まあ勝ったら簡単なんですけどね。
もうこの挨拶も残すところ数回でしょうか。
お久しぶりです。部長です。
今期の一軍戦の振り返りを行いたいと思います。先に結果から述べると4勝3敗でB級4位となりました。入替戦にも出られず一軍戦が終わったのは無念の一言に尽きます。残念な結果に終わってしまいましたが、まずはしっかりと反省し、具体的な改善策を考え来年に何か芽を残せたらと思います。
一回戦 京都産業大学戦は7-0で勝ちでした。
昨期に出場していないこともあり、安全策を取ったオーダーでしたが幸先の良い結果となりました。とはいえ逆転した将棋が多く今後も気を引き締めなければならない相手であると感じました。
二回戦 関西学院大学戦は5-2で勝ちでした。
こちらも事前の情報は少ない状態でしたが、以前交流戦をしたことがあり何となく誰が強いか等分かっていた面もあります。私は実況で参加していましたが、苦しい将棋が複数あり何度も肝を冷やしました。皆よく頑張ってくれたと思います。
三回戦 和歌山大学戦は3-4で負けでした。
今期の結果を占う重要な一戦でした。こちらのオーダーもフルで出しましたが若干のオーダー負けはあったのかもしれません。とはいえ勝ってほしい組み合わせもあったところで神大の現状を突きつけられました。結果的にはこの勝敗が入替戦に響いた格好です。痛い敗戦となりました。
四回戦 大阪経済大学戦は5-2で勝ちでした。
またしても今期の結果を占う一戦で、実はこのオーダーにするか更に安全策を取ったオーダーにするか直前まで迷いましたが皆を信じてこのオーダーで臨みました。私は早々に負けてしまって他の対局を見ていたのですが揃いに揃って苦しい将棋で一人夜景を見ながら呆然としていました。これは3-4ルートかなと思い、気持ちの整理が出来たところで対局を見てみると詰むや詰まざるやの局面になっていて逆転勝ち。強敵相手の勝利が確定し、観戦した部員も思わず声の出る貴重な勝利となりました。
五回戦 龍谷大学戦は2-5で負けでした。
(おそらく)勝った方は入替戦以上が確定する重要な一戦です。前期の情報を見るにこちらの分が悪いことは分かっていました。とはいえ当たりによってはワンチャンあるかなと思っていましたが、終わってみるとやはり相手の地力が高かったという印象です。ちなみに龍谷大は入替戦でも勝ってA級昇級されましたね。おめでとうございます。
6回戦 大阪工業大学戦は6-1で勝ちでした。
どれか一つでも取れれば良かったので一回生を中心に、少しでも一軍戦で指してほしいとの思いでオーダーを組みました。伸び伸びと指せたようで良かったです。
7回戦 近畿大学戦は2-5で負けでした。
相手は今期の一位候補です。事前の打ち合わせで二日目に一敗した場合、近畿大学戦は育成オーダーで臨もうと考えていました。幸か不幸か今期は4回生がいなかったので実験的なことが出来たわけですがこれが最善の選択肢であったかは分かりません。部員の来年の奮起に期待しています。
さて、この表題ですが一軍戦一日目が終わった当初は「明るい一軍戦」で考えていました。某部員から対局後に「相手が真剣すぎて怖かった」旨のことを言われたことがそのきっかけです。一軍戦での緊張感と明るく楽しむことのバランスは難しいところで、2年間部長を務めましたが未だに正解は分かりません。つい部長として行動してしまうと緊張感の面ばかり押し出してしまうため、一軍戦を楽しむことも重要であると思い元の表題を思いついたわけです。
その後時は流れ一軍戦二日目も終わり一人帰りの電車を待っているときに一軍戦が7戦で終わったことを実感します。振り返ってみれば後悔する点は多々あり、自分の代で結果を残せなかったことに強く責任を感じます。特に前々期の入替戦ではB級降級、前期の入替戦は私が負けての3-4負けで、改めて一軍戦並びに入替戦の場が貴重な機会であったことを痛感するところです。以上を踏まえると「明るい一軍戦」には出来ず「難しい」がついた次第です。
とりあえず来年と再来年は頼もしい後輩が一軍戦については引っ張ってくれると思うので心配していません。皆さん頑張って下さい。
2.3年前の某感染症の流行で将棋部にも世代間の多少の断絶があり、全てがコロナ前と同じようにはなっていないと思います。失われたものもあったかと思いますが、今後の将棋部を支えるのは皆さんです。良い点は残しながら、自分達の色を出してもらえたらと思います。長々と一軍戦について書きましたが、今後も神大将棋部が部員たちにとって居心地の良い環境になってくれればそれに越したことはありません。
ここまで長文をお読み頂きありがとうございました。また暇なときにでも理事職のあれこれを書こうと思います。