感想文 親和会サロン「海賊とよばれた男 人間出光佐三の魅力」
平成26年9月6日 於畑自治会館
Aさんより
明治生まれの、経営者・起業家は、偉いですね。スジが一本、ピシッと通っています。国家のため、社会のためという。今の起業家は、
金のためなら何でもあり、儲けを社会に還元しない、拝金主義者に見えて仕方ありません。
世の中全体が、「金・金・金・・・」になっている。そして「嘘」を平気で言う。嘘がばれても平気(としか見えない)。政治の世界でも、学問の世界でも、実業の世界でも・・・。「恥」という言葉を、どこかへ置き去っている。昔は、といってもそんなに古い昔ではない、せいぜい30年くらい前までは、「恥」という文化があった。人をだますことは勿論、一寸した日常の生活においても、その人なりの「恥」を持っていたように思う。どうしてこんな世の中になってしまったのか、こんな愚痴をこぼすほど歳をとったのかなとも思う。
Bさんより
日本が明治から発展と失敗を繰り返してきた現代史をもう一度振返りつつお話を
拝聴致しました。出光興産の歴史をそれなりに理解してきておりましたが、
再びそれをなぞることによって、この間日本と日本人が得たものと失ってきたものの膨大さを髣髴と思い起こし、深く考えさせられました。
というのも、今日、発展を遂げた日本といえども内には新たなる少子高齢化という問題に直面し、外に目を向けると今なお戦がなくならないこの地球。人間というあまり進化しない生物のDNAを考えると、我が国の外交政策を見るにつけこれからの日本の将来に慄然とする思いもします。
それだけに今回の親和会サロンは多くの日本人に考えてほしいまたとない題材とも言えますね。
いまだに争いが絶えない近隣諸国と日本が共存してゆくためには、経済力や、高度な技術、武力だけではなく、出光佐三さんの「日本人の心」(和、互譲互助、恩を知る)を忘れず、世の為人の為世界の為に尽くしていかねばならないのだと思い知らされました。
以 上