虚無交換日記

神戸大学将棋部の住人たちによるブログ

色々と振り返り(学生選手権編)

2018-05-16 10:53:06 | F
初投稿になります、神戸大学2年の古田です。
一軍戦の投稿するする詐欺を働いた挙句、今になって更新が途絶えてるのを見て更新してみようかと思案し始めました。その結果誰も投稿していない学生選手権と関西春季個人戦について自身の棋譜を振り返る形で更新してみようかという結論に至ったため筆を取りました。
早速内容に入っていきましょう。まず学生選手権団体戦ですが、私は日程を一日分読み誤ってしまい参加出来ませんでした。大きなイベントで楽しみにしていただけに残念でしたが、その分個人戦で頑張ろうと決意を新たにしました。以下は
個人戦1局目 vs大井手(日大)
初戦から全国で活躍なされている日大のレギュラーの方という強豪で楽しみ半分、辛さ半分という気分でした。一応事前に大井手さんの棋譜を並べていましたが、(といってもDBの2局分だけですが)居飛車振り飛車共に将棋を上手くまとめてくる印象で、戦型が読めませんでした。序盤はこちらの居飛車穴熊から趣向を見せ図のようになりました。

角を37に運び、相手に制約を与えつつ自玉が堅いのでまずまずの形成かと思っていました。以降は振り飛車が仕掛け、長いねじりあいが続きました。

図の局面は寄せにいった終盤です。図で▲14香と打ちましたがこれが悪手。△81玉の局面が意外にも寄らずにうまく粘られ負けになりました。代えて▲72金と先に打つべきで、それならば難解ながらも自玉が寄せられる時に駒が入る上、攻めは際どく切れず勝ちのようでした。
2局目 vs中原(島根大)
長引いた初戦を落とした精神的ダメージは大きかったものの、落ち込んでばかりはいられません。
始まって早々に千日手になり、指し直し局は相振りに。

(便宜上先後逆)
図で▲63成香と切り合い、上に打ち上げて粘りにくくなりました。その前で△52金左では△52歩の方が手堅い一着のようです。以下は危なげなく勝つことができました。
3局目 vs磯野(金沢大)
予選突破がかかった大きな一戦。戦型は角換わりに。私も角換わりには自信があったのですが、相手の方の研究範囲のような展開に飛び込み、まずいことになりました。懸命にハッタリでごまかして図の局面。

図で▲53桂成△同金▲63銀が必殺の寄せ。取ると▲55桂〜▲53飛成が詰めろになります。本譜は▲63銀に△41玉とされましたがやはり▲53飛成が▲42銀△同金▲23角以下の詰めろになって勝負あり。予選突破を決めることができました。ちなみに他の神大生も全員突破ということでお見事です。
本譜T一回戦 vs吉田(名工大)
本戦まで来たのであとは自分の全力をぶつけるだけです。同じ名工の方から吉田さんが穴角をされると伺ったのですが、騙されました。相手の方の中飛車に対し私の一直線穴熊に。

図で何も考えずに▲53角と放り込んだのが穴熊らしい一着。△72飛とされたら当然▲71角成です。本譜はそれを嫌って△同飛と食いちぎってこられましたが、後の▲74香が刺さり一手勝ちコースに入りました。
本戦T二回戦 vs柴田(京大)
相手は京大を昔から支えた実績多数の強豪の方です。しかしここまで来たらどう頑張っても強豪は避けられません。戦型は相手の方の角換わり早繰り銀です。苦手な戦型で苦戦を意識しました。

(便宜上先後逆)
図では何だかんだまとめることができそうで悪い局面ではないのですが、▲45歩と仕掛けたのが急ぎすぎでした。代えて一回▲67銀と締まってから次の仕掛けを見せるべきでした。本譜は攻めが続きそうながらも際どくギリギリ凌がれ、76の銀が浮いたのも祟って反撃が厳しく負けました。
結果3勝2敗のベスト128という微妙な成績でしたが、強豪相手に自分の力を試すいい機会となり、自分の中では満足しました。
長くなったのでキリンレポ一本となってしまいましたが一回切って、次は個人戦の反省をしていきます。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 主将退任挨拶 | トップ | 色々と振り返り(春個人編) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

F」カテゴリの最新記事