっていくようのオープンソースでノウハウを蓄積という方法は、いかがか。

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2 コメント

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地域援助技術 (ケアマネライダーEBBY)
2008-07-17 22:32:16
 に長けた社会福祉士を何名か知っております。県の社会福祉協議会の某氏は、まちづくりやNPO分野での取り組みのほか、地域福祉文化学会などでの研究の蓄積があったからだと思っております。

 また、地域の社協に所属する社会福祉士たちは、いくつかの災害を経験したことで、他の分野・業界の人々との協働を迫られ、その結果、地域のネットワーク化も含めた地域援助技術を体得していったように思います。まさに、災いを転じて福と為したのです。

 福祉分野以外からも地域の組織化に長けた方々の力を借りて若いワーカーの技能を高めていくことが必要ではないかと考えております。
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誰でも一応はできる手順の明確化を (白澤政和)
2008-07-17 23:02:36
 コメント、有難うございます。

 私の思いは、教科書を読めば、あるいは講義を聞けば、最低限のネットワーキングができる能力をつけることが目的です。

 そのためには、まずは、手順をきちっと教科書に書き込み、理解を得たいと思っています。さらに、この手順を進めるのに、様々な技術が求められると思います。これが、このブログの内容です。手順については、以前に連載をしていますので、それをお読みください。
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