親和会

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追悼 谷村新司さん

2023年10月23日 11時18分10秒 | 写経の会

                                   親和会 写経の会

謹んで哀悼の意を捧げます

谷村新司さん 令和5年10月7日74歳で死去 河内長野市生まれ シンガーソングライター

 1972年堀内孝雄、矢沢透とバンド「アリス」ボーカル、ギター担当「人生哲学:誠意を尽くして生きていても思いがけないことって起きる。人は「どうして」と思うけどそういうこともあるんだと受け入れ穏やかに生きていく。そんな覚悟を持っていられればといつも思う。当たり前だと思っている日常が奇蹟の連続だと気付いたら全てに喜びを感じることができる。人って最終的には一人。だから誰かが喜んでくれることを自分の喜びにしたい          

                                            読売新聞より

昴 1980年 作詞・作曲 谷村新司
目を閉じて 何も見えず   哀しくて目を開ければ
荒野に向かう道より     他に見えるものはなし
ああ 砕け散る       宿命の星たちよ
せめて密やかに       その身を照せよ
我は行く 蒼白き頬のままで 我は行く さらば昴よ

呼吸いきをすれば胸の中    こがらしは吠なき続ける
されど我が胸は熱く      夢を追い続けるなり
ああ さんざめく      名も無き星たちよ
せめて鮮やかに             その身を終われよ                               

 我も行く 心の命ずるままに 我も行く さらば昴よ

ああ いつの日か         誰かがこの道を
ああ いつの日か         誰かがこの道を
我は行く 蒼白き頬のままで 我は行く さらば昴よ 

我は行く さらば昴よ

「昴」は、冬の星座・牡牛座の構成要素である1星団(多くの恒星が集まったもの)「昴」のほか「プレアデス星団」とも呼ばれる。

「物質文明にサヨナラを告げようという意味」    『谷村新司の不思議すぎる話』

「昴」は「王者や農耕の象徴」とされ、とりわけ古代中国においては「財の星」とも呼ばれる「物質の豊かさのシンボル」
そんな「昴」に別れを告げることは「お金や物への執着を捨てて精神的な豊かさを追求すること」「過去を振り返っても目立った足跡がない」「哀しくて目を開ければ 荒野に向かう道より 他に見えるものはなし」には「何も成し遂げていない過去を振り切って前を見ても、未来にさえ荒涼たる寂しい道があるばかり」といった物悲しさが感じられる。
誰も歩かない道を前にする夢追い人の孤影が目に浮かんでくる。「精神的な豊かさの追求」と合わせて「目に見える物しか信じない価値観を破壊し、目に見えない精神的な豊かさを大事にする価値観を創造しよう」.

1番では「我は行く」が2番では「我も行く」これが「その身を終わらせようとする星々」に対する声かけだとすると「私も終わり(=死)に向かっていく」
そして「心の命ずるままに」は「夢への情熱の赴くままに」そう考えると、死が近づいてなお「精神的な豊かさ」を追求しようとする成熟した夢追い人の姿が想像出来る。

コメント
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