虚無交換日記

神戸大学将棋部の住人たちによるブログ

2024年の部長就任挨拶

2024-04-20 21:11:24 | 箱入り息子

桜もすっかり散り果て、木々が青々とした葉を携えるように、神戸大学将棋部も偉大な先輩方をお見送りして、新入生が次々と和室の扉を叩き、後輩たちの成長著しく、すっかり新しい風が吹き込んでおります。

そんな中部長となりました、3年の高野です。今後一年よろしくお願いします。

さて、知ってる人も知らない人も軽く自己紹介をいたします。石川県の片田舎に生まれ、高校時代は非常に閉鎖的な場所でちまちま将棋を指してまいりました。そのため、大学将棋を初めて見た時は、その世界の広さにただ心が躍るばかりでした。というか、今もそうです。右を見れば元奨励会、左を見れば全国クラスのアマ強豪。その中で、名もない井の中の蛙が部長を務めるというのは自分でも分不相応のように思います。実際棋力は高くないし、今年は実習もあって秋の一軍戦にも出られない。こんなやつに部長を任せていいのか?

部長は実務、主将は名目の役職です。勝たねばならないのは主将の話で、部長は書類を出し、部を存続さえしてしまえばその義務は果たせます。とはいっても仮にも部の長。後輩に示しをつけるためにも勝たねばならぬ。そう密かに並々ならぬ気合を入れて臨んだ本日の個人戦は初戦敗退。一軍戦の某N織先輩のようにため息をつくことしかできませんでした。

敗戦の気がまだ残っているのか、愚痴ばかりで大変面目ないです。しかしそんな私のいいところをあげるとするならば、人に恵まれるということでしょうか。私自身は取るに足らない雑魚ですが、高校の時の先輩や後輩は常に将棋に熱心で、人間的にも尊敬の念を抱かざるを得ない人ばかりでした。大学に入ってもその念は常に変わりません。最近後輩が将棋をしていると、それだけで偉いと思うようになりました。1年生の頃にはあり得ないことです。なぜなら将棋は自分の趣味でやっているためです。人のためではないのに偉いと思われる道理はないはずです。それがどういう心情の変化からか、心の底からそう思うのです。

後輩に限らず、うちの部員は非常に勉強熱心です。示しをつけるとかほざきましたが、私が介入するまでもなく、彼らはすでに模範的に活動しています。しかし、時々私にはそれがとても危ういことのように感じます。あくまで将棋はお勉強ではなく、ゲームに過ぎないはずです。失敗を恐れず、楽しんで、興味の赴くままに指してほしいと思います。うちの部員は型にはまりやすいところがあるので、もっと自由に、柔軟に考えられるようになってほしいです。もっとも、私自身がそうなりたいです。

とりあえず書きたいことはこんなところです。最後の方は差し出がましいと怒られそうですが。書き忘れていましたが、合宿や旅行もたくさん行きたいです。個人的には和歌山の友ヶ島行きたいです。かつて日本軍の陣地があって、今はそれが残されてまるでラピュタのようになっているらしいです。今日の個人戦で龍谷大学将棋部の皆さんとお話ししたのですが、その中に友ヶ島に行ったと仰っていた方がいました。前から気になってはいたのですが、その方にめちゃくちゃ推されて尚更行きたくなりました。アクセスがどうかという問題はありますが、ぜひプランに加えてほしいです。皆さんも希望があればぜひ教えてください。私は思い立った時に一気に書くタイプなので、次は明日か来年か、またお会いしましょう。

 

 

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