親和会

地域自治会の親睦会の活動&トピックスなどなど~

親和会だより令和元年10月号9月号7月号

2019年11月06日 18時26分01秒 | 親和会たより

 

   親和会だより令和元年10月号

 季節外れの真夏のような日々は続き、10月にセミが鳴くなど異常気象の中、台風1

5、19号と続き、各地で甚大な損害を蒙りましたが、幸いにも私たち地域は大きな被

害も出ず無事に過ごすことが出来た有難さを感謝いたした居ります。やっと秋らしい

季節となって参りましたが、会員の皆さま如何お過ごしですか。

 さて早いもので今年も残り2か月となり、恒例の忘年懇談会も近づいて参りました。

どうぞ体力をつけられ多くの会員の皆様が参加されますよう願っております。

 報告事項

 1.サロン報告

   真夏のような気温のためか参加者が少なく、やや期待外れの人数であったが皆さん

『老いを楽しく生きる』シリーズ第3巻、評論家 坂東真理子氏による”プラチナエ

イジ〟の品格のテーマで講演を聞きました。坂東氏は1946年 富山県生まれ、東京大

学卒業後、総理府入省。日本初の『婦人白書』を塾筆。埼玉県副知事、オーストラリ

ア連邦ブリスベン日本国総領事、内閣府男女共同参画局長を経て、2007年より昭和女

子大学学長を務めている。『女性の品格』『女は後半からがおもしろい』『錆びない生き

方』など著書多数。

ワインのように、プラチナのように

 日本は、すでに高齢社会に入っているが、長生きする人が増えて『困ったことだ』『大

変ですね』という人が多い。だが21世紀に生きる私たちの人生の持ち時間がこれだけ

長くなったのは、とてもありがたく、めでたいことである。不老長寿は、秦の始皇帝

などいろいろな権力者が願ってきた人類の大きな夢であった。やっと手に入れた長寿

を感謝すべきである。歳を重ねたことによって失ったものも有ったが、得るものもた

くさんある。特に女性は、若い方が魅力的で価値があると評価される、その反動で『私

は歳をとったからダメなんだ。もう男性にとって魅力的な存在ではないんだ』と自信

を失ってしまう女性がとても多いような気がする。それは、高齢化社会以前の価値観

を引きずっているでは。歳を重ねることで味わい深くなるワインのように、歳ととも

に魅力やメリットが増していく価値観を持たなくては自分を否定したことになってし

まう,時とともに鉄や銅は錆びてきますが、プラチナはどれだけ歳を重ねても錆びる事

はない。金のような輝きはないが、味のある光をたたえています。人生の後半を、こ

うしたプラチナのような輝きをもって送りたいと思う。それにはやはり自分に磨きを

掛けねばなりません。

新しい出会いを求める

 毎日、同じことを繰り返していることは楽であるが、今までと違う刺激を得るため

には、意識して新しい出会いを求めるべきだと思います。高齢期は、小さなチャレン

ジを暮らしの中に取り入れるとよい。『一度は行ってみたい』と思っていた場所や、テ

レビや本で知っていた場所に足を運んでみる旅行などすることによって、新しい発

見や出会いがあるはず。

また、新しい趣味に挑戦することによって、自分の隠れた才能を発見することもあり

ます。例えばピアノにしても基礎から勉強することはせず、自分の好きな曲を弾いて

、繰り返し練習を続けることで、少しずつレパートリーを増やしていけば、楽しい境

地になれるのでないでしょうか。音楽に限らず、若い頃にやりたかった趣味を始める

のは、心が弾みます。古い友人とは人生の掛け替えのない宝で、人生の後半を豊かに

しますが、時間と共に友人も自分自身も、歳と共にどんどん変わってくるので,無二

の親友だと思っていた人と価値観が合わなくなって寂しい思いになることがあります。

古い友人と別れる必要はないが、意識して新しい出会いを求めるとよいでしょう。特

に若い人と知り合いになって、その言動に注目し、面白がるという姿勢が大事です。

人間関係の緩やかなネットワークも大切です。『一人の無二の親友よりも、十人のユル

友』という言葉があります。親しいけれど無二の親友というほどでもない、暖かく緩

やかに、自分の都合に合わせて付き合うことが出来る ”ユル友〟が、五人、十人と

いることで、後半の人生が豊かになるのでは。

高齢期には、夫婦関係が改めて大事になってきます。それには人間距離をある程度、

適正にとることが大事だと思う。お互いが必要と思う時には手を差し伸べるけれど、

必要としないときはそれぞれ別な行動をとる『付かず離れず』が良いのではないでし

ょうか。

笑顔で暮らす

 老いを楽しく生きるための、一番の基礎の基礎は”健康〟です。健康を維持するた

めには、心身両面からいろいろ心がけを重ねていく必要があると思います。心を健康

に保つための最大のポイントは”笑顔で暮らすこと〟だと思います。人生には、良い

こともあれば悪いこともあります。現実の悪い部分、苦しい部分、醜い部分ばかりを

注視して不満を持っていると、心の健康はどんどん低下していきます。現実の中のど

の部分をどこまで発見することが出来るか、楽しむことが出来るかが大切です。人と

の関係も同じです。完全無欠な人は存在しません。長所もあれば短所もあります。立

派な行動する人が同時に愚かな行動もします。そのときに、その人の良い部分、輝か

しい部分、優れた部分に注目して評価し、笑顔で受け止めてあげることではないでし

ょうか。人間の心は『型』に影響されます。たとえ作り笑いでも、笑顔を作ることで

自分の気持ちが引き立ちます。鏡を見て素敵な笑顔を作る練習をすることが、心の健

康につながると信じています。心が健康だと、体も生き生きと健康になるのです。

やわらかに生きる

 歳を重ねると、いろいろなこだわりを持つ方が増えてきます。しかし、それに固執

せず、ときにはそれを変えてみる『今日は別なやり方をしましょう』といった、やわ

らかな生き方も必要でしょう。『人に迷惑を掛けてはいけない』『ひとさまを煩わせて

はいけない』というこだわりを持つ方もいますが、困ったときには『お世話になりな

ります』『ご迷惑をお掛けしますが、許してくださいね』といった言葉を出してみるな

ど、やわらかな気持ちで生きることが大事です。その塩梅が取れるようになることが、

高齢者の知恵ではないでしょうか.『人にできるだけ迷惑を掛けないようにしよう』と

いう気持ちは大事ですが、あまりそれを突きつめていくと孤立無援の人生につながっ

てしまいます。体がついていかない、弱ってしまってるときには、丁寧に助けを求め

るべきです。困った時はお互い様です。お互いに、助け、助けられる。それを上手に

出来るようになることが大事ではないかと思います。

自分の身近な人々とお互いに助け合うことが人生の知恵として必要ですが、その範囲

をもう少し広げるとボランティアになります。『自分ができることを、できるだ範囲で、

人のために役に立てる』『必要としている人がいたら、気軽に助けを提供する』という

気持ちを持つ高齢者が多きなれば、この社会も温かくなるのではないでしょうか。

私が心掛けているのは、「和顔愛語」という態度です。『和顔』は、柔らかい顔という

意味で、ニコニコと幸せそうな顔をしていること。『愛語』は、人を思いやる言葉を発

するという意味で、『人が苦しんでいるときに共感する』『幸せなときに一諸に喜ぶ』『一

生懸命頑張っていることを認めて、それをほめてあげる』ということです。私自身、

そうした言葉によってどれだけ励まされたかわかりません。だから私も、「和顔愛語

で相手を思いやれる人間になりたい」と願っています。

与えよ、さらば与えられん

 高齢期は、自分を向上させる期間であると捉えることも大事です。高齢期は、失う

ばかりの時期ではない。自分を磨き、良い部分を伸ばしていく過程であると私は考え

ています。自分を磨く方法としては、習い事を始めることや資格を取ることが挙げら

れます。ただし、注意点があります。合格や上達が義務になって自分を追い込んでし

まったり、「絶対に成功しなければならない」と自分を駆り立てることになると、折角

の試みが重荷になってしまいます。人生後半期のチャレンジにおいては、百パーセン

トの完全を目指すというプレッシャーから自由になることが必要です。

 最も大切なのは、古い言葉ですが『人格の陶冶』とでもいうべきものです。若い頃

の私は、怒りっぽく、少しうまくいくと天狗になってうぬぼれて、うまくいかないと

すっかり落ち込んで、というふうに精神的に未熟でした。歳を重ねたことで感情をコ

ントロールできるようになってきました。高齢者に目指すべきは、欲望に惑わされな

い、感情の奴隷にならない、立派な人物になることです。そして、自分とは立場の異

なる他者への想像力を働かせことが出来ば、「あの人は大変だろうな」と言ったことが

分かるようになります。あるいは,うれしいことがあった人と一緒に、「よかったね」

と喜ぶことが出来るようになります。こうした人格的な完成を目指すことが、高齢期

の生き方の大きな目標ではないでしょうか。

最後に高齢期を楽しく過ごすにはおしゃれをすること、健康を維持するため大いに体

を動かし、歩くことが老化を防ぐ大切な要素です。

 2.例会報告

雨交じりの気温がやや低い中、16名の参加者。はじめにラジオ体操、ついで新しく

会員になられました、坂野 隆さん(B11班)(囲碁の会入会)を紹介、来月の忘年

懇談会について討議、会費1200円は前年通りとし、不足の際は会より拠出する

ことを諮り、了承されました。

10月31日までに出欠の連絡を、各ブロック総務担当まで提出をお願いします。

ついで、NHK テレビで放映されました『サグラダ・ファミリア100年の夢』を鑑

賞、スペイン・バルセロナに建設中のアントニ・ガウディが設計・建築に携わった

った贖罪の教会をタレントの薬師丸ひろ子が訪ね、主任彫刻家である外尾悦郎氏の

案内で内部を見学、説明を受け、また近辺のガウディの関係した施設を見て回る内

容。ガウディのこれらの作品は1984年ユネスコの世界遺産として認定された。

この建築中の教会は既に着工してから100年以上を過ぎ、建物の完成は2026

年?とのこと。更に内部の彫刻等の完成は不明とのことです。高さ170メートル

の塔や素晴らしい彫刻。ステンドグラスなど想像以上の素晴らしさで、今やバルセ

ロナに来る観光客が年260万人以上がこの教会を見るために来るとのこと。

単なる建物が偉大な物だけでなく、扉や壁面に施された彫刻が、戦争を否認し、平

和を願う気持ちに満ち満ちている。天井の高い祭壇の前で、フォーレのレクイエム

をバルセロナの交響楽団・合唱団を指揮した大野和士氏が、今までにない天から降

ってくるような音に感激したといっている。

同じ宗教である仏教寺院とキリスト教教会とでは、訴える力が異なり、寺では仏像

に対しひたすら願いを崇め奉るに対し、キリスト教の教会は、信者対し『神を信ぜ

よ』と呼び掛ける。個人的な感想では農耕民族の受け身の姿勢。それに対し狩猟民

族の攻める姿勢が宗教にも表れているのではと。

                                小井沼記

   親和会だより9月号

8月の親和会は個別のグループ活動以外は全て休会となり、久しぶりにゆっくり休養を    

とることが出来ると期待をしておりましたが、連日35度を超えるような灼熱のなか、  

ひたすら冷房をかけ静かに過ごさねばなりませんでした。それにしても温暖化のため

か異常気象で地に大雨を降らせ、地滑りや川の氾濫等、大きな被害が出たとのこと。

幸い私たちの住む地域は恵まれているのかもしれません。

報告事項

 1.サロン報告

今回は前月が夏休みであったため、出席者がすくなく13名であった。前回に引き続き

『老いを楽しく生きる』のCDより評論家 外山滋比古氏の『忘れる力』を聴きまし

た。外山氏は1923年愛知県で生まれ、東京文理科大学英文科卒業、東京教育大学

助教授、お茶の水女子大教授を歴任、現在同大学名誉教授。

  『思考の整理学』、『忘却の整理学』など著書多数。

『人生二毛作』の時代。

今や超高齢者と言われる時代、昔は高齢になる前に亡くなる人が多かったけれど、今

は平均寿命が伸びて、歳をとっても死なないという現実が増えてきた。だがどのよう

に老後を過ごせばいいのかわからないというのは大変つらいということが、少しずつ

分ってきた。人生80年と言われる長い人生で、最低20~30年ぐらいは、余生という

時間がある。そこで”二毛作の考え方”を持つ事が必要ではないでしょうか。一毛作

は現役の働いた時代で、二毛作は退職後の老後で、思い切って、前の仕事とかけ離れ

たことを実践することによって、新たな生きがいが出来るのではないでしょうか。

『忘却は老化ではない』

豊かに老いていくためには、どうすればよいのでしょう科、具体的に考えてみたいと。

老年になったら、考えを改めた方がいい問題がある。それは『忘れる』ということ、

子供の時から『忘れてはいけない,よく覚えてなければいけない』と自分に言い聞か

せていた。この忘却恐怖症が非常に災いする。歳をとると忘れることが多くなります

が、これは老化でなくて、きわめて健康な生理現象であり心理現象であるので恐れる

ことはない。私たちの頭の中には、必要な知識の他に、あまり役に立たない情報や刺

激などが入っていて、これで頭がいっぱいになると、憂鬱になったり、気が重くなっ

たり、ひどいノイローゼになってしまうような状態になります。これに対する有効な

手段は、とのかく頭をカラッポにするすること。歳をとったら、今まで目の敵にして

いた『忘却』を味方にして『忘れることは、むしろ頭をよくすることだ』と考えるこ

とが大切。寝ている間に脳の一部が活動している『レム睡眠』という状態があります。

体は眠ってるが、頭の中で、いわばゴミの分別作業が行われていて、自分の関心ある

大事なことは忘れないようとっておき、そうでないものはゴミとして処分する。要す

るに、レム睡眠によって忘却作用が活発に働いて、頭の中の夾雑物、ごみが分別され

る。この状態が朝の爽快な気分、目を覚ました時のすがすがしい感じなのだと思う。

昔生活は刺激が少なかったので、夜の忘却作用、自分のゴミ出しで間に合っていたが

現代生活は非常に複雑で、刺激も情報も多くて、頭の中に大変多くのものが入ってき

ますので、夜のレム睡眠だけでは必ずしも十分な処理が出来ないため、朝起床どき何

となく気分が重い人がかなり増えています。歳をとったらとにかく忘れてしまってほ

うはよい。頭を空っぽにすれば、自然に何かを学びたくなったり知りたくなったりし

ます。そこで、良い知識、新しい思考を頭に入れて補ってやる。忘れることは高齢者

にとって最高の武器です

しかし忘れただけでは活発になりません。その忘れただけの状態を、ボケだ、老化だ  

と言うのですが、それは言われた方に責任があり、忘却したら必ず新しいものを吸収

するように努力する必要があるので、これを活発に行えば70歳の老人が20歳の青年

に負けることはないと思います。

『読書の極意』

読書は大変いいことだと思われているが、これは考えてみるべき問題。ある本を1回  

読んだらそれで終わりというのでは、本当は不完全な読み方である。読書とは、元来

反復して読むことを前提としているのではないか。どんなにやさしい本でも、一度で

全部わかることはない。もしわかるような本であれば、読む必要はない。分からない

ところがあれば日を置いて、もう一回読んでみる。二度目で完全に理解すこともない。

三回読んでこういううことが書いてあったのかと発見できれば、相当優秀な頭脳です。

昔のように書物の数がごく限られた時代には、1冊の本を繰り返して読むことが当たり

前であったが、沢山の書物があふれいる現代では、二度読むなどということは現実的

でないかもしれません。しかし繰り返し読むことによって、頭の中の知識が自分の経

験として感じられるようになる。

イギリスのカーライルという哲学者が、「経験は最高の教師である。ただし月謝がべら

ぼうに高い」という有名な言葉を遺している。読書は人生最高の教師となるでしょう。

ただし、一顔で読み捨てたのではそうはいきません。十回読める本を三冊作れば、そ

の人はそういうう読み方をしない人とは断然違うところを持つでしょう。そう意味で

は、歳をとってから若いときに感銘を受けた本をもう一回読んでみることです。これ

によって新しい人生を切り開く原動力になりうるのでは。

『おしゃべり会のすすめ』

昔と違って教育が普及し、ものを全く知らない人はほとんどいなくなった。今の人は

本に書いてある知識、教科書に書いてあるような知識を大事にしているが、知識が増

えると、大体のことが分かるので、それ以上考えなくなります。いわゆる世間の物知

りや学者が、案外考える力が貧弱なのは、知識が多すぎるからです。しかし、ものを

考えない年寄りは、絶対に若い人に及びません。なにがなんでも、ものを考える必要

があります。ものを考える人間に変われば、人生の前半より後半、二毛作の豊作の収

穫が期待できる。考えるための具体的な方法として,一番有効なのは、仲間をつくっ

てしゃべることです。メンバーはそれぞれ違った職業、経歴の人がいいでしょう。い

ろいろな職業を経てきた人は、発想も違い、思いがけない意見が飛び出して面白くな

る。そしてその人たちと浮世離れした話をする。ただしルールは、人の悪口を言わな

い、固有名詞を出さないこと。自分の専門の話に成れば、周りはみな素人、面白いね、

不思議だねなどと言われると調子に乗って来て、頭が活発に動き、いままで自分で考

えたこと飛び出してきます。出来れば多くの集いを設けることによって発散でき、健

康にもよいのでは。

『五体の散歩』

お医者さんは必ず歩けと、一日一万歩を目指せと言われますが、果たして足だけでよ

いのでしょうか。人間の器官のうち、動くところは動かさなければいけない、と考え

るに手をほったからにしておくのも運動不足です。足の散歩の次は手の散歩、料理を

作るには頭を働かせ、手を使わなくてはいけない。手を最大限に使う職業は、オーケ

ストラの指揮者ではないでしょうか。指揮者はみな長命で90代でも元気に指揮をして

いるということは、常に頭と手をフルに使う事によっていつまでも元気な姿のでは。

えたこと飛び出してきます。出来れば多くの集いを設けることによって発散でき、健

康にもよいのでは。

『末広がりの人生を』

歳をとってきますと、毎日が何となく繰り返しの生活で、退屈という感じを持ちやす

いと思います。しかし生きている間、毎日が新しい日であることを実感として受け止

め、新しい勇気と元気を持って生きて行く必要があると思います。江戸時代に、滝瓢

水と言う優れた俳人がいました。瓢水は、「浜までは海女も蓑着る時雨かな」という句

を詠んでいます。海女さんは海に入れば体が濡れるとわかっていながら、濡れッぱな

しで行くのではなく、きちんと蓑を着ています。おそらくこの海岸というのは.死も暗

示ししていると考えられる。『自分はどうせ年寄りだから、もう何もしなくてもいいん

だ』と考えてしまう時に、この句を思い出すと、わたくし自身は勇気づけられるよう

な気がいたします。私達も普段の生活の中で、この海女のような心掛けを持つことが

出来れば、毎日を豊かに過ごし『老いを楽しく生きる』のではないかとおもいます。

 

堅い話で疲れた様子であったので、後半はNHKの新日本風土記より『越中八尾 風

の盆』を見る。胡弓と三味線の調べにのり哀調な歌声に合わせて踊る盆踊りに夏の暑

さを忘れさせる長閑な時間、八尾の町の方々の盆に賭ける情熱に圧倒された。

 

感想文が寄せられました

今日のスピーチで、体を動かせ「五体の散歩」と言うのがあった。最近、手足、体

を動かさないでいると関節が強張ってくるように思う時がある。一日目標4000歩

のウオーキングも覚束なくなってきた。加えて「頭の散歩・読書、考える、日記を

書く」「口の散歩・おしゃべり」を説かれる。私は所属している体操の会、写経

の会、音楽美術鑑賞の会など機会があれば、務めて参加しお喋りしてくる。

   ヒンズー教の教え

     「心 が変われば 態度が変わる  態度 が変われば 行動 が変わる 

     行動 が変われば 習慣 が変わる 習慣 が変われば 人格 が変わる 

     人格 が変われば 運命 が変わる 運命 が変われば 人生 が変わる」や                                                                   

   スティーブン・R・コヴィー(米)の「7つの習慣」に学び、余生は自分なりに

良い習慣で過ごし、老人会運営の慣例など今後も引き継いで欲しいものと思う

                                                             NAさんより

 2.例会報告

会長が花園・瑞穂両地区の合同敬老会に招かれていたため欠席、中島副会長の司会に

より進行、千葉市より親和会への補助金57,500円の入金、また1名の新入会員 関口  

文孝さん(Bブロック)があったとの報告有り。その後、参加者から話題を提示

願い意見交換を行った。千葉県に多大な損害を齎した台風に関する話題や、写経クラ

ブが20日に千葉寺に納経に行かれた報告、浅原さんより、親和会だより・スケジュ

ール表などを印刷させて頂いているが、花園公民館が工事に入り使えばくなると報告

があり、対処方法について意見交換を行ったが近隣の公民館で現状同様のサービスが

受けられないか永島さんに尽力頂いて探ってみることとした。なお、予定では100年

の夢ガウディの贖罪の教会の建造中のビデオを映す予定であったが、次回に行う予定、 

                                                                      

                                                                        小井沼記

                  親和会だより令和元年7月号 

  入梅とはよく言ったもので、連日じめじめした鬱陶しい日々が続きますがお変わりございませんか。日照不足の上、低温により野菜の発育が悪く、一部のものについては値上がりの状態とのこと。間もなく梅雨も終わり本格的な夏となるでしょう。子供たちも例年より一週間早く夏休みとなり、ラジオ体操を企画するも雨にたたられ中止の日もあったが、幸いにも後半は実行でき親和会の会員の皆様も参加され、子供たちも元気な顔を見せてくれました。ご協力ありがとうございました。8月の親和会は猛暑を避けるためお休みといたします。9月にお元気な姿でご参加されますよう祈念いたします。

 

報告事項

Ⅰ.サロンについて

 7月6日、1時より参加者13名により開始、今年度購入した『老いを楽しく生きる』として12人の講師によるスピーチを聞くことにいたしました。今回は第一回として曽野綾子さんのスピーチ「人生一人旅のすすめ」を聞きました。

講演の要旨は

① 『老い』を見つめて

 人間は必ず老いるもので、体力的にも衰えてくるが、積極的に体を使うことが体力を保持できるもの。

② 『くれない』が老化のはじまり

 他人を頼りにする気持ちが老化のはじまりで、何かをする度にしてくれないと愚痴を言う。自分ですることを怠り、すぐに他の人の助けを求める。これは正に老化のはじまり。

③ 『やってみる』が道楽のはじまり

 未経験のものでもやってみることが大切で、料理に挑戦することや、電気器具を使いこなすことなどチャレンジ精神が老化を防ぐ。

④ ケチも道楽

 人に与えることが、生きがいに通じる。ボランティアの精神で人々に奉仕することが老化を防ぐ。与えるものは品物が無くても、経験から生み出された大事なことを教える。

⑤ 明るく振舞う

 嘘でも良いから明るく振舞う事が、身の回りに多くの人が寄ってくる。そして毎日の生活に生きがいが芽生えてくる。

⑥ 孤独と共に、仕事と共に

 孤独から脱出するには積極的に仕事を見つけて働かなければならない。ひとに尽くすことによって生きがいが生まれる。

⑦ おすすめの習慣

 不満を解消するには、有るものを数え、無いものは数えず。この習慣を身につければ楽しい生活を送ることが出来る。 読書の習慣をすることによって新しいことを発見する。

⑧ 自立と自律

 老いても人を頼りにせず、自分のことは自分でやる。まさに自立だ。また自分をコントロール出来るということは、自分を律することが出来る。よい老年を迎えることが出来る。

 一人旅をするのも自立と自律に繋がり、また料理を作るということは計画と実行を伴い老化を防ぐ最良の方法

以上、講師はキリスト教の信者として長年の経験と実践により、多くのものを人に与えるという心情が生まれてきたのではないでしょうか。

 

講演を聞き終えて感想が寄せられました。

① 老人生活の実態を全面肯定しながら、話を展開する姿勢に共鳴するところが多かった。

② 体力気力の衰えを実感するけれど「愚痴をいう」「・・・・してくれない族」にはな   りたくないと思う。

  ③ 中学生以来の親友が教えてくれた言葉を思い出しました。

     Daily habits to beat aging

     1. to do One good deed

      10. to converse with Ten people

             100. to write One Hundred letters

            1,000. to read One Thousand letters       (NAさんより)

母の介護経験をし、思い当たることがある。母親にはすべての家事をさせず面倒を見たが、それが認知症の進行を進めた結果になったかもしれない           (IGさんより)

また参加者から、音声だけだと映像があるときと違い1時間集中するのが難しいとの発言がありました。 

B班の井上さんより所謂特殊詐欺にあった

経験を披露されました。テレビ等で紹介されている手口と同じでしたが,いわゆる劇場型の詐欺でしょうか警戒していても引っかかってしまった。クレジットカードを袋に入れさせられ僅かな隙にカードをすり替えられてしまったとのことです。幸い暗証番号は明かさないという最後の一線は守れたので実害は生じなかったとのことで幸でした。

 

例会報告

 7月17日、参加者17名。会長挨拶に続き、小井沼より大王製紙製の社長夫人とボランティアで知り合い、アテント下着 爽快(スポーツ型尿もれパンツ)を多数提供されたので皆様にお配り致しました。

その後、久しぶりにオペラ鑑賞として、今回はイタリアオペラ プッチーニ作曲『ジャンニ・スキッキ』を鑑賞。

あらすじはフィレンツエの大金持ち、ブオーゾが亡くなり、亡骸の回りには沢山の親類縁者が集まって皆はブオーゾが、全財産を修道院に寄付すると遺言状にしたためているという町の噂を確かめ合う。もしも、その遺言状が公証人に渡ってしまったなら、誰も遺産は受け取れない。そこで皆であちこち探し、ついに遺言状を見つけ出す。読んでみると遺言状には噂通りの内容が書かれており、皆はがっかりする。そこでジャンニ・スキッキに知恵を借りることを提案する。呼び出されたスキッキは、そこに集まった親類の他には、ブオーゾの死を知るものがいないことを確かめ、自分がブオーゾになりすまして遺言状を口述する。というアイディアを出す。皆は、てんでに自分の望みをスキッキに告げる。スキッキは、もしもこのいかさまがばれれば、彼ばかりではなく、全員が手首をちょん切られ、フィレンツエから追い出されるだろうと語って口止めをする。やがてやってきた公証人は、スキッキをブオーゾと思い込み、言う通りに遺言状を作り変える。しかし一同は、最も大きな財産、ロバとこの屋敷と粉ひき場を友人のスキッキに遺す、と言うのを聞いて、色めき立つ。するとスキッキは、処刑、追放をほのめかす歌を口ずさんで皆を黙らせてしまう。皆が手をこまねいている間に、偽の遺言状は出来上がる。スキッキはついでに、さっき彼に意地悪をした女性に、公証人に礼をはずむよう言いつける。公証人が帰ると、皆は怒り心頭。屋敷のうちの値打ちものを持ちだして去る。

全てのものを取り戻したスキッキが帰ってくると観衆に向かいこの財産処理は如何と問い、気に入ったならお許しをと述べて幕になる。

娘役のラウレッタ・ジャンニが歌う『わたしのお父さん』が有名なアリアで聞きほれる名曲。またジャンニ・スキッキの役のレオ・ヌッチは現在、最も人気のあるバリトン歌手で、『リゴレット』の宮廷道化師の役も当たり役です。上演時間1時間、一幕もので、現代でも揉める遺産相続をテーマにした愉快な作品です。

                                                                       小井沼記

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