Dogma and prejudice

媚中派も媚米派も同じ穴のムジナ
従属主義的思考から脱却すべし
(言っとくけど、「媚米」と「親米」は違うんだよ)

国務次官補「日朝作業部会で拉致解決のロードマップを」

2007-03-02 | 拉致・北朝鮮問題
 ヒル米国務次官補は28日、日朝作業部会について「拉致問題は難しい問題だが、2国間協議の過程で、解決策を見いだすためのロードマップが確定することを希望する」と述べた。ヒル次官補はまた、「解決策は場合によっては、愛する人を失った拉致被害者の家族にとって幸福なものではないかもしれないが、何が起こったかの説明を受ける価値がある」と指摘し、北朝鮮は拉致の実態を日本側に説明する必要があるとの考えを示した・・・。

 ヒル次官補のこの発言は、「北朝鮮が拉致被害者の安否情報を日本側に提出して、日本側がそれを受け入れて、一件落着とすべし」というような意味なのでしょうか。「ロードマップが確定することを希望する」という発言には、日朝作業部会が拉致問題の前に前進しないのではという、アメリカの懸念が現れています。

 アメリカは、「早く、北朝鮮と合意して国交正常化したい」という前のめりの姿勢が顕著になってきました。「拉致はもういいから、早く正常化しろ」というのが本音のようです。「ロードマップ」を作ったら、今後は、日朝作業部会の進捗の遅れを指摘し、日本側にプレッシャーを与えていくつもりなのでしょう。

 実に頼りがいのない同盟国ですね、アメリカは。自称保守は、「日本単独の制裁はすべきではない。いざとなったら、アメリカが軍事制裁してくれるから、アメリカに任せろ。」というような事を言ってましたが、実に甘い認識でしたね。

 日米安保とかいっても、「思いやり予算」や「自衛隊の国際貢献」等の高い保険料を払うだけ払わされて、いざと言うとき、「保険金」のおりないインチキな保険のような気もしてきましたが、どうでしょう。

 日本に軍備を放棄させて、その代わりにアメリカが守ると約束したのであれば、「竹島問題」であれ、「ガス田問題」であれ、「拉致問題」であれ、日本の国家主権が侵害されている状況に対して、アメリカはもっと日本の側に立って、積極的に日本を擁護すべきだと思いますが、実際には何の役にも立ってないですね。

 いい加減に、アメリカ頼みの「甘えの構造」から脱却しないと、碌なことはないですよ。まずは、日本が自力で問題解決出来る能力を高めていかないと、どうしようもありません。「アメリカが何とかしてくれる」で、思考停止している限り、日本は、周辺国の操り人形のまま、衰退していくしかないでしょう。




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(参考)
米国務次官補「日朝作業部会で拉致解決のロードマップを」

 【ワシントン=丸谷浩史】ヒル米国務次官補は28日、下院外交委員会で証言し、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議で設置が決まった日朝作業部会について「拉致問題は難しい問題だが、2国間協議の過程で、解決策を見いだすためのロードマップ(行程表)が確定することを希望する」と述べた。3月7、8の両日にハノイで開く初会合を契機に、問題解決へ向けた話し合いが進むことへの期待を表明した発言だ。

 ヒル次官補は「解決策は場合によっては、愛する人を失った拉致被害者の家族にとって幸福なものではないかもしれないが、何が起こったかの説明を受ける価値がある」と指摘し、北朝鮮は拉致の実態を日本側に説明する必要があるとの考えを示した。

 3月5、6の両日にニューヨークで開く米朝作業部会に関しては「2国間の問題整理を始めることになる。話すべき必要のある課題、北朝鮮への懸念も多い。『始まり』ということを強調したい」と語った。ヒル氏は6カ国協議の米側首席代表を務めている。(13:06)