ソーシャルワークの TOMORROW LAND ・・・白澤政和のブログ

ソーシャルワーカーや社会福祉士の今後を、期待をもって綴っていきます。夢のあるソーシャルワークの未来を考えましょう。

地域でのネットワーキング論?(15)<技術の一つとしてのカンファレンスの進め方>

2008年07月19日 | 地域でのネットワーキング論
 地域のネットワーキングを進めるためには、地域の組織・団体の代表が集まるカンファレンスもあれば、組織・団体の実務者が集まるカンファレンスも必要である。さらには、住民を集めたカンファレンスもあれば、同じ課題をもつ当事者が集まるカンファレンスも不可欠である。

 地域住民が有している生活問題を明らかにし、それを地域の人々と共有化し、解決方法について話し合わなければならない。その媒介になるのが「カンファレンス」である。

 そう言えば、以前にも書いたが、岡村重夫先生からカンファレンスの研究を勧められたが、もっとやっておくべきだと悔いる。

 ただ、このカンファレンスを円滑に実施するためには、多くの技術が必要となる。メンバーを集めるためには、アウトリーチによる、なぜカンファレンスが必要かをメンバーとなる者やその上司に説明する説得力や、その際に根回しが必要である。カンファレンスが始めれば、カンファレンスの目的やその方法について説明できるプレゼンテーション能力、参加者の発言を促す能力、意見をまとめていく能力が必要であり、これらの能力はカンファレンスを推進していく能力といえる。さらに、ここで決定した内容を、実施していくための、ロビイーング能力、計画作成のコーディネーション能力等が考えられる。

 以上のようなことを考えると、地域でのネットワーキングを進める上で核となる「カンファレンス」を進めていくためには、様々な能力が求められる。その能力を整理し、一定の教育が必要ではないかと考える。

 カンファレンスを自分で開き、運営できるようにするため、新しい教科書には、様々な能力開発に努めるべきである。

 





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