虚無交換日記

神戸大学将棋部の住人たちによるブログ

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30年度春季一軍戦個人レポpart2

2018-06-19 16:39:39 | F
引き続き、二回生の古田です。今回は一軍戦二日目について書かせていただきます。
4回戦 市大戦 vs辻
今回、市大はエースの一角が抜け、戦力の低下が懸念されているところでした。そのためこちらとしては絶対に負けてはならない相手ともいえ、向こうの2大エース以外は取れる当たりにしようと考えました。私は市大の中で3番手くらいと考えられた辻さんに当たりに行って潰しにいこう、という覚悟で2将に布陣し、実際相手のオーダーも素直であったため、お互いの目論見通り(?)私は辻さんとの対戦になりました。
実は辻さんは昨年の一軍戦で相振りになり、中でも珍しい左玉を指されて負けていました。しかし今回、私は昨年よりも棋力が伸び、戦型選択も居飛車ほぼ一本に絞って大きく変わったという自覚があったので、リベンジという形であってもそれを意識せずにとにかく勝つことだけを目指して対局に臨みました。
戦型はこちらの後手番で、先手の矢倉模様の▲77銀に対しこちらの左美濃という形になりました。といっても本譜は先手が囲いを硬めにいくのではなく工夫を凝らして速攻で銀を繰り出してきたため、いわゆるオーソドックスな左美濃とは一味違う形になりました。

図はこちらが攻撃の構えを整えたところ。右辺は見慣れない形になっています。後手の形の意味としては角は目標にされにくい位置、跳ねた桂は銀を止める役割、22の歩は△23銀の含みとどこかの▲34桂の筋の緩和を意図しています。本譜、図から▲75歩と仕掛けてこられましたが、それはこちらも望むところで少々無理気味に感じました。以下△85桂▲68銀△72金▲86歩△65歩▲44飛△同歩▲85歩△66歩と進み、飛車を手持ちにしている分だけ後手が指しやすくなったと思います。

進んで上図からは気持ちよく猛攻を仕掛けました。
△38歩▲同銀△85飛▲87歩△67歩成▲同銀△同飛成▲同金△87飛成▲68飛△78銀▲77金△88龍▲78金△89龍▲79歩△77歩▲62飛成△78歩成▲49金△56桂(下図)

と進めて一気に先手玉が寄り形に。初めに△38歩を入れたのがよく効いていて、先手玉が狭い形です。以下は寄せが少々もたついて先手に粘りを与えてしまいましたが、それでも後手玉が見た目以上に寄らないこともあって快勝することができました。
チームとしても向こうの二大エース以外は全て取って5-2勝ち。エースの一人、下西さんに当たった山本(理)くんも勝ちには至らずとも健闘したようです。また、このチームの勝ちによって市大が京大に勝つことがない限り、チームの4位がほぼ確定しました。
5回戦 近大戦 お休み
この近大戦は個人的な知り合いが多いこともあって前日から対戦相手について色々と考えていたのですが、当日になって残留が濃厚になったことで育成オーダーにしようという提案があり、結局今まで出場していないor勝ち星を挙げていない6人+名和さんという大胆なオーダーになりました。そのため私は外れ、観戦や運営に回っていました。
チームの結果は2-5負け。去年一回生の頃にあまり勝てなかった私に言える資格があるかは分かりませんが、それでももう少し勝ってほしいところですね。2-5負けの結果と大胆なオーダーは他の大学から見ても失礼に思われる可能性もあるので、結果論ですが今の戦力層を鑑みればもう少し勝ち星を計算できるオーダーの方が良かったのかもしれません。
しかしともあれ、3大学が勝星1-4で並びつつも個々の勝数の差で残留を決めることができました。今大会全体を通してみれば阪大・立命戦の3-4負け、チーム戦績1-4での残留という結果には私の入学前から言われている「四位力」が良い意味でも悪い意味でも発揮されたように思います。そして次の秋にA級に上がってくる大学も共に勢いがあり、倒すのには大きな苦労を要することでしょう。
この秋私達がこの「四位力」を打破することができるのか、打破できないのか、それとも打破されてしまうのか。最高の結果が得られるよう、各自力をつけていきましょう。
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30年度春季一軍戦個人レポpart1

2018-06-19 11:34:27 | F
前回速報版を更新した古田です。先程主将も記事を上げていますが、私も個人的な局面などを踏まえた詳細なレポートを2回に分けて記して行こうと思います。長文になると思いますがご容赦ください。
〜0回戦
大会前、オーダー作りに軽く参加し、自分は主に大将の席に座ることが多くなりそうなオーダーとなりました。大抵の場合において両端にはエースこそ各チーム置くことがないものの、チームを支える3〜5番手が多いというイメージがあり、勝負所になりやすい分責任は重いと感じました。そして迎えた大会当日。私
は今回から理事に就任したために慌ただしく準備をしながら緊張を和らげることができました。
1回戦 京大戦 vs吉村
初戦は京大と。正直あまり勝てるという気はしませんでしたが、全く届かないこともないと言い聞かせて臨みました。オーダーは初戦の為運ゲーになりますが、運悪く刺された感じになりました。私は奨励会在籍経験のある(いわゆる元奨)京大の新入生、吉村君との組み合わせに。先手番で得意の角換わりでしたが対策の間に合わなかった早めの6筋位取りをされ、右玉模様に構えました。しかし先手番としては消極的だったように思います。

私の駒組みがイマイチで図では既に自信がない局面になっています。後手の8筋保留が活きていて金を寄っていけば銀が使えず、銀を使えば金が寄れなくなりそうです。本譜は金を寄っていきましたが、案の定銀が使えなくなりはっきり作戦負けに陥りました。

進んだ図では強引にでも▲77銀と使って行くべきでした。以下△85桂▲86銀△54歩▲88角と進めて苦しいながらもまだ楽しみがある局面なように思います。
本譜は図から▲69飛△54歩▲66歩△同歩▲同飛△53角▲65歩△55歩▲同銀△65飛の飛車交換が分かっていても受かりません。以下も長い戦いが続きましたが正確にジリジリ離され、逆転は叶いませんでした。チームも完敗で苦しいスタートになりました。
2回戦 阪大戦 vs武内
次は阪大との勝負の一戦。ここを取れるかどうかは非常に大きく、全国狙いか残留狙いかの大きな分かれ道です。注目のオーダーは思いっきり相手にぶっ刺さり、2将以外全て勝負所といった当たりになりました。
私の相手はまたも新入生で、強いという話を聞いていましたが、詳しい情報はあまり得られていませんでした。戦型は相手の先手番で四間飛車に対しこちらの松尾流穴熊となりました。有名な▲26角と回れる形でしたが、気にする必要のない嫌な順がちらつき▲37角としたために角頭を攻められる形となり、あまり自信のなさそうな展開になりました。

図は1筋を攻められたところ。ここで相手をしていてはつまらない展開になりそうです。本譜△46歩▲36金△47銀▲46金△38銀成▲同飛△36歩と食いついたのが好判断で、ソフト的には先手がまだ若干良いものの人間的には先手も嫌な展開になったと思います。

進んでこの図の▲14歩が当たり前のようでも敗着になりました。対して返し技の△25桂打があり、以下▲同歩△同桂▲27飛△18歩▲同香△17歩▲同香△37銀▲29玉△67馬▲58桂△57馬▲25飛△26桂▲同飛△同銀成▲28銀△27飛▲38金△17飛成▲同銀△同成銀で一手一手となり、勝利を手にしました。
戻って図では▲36銀などと受けに回り▲14歩を楽しみにおいておく方が後手は嫌でした。
チームは勝負どころをいくつか落として3-4での悔しい敗戦に。十分勝てた相手なだけに辛いところですが、切り替えていくしかありません。
3回戦 立命館戦 vs木村(泰)
立命戦は正直初めから勝てると思っていませんでした。チームの雰囲気としてもその風潮があったため若干育成気味のオーダーになりました。しかし実際の当たりとしては勝ち星を狙える当たり方となりました。
私は過去に二軍戦での対局もあった木村(泰)君との対局に。前回は対抗形でしたが、今回はこちらの先手番で角換わり腰掛け銀に組み、対して後手は早繰り銀に構えてきました。

図の端攻めが機敏でペースを握りました。△同歩は▲13歩が目に見えているため非常にやりづらいところです。本譜は手抜いて△86歩▲同歩△同飛▲87金△82飛に▲83歩が当然ながら見落とされていたという手で、これを取れないようでは後手が辛く、先手よしになりました。

大きく進んで図で▲31金と打って勝ちを意識しました。取ると▲23歩成が厳しいので本譜は△24歩でしたがここで▲53桂成で寄せの形ができたため、あとは上さえ押さえてしまえば勝ちという分かりやすい勝ちになりました。実は▲31金はソフト的には悪手でもっとスマートな順もあるようでしたが秒読みの中、上下挟撃という方針を分かりやすくするという意味で記憶に残る手でした。
チームは井上君が金星を挙げるなど勝ちに迫りましたが、あと一歩のところで届かず3-4負けになりました。元々負けると思っていた以上、3-4は望外の結果でもあり、負けたことは仕方がないことですがやはり残念な気持ちは残ります。
このような流れの中で1日目が終了しました。ここで記事も区切って、二日目についてのレポートは次回となります。ご覧いただきありがとうございました。


p.s.他の部員も書いていいんだよ?
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一軍戦振り返り その2

2018-06-19 08:28:44 | ts
まず、変換ミスの訂正から
×立とう→〇妥当 です。すいません。

 今回の一軍戦では、拘った点がありました。それは、選抜の14人に選ばれなかった人の処遇です。近年部員数が増え、級位者も増えました。一軍戦は団体戦なので、彼らのモチベーションが低いとチーム全体の空気が悪くなると考え、「全員参加」を目指しました。具体的に言うと、ボードを買い足して、一人の担当を7局から3.4局に減らし、14人以外全員に毎局偵察に行ってもらいました。そのおかげで、例年より詳細なデータを得ることができました。
 初めての試みで、私が、自分の対局やオーダーで手一杯だったこともあり、途中からM原くんに偵察統括部長として仕事を丸投げしてしまいましたが、任務を完遂してくれてとても助かりました。全局のデータをきちんととれたのも彼のおかげです。M原くんをはじめ、偵察に行っていただいた皆さん、私も経験があるので分かりますが、立ちっぱなしの作業できつかったと思います。ありがとうございました。
 そして、私のオーダーの下で全力を尽くしてくれた皆さん、応援していただいたOBの皆さん、本当にありがとうございました。

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30年度春季一軍戦を終えて

2018-06-19 01:49:32 | ts
 こんにちは、主将の白河原です。今回は一軍戦を振り返りたいと思います。
 まず、結果から言うと4位でした。客観的にみると立とうな所かもしれませんが、個人的には悔しいです。

 1回戦 京都大 1-6負け
 初戦、Y子先輩の弟を出し相手の動揺を狙ったが、京大の厚い壁には敵わず結局エースのN和さんの1勝のみ。厳しい現実を突きつけられる。

 2回戦 大阪大 3-4負け
 今回、最大の山場。Y根さんやS田さんの代からの宿敵。強い先輩方が抜けて差をつけられた印象であったが、今年は去年よりうちの層が厚くなったこともあり(向こうも強い新入生が入ったと情報があったが)、なんとか勝ちたい相手でした。オーダーは、I先輩の助言のおかげもあり、うまく刺さった。しかし、私が途中やや指しやすいと思っていた局を落とし、もう一つ勝てる可能性のある所も落としたため、3-4に。勝ってくれた3人に本当に申し訳ない気持ちになりました。

 3回戦 立命館 3-4負け
 後輩の頑張りにより、貴重な白星(金星)を3つ。予想外でしたが、N和さんが抜けた後の神大将棋部に僅かな希望を感じました。

 4回戦 市立大 5-2勝ち
 私が中盤のミスで形勢を損ね再び戦犯を覚悟しましたが、何とか粘って勝ち、F田くんも宿敵に勝ち、終わってみれば5-2。一安心。

 5回戦 近畿大 2-5負け
 この時点で、3位と6位の可能性は消え、市立大が京都大を破るようなことがなければ2勝で4位と判明。よって、かなり育成重視のオーダーにしましたが、結果かなり失礼なことになってしまいました。4.5.6将の当たりが絶妙に悪く、5敗。とはいえ、もう少し勝ってほしかったです。

 4位は死守したものの、後味の悪い一軍戦となった。これもひとえに私主将の力不足によるものであり深く反省し、部員に謝罪したいです。

 ただ、暗い話ばかりでもなく、2回生が着実に実力をつけてきていることが分かり、1回生も一軍戦の厳しさを痛感したと思うので、次回は4位脱出、関西代表を狙えると信じています。私は、次が最後のつもりで頑張るので皆さんよろしくお願いします。

拙い長文、失礼しました。

 
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平成30年度春季一軍戦結果報告(速報版)

2018-06-18 08:26:18 | F
こんにちは、理事の古田です。今回あまり将棋部のTwitterが機能しなかったため、ここで一軍戦の結果報告(結果のみ)をさせていただきます。なお、詳細な内容については私や他の部員が記事にすると思われます。
1R
神戸ー京都
● 箭子ー細川◯
● 古田ー吉村◯
● 田和ー河合◯
◯ 名和ー藤島●
●山本(理)ー酒向◯
●山本(峻)ー宮越◯
● 井上ー小林◯ 神戸1-6負け
2R
神戸ー大阪
◯ 古田ー武内●
● 布本ー藤井◯
●白河原ー香月◯
● 田和ー百々◯
◯ 名和ー矢野●
●山本理ー水谷◯
◯ 井上ー白井● 神戸3-4負け
3R
神戸ー立命館
◯ 古田ー木村(泰)●
● 徳居ー小林 ◯
● 名和ー阪本 ◯
◯山本理ー藤田 ●
●山本峻ー銭本 ◯
● 北谷ー田淵 ◯
◯ 井上ー木村(孝)● 神戸3-4負け
4R
神戸ー大阪市立
◯ 藤井ー岡 ●
◯ 古田ー辻 ●
◯白河原ー山口●
● 田和ー坂本◯
◯ 名和ー仲村 ●
●山本理ー下西◯
◯ 井上ー仲摩 ● 神戸5-2勝ち
5R
神戸ー近畿
● 布本ー大路◯
● 田和ー井上◯
◯ 名和ー金川●
● 小柳ー塩崎◯
●山本峻ー能登◯
● 北谷ー福井◯
◯ 多紀ー中深● 神戸2-5負け

これらの結果チーム勝敗1-4、勝数14で大阪市立大、近畿大を上回り、4位で残留が決定しました。
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学生名人戦

2018-06-09 13:38:24 | NY
久々の投稿となります。4回の名和です。5月26、27日に行われた学生名人戦の振り返りをしようと思います。すべて手前が私です。

5/25(大会前日)
今までは授業があり夜に現地入りしていましたが、4回で研究室配属となり、金曜は特に用事がないので、15時半ぐらいにホテルにチェックインしました。その後池袋サンシャイン水族館に行き、期間限定かつ数量限定の年パスを無事入手することに成功しました。今思えば大会前に水族館で気分を落ち着かせることができたのは結構よかったのではないかと思います。

5/26(大会1日目)
2年前出場したこともあり、あまり緊張せず大会に臨めたと思います。最後の学名となる(はず)なので、のびのび指そうと思っていました。

1局目vs小島
初戦は横国の小島君でした。横国の人とは大学に入ってから本当によく当たっていて、これで個人・団体合わせて4局目です。不思議な縁を感じます。
戦型は相手の先手矢倉に対しこちらが飛車先を切らせる代わりに銀を繰り出していく形になりました。序盤で飛車角交換に成功し、リードを奪うことに成功。そのまま押し切ることができました。自分にしては珍しい快勝でした。

2局目vs佐々木
2局目は中四王者の佐々木君と。高校の新人大会のベスト32で負かされた記憶があります。調べてみたら私が高1で福岡で行われた大会でした。そのときは対抗型の将棋でしたが、今回は角換わりになりました。プロの将棋でも前例のある仕掛けだったので時間をほとんど使わず決行したのですが、その後すぐにあまり考えたことのない対応をされ、事前にもっと研究しておけばよかったと後悔しました。とはいえ局面は難解で、十分指せると思っていましたが、相手の筋の良い指し回しの前にだんだん自信を失っていきました。そんな中迎えた終盤が左下図。


14桂と跳ねた局面です。この14桂は前から狙っていて、この手で逆転したと思っていたのですが、実際には負けたら敗着となっていた悪手でした。本譜は同香だったので13角で勝ちになりましたが、同香の代わりに48桂成同玉68龍58桂57金と進められたらこちらの負けでした。以下先手玉に詰みはありませんが、手順に後手から25桂や26金と後手玉の上部を厚くしながらの詰めろがあり、後手の勝ち筋でした。戻って14桂では59銀や79金と自陣に手を入れるべきでした。
結果的に14桂の勝負手が通り、ベスト8進出です。

3局目vs阿部
1日目最後となる3局目は東北大の阿部君との対局になりました。2年前の学名の初戦、そして富士通杯でも対局しており、今回の対局で3度目の対戦となりました。関西でも同じ人と3回当たるのはほとんどないので、再び不思議な縁を感じました。
戦型は角換わりで、後手の私が先攻する形になりました。今思うと不思議ですが、この対局では時間をあまり使わずに全体的に決断よく指せていたと思います。そんな中迎えた局面が右上図で、86歩の取り込みに対して87歩同歩成同金と進んだところです。この局面で自分としては珍しく時間がまだ10分弱残っており、最初は69角を利かして77桂成から43金と受けに回ろうかと考えていたのですが、はっきりしません。そんな中いきなり同飛成と飛び込む手に気付けたのは幸運でした。同玉に69角で合い駒が悪くとても受けにくいです。時間を(確か)使い切ってこの手を決断できたのはよかったです。本譜は69角に86玉でしたが85歩から寄せ切ることができました。

これでベスト4進出となりました。これまで個人の全国大会はベスト8が最高成績だったのでとても嬉しかったです。そしてここまで来たからには優勝したいと思っていました。

5/27(大会2日目)
2日目からは持ち時間が増えます。ここまで勝ち残ったことがなかったので少し緊張していました。

準決勝vs木村
準決勝は立命館の木村君との対局になりました。戦型は私が先手で、後手が74歩を取らせる代わりに銀を繰り出していく力戦の相居飛車になりました。経験がほとんどなかったので時間をこまめに使いながら指し進めていきました。序盤でかなり迷った局面があり、それが左下図です。


ここまでは割と思い描いていたイメージ通り指せていると感じていたのですが、この局面での方針が難しかったです。最初は65歩を考えていたのですが同銀であまりうまくいかないと思い、次に24歩を考えました。しかし、普通に同歩同飛23歩34飛33銀36飛44銀とされると、さらに手損を重ねているので自信がありませんでした。ただ、その局面で46歩と突けば先手も十分指せていたようです。結局24歩を断念し46歩から駒組みを進めましたが、その後の後手の53銀引から54銀の柔らかい駒組みをみて自信が無くなっていきました。

お互い玉形を整備して迎えたのが上右図。ここでは95角があり、先手が良かったようです。94歩に一旦84角と逃げるスペースがあるのを見落としていました。また、88角も有力でした。本譜は同歩同桂88角としましたが、65に桂をとばせたのはあまりよくなかったです。持ち時間が切迫しており、読みが甘くなってしまいました。以下は先手の玉頭に拠点を作られ、苦しい戦いとなりました。


最後の勝負所は終盤の上の局面だったと思います。ここでは61龍62金を入れてから11龍なら後手玉の上部が薄くなっているのでまだ難しかったです。以下26角には37銀打としてどうか。26角の代わりに56桂もあり自信はないですが、どちらにせよこう指すべきでした。本譜は単に11龍としたため26角が厳しく、以下は寄せ切られて負け。

3位決定戦vs石橋
3位決定戦は早稲田の石橋君との対戦になりました。戦型は角換わりで先手石橋君が早繰り銀を選択しました。それに対してポナンザが以前電王戦で指したように、62にいる銀を51〜52〜43と動かして対応しました。これは昨年度の秋季関西個人戦で指されたことがあり、一度やってみたい形でした。そのときの形と比べて後手が1手得をしているので十分指せると思っていましたが、具体的にどう指せば良いかよく分からなかったです。駒組みがひと段落したところではやや作戦負けだったようで、経験不足でした。以下はこちらに痛い見落としがあり、粘ったものの差は縮まらず負け。

というわけで、最後の学生名人戦は4位という結果に終わりました。2年前の学名ではベスト8でボロ負けしていたので、ベスト4に残れたのは素直に嬉しいですが、やはり悔しいです。また、この学生名人戦で優勝すると朝日杯のプロアマ戦に出場することができるのですが、今年の学生名人の相手が神大OBの古森さんだと知った時にはやるせない気持ちになりました。正直、私が神大に入った頃は自分がプロアマ戦に出るなど夢のまた夢のような感じで考えたこともなかったですが、今回はそこに手が届きそうで、まさに千載一遇といえるチャンスをつかむことができませんでした。

とはいえいつまでも落ち込んでいてもしょうがないので、まずは明日から始まる一軍戦から頑張ります。大学将棋に身を置ける時間ももうそんなに長くないので、悔いの残らないよう精一杯やっていこうと思います。

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色々と振り返り(春個人編)

2018-05-16 18:01:51 | F
前記事に引き続いて私が反省を綴っていきます。今回は春季個人戦です。
今回は理事という立場のためにささやかなシードを得ることになりました。とはいえ春は特に新入生もいるため、強敵と当たる可能性は決して低いとは言えません。今回入ったブロックの第一印象も案の定新入生がいることもあり、何とも言えないという感覚でした。
予選一(二)回戦 vs武田(立命館)
事前に相手が決まっていたので入念に相手のことを調べて対策を考えていました。石田流や角交換振り飛車を得意とし序盤でリードを奪って、受け駒を惜しまずに自玉を硬く保って攻める手厚い棋風、という印象だったので初手は先手なら▲26歩に決め、序盤に離されないように相手の陣形に常に注意を払うようにしました。
本局は先手番を得たところ、相手が中飛車にしてきたため一直線穴熊に組んで勝ちやすい将棋を目指しました。
小競り合いの後に5筋から開戦。以下△62角▲55歩△同銀▲45歩△56歩▲53歩△同飛▲65歩△54飛▲64歩△同銀上▲同角と穴熊らしく攻めました。硬さを活かして実戦も好調に攻めることができました。しかしソフトに言わせれば▲53歩以下はやりすぎだったようで、もう少しポイントを稼ぐのに徹するべきだったかもしれません。

進んで図の▲64歩が鬼の様に厳しくぶっ刺さり、優勢を意識しました。その後も寄せが微妙で粘られたものの勝ち切ることができました。
予選決勝 vs水谷(阪大)
問題の新入生。高校時代は奈良で活躍されていたそうで事前のリサーチではやや攻め好きの三間飛車党ということくらいしか分かりませんでした。先手番を得たのでとある知る人ぞ知るブログにも解説されている対三間箱入り娘急戦を採用し、研究に嵌めることができました。とはいえ相手の方もとことんソフト最善、次善を積み重ねまだブログにも上がっていない難解な変化へと突入しました。

図の辺りは研究したはずなのですが内容をド忘れしていました。本譜は図で▲22飛成としましたが単純に▲54飛が優りました。その後も思ったように龍が働かずに微妙な形勢となりました。

進んで図の局面で△39飛成は▲52成桂で先手優勢。ここでは途中下車の△34飛が軽視していた受けの好手でソフト最善でもあります。以下角を切るしかありませんが後に△44角と味良く打たれる手が生じて悪くなり、勝負勝負と変な手で迫ったものの大した見せ場もなくじわじわと負けになりました。
研究ありきの仕掛けなのに、その研究が甘い上、忘れるなど論外で、ただ猛省するしかありません。
これで今季も予選突破はなりませんでした。本戦には誰もが認めるエースで本戦シードの名和さんだけでなく、同期の田和も格上を倒して出場を決めているだけに自分はただただ不甲斐ないばかりで申し訳ないです。
後日、やむなく理事としての参加となった本戦では名和さんが学名進出を決めました。もはや驚きというよりも安定感さえ感じさせる強さを見せていただきました。本当におめでとうございます。
そして大学としては一軍戦まで1カ月を切りました。私が堂々と言える資格があるかはありませんが、皆さん準備は進めているのでしょうか?神大は大会の参加率が他所に比べて明らかに低いです。個人戦参加人数の少なさもA級所属校とは思えませんし、特に最強戦の参加人数は異常でしょう。当然部員の一部は頑張っていますが、7人14人で戦うのが団体戦です。果たしてこれで残留が当たり前だと言えるのでしょうか?
一軍戦では厳しい戦いが予想されます。全国の理想を掲げるのは勿論ですが現実的には常にB級の影が見え隠れするでしょう。その為にも皆さんの力を貸していただきたいです。部室によく現れて頑張りが感じられる方は積極的にオーダーに起用されるのではないでしょうか。自分が一軍戦に出場して勝つ、という最高の体験が味わえるよう、私と一緒に勝利を目指して日々頑張りましょう。
もちろん全員がいわゆる「ガチ勢」である必要はないです。将棋は楽しむもので誰からも強制されるべきものではありませんし、負け=悪でもありません。しかし本当に一番楽しむ方法はやっぱり勝つことですからね。
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色々と振り返り(学生選手権編)

2018-05-16 10:53:06 | F
初投稿になります、神戸大学2年の古田です。
一軍戦の投稿するする詐欺を働いた挙句、今になって更新が途絶えてるのを見て更新してみようかと思案し始めました。その結果誰も投稿していない学生選手権と関西春季個人戦について自身の棋譜を振り返る形で更新してみようかという結論に至ったため筆を取りました。
早速内容に入っていきましょう。まず学生選手権団体戦ですが、私は日程を一日分読み誤ってしまい参加出来ませんでした。大きなイベントで楽しみにしていただけに残念でしたが、その分個人戦で頑張ろうと決意を新たにしました。以下は
個人戦1局目 vs大井手(日大)
初戦から全国で活躍なされている日大のレギュラーの方という強豪で楽しみ半分、辛さ半分という気分でした。一応事前に大井手さんの棋譜を並べていましたが、(といってもDBの2局分だけですが)居飛車振り飛車共に将棋を上手くまとめてくる印象で、戦型が読めませんでした。序盤はこちらの居飛車穴熊から趣向を見せ図のようになりました。

角を37に運び、相手に制約を与えつつ自玉が堅いのでまずまずの形成かと思っていました。以降は振り飛車が仕掛け、長いねじりあいが続きました。

図の局面は寄せにいった終盤です。図で▲14香と打ちましたがこれが悪手。△81玉の局面が意外にも寄らずにうまく粘られ負けになりました。代えて▲72金と先に打つべきで、それならば難解ながらも自玉が寄せられる時に駒が入る上、攻めは際どく切れず勝ちのようでした。
2局目 vs中原(島根大)
長引いた初戦を落とした精神的ダメージは大きかったものの、落ち込んでばかりはいられません。
始まって早々に千日手になり、指し直し局は相振りに。

(便宜上先後逆)
図で▲63成香と切り合い、上に打ち上げて粘りにくくなりました。その前で△52金左では△52歩の方が手堅い一着のようです。以下は危なげなく勝つことができました。
3局目 vs磯野(金沢大)
予選突破がかかった大きな一戦。戦型は角換わりに。私も角換わりには自信があったのですが、相手の方の研究範囲のような展開に飛び込み、まずいことになりました。懸命にハッタリでごまかして図の局面。

図で▲53桂成△同金▲63銀が必殺の寄せ。取ると▲55桂〜▲53飛成が詰めろになります。本譜は▲63銀に△41玉とされましたがやはり▲53飛成が▲42銀△同金▲23角以下の詰めろになって勝負あり。予選突破を決めることができました。ちなみに他の神大生も全員突破ということでお見事です。
本譜T一回戦 vs吉田(名工大)
本戦まで来たのであとは自分の全力をぶつけるだけです。同じ名工の方から吉田さんが穴角をされると伺ったのですが、騙されました。相手の方の中飛車に対し私の一直線穴熊に。

図で何も考えずに▲53角と放り込んだのが穴熊らしい一着。△72飛とされたら当然▲71角成です。本譜はそれを嫌って△同飛と食いちぎってこられましたが、後の▲74香が刺さり一手勝ちコースに入りました。
本戦T二回戦 vs柴田(京大)
相手は京大を昔から支えた実績多数の強豪の方です。しかしここまで来たらどう頑張っても強豪は避けられません。戦型は相手の方の角換わり早繰り銀です。苦手な戦型で苦戦を意識しました。

(便宜上先後逆)
図では何だかんだまとめることができそうで悪い局面ではないのですが、▲45歩と仕掛けたのが急ぎすぎでした。代えて一回▲67銀と締まってから次の仕掛けを見せるべきでした。本譜は攻めが続きそうながらも際どくギリギリ凌がれ、76の銀が浮いたのも祟って反撃が厳しく負けました。
結果3勝2敗のベスト128という微妙な成績でしたが、強豪相手に自分の力を試すいい機会となり、自分の中では満足しました。
長くなったのでキリンレポ一本となってしまいましたが一回切って、次は個人戦の反省をしていきます。
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主将退任挨拶

2018-02-21 15:24:50 | NY
前主将の名和です。遅くなってしまいましたが、1年間主将をやってきて感じたことを書こうと思います。

まずはじめに一軍戦に関してですが、春季・秋季ともにA級に残留することができてほっとしたというのが正直なところです。1・2回生中心で、どの程度やれるのか手探りな部分も多く、オーダーがうまくいかないことも結構ありましたが、部員の皆さんに助けられました。ただ、上位校との差は広がってしまったし、秋季は特に降級してもおかしくない戦いぶりだったと感じました。1・2回生はこの経験を生かして力をつけていってほしいですね。

次に普段の部活のことですが、新しいことを始めるといったことは結局ほとんどありませんでした。その代わりと言ってはなんですが、普段の部活で、序盤の勉強をするよう結構言った(と思う)ので少しでも伝わっていると嬉しいです。大学将棋は時間も長いし、序盤で悪くすると厳しいんですよね。今はソフトもあるし、プロの棋譜も手軽に見ることができるので、研究しがいがあると思います。

また、個人の振り返りですが、部員に偉そうに序盤を勉強しろと言っていたこともあり、2回生のときよりも将棋に力を入れることができたと思います。ソフトを本格的に使い始め、初めて研究らしい研究を始めました。しかし、まだまだ序盤で悪くすることも多く、課題は山積みです。十傑戦が終わってから現在まで気が抜けてしまっていますが、気合を入れ直しとりあえずもう1年頑張ろうと思います。

最後になりますが、部員の皆さん、そして応援に来てくださったOBの方々、ありがとうございました。特に部長には部をまとめてもらい、非常に助かりました。次期主将は白河原、部長は小柳です。いろいろ大変だと思いますが、持ち前の行動力を生かして頑張って欲しいです。
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十傑戦振り返り

2017-12-30 15:43:38 | NY
まだ主将の名和です。12月22,23日に行われた十傑戦の振り返りをしようと思います。レーティング選手権以来の図面を使っての振り返りです。すべて手前が私です。人名は敬称略です。

1日目
予選1局目vs荒木
初戦から元高校竜王の強敵と当たることになりました。戦型は横歩取りで相手の青野流。青野流の中でも激しい別れになり、迎えた下左図。
  
ここでは33桂とすべきで、以下84飛87歩成で難解な将棋でした。本譜は2手前の65飛からの流れを汲んで87角と打ちましたが、56角が絶好の返し技で、以下85飛45桂62玉35飛で敗勢です。飛車の素抜きと53桂成~23角成の筋が同時に受かりません。読みが甘すぎました。以下は相手の正確な指し回しの前にいくばくもなく投了。昔研修会で同じような筋で飛車を素抜かれたのを思い出します。

予選2局目vs神高
ここで負けると予選敗退が決まるので是が非でも勝ちたい一局です。戦型は角換わりで相手が35歩~45桂と速攻をかける形に。後手のこちらが85歩を保留しており、88の銀が浮いているので無理かと思っていましたが、受け間違いもあり、先手が良くなる順もあったようです。そんな中迎えたのが上右図で、少し前に先手にミスがあり、ここでは後手が良くなっています。ここは28玉で角は取られるものの、さらに敵陣を進むか、同玉で決着をつけに行くか相当迷いましたが、28玉を選択。これが正しい選択だったようで、後手玉は捕まりません。逆に同玉はこちらの負けでした。本譜は34桂19玉と進み、以下は怪しいところも多かったですがなんとか勝ち切ることができました。おそらく入玉した局面は将棋フォーカスで取り上げられることでしょう。

予選3局目vs荒木
抽選の結果、予選1局目の再戦となりました。今度は先手を引き、相手の四間飛車に対し穴熊に潜る展開に。途中までは研究通りで、持ち時間を節約することができたのが結果的には大きかったです。ただ形勢自体は難解で、研究を離れた後こちらの弱気な手に付け込まれ悪くなってしまいました。終盤でこちらも時間を使い切り、穴熊のZを生かし最後の反撃をする展開になりました。
 
上左図はその最後の反撃をしている局面。少し足らないかと思っていて、実際74玉ならこちらの負けでした。本譜は62玉でチャンスが来たのではないかと思いました。以下63歩51玉32角成66角と進んで上右図。ここで62銀から精算して63歩71玉まで決めて33馬が決め手で、先手玉は詰まず、後手玉は詰めろになっています。劇的な逆転勝ちで、勢いに乗れたかと思ったのですが。

2日目
準々決勝vs竹川
結構昔から知っている相手で、一層気合が入りました。自分が後手で、序盤に駆け引きがあり、こちらが少し得をした横歩取りになりました。しかしその得をもっと広げようと早めに動いていったのが良くなく、逆に形勢を損ねてしまいました。
 
直接的な敗因は上左図での77歩で、ここは74桂なら難解で、後手も十分に戦えました。そう指せなかったのは実力ですが、もっと反省すべきは序盤から中盤の入り口にかけて良くしようと無理に動いていった点です。序盤で少し得をしたためもっと良くしないといけないと思い込み、自分で自分を追い込んでしまいました。

5位決定トーナメントvs樋園
準々決勝で負けて5位決定トーナメントに回ることになりました。戦型は相手の三間飛車で相穴熊になりました。どちらも同じような陣形となり、千日手模様となりました。もっと早く動くべきでしたが、対局時の精神状態では厳しかったです。結局先手の私が無理気味の打開をすることになり、迎えた上右図。ここは65桂の予定でしたが、同銀同銀85歩が厳しく思えたので44歩と予定変更しました。しかし44歩は良くなく、予定通り65桂として、85歩まで進んだ局面で61銀としておけば先手も戦えました。44歩以下は75歩が厳しく、完敗。経験値の差が出てしまいました。

7・8位決定戦vs大澤
去年の富士通杯での最終戦以来の対戦です。そのときは対抗型でしたが、今回は相居飛車の力戦でした。持ち時間が60分あるにも関わらず、序盤で指しにくくしてしまい、かなり悲観していました。実際こちらがはっきり悪くなる変化もありましたが、見逃してもらい、途中は逆にこちらが良かったようです。しかし、形勢を悲観していたことから危険な順を選び続け、形勢は混沌としていきました。指していてわけが分からなかったです。
 
そんな中迎えたのが上左図で、ここで指した47香成は印象に残っています。手の善悪でいえば悪手で、強く同玉と取られたらこちらの負けでしたが、本譜は同金だったので、35桂で何とかなるかと思いました。この後もよく分からなかったですが、ようやく逃げ切ったと思ったのが40手ほど進んだ上右図。打歩詰めで逃れており、非常に印象に残っています。以下は88馬同金同飛55玉で玉を安全にして勝ち切ることができました。

以上結果は7位でした。やはり竹川戦で悔いが残ります。少しの得を広げるために時間を使うのか、多少は妥協して終盤に時間を取っておくのか、両者のバランスは今後の課題だと感じました。

また、大会が終わってから気付いたのですが、関西代表として出場した大会(学名、富士通杯、十傑戦)すべてで中部代表の方に負けてるんですね。来年はリベンジできるようまずは関西大会から頑張ります。

それではこのへんで振り返りを終わりにしたいと思います。みなさま、よいお年をお迎えください。
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