虚無交換日記

神戸大学将棋部の住人たちによるブログ

A級昇格!!

2023-11-20 12:50:09 | 実は理事じゃない人

一軍戦、お疲れ様でした。

表題にもある通り、B級全勝で居残りもなくA級に昇格することができました。

いやぁ~、強かったです。というか、最終戦(つまりA昇格をかけた戦い)で相手の強い方が複数人来られなかったという運も味方したと思います。

全体の振り返りは主将か部長の方が書いてくださると思いますので(たぶん...)、自分の振り返りをします。

一日目

相手はその大学で主力の方。中飛車党という情報を基に右玉でいこと考えていました。今回のオーダーは大将だったので、対局前に振り駒という大役がありました。見事先手を引くことができました(一勝)。対局が始まり、▲2六歩、△3四歩、▲7六歩、△4四歩、▲2五歩、△3三角、▲4八銀と進み、まあ次辺りで5筋に振ってくるかなと考えていました。...が、△3ニ飛! 予定と違い頭が真っ白になりました。取り敢えず急戦模様で進めましたが、普段なら絶対にしない駒組や攻め方をしてしまい、何もできず負けました。やっぱり大一番だからといって普段と違うことをするのはよくないと深浦九段が言っていた気がしますが、その通りですね。チームは6-1で勝ちました。すみません...

二日目

相手はその大学で2番目に強い方。初段くらいだそうです(本人に聞いた訳ではないので定かではありませんが)。事前の戦型チェックで3三銀型と早々に角道を止め、矢倉に組んでくる方ということが分かっていたので、右四間でいくと決めていました。振り駒は今回は後手でした(一敗)。まあ、不戦勝もあり実際に対局するのは4人だったのであまり関係ありませんが。対局は今回は予想通りの戦型に。これはもう相手の棒銀の攻めが来る前に4筋を突破しなければいけません。右四間は攻めが止まってしまうと角で飛車を狙われたり、棒銀の攻めがきたりするのであまりゆっくりはできません。なんとか馬で王手飛車をかけて飛車をゲットし、寄せに入りました。しかし、手が見えません。この時残りの持ち時間は私が23分、相手が一分将棋に突入していました。なので勝負どころとみてじっくり時間を使いました。ここら辺で左隣りで戦っていた先輩が私の将棋を覗いていたので、余裕なのかと感じました。実は対局前に勝ち数対決になった時に2敗するとまずいかもしれないと言われていました。この時既に3、4番手の試合は勝ちで終わっていたため、すこしプレッシャーが減りました。しかし、いくら考えてもいい寄せが見えず、結局ゆっくり龍を角のラインからそらしました。そこから相手も飛車と角で自玉に迫ってきて受ける時間も増えてきて怖い思いをしながら指していました。実際は私の勝勢だったようですが、やはり大駒が玉の周りに迫っていると怖いものです。私も一分将棋に入り、入玉阻止と、自玉の安全度も考えながらなんとかミスなく指しきり、勝ちました。

勝つのは難しいと本当に感じた一局でした。優勢になってからは間違えないようにしなければ、という思いからずっと緊張状態で手が震えていました。相手が投了した瞬間、やっと今年の公式戦で自分の力で勝利を挙げられたという嬉しさと安堵を感じ、しばらく声が出ませんでした。

その後控室に戻ると、左隣りの先輩が敗れていたことを知りました。私が負けていたらと思うと... 勝てて良かったです。これは自信になる一局でした。

まとめ

チームとしてA級に昇格でき、自分も勝利で終わり二日通しても一勝一敗と負け越さず、良い一軍戦だったと思います。

二軍戦も(もちろんテストも...泣)頑張ります。

 

追記:最終戦で勝った相手校は入れ替え戦に回ることになり、さすがに主力が複数いないようでは負けるだろうと皆が思っていたところ、まさかの「4-3で勝利し、A級昇格」という相手校のツィートが部内で共有され、驚愕しました。やっぱり将棋は何があるか分からないですね...


一軍戦感想

2023-11-11 22:38:48 | 箱入り息子

春の一軍戦とか夏合宿とか色々書かなければいけないことがある気がしますが、忘れる前に今日の感想だけでも書かなければいけないと思ってとりあえず走り書きです。今日の一軍戦はお疲れ様でした。みなさんめちゃくちゃ強かったです。

私はなんとか1勝できましたが、相手のミスで一手ばったりという不甲斐ない勝ち方でした。(それでも勝ちは勝ちだけど。)うちの将棋部は序盤の雲行きが怪しいことが多いイメージでしたけど、今日は序盤から不動の押し切り勝ち、多少悪くなっても持ち前の粘り強さで逆転に持ち込むというとてもいい将棋ができていたと思います。

今日は他校の記録や観戦をすることが多かったですけど、色々な意味で崩れない将棋ってめちゃくちゃ大事やなって思いました。早指しでポンポン進めて自分の読み筋にない手を指されて、悪くなってから大長考の末、逆転の勝負手を考え出せずに悪手を引きずるみたいな展開が一番勝てないですね。そういうのは読み筋にない手を指された段階で、形勢的にも心理的にもすでに崩れかかっているのかなと。読み筋が正確であることはもちろん必要ですけど、その読み筋の中でゲームを進めることも同様に大事やなと思いました。それと崩れない将棋で言ったら、やっぱり王様の固さは必須ですね。玉形が薄いと些細なことでひっくり返ってしまうけど、多少形勢を損ねても美濃や穴熊がしっかり残っていたら、まだまだこれからの将棋で、簡単には崩れない。自分も振り飛車党なのでわかっていたつもりではありましたが、今日は本当それを実感できました。あと、絶対に諦めない精神力。最後まで最善を尽くす落ち着き。これが一番大事ですね。

このブログを読んでいる皆様には釈迦に説法であることは重々承知していますが、まあこれは私の感想、来週に向けて絶対忘れないようにしたい体感のメモ書きみたいなもので、ついでに読んでいただけると嬉しいです。本当みんな強かった……