次に地域の生活問題の解決・緩和に向けて、地域でどのような部分に焦点を当てて業務をしていくのかを考えてみたい。前回に、アセスメントで捉える生活問題は、人と社会環境(社会資源)との関係の中で生じている齟齬として位置づけられるのではないかと述べた。具体的な齟齬として、①社会資源がなく住民が困っていること、②社会資源と住民のニーズにギャップがあり、住民が困っていること、③社会資源間でギャップがあり、住民が困っていること、の3点に整理できる。
この社会資源を提供側から捉えると、提供組織である。そのため、地域でのネットワーキング論は、地域内の組織の変化と地域社会の変化を求めることになる。組織の変化を目指すことが、結果として地域の変化を目指すことがつながっているといえる。
一般に、組織の変化はメゾ・ソーシャルワークと、地域の変化をマクロ・ソーシャルワークと呼ぶ場合がある。一方、この組織と地域の変化を併せて行うことでもって、すなわち、メゾを包み込んで、マクロ・ソーシャルワークと言及している場合もある。
現在、大学院生と授業で読んでいるエレン・ニッティング、ピーター・ケットナー、スティーブン・マックマートリーの『ソーシャルワーク・マクロ・プラクティス』は、地域や組織を理解し、分析し、計画作成、計画実施、モニタリング、評価を展開していくものである。ケアマネジメントについても、ミクロからマクロの課題が生み出されてくることを実証的に言及しており、ミクロ・ソーシャルワークとマクロ・ソーシャルワークを一体的に捉えて初めて、ソーシャルワークになるとしている。
なお、この著書も、ピンカス・ミナハンの極めて大きい影響を受け、組織や地域を「計画に基づき変化」させることを狙いにしており、私の興味は、計画的にどう変化させるかに興味をもっている。彼らがどのようにして、分析し、計画を作り、組織や地域社会を変えていくかの考え方は後日紹介することとする。
ただ理解できることは、ネットワーキングでは上記の3つの生活問題に対して、地域内にある組織を計画的に変化させ、同時に地域社会を計画的に変化させることであると、整理できるのではないか。
この社会資源を提供側から捉えると、提供組織である。そのため、地域でのネットワーキング論は、地域内の組織の変化と地域社会の変化を求めることになる。組織の変化を目指すことが、結果として地域の変化を目指すことがつながっているといえる。
一般に、組織の変化はメゾ・ソーシャルワークと、地域の変化をマクロ・ソーシャルワークと呼ぶ場合がある。一方、この組織と地域の変化を併せて行うことでもって、すなわち、メゾを包み込んで、マクロ・ソーシャルワークと言及している場合もある。
現在、大学院生と授業で読んでいるエレン・ニッティング、ピーター・ケットナー、スティーブン・マックマートリーの『ソーシャルワーク・マクロ・プラクティス』は、地域や組織を理解し、分析し、計画作成、計画実施、モニタリング、評価を展開していくものである。ケアマネジメントについても、ミクロからマクロの課題が生み出されてくることを実証的に言及しており、ミクロ・ソーシャルワークとマクロ・ソーシャルワークを一体的に捉えて初めて、ソーシャルワークになるとしている。
なお、この著書も、ピンカス・ミナハンの極めて大きい影響を受け、組織や地域を「計画に基づき変化」させることを狙いにしており、私の興味は、計画的にどう変化させるかに興味をもっている。彼らがどのようにして、分析し、計画を作り、組織や地域社会を変えていくかの考え方は後日紹介することとする。
ただ理解できることは、ネットワーキングでは上記の3つの生活問題に対して、地域内にある組織を計画的に変化させ、同時に地域社会を計画的に変化させることであると、整理できるのではないか。
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