Dogma and prejudice

媚中派も媚米派も同じ穴のムジナ
従属主義的思考から脱却すべし
(言っとくけど、「媚米」と「親米」は違うんだよ)

郵政公社を食い物にする「改革派」と称する「シロアリ」たち

2007-03-19 | 構造改革
 人材派遣会社「ザ・アール」の奥谷禮子社長が郵政民営化後の持ち株会社、「日本郵政株式会社」の社外取締役という公職につきながら、「ザ・アール」が日本郵政公社の仕事をこの四年間で七億円近くも受注しているという関係がわかりました・・・。

 未だに、「構造改革推進派は善」、「構造改革反対派は悪」という二元論から抜け出せない単細胞なマンセー族は、構造改革推進派のこの腐敗振りをどう説明するつもりなのでしょうか。

 この奥谷禮子という人物は、公職の立場を利用して、私腹を肥やす不埒な輩ですが、マンセー族たちは、このような人物も構造改革推進派であるという理由で擁護するつもりなのでしょうか。多分、こういう都合の悪いニュースは、「赤旗の記事なんかどうせ捏造だ」と無視してお仕舞いにしそうですね。

 また、郵政公社は、ムリ、ムダ、ムラをなくすとして、人員削減と過密労働を強める「トヨタ方式」を導入してきましたが、「トヨタ方式」展開のための「コンサルティング委託」などをトヨタ自動車と契約。その契約金額は〇二年度分から〇七年度分までで計二億九千六百七十二万円にのぼっていたそうです。

 それだけの金を払った「トヨタ方式」ですが、その実態が不払い労働にあったということで、三十二億円の不払い労働代が発生したそうです。払うべきものを払わない事が「効率化」だとは恐れ入りますなあ。トヨタってそんな違法な事をして業績を上げているんですか。嘆かわしい限りです。

 結局、「ザ・アール」の奥谷禮子も、トヨタ自動車の奥田碩も、郵政民営化を食い物にしていただけのようです。改革派というのは、民営化に伴って発生する新たな利権を食い物にする「シロアリ」たちのことだったようです。

 政府や政治家と結びつき、特権的な利益を得るこのような経営者、あるいは外資といったごく一部の限られた人たちだけが、構造改革を名目に甘い汁を吸っていたというのが小泉改革の実情だったのではないですか。



 

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(参考)
郵政公社から7億円受注/社長は社外取締役/民営化後の持ち株会社/人材派遣「ザ・アール」

 人材派遣会社「ザ・アール」の奥谷禮子社長が郵政民営化後の持ち株会社、「日本郵政株式会社」の社外取締役という公職につきながら、「ザ・アール」が日本郵政公社の仕事をこの四年間で七億円近くも受注しているという関係がわかりました。

 これは、日本共産党の吉井英勝衆院議員の資料要求に対して、日本郵政公社が「ザ・アール」との契約実績を明らかにしたもの。

 それによると、「ザ・アール」は、二〇〇三年四月一日からことしの二月二十三日までの間、日本郵政公社との間で三十五件、約六億八千三百六十万円にのぼる契約をしています。

 主な契約事業は「郵便事業における接遇・マナー向上プログラム実施の委託」(三千八百二十五万円)、「かんぽ営業スペシャリスト養成研修の委託」(千四百八十万円)、「郵便貯金関係職員に対する電話応対スキル向上研修及び郵便貯金地域センターにおける電話応対調査に関する事務委託」(八百十五万円)などです。

 また、郵政公社は、ムリ、ムダ、ムラをなくすとして、人員削減と過密労働を強める「トヨタ方式」を導入してきました。

 吉井議員に提出された資料によると、郵政公社が「トヨタ方式」展開のための「コンサルティング委託」などをトヨタ自動車と契約。契約金額は〇二年度分から〇七年度分までで計二億九千六百七十二万円にのぼっていたこともわかりました。

 「トヨタ方式」による郵政公社の「効率化」については、その実態が不払い労働にあることを、日本共産党の塩川鉄也衆院議員が国会で追及。郵政労働者のたたかいもあって、三十二億円の不払い労働代を支払わせました。

 人員を減らしたにもかかわらず、かえって人件費が増える結果を招いており、「トヨタ方式」の破たんは明らかです。

 日本郵政株式会社の社外取締役は、奥谷氏のほか四人で、奥田碩・トヨタ自動車相談役(日本経団連前会長)、牛尾治朗・ウシオ電機会長(経済同友会元代表幹事)、西岡喬・三菱重工業会長、丹羽宇一郎・伊藤忠商事会長といずれも財界の大物です。

 奥谷氏は厚生労働相の諮問機関「労働政策審議会」の労働条件分科会委員として、「過労死を含めて、これは自己管理だと私は思います」(『週刊東洋経済』一月十三日号)と発言。その発言が国会でも取り上げられ、大問題になっています。