虚無交換日記

神戸大学将棋部の住人たちによるブログ

富士通杯出場決定!

2016-07-23 16:46:13 | hiro
ついにやりました!!神戸大学将棋部の悲願であった富士通杯出場決定です!!!

 山根です。今回もいろいろ思ったことがあったので、それをだらだら書こうと思います。

 まず、今回の勝因から。ずばり、「全国出場への思いの強さ」でしょう(主将や京都大学さんのブログでも触れられていました)。山根、奥田、池、橋本という1年生の頃から部を支えてきた4人が今年で卒業してしまいます。今年勝つしかない!という思いはどこよりも強かったのではないでしょうか。第2代表決定戦の前にオーダーについてかなり考えましたが、勝率5割を超えるオーダーは作れないという結論に至りました。例年より差は小さかったかもしれませんが、京都大学の持つ実力優位、層の厚さを覆せたのは、各選手の精神面が大きかったように思います。
 私は神戸大学入学が決まった時から常に団体戦の全国出場を目標にしてきました。姫嶋先輩(最近の一般大会はものすごい活躍で、本当にすごいと思います!)をはじめとする強い先輩に戦力的にも充実している同期。しかし、現実は厳しく全国どころか3位にすら手が届きませんでした。自分のせいで4位脱出を逃したことも複数回ありましたし、口には出さねどもう全国には行けないのかなと思ったりもしました。
 しかし、今年は私と名和が学生名人戦に出場(名和は快進撃を見せてくれました)、勢いに乗ったまま一軍戦に臨むことができました。もしかしたらこの「勢い」も阪大、京大を撃破することにつながったのかもしれません。

 また、今回の一軍戦では大阪大学のB級降級、関西大学のC級降級、甲南大学のC級7位という、個人的には「まさか」と思うことが多々ありました。常に上位の実力をキープする難しさを感じるとともに、関西のレベルの高さを痛感する一軍戦でした。



 さて、ようやく全国に辿り着きました。全国出場は一つの目標でしたが、最終目標はやはり全国制覇です。私個人としては最近、勝負どころでは集中したいい将棋を指せているので、全国までにパワーアップし、全勝を狙っていきたいと思っています。
 また、今回の一軍戦では、部員皆の成長を実感できる場面が多々ありました。名和、池に関しては何の心配もなく見ていられましたし、奥田も全国では大暴れしてくれることでしょう。全国大会出場メンバーはまだわかりませんが、選ばれたメンバーは強い神戸大学の上位8人だという自信を持って、富士通杯でも活躍してほしいと思います。



 最後になりますが、OBの方をはじめ多くの方から応援のメッセージ、お祝いの言葉をいただきました。ありがとうございました。そうした方々の応援にこたえられるよう、また一軍戦後「富士通も頑張って」と言ってくれた京大、阪大みなさんの思いも込めて富士通杯を戦っていきたいと思っています。また9月にも応援よろしくお願いします!



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第二代表決定戦

2016-07-15 16:50:52 | kuma
 またまた主将の熊本です。
「ああいう風に締めるなら当然続き書くよねぇ?」といった先輩方からの圧力に胃が痛くなってきたのでそろそろ続きを書こうと思います。
 今回は一軍戦の同日中に行われた第二代表決定戦初戦と翌週に行われた決勝について振り返ります。
 軽く説明しておくと第二代表決定戦とは一軍戦A級2位、A級3位、B級1位、C級1位の大学が残る一つの富士通への切符を賭けて行われるトーナメント戦です。初戦はA級3位とB級1位、A級2位とC級1位の大学で行い、翌週に勝ち上がった大学同士で決勝を行います。ちなみに14人中7人が指す一軍戦とは違い、10人中5人が指すという形式なのも特徴といえるでしょう。

第二代表決定戦
初戦 同志社大学
名和−橋本 名和負け
池−横前  池勝ち
山根−勝本 山根勝ち
奥田−村上 奥田勝ち
橋本−森田 橋本勝ち
よって4−1で神戸大学の勝ち

 前の投稿でも書いた通り我々神戸大学将棋部は晴れて3位となったため初戦はB級1位の同志社大学と当たることとなりました。
 ここで当たる一ヶ月ほど前に同志社大学さんとは交流戦をして向こうのルーキー達の棋力の高さに戦慄していたばかりだったのと初戦に関してはお互いのオーダーもわからない状態だったのでフルオーダーで挑み、結果4−1と勝ちきることができました。
 ここでは勝つことができましたがどの対局も傍目から見るとかなり拮抗しており、秋の一軍戦で当たる時が楽しみだなんて大物っぽいことも言えず内心焦っていたりもします。

決勝 京都大学
熊本−轟  熊本負け
名和−柴田 名和勝ち
池−村上  池勝ち
山根−金谷 山根勝ち
奥田−林  奥田負け
よって3-2で神戸大学の勝ち

 我々が長年待ち望んだ舞台での対戦相手は一軍戦で3-4で敗北した京都大学です。
 その時は我らが大エースの一角であるО田さんが不在だったためやや戦力不足だった感が否めない状態でしたが今回はО田さんも揃いこちらの最大戦力で臨むことができたのは大きかったと感じています。
対局前の段階では京都大学のオーダーはわかっているためどんなオーダーを組むかが鍵であると考えていました。
 今回のオーダーでは5番手を出すか6番手を出すかでかなり迷い向こうが半分以上の確率で5番手を出すことを想定していると読み、6番手を出すことを決め、結果は3-2で京大戦を制することができました。
 …個人の対局はどうだったのかと聞かれると右腕とか色々な物が疼きそうなので黙秘させていただきます。

 以上で我々神戸大学将棋部は念願の富士通出場を叶えることができました。我々が勝つことができたのは京大将棋部さんのブログでも書かれていたことですが主力4人人が今年最後となるため部全体に気迫が有ったということが大きかったと実感します。さらに対阪大戦での課題でもあった【本番で実力以上の力を発揮する】ことを一人一人が実行できたことが今回の結果へと繋がったのではないか主将として自分はそう考えています。
 第二代表決定戦が終わったといってもこれから本番である富士通杯や秋の一軍戦もあるのでそうのんびりしている暇はないでしょう。
ですが部員達には今年一杯まではこの統率力が致命的に欠けている主将についてきてもらえることを切に願います。本当にお疲れ様でした!

書きたいことをひたすら書いていたら長くなりましたが一軍戦、第二代表決定戦についての総括は以上とさせていただきます。富士通でも全力でぶつかるつもりですので応援よろしくお願いします!
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一軍戦総括

2016-07-10 18:11:48 | kuma
大変お待たせしました、そしてお久しぶりです。
主将の熊本です。

トップページでも報告していますが今回の春期一軍戦で我々神戸大学将棋部は38年ぶりに富士通杯出場を決めることができました。共に戦ってくれた部員達やオーダーについてのアドバイスをくれた前主将と前部長、応援にに駆けつけてきてくれたS田先輩、日頃から神戸大学将棋部を応援してくださるOBの先輩方には感謝してもしきれません。本当にありがとうございます!
では一軍戦の総括です

一日目
初戦 大阪大学

名和−百々 名和勝ち
平川−坪井 平川負け
橋本−大谷 橋本勝ち
山根−平尾 山根勝ち
熊本−香月 熊本勝ち
池−藤井 池勝ち
藤井−矢野 藤井勝ち

より6-1で神戸大学の勝ち

初戦は因縁の阪大戦です。前部長達がブログに書くくらい勝てなかった相手で万年4位から抜けるためにはここで勝つしかありません。
最初にオーダー交換した時は十分にやれる当たりと見てました。
結果各部員が普段以上の力を発揮してくれたおかげで6-1とこれ以上にない結果をあげることができました。
今だからこそ言えますがここで緊張が解けてしまったのは大きく反省すべき点です。

二戦目 立命館大学

白河原−川又 白河原負け
名和−栗田 名和勝ち
平川−長森 平川負け
橋本−銭本 橋本負け
山根−櫻井 山根勝ち
池−星田  池負け
藤井−新貝 藤井負け

より2-5で神戸大学の負け

二戦目は立命戦です。このときの方針は「いかに勝ち星を稼ぐか」でした。
そういう点では今回の当たりはこちらの意に沿っているものでしたが若干弱気だったかもしれません。
結果はこちらの二大エースの二人が勝ち、2-5となりました。

三戦目 京都大学

名和−小林 名和勝ち
平川−金谷 平川負け
土肥−村上 土肥負け
橋本−林  橋本負け
山根−宮越 山根勝ち
熊本−柴田 熊本負け
池−河合  池勝ち

より3-4で神戸大学の負け

初日の最後を締めくくるのはは京大戦です。
立命戦同様ここも少しでも勝ち星をという方針でした…
そんな弱気が将棋に表れたのか主力3人が勝ち星をあげてくれた一方で自分は乱戦の末短手数で敗北、戦犯と1メンバーとしても非常に申し訳ない結果となりました。

二日目
四戦目 近畿大学

多紀−桧山 多紀勝ち
白河原−福井 白河原勝ち
名和−長澤 名和勝ち
奥田−杉村 奥田勝ち
橋本−能登 橋本勝ち
山根−上田 山根勝ち
小柳−大坊 小柳負け

より6-1で神戸大学の勝ち

このオーダーを出した後で1回生3人という非常にリスキーで相手校にも失礼なオーダーだったことに気づきました。決して侮っていた訳ではなくかつての自分のように1回生にも一軍戦の経験を積ませたかったという意図によって組んだオーダーだと察して頂けると幸いです…
結果として1回生2人が白星をあげて6-1という結果に終わり内心ほっとしたのは記憶に新しいです。

五戦目 大阪市立大学

名和−辻 名和勝ち
玉川−中屋 玉川負け
奥田−松本 奥田勝ち
山根−松岡 山根負け
熊本−下西 熊本負け
池−田中  池勝ち
岸−堀川  岸負け

より3-4で神戸大学の負け

この段階でたとえ0−7でも神戸大学の3位が確定しているという情報を得てやや気が抜けていたのは否めません…
向こうの主力を全力で外しにいったオーダーで結果的に思惑通りにはなりましたがここでの勝ち数が入れ替え戦の有無に関わる市大側の気迫に負けてしまう結果となりました。

以上結果的には2-3ですが勝ち星の関係で神戸大学が念願の3位となり、このまま第二代表決定戦への参加となります。

長くなったので第二代表決定戦については次回書きます。
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