合宿幹事の老婆心

ども！合宿こい～合宿こい～と、最近五月蝿く鳴いているパイセンです。

僕も含め上回生が１回生の合宿参加にこだわるのは、参加する価値が大いにあると考えるからです。昨年参加した唯一の当時１回生として、思う所を述べようと思います。

去年は伊勢に行きました。なんとか三万円こさえて参列した僕は、昼は春の個人戦や一軍戦で戦った阪大勢にしこたまリベンジされ、食事時は某K女史の残飯処理奴隷に任命され、夜は人生初の手詰み麻雀の人生初フリコミが人生初被ダブロンで人生初トビという、ある意味鮮烈なデビューを飾りました。
失ったもの(※三万、勝率、尊厳、点棒)は大きいですが、しかし決して失うばかりではありません。
この合宿で得た知り合いがいなければ、僕はその後の全ての大会で誰とも喋ることなく黙々と菅井ノートを読んでいたと思います。
それだけ、僕には人脈がなかった。中高の全国大会に何回か出て、自分でもそれなりに強いと思っていたものの、もともと人見知りなのと、高校では陸上部に打ち込んだせいでこの業界の知人がいませんでした。それゆえ、自分が実はそれほど強くないことに気付くのも時間がかかりました。

今の１回生の姿は、当時の僕の状況にそっくり重なります。

幸いにして将棋には「感想戦」という半ば義務化された文化があります。合宿に行けば、コミュ力に関わらずざっと20人位とは喋る機会があるワケです。安心しろ、連中も大抵はコミュ障だ。でも打ち解ければ夜は一緒についたて将棋できますよ。
やっぱり将棋は他大と指してナンボ。今後のレギュラーを担う１回生には、是非とも合宿に参加して業界を感じて欲しい。他大のエースを謀略で屠る瞬間のえもいわれぬ恍惚を味わえるようになって欲しい。
パイセンは、切にそう願っているのです。