Dogma and prejudice

媚中派も媚米派も同じ穴のムジナ
従属主義的思考から脱却すべし
(言っとくけど、「媚米」と「親米」は違うんだよ)

安倍首相、横田さんらと面会

2006-09-30 | 拉致・北朝鮮問題
安倍首相、横田さんらと面会…涙で解決に決意
拉致問題


 政府は29日の閣議で、拉致問題対策本部を設置し、本部長の安倍首相は同日午後、首相官邸で北朝鮮による拉致被害者の家族や、その支援者と面会した。

 家族が拉致問題の早期解決を訴えたのに対し、首相は涙を流しながら、政府全体で取り組むことを約束した。

 官邸を訪れたのは、横田めぐみさんの父の滋さん、母の早紀江さんら。首相は、塩崎官房長官を拉致問題担当とし、拉致問題担当の首相補佐官に中山恭子氏を起用したと説明した。

 そのうえで、「私の政権で、すべての生存者の奪還を目指し、全力で取り組んでいく。自分はこれまで努力してきたが、実っていない。(2002年に拉致被害者)5人が帰国した時の喜びを皆さんに味わって欲しい」と述べた。

 横田滋さんは「(拉致問題で)最強の布陣ができた。解決のためによろしくお願いしたい」と要請した。早紀江さんが「私たちは一介の庶民でしかないが、できる限りのことをがんばってきた」と語ると、首相はハンカチで目頭を抑えた。

 拉致問題対策本部は全閣僚がメンバー。内閣官房に専任の事務局を置き、被害者家族への支援や拉致問題に関する情報の収集・分析にあたる。10月上旬にも初会合を開く。

(2006年9月29日22時52分 読売新聞)


 安倍さんが、首相就任早々、拉致被害者の家族や、その支援者と面会しました。これは、特に賞賛すべきものではなく、当たり前の行為です。

 むしろ、面会を避け続けた前任者が異常だったのです。

 「小泉首相が、気安く家族会と面会して何かの言質をとられたら、後々困った事になる」とか言って、「家族会との面会を拒絶していた」小泉センセイを擁護していた人たちは、その論に従って「安倍さんは、家族会と面会すべきでなかった」という論陣を張るべきではないのですか。

 訳の分からない、その場しのぎの詭弁を次から次へと発生させて、あくまでも「小泉さんは、素晴らしい政治家だ」という教義を守ろうとした小泉信者さんたちの言動は、カルト教団の信者そのままです。彼らは、「現実」を「教義」(小泉さんは素晴らしい)に結びつけるためには、どんな理屈でも思いつきます。

 「理屈と膏薬は何処へでもつく」・・・、昔の人はうまい事を言ってます。

 


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イメージ戦略

2006-09-29 | 考察
 私が、昨日のエントリーで、イメージだけで投票することを批判したのに対し、かんべえさんは、

 「・・・チビ、デブ、ハゲは総裁になれない。イケメンでなくてもいいから、感じのいい人でないと困る・・・」

と自民党総裁になるためには「イメージが大切」である事を説き、「日本もやっとそうなった」とイメージを重視するようになった事をプラスに評価しています。

 一見、相反している意見のようですが、これは、私が「選ぶ側」の視点で発言したのに対し、この人が「選ばれる側」の視点で発言しているからでしょう。

 確かに、自民党総裁というのは、自民党のいわば顔(=イメージキャラクター)ですから、選挙に勝つためにも、自民党としては、「イメージのいい人」を選ぶ必要があるのでしょう。そういう意味では、5年半前の総裁選で小泉さんが選ばれたのも、人気の先細りを恐れる自民党がとった、「総裁選のイメージ選挙化」の結果だったのかもしれません。

 それ以前であれば、小泉さんのような「党内基盤」のない人が、総裁に選ばれることは決してなかったでしょう。確かに、小泉さんは「運が強かった」のです。

 考えてみれば、総理大臣というのは、日本の顔(=イメージキャラクター)という一面も持っているわけで、そういう意味では、「事実上の総理大臣選び」である自民党総裁選で、余りにもイメージの悪い人が選ばれるという事は、日本国民にとって、困りものなのかもしれません。

 結局、中身だけじゃなく、イメージも疎かに出来ないという事になりますかねえ。(と、ちょっと不本意だったりする)



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(参考)
かんべえさんの「かんべえの不規則発言」より、

〇自民党総裁選が終わりました。2001年、2003年と同じような結果です。これから先も、ずっとこんな形で自民党は指導者を決めることでしょう。

〇すなわち、チビ、デブ、ハゲは総裁になれない。イケメンでなくてもいいから、感じのいい人でないと困る。ファッションセンスが悪い、もしくは良くしようという努力をしたくない人はお呼びではない。演説下手は論外である。公開討論で機転の効かず、ジョークの一つも飛ばせない人は相手にする必要がない。「サンプロ」に出るのが怖い、田原さんと議論するのは嫌だと思う人は、そもそも総裁選に立候補する資格もない。そういう人がどんなに努力をして、多くの手兵を率いて、実は結構政策には強かったりしても、自民党総裁にはなれない。

〇こんなことは、アメリカ大統領選挙ではとっくの昔からそうでした。日本もやっとそうなった、ということなのでしょう。ところが、それが分かった瞬間に、自暴自棄になりかねない人が一杯居るかもしれない。だって自民党議員403人の中には、安倍さんや麻生さんのタイプよりは、鈴木善幸や宇野宗佑のタイプのほうが多いでしょうから。そういう人が苦労して手勢を囲い、時間をかけて派閥の領袖になったところで、アンタ、外見が悪いみたいだから総理の椅子はあきらなさい、てな時代になってしまった。端的に言えば、小沢一郎は民主党だから代表になれるけど、今の自民党総裁選挙を勝ち抜くことはできないでしょう。あのファッションセンスでは、長丁場は戦えません。



今のところは、模様眺め・・・安倍内閣

2006-09-29 | 自民党
 発足したばかりの安倍内閣ですが、早くも、さんざんに貶すブログあり、持ち上げるブログありで、結構、喧しいですね。

 私は、今のところは模様眺めという事で・・・。論評はしばらく控えます。

 結構、不安要素が多いけど、正直、安倍さんには期待してますよ。

 期待を裏切らないで欲しいもんです。

 拉致問題に関しては特に期待してます。(というか、今のところ、拉致問題についてしか期待してませんが・・・)

 被害者家族はもう待ちくたびれてますからね。



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地方自民「公共事業を」

2006-09-28 | 構造改革
地方自民「公共事業を」 都道府県連アンケート

2007年09月18日03時02分

 23日の自民党総裁選を前に、朝日新聞社が同党の全国47都道府県連幹事長らに新総裁に望む政策などを聞いたところ、「一番力を入れてほしい政策」は、経済格差の是正が31道県で最も多いことがわかった。今後の経済政策では、32道県が歳出抑制より公共事業・財政出動を期待していた。総裁選に立候補した福田康夫、麻生太郎両氏とも構造改革路線を踏襲し、公共事業削減を支持しているが、参院選で惨敗した地方からは、08年度予算編成で公共事業増の圧力が強まることが予想される。財政再建との両立は難しく、新政権は難題を抱える。


 福田康夫は小泉後継総裁として、今後とも、構造改革路線を踏襲することを明言していますが、地方の自民党の声は違います。32道県が歳出抑制より公共事業・財政出動を期待しているのです。

 参院選の敗因について、「改革路線は支持されている、自民党はマスコミに負けたのだ」とか、「復党問題など、改革に逆行する動きが出てきたので、負けたのだ」という答えしか出せなかった自民党擁護系ブロガーは、国民の声を読み違えています。国民は、「構造改革路線」を否定しているのです。

 なぜ、自民党擁護系ブロガーが、このような間違った判断をするのでしょう。それは、自分が「構造改革路線」を正しいと思うように、他人も「構造改革路線」を正しいと思っているだろうという思い込みが目を曇らせているのでしょう。

 自民党の政権担当者は、このような自民党擁護系ブロガーの「構造改革を止めるな」という間違った意見を本気にすると次の衆院選で再び酷い目に遭うことでしょう。


今後の日本の針路を決する人たち

2006-09-28 | 自民党
Dr.マッコイさんの、「さらば小泉首相」より、

それより何より、支持基盤を、無党派層の、それももともとは政治にさして関心の無い若者を取り込んでしまったという点が注目に値するところでしょう。

ネット上のブログでも、「小泉首相のおかげで自分は政治に関心が持てるようになった、それが入り口だった」というのを結構見かけました。そこから、goriさんのように小泉マンセーブログというのが生まれたんでしょうが、しかし、現代の日本人を見ると、国民はどういうものに関心を抱くか、それを考えてみればわかる通り、流行や気分、欲望や娯楽、快楽です。

小泉劇場という言葉がそれを物語っている通り、これまで政治に無関心だった層が政治に関心をむけるようになったきっかけは、政治家たちの実にくだらないワイドショー的なパフォーマンスだったのです。

面白おかしくなければ政治に関心を抱けない層など、そもそも政治に関心を抱くべきでなかった、と言うと言いすぎかもしれませんが、いつまでもそういうレベルでしか政治を見続けることのできない層というのも確実に生まれてしまいました。

今後、自民党も民主党も、そのような軽薄な人たち、無党派層の中でも特に質の低い政治的見識しか持ち合わせていないような層を取り込もうと必死になるでしょう。何と言っても、先の選挙で自民党を圧勝させたのは、これまで選挙には行ったことがなかったけれども、小泉政治がなんだか「面白そう」だからということで、はじめて選挙に行って自民党に投票した層なわけですから。

これまで自民党や民主党を支持してきた人たちというのは、先の選挙でも投票行動を特別変えていません。自民圧勝の理由は、彼らを取り込んだからです。つまり、今後の選挙では、彼らを取り込んだほうが勝つ、彼らにキャスティングボートを握らせてしまった、彼らにこの国の将来を委ねてしまうことになったのです。これは小泉政治最大の罪だと思います。


 「小泉首相のおかげで自分は政治に関心が持てるようになった、それが入り口だった」というふうな事を臆面もなく言う人は、まさにナイーブな人です(世間知らずという意味で)。こんな事を言っている時点で、既に、小泉さんの術中に嵌っているんですよ。

 要は、「小泉さんに感情移入しながら、小泉劇場という活劇ドラマに熱中してました」とか、「小泉さんという政治家の言動に批判精神もないまま、喝采を贈っていました」と言っているのと同じ事じゃないですか。

 Dr.マッコイさんは、「ワイドショー的なパフォーマンスで、政治に関心をむけるようになった層に、キャスティングボートを握らせてしまった」事を嘆いていますが、確かにそうですね。

 関が原の戦いの帰趨が、暗愚とされている小早川秀秋の動向で決したとされるように、郵政選挙の勝敗を決したものは、「無党派層の中でも特に質の低い政治的見識しか持ち合わせていないような層」の動向だったのかも知れません。

 今後の選挙でも、「彼らを取り込んだほうが勝つ」となれば、賢明な選挙民を相手にするのではなく、軽佻浮薄な層にいかに受けるかという事に主眼が置かれ、どんどん政治が低俗化していくことでしょう。

 政策の中身を吟味するわけでもなく、「おしゃれな身のこなし」とか「決意を感じさせる眼差し」、「自信に満ちた語りかけ」というような心理学的な要因で、「小泉さん、頑張れ」と熱烈に応援するような人たちの判断が、今後の日本の針路を決するというのは、決して望ましい事ではないでしょう。




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感情論

2006-09-27 | 自称保守・親米保守
 ある小泉信者さんがよく、小泉批判論者の事を「小泉憎しで、云々」と言った表現をしていましたが、このような、人の行動の原因や理由を感情というファクターで説明するような論理構成は、一般的に「感情論」と言うべきものでしょう。

 「感情論」が一概に間違っているとは思いません。例えば、大きな自然災害に遭った人たちを指して、「かわいそうだから、あの人たちに救いの手を差し伸べましょう」というのも、「かわいそう」という「感情」を理由にした一種の感情論ですが、充分に人々を説得させる力を持っていると思います。

 ただ「感情論」の弱いところは、感情というものが主観的なもので、普遍性を持たないことです。「ホームレスはかわいそうだから・・・云々」というような論は、「ホームレスをかわいそうとは思わない」人の前では、論拠を失ってしまうのです。

 冒頭の、「小泉憎しで、云々」という論理構成も、「憎いからじゃないよ」と反論されれば論拠を失うのです。それにしても、この小泉信者さんが、小泉批判論者を指して、何の根拠もなく、「この人たちは小泉さんが憎いのだ、憎いから罵詈雑言の限りを尽くすのだ」と言っているのは「悪質なデマゴーグ」とも言うべきもので非常に問題です。論拠を示さず、自分の主観だけで他人の心の中を決め付けて言いがかりをつけているのですから。

 何度言ったら、分かってもらえるのでしょうか。例えば、拉致問題で、小泉さんを批判している人の多くは、小泉さんが、「拉致被害者救出に対して、ほとんど何も効果的な対策を講じてこなかった」事を批判しているですよ。このような拉致被害者救出にやる気のない小泉さんだったからこそ、悪く言っているのであって、訳も分からずに原因と結果をさかさまにしないで欲しいですね。



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世論が裁判官にプレッシャーをかけてはいけない

2006-09-26 | 社会
国旗国歌:学校強制に違憲判決 教職員401人が全面勝訴

 卒業式や入学式などで、日の丸に向かって起立し、君が代を斉唱するよう義務付けた東京都教委の通達は違憲違法だとして、都立学校の教職員ら401人が義務がないことの確認などを求めた訴訟で、東京地裁は21日、原告全面勝訴の判決を言い渡した。難波孝一裁判長は「通達は不当な強制に当たり、憲法が認める思想・良心の自由を侵し、教育基本法にも違反する」と指摘。教職員らに従う義務がないことを確認したうえ、通達違反を理由にした処分の禁止や1人当たり3万円の賠償も都と都教委に命じた。都側は控訴する方針。


 この裁判長(難波孝一氏)は、「国旗国歌は強制すべきでない」という自分の信条が、「妥当である」と判断して、この判決を下したのでしょう。

 誰しも、自分の意見が「妥当である」という思いはあるはず。しかし、それはスタンスの違う人から見れば、間違った意見でもあるのです。

 絶対に、この意見が正しいとか、間違っているとかということは誰にも言えないんじゃないでしょうか。

 この裁判長の意見は、私の意見とは大きく異なっています。しかしながら、この人の意見は意見として認めるしかないと私は思っています。

 私は、世論が裁判官にプレッシャーをかけてはいけないという立場をとります。司法が世論に引きずり回されるようになったら、「司法権の独立」が危うくなりますから。

 「こんな判断をする裁判長は辞めさせてしまえ」とか、「裁判官は思想チェックをすべきだ」とかいうような声が、本当のところは、最も危険なのではないでしょうか。

 勿論、「ある裁判官が実は、某隣国から雇われている工作員であった」とかいう場合は、話は別ですよ。

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ティー・ブレイク 9.26

2006-09-26 | ティー・ブレイク
■ポートレート 新垣結衣

新垣結衣
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1988年6月11日生まれ。沖縄県那覇市出身。愛称ガッキー。


■画像1 (ぎゅうぎゅうnya(その6) 

■画像2 ズサーnya(その7)

■画像3 チュウ?(その68)


■ネットの話題 「運スレ」・・・さよなら小泉総理

「運スレ」(9月25日)より採集↓




    〃〃∩ ∧ ∧
     ⊂⌒( ;´Д`) < ヤダアアアアアアア!ジュンタンジャナキャyダ!
       `ヽ_つ__つ

      ∧∧
     (´Д`; ∩ < ヤダアアアアアアア!
     ⊂   (
       ヽ∩ つ  ゴロゴロ
         〃〃

       ∩ ∧ ∧
     ⊂⌒(  _, ,_)
       `ヽ_つ ⊂ノ  グスッ・・・ジュンタンオツカレ・・・アベタンガンガッテ


小泉総理
五年半もの間、日本を、国民を支え続けて下さり
本当にありがとうございました。
あなたの姿、あなたの言葉、あなたがつくった道、
絶対に忘れません。
これからは、私たちの手で日本を守っていきます。


純たん、大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き
大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き
大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き…………


     _____________
   /|:: ┌──────┐ ::|
  /.  |:: | 小泉劇場   | ::|
  |.... |:: |  第一部 完 | ::|
  |.... |:: |         .| ::|
  |.... |:: └──────┘ ::|
  \_|    ┌────┐   .|     ∧∧
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     (  _)
             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄旦 ̄(_,   )
            /             \  `
           | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|、_)
             ̄| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| ̄


   ∧∧
  (  ・ω・)
  _| ⊃/(___
/ └-(____/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


     ・・・グスッ・・・
         ヒックヒック・・・

  <⌒/ヽ-、___
/<_/____/





阿久津真矢
↑「いい加減に目覚めなさい!! 」 by 阿久津真矢



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拉致被害者家族の思い

2006-09-25 | 拉致・北朝鮮問題
 ある日突然、我が子が忽然と姿を消して、ごく当たり前の家族の幸せを失った拉致被害者家族の悲しみは、如何ばかりだったでしょうか。

 我が子が北朝鮮による拉致事件の被害者であると判明してからも、拉致被害者を帰そうとしない北朝鮮と、拉致被害者救出に一向に動こうとしない日本政府の両者の厚い壁に阻まれて、被害者家族の長い苦悩の日々は続きました。

 ようやく2002年、小泉政権下で、北朝鮮側は長年否定していた日本人 の拉致を初めて認め、北朝鮮に拉致されていた被害者の内5人が24年ぶりに救出されました。

 これは確かに小泉政権の大きな功績ですが、噂されているような秘密交渉(5人の被害者の帰国と引き換えに、「日朝国交正常化」と「米朝直接対話の仲介」を日本が行うという約束)が事実であったら、そして5人以外の拉致被害者を見殺しにすることが前提にあったとしたら、少しも評価に値しません。(それどころか、大きくマイナス点がつきます)

 秘密交渉の有無については、議論の分かれるところで、ここではこれ以上言及しません。

 いずれにせよ、5人以外の拉致被害者は、小泉政権下でも引き続き、救出が叶いませんでした。未だ、救出されない拉致被害者の家族は、出口の見えない長いトンネルの中を彷徨っているような気分かもしれません。

 このような過酷な体験を通じて、被害者家族は何を思ったか。それは、『自分たちが味わった、「やり場のない怒りや、深い悲しみ」を、もう他の人には味わって欲しくない』という強い思いではなかったかと私は推測します。

 被害者家族は、勿論、我が子の一日も早い救出を切望しています。しかし、彼らの願いはそれに留まってはいません。「拉致事件」という悲しい事件がもう二度と繰り返される事のないようにと、彼らは願っているのです。

 自分たちの辛い体験を国民に呼びかける事によって、世論が動き、議会が新法を作り、政府が動く。その事によって、我が子が救出されると共に、拉致事件が根絶される・・・。このような事を念頭において、被害者家族は活動しているのではないでしょうか。

 「拉致事件の発生とその解決の遅れ」の原因は、「日本の国のありよう」そのものに深く関わっています。従って、「拉致事件の根絶」のためには、どうしても、「日本の国のありよう」を変えなければいけないのです。増元さんたちが言っている「日本再生」というようなスローガンも、「拉致事件の根絶」を念頭においての発言です。

 『自分たちの辛い体験も、それが「拉致事件根絶」の契機になるのだとしたら、意味のあるものになるが、いつかまた同様のことが行われるのであれば、全く無意味なものになる。』と彼らは考えているんじゃないでしょうか。

 「身代金を渡して帰してもらったら良いじゃないか」というような極論を言う人もいましたが、それで「一件落着」としてしまったら、「拉致事件の根絶」にはならないのです。

 「拉致被害者の救出」それが全てだと思っている人は、「日本再生」などという主張に対して「自分たちの政治的目的を達成するために拉致事件を利用しているのだ」というふうな邪推しかできないのでしょう。

 しかし、被害者家族は、「拉致被害者救出」のその先まで考えているんですよ。

 「かわいそう」論争が行われていますが、「拉致被害者の救出」だけしか視野にない人と、「拉致事件の根絶」まで視野に入れている人との意見のすれ違いなのでしょうか。

 それにしても、

「初心を忘れず、拉致の解決を願う人たち、そして、『人権』や『国防』を意識して拉致を訴える人、その両方がいて良いと私は思います。」

というような事を某掲示板に書いている人がいましたが、この人は喧嘩を売っているんでしょうかね。

 「『人権』や『国防』を意識して拉致を訴える人」がまるで、初心を忘れ果てて、暴走しているみたいじゃないですか。

 こういう人は先ほど述べた「拉致被害者の救出だけしか視野にない人」で、被害者家族の深い思いが分かっていない人だと思いますよ。



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安倍さんを支持するなら、「同志」復党を認めるべき

2006-09-24 | 自民党
 産経新聞記者の阿比留瑠比さんが、自身のブログで、『安倍新総裁は、「同志」復党をためらわない方がいい』という論陣を張っています。

 小泉さんは、自分に逆らう者を容赦なく排除していきましたが、それは安倍さんの本意ではなく、むしろ安倍さんにとっては、手足をもがれたようなものでした。

 郵政選挙後、阿比留さんは、産経新聞で、「教科書・拉致・靖国…メンバー相次ぐ落選 自民『保守派』思わぬピンチ」という見出しの記事を書いています。(これを目にしたとき、小泉さんを礼賛している産経らしくない記事だなと思いました)

 内容は、今回の衆院選は結果的に「安倍シンパの分断選挙になった」というものです。その記事が出た日に、安倍さん自身が「今朝の産経の記事、あれは本当だからね」と話しかけてきたといいますから、安倍氏自身も同じ思いだったのでしょう。

 以下、小泉さんによって排除された、安倍さんの主な同志

 1.「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」
    (人権擁護法案に真っ向から反対した仲間)

   古屋圭司会長・・・無所属
   衛藤せい一幹事長・・・落選


 2.「平和を願い、真の国益を考え、靖国参拝を支持する若手国会議員の会」

   松下忠洋会長・・・落選
   古川禎久事務局長・・・無所属


 3.「拉致議連」

   平沼赳夫会長・・・無所属


 4. 「国家基本政策協議会」
     (竹島切手発行運動などを行う)

   森岡正宏会長・・・落選


 最近のアンケートによると、反対派議員の復党を容認する声が30%で、否定する声が50%程度あるそうです。今のところは、拒否反応が強いようですね。

 でも、安倍さんは今月11日の3候補公開討論で、次のように語っています↓。

 「今後、新しい国造りをすることについて、私とほとんど同じ考えを持っている人が野党(無所属)にいることの方が国民にとって分かりにくい」

 もし安倍さんを支持しているのであれば、安倍さんの同志を復党させて、彼が活動しやすい環境作りに手を貸してあげたらどうなんでしょう。

 どうしようもない人物もなかには居るでしょうが、反対派議員ということで、十把一からげに全否定するのは、いかがなものでしょうか。

 反対派議員のなかには、現在、自民党に居る怪しげな面々、河野さんや古賀さん山拓さん平沢さん加藤さん二階さん・・・などより、よほど日本の国のためになる人物が居ると思うんですがね。



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(参考)

安倍新総裁は、「同志」復党をためらわない方がいい-国を憂い、われとわが身を甘やかすの記:イザ!



安倍新総裁は、「同志」復党をためらわない方がいい



 昨年9月の郵政民営化の是非を争点とした衆院選は、小泉首相の基盤を万全にした反面、当時、幹事長代理を務めていた安倍晋三氏にとっては、実はとてもつらいものでした。安倍氏の思想的・政治的同志といえる保守系議員たちが多く、自民党の外にはじき出され、または落選の憂き目を見たからです。



 私は、昨年9月14日付の産経新聞で、「教科書・拉致・靖国…メンバー相次ぐ落選 自民『保守派』思わぬピンチ」という見出しの記事(無署名)を書きました。内容は、今回の衆院選は結果的に「安倍シンパの分断選挙になった」というものです。実際、あれで活況をていしていた保守系の議員連盟の活動はずたずたになりました。



 その記事が出た日、たまたま国会議員会館の廊下で安倍氏とすれ違ったところ、彼は「今朝の産経の記事、あれは本当だからね」と話しかけてきましたから、安倍氏自身も同じ思いだったのでしょう。




 安倍氏の肝いりで設立された「平和を願い、真の国益を考え、靖国参拝を支持する若手国会議員の会」は、松下忠洋会長が落選し、古川禎久事務局長は無所属に。古川氏は、落選した城内実氏とともに、若手保守系議員の中で、最も期待された一人でした。



 そうそう、大物では拉致議連の平沼赳夫会長も無所属になりましたね。もともと拉致問題にそれほど知識のなかった平沼氏をくどいて会長にしたのが、安倍氏と中川昭一農水相でした。古屋氏は、拉致議連の事務局長も務めていました。



 また、安倍氏が顧問を務め、竹島切手発行運動などに取り組んできた「国家基本政策協議会」の森岡正宏会長も落選しています。



 こうしてざっと見ただけでも、あの選挙が安倍氏にとって痛手だったことは分かると思います。逆に、多くの仲間を失って、それでも総裁に就任できたのだからたいしたものだとも言えますが。



 そこで、異論も多いこととは思いますが、私は安倍氏は無所属となった彼らを一刻も早く復党させた方がいいと愚行しています。造反組の復党というと、どうしても参院選対策だとみられるし、事実、そういう側面もあるでしょう。



 でも、それ以上に、今後、安倍氏がさまざまな政策を推進していくうえで、党内で応援の論陣を張ってくれる同志の協力は欠かせないと思うのです。実際、彼らはかつて陰に日向にそうしてきた人たちです。



 昨日、新総裁就任のあいさつに来た安倍氏に対し、中曽根康弘元首相は「特にあなたに申し上げたいのは、例の出ていった皆さんをできるだけ早期に復帰させて、参院選で総力体制をつくることがまず、第一じゃないかね」と述べたそうです。



 ですが、こういう損得論より、安倍氏自身が今月11日の3候補公開討論で語った次のような言い方の方がいいと感じます。



 「今後、新しい国造りをすることについて、私とほとんど同じ考えを持っている人が野党(無所属)にいることの方が国民にとって分かりにくい」



 小泉首相にたった1年前に弓を引いた議員たちを復党させることには、「自民党は古い体質に戻るのか」といった批判もあるでしょうし、安倍政権のイメージ低下につながる恐れもあります。実際、安倍に近い議員からも「そんなことを言うのは、去年の選挙になぜ自民党が勝てたのかを忘れている」などと慎重論はたくさん出ています。

 

 私は、それでも復党させるべきだと思うのですが、当ブログの読者諸兄はいかがお考えでしょうか。


何もかも、教祖様のお陰です・・・?

2006-09-23 | 自称保守・親米保守
 マンセーさんのブログを訪問していたら、こんな事を言っている人がいましたよ。

 大意・・・「小泉首相のお陰で、やっと日米共同で制裁が出来るようになった。小泉さんはこの状況が来るのを待っていたのだ。」

 さて、この人は、

 1.アメリカが金融制裁を始めたのも、
 2.北朝鮮がミサイルの乱れうちをしたのも

 みんな、小泉さんのお陰だと言うんですかね。そういうのを、「我田引水」「牽強付会」と言うんじゃないですか。

 まあ、「鰯の頭も信心から」と言いますからね。脳内妄想を、ネットを通じて周囲に撒き散らすのを止めて、一人で「教祖様のお陰で・・・」とぶつぶつ言ってる分には、実害はないんですけどね。

 普通に考えると、もし、仮にアメリカが金融制裁をせず、北朝鮮がミサイル発射をしなかったら、今の状況は生まれなかったわけで、そこのところはどう考えているんでしょうね。

 例えば、

 1.「天才政治家?」の小泉さんだから、素人目には「偶然の僥倖」にしか見えないことも、すべて最初からお見通しだったとか、

 2.「アメリカの金融制裁」も、「北朝鮮のミサイル発射」も全ては小泉さんの仕組んだ事だったとか、

 そんな事を言いたいのかも知れませんね。

   〃∩ ∧_∧
   ⊂⌒(  ・ω・)  はいはいわろすわろす
     `ヽ_っ⌒/⌒c
        ⌒ ⌒


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せっせと「従軍慰安婦伝説」をアメリカに流布させている韓国

2006-09-23 | 中韓
米下院


 従軍慰安婦に関する韓国のロビー活動が功を奏して、米下院を動かしました↓。韓国恐るべし。

従軍慰安婦問題 米下院に初の決議案上程
2006-09-13 10:44:45 Updated.


「慰安婦は日本政府の責任」 米下院が決議
2006-09-14 10:09:18 Updated.


 正直な話、「60年前だか、70年前だかの事など、もうどうでもいいじゃない」と思えるんですけどね。

 しかし、韓国は「日韓併合時代のある事ない事」を日本に対する恐喝のためのカードにしますから無視も出来ません。「日帝伝説」シリーズのなかでも、「従軍慰安婦」伝説は、インパクトがあり、共感も得られやすいから、韓国も頑張っているんでしょう。

 最近では、韓国は日本から「拉致問題」を持ち出されると「従軍慰安婦」の話を持ち出して、日本の要望を拒否しています。「従軍慰安婦」カードを、日本から切り出されるカードを無効にするために使っているのです。

 つまり、「従軍慰安婦」カードは、「ゆすりたかり」で攻めるときにも、反論用として自国擁護のときにも使えるいわば、万能カードというわけです。そんなカードを韓国に与えた「反日マスコミ」と「馬鹿政治家(事なかれ政治家?)」は万死に値しますぞ。彼らが反省するまで、糾弾しなければいけないのではないでしょうかね。

 さて、韓国が、どれほど捏造話に熱中しようと、自国内であればほっとけば良いんですけど、アメリカにまで、その活動範囲を広げているのは、大いに問題にすべきでしょう。捏造話で、日本嫌いのアメリカ人が増えたら、困りますからね。蒋介石夫人の宋美齢(1943年2月18日、アメリカ連邦議会において抗日戦への更なる協力を求める演説を行い、全米から賞賛を浴びた)の前例がありますから、油断してはいけないかも・・・。それにしても、こんなプロパガンダ映画まで作っている韓国に対して、日本は何処まで無策なんでしょうかね↓。

元従軍慰安婦記録映画 米議会で上映 
2006-09-22 15:41:05 Updated.




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(参考)

従軍慰安婦問題 米下院に初の決議案上程
2006-09-13 10:44:45 Updated.


旧日本軍の従軍慰安婦問題の解決を訴える決議案が13日、初めてアメリカ下院に上程され、審議に入ることになりました。
アメリカ下院の国際関係委員会は、13日に全体会議を開いて慰安婦問題の決議案を上程し審議すると発表しました。上程される決議案は今年4月、アメリカ民主党のエバンス議員と共和党のスミス議員が共同で提出したものです。
アメリカ下院では、2001年と去年も慰安婦関連の決議案が提出されたことがありますが、日本側のロビー工作によって上程されませんでした。
今回の決議案は日本政府に対し▽慰安婦を動員した事実を認め再発の防止を約束すること▽この問題が人権にそむく問題であることを現在と次の世代に教育すること▽国連と国際アムネスティによる慰安婦についての勧告を実行することなどの内容を盛り込んでいます。
エバンス議員らは当初今年6月に決議案を上程する予定でしたが、小泉首相のアメリカ訪問を控えて日本側が積極的に阻止したため上程が遅れたということです。



「慰安婦は日本政府の責任」 米下院が決議
2006-09-14 10:09:18 Updated.



アメリカ下院は14日、第2次世界大戦中の日本軍慰安婦について日本政府の責任を認める決議案を満場一致で可決しました。
この決議は、日本政府が慰安婦を動員した事実と責任を認め、こうした非人道的行為について現在と未来の子どもたちに教育することを求めています。
決議は、20万人を超える慰安婦を動員したのは20世紀最大の人身売買事件であり、日本政府が公式に、または間接的にかかわったと指摘しました。
この決議は拘束力はありませんが、第2次世界大戦中の日本政府の非人道的行為を世界各国の人たちに思い起こさせる契機になり、今後、慰安婦に対する賠償についても影響を及ぼすものとみられます。
ところで、アメリカ下院は14日、国際関係委員会で、日本と周辺国間の歴史認識について聴聞会を開きます。
この聴聞会では、小泉首相の靖国神社参拝にともなう韓国や中国との関係悪化について扱う予定です。
アメリカ議会が、日本と周辺国の関係悪化を憂慮して、歴史認識について聴聞会を開くのはこれが初めてです。



元従軍慰安婦記録映画 米議会で上映 
2006-09-22 15:41:05 Updated.


在米韓国人の女性監督、金デシルさんが制作した旧日本軍の元従軍慰安婦の記録映画「沈黙の声」が、ワシントンにある連邦議会のロングワース下院ビルで上映されました。
「沈黙の声」は、元従軍慰安婦や旧日本軍の担当者の証言を通じて、日本が犯した野蛮な行為を生々しく告発した記録映画で、2000年にアメリカ公共放送のPBSで放送され、その後、アメリカの複数の大学で紹介されましたが、アメリカ議会の建物で上映されたのは初めてです。この映画の上映は、旧日本軍の従軍慰安婦問題の解決を訴える決議案が今月13日、初めてアメリカ下院に上程され、満場一致で可決したことを記念して、アメリカ下院議員ら50人あまりが出席して行われたものです。金デシル監督は、あいさつで、「慰安婦問題は、合法的に行われた罪であるため日本政府は公式文書で謝罪しなければならない」と強調するとともに、
「問題を傍観し続けてきた韓国政府に事実上、最も大きな責任がある」として批判しました。


岡崎氏による「扶桑社教科書」改変箇所

2006-09-22 | 媚米
 産経コラム「正論」「遊就館から未熟な反米史観を廃せ」(8月24日)で、岡崎久彦氏が、「過去4年間使われた扶桑社の新しい教科書の初版は、日露戦争以来アメリカは一貫して東アジアにおける競争者・日本の破滅をたくらんでいたという思想が背後に流れている」事を遺憾として、「現在使用されている第2版から、反米的な叙述は全部削除した」事を明らかにしていました。

 西尾幹二氏は「インターネット日録」(09月20日)で、岡崎氏による「扶桑社教科書」改変箇所を具体的に提示しています。

 その1「日米関係の推移」

初版本:日米関係の推移

日露戦争のとき、ロシアが満州を占領することをおそれたアメリカは日本に好意的であった。ところが、日本がロシアにかわって南満州に進出すると、アメリカは日本の強大化を意識するようになった。また、19世紀後半より、太平洋への進出を始めたアメリカにとって、対岸にあって、強力な海軍を備える日本は、その前に立ちはだかる存在でもあった。

 一方、アメリカ国内では、中国移民やアメリカの先住民への人種差別が続いていたが、日露戦争終結の翌年、アメリカのカリフォルニア州で日本人移民の子どもを公立小学校からしめ出すという法律が制定された。勤勉で優秀な日本人移民への反発や嫌悪が大きくなってきたのである。

 こうした中、アメリカは1907年、将来、日本と戦争になった場合の作戦計画(オレンジ計画)を立てた。また、日本も同年に策定した帝国国防方針の中で、アメリカ艦隊を日本近海で迎え撃つ防衛計画を立てた。このようにして日米間の緊張は高まっていった。

 国際連盟が提案された第一次大戦後のパリ講和会議で、日本は唯一の提案である人種差別撤廃案を会議にかけた。この案は日本人みずからが重視し、世界の有色人種からも注目を浴びていた。投票の結果、賛成が多数を占めたが、議長役のアメリカ代表ウィルソンが、重要案件は全会一致を要するとして、不採決を宣言した。このことも、多くの日本人の反発を生んだ。

 こののちも、アメリカでは日本人移民排斥の動きが続き、多くの日本人はこれを人種差別と受け取った。


第二版本:日米関係の推移
 
 日露戦争後、日本は東アジアにおけるおしもおされもしない大国となった。フィリピンを領有したアメリカの極東政策の競争相手は日本となった。

 他方、日米間では、、日露戦争直後から、人種差別問題がおこっていた。アメリカの西部諸州、特にカリフォルニアでは、勤勉で優秀な日本人移民が、白人労働者の仕事をうばうとして、日本人を排斥する運動がおこった。アメリカ政府の指導者は日本人移民の立場に理解を示したが、西部諸州の行動をおさえられなかった。

 第一次世界大戦後のパリ講和会議で、日本は国際連盟規約に人種差別撤廃を盛りこむ決議を提案した。その目的は移民の差別を撤廃することだったので、オーストラリアなど、有色人種の移民を制限していた国は強硬に反対した。米国は当初、日本に同情的だったが、西部諸州の反発をおそれて反対に加わり、決議は採択されなかった。* しかし、日本の提案は世界から多大の共感を得た。

 *日本の提案は世界の有色人種から注目をあび、投票の結果、11対5で賛成が多数をしめた。しかし、議長役のアメリカ代表ウィルソンが重要な議題は満場一致を要するとして否決を宣言した。


 日本人の対米感情を悪化させる一因となった日本人排斥運動に関しては、「アメリカ政府の指導者には悪気はなかったけれど、西部諸州の行動をおさえられなかったんだ。」というのが岡崎説。悪いのは、カリフォルニアなどの西部諸州で、連邦政府は悪くないと・・・。

 また、第一次世界大戦後のパリ講和会議で、日本は人種差別撤廃案を会議にかけましたが、採決の結果、賛成が多数を占めにも関わらず、議長役のアメリカ代表ウィルソンが、重要案件は全会一致を要するとして、不採決を宣言しました。これに対して、第二版本は「米国は当初、日本に同情的だったが、西部諸州の反発をおそれて反対に加わり、決議は採択されなかった。」と、西部諸州を悪者にして、連邦政府を擁護しています。

 その2 白船事件

初版本:白船事件

1908年3月、16隻の戦艦で構成されたアメリカの大西洋艦隊が、目的地のサンフランシスコ寄港をへて突如、世界一周を口実にして、太平洋を西に向かって進んできた。日本には7隻の戦艦しかない。パリの新聞は日米戦争必死と書き、日本の外債は暴落した。

日本政府はあわてた。アメリカの砲艦外交風の威嚇の意図は明らかだった。船団は白いペンキで塗られていたので、半世紀前の黒船来航と区別し、白船来航とよばれる。日本政府は国を挙げて艦隊を歓迎する作戦に出た。新聞はアメリカを讃える歌をのせ、Welcome!と書いた英文の社告をのせた。横浜入港の日、日本人群衆は小旗を振って万歳を連呼し、アメリカ海軍将校たちは歓迎パーティーぜめに合った。彼らを乗せた列車が駅に着くと、1000名の小学生が「星条旗よ永遠なれ」を歌った。

日本人のみせたこの応対は、心の底からアメリカをおそれていたことを物語っている。



第二版本:歴史の名場面  アメリカ艦隊の日本訪問

 1908(明治41年)3月、16隻の戦艦からなるアメリカの大西洋艦隊が、世界一周の途上、日本へ向かって進んできた。当時、日本が保有する戦艦は7隻だったから、これは大艦隊であった。セオドア・ルーズベルト大統領は、みずから建設した艦隊の威勢を世界に誇示しようとした。船団は白いペンキで塗られていたので、半世紀前の黒船来航と対比して、白船とよばれた。

 日本政府は、国をあげて艦隊を歓迎することとした。ルーズベルトはアメリカの印象をよくしようとして、「品行方正な水兵以外は船の外に出すな」と指示した。横浜入港の日、日本人群衆は小旗を振って万歳を連呼し、アメリカ海軍将校たちはパーティー攻めにあった。彼らを乗せた列車が駅に着くと、千人の小学生がアメリカ国歌「星条旗」を歌った。


 これは、半世紀前の黒船来航と同様、アメリカの威圧外交です。ここで、大事な事は、同時の日本人がこのアメリカの行動に対してどう感じたかであり、その記述のない「第二版本」は何の意味もないのでは・・・。

 その3 ワシントン会議

初版本:ワシントン会議

 1921年には、海軍軍縮問題を討議するためワシントン会議が開かれ、日本、イギリス、フランス、イタリア、中国、オランダ、ポルトガル、ベルギー、そしてアメリカの9カ国が集まった。この会議で、米英日の主力艦の保有率は、5・5・3と決められた。また、中国の領土保全、門戸開放が九か国条約として成文化された。青島の中国返還も決まり、同時に、20年間続いた日英同盟が廃棄された。

 主力艦の相互削減は、アメリカやイギリスのように、広大な支配地域をもたない日本にとっては、むしろ有利であったともいえる。しかし、日英同盟の廃棄はイギリスも望まず、アメリカの強い意思によるもので、日本の未来に暗い影を投げかけた。


第二版本:ワシントン会議と国際協調

 1921(大正10)年から翌年にかけて、海軍軍縮と中国問題を主要な議題とするワシントン会議がアメリカの提唱で開かれ、日本をふくむ9か国が集まった。会議の目的は、東アジアにおける各国の利害を調整し、この地域に安定した秩序をつくり出すことだった。

 この会議で、米英日の海軍主力艦の保有数は、5:5:3とすることが決められた。また、中国の領土保全、門戸開放が九か国条約として成文化された。同時に、20年間続いた日英同盟が、アメリカの強い意向によって解消された。

 主力艦の相互削減は、第一次大戦後の軍縮の流れにそうもので、本格的な軍備拡張競争では経済的に太刀打ちできない日本にとっては、むしろ有利な結論だったといえる。しかし、海軍の中にはこれに不満とする意見も生まれるようになった。政党政治が定着しつつあり、国際協調に努めた日本は、条約の取り決めをよく守った。*

*1922年、条約が成立すると、日本はただちに山東半島の権益を中国に返還し、軍事力よりも経済活動によって国力の発展をはかるように努めた。


 この箇所は、「日英同盟の廃棄はイギリスも望まず、アメリカの強い意思によるもので、日本の未来に暗い影を投げかけた」という一文に、当時の日本人が感じた、暗い予感があらわされているので、ここを削除するとイメージが随分と変わるように思います。

 アメリカの日本に対する思惑がどのようなものであったかは別にして、日露戦争後のアメリカは、日本人から見れば、「日本人移民排斥運動」などに見られるように「横暴で理不尽な国」というイメージが次第に強くなっていきます。それがもし仮に誤解に基づくものだとしても、そうした対米感情の悪化が、日米戦争の一因となった事は確かなことであり、そこを抜きにして歴史は語れないと思います。それを、「アメリカが東アジアにおける競争者・日本の破滅をたくらんでいたという思想」はけしからんとして、なかったものにするのは、歴史の改竄以外の何者でもないでしょう。




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ティー・ブレイク 9.21

2006-09-21 | ティー・ブレイク
■ポートレート 戸田 恵梨香

戸田 恵梨香
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1988年8月17日生まれ。兵庫県神戸市灘区出身。
ギャルサー(2006年4月6月、日本テレビ)というわけの分からない???ドラマの「サキ」役を演じていました。


■画像1 ここにいると、癒されるのnya

neko


■画像2 ((公)畑仕事は大変でchu

■画像3 いじめ(その2) 

■画4 ウェンウェンツ氏みたいに(その8)


■ネットの話題1 @nifty:デイリーポータルZ:うまいよゴ~ルデン・チャーハン

 私が、チャーハンを作ると、いつも「ダンゴ状」になっていたんですけど、この記事のように、冷や飯に生卵をかけて、攪拌してから炒めると、確かに「パラリパラパラ」のチャーハンになりました。

 デイリーポータルの記事が生活に役立ったのは初めてです。


■ネットの話題2 (。△。)

麻生氏圧勝!政界きっての漫画通「オタクの街」でライバル圧倒

 アキバ系は麻生支持! 自民党総裁選(20日投票)に向け9日、安倍晋三官房長官(51)、谷垣禎一財務相(61)、麻生太郎外相(65)の3候補が、JR秋葉原駅前で告示後初の合同街頭演説会に臨んだ。「オタクの街」の第一声では、麻生候補が趣味の漫画を絡めた得意のトークで若者のハートをわしづかみ。約1万人の観衆を沸かせた。総裁選レースでは、安倍氏に大きく水を開けられているのが実情だが、独自の感性でポスト小泉レースをひっかき回す!?

(中略)


 ▼絵文字 ネット上ではなぜか(。△。)と表記されることもある。

(2006年9月10日06時01分 スポーツ報知)


 記事の内容はともかく、これはないだろう→(。△。)


■ネットの話題3 「若い女性の人の中で、時々ウンコ臭い人がいます。」

質問広場 Woman.exciteウーマン・エキサイト この臭さは何でしょう?

質問 この臭さは何でしょう?
質問者:godzilla2004 聞きたくても聞きにくいので、こちらでお伺いします。
若い女性の人の中で、時々ウンコ臭い人がいます。
なぜ、そんなにおいがするのかわかりません。
何人か、そういう人にあったことがあります。
別に、不潔な人とも思えない人です。
むしろ、きれいな人だったりします。
本人は、当然気がついていないと思います。

でも、男の人でそんなにおいのする人は、私は知りません。そのため、女性特有なのだろうか、と思ったりします。

周りの人に、あの人ウンコ臭いですよね、と聞くのも失礼で、今までそんな理由を聞いたことがなかったのです。他の人も気がついているのかどうか…。

教えていただけると幸いです。


回答1 
1.便秘
2.拭き忘れた
3.踏んじゃった



回答2 毛染め
うちの奥さんが毛染めすると、髪の毛から微妙に臭いがします。 う○この臭いにもどこかにている気がするのですが、毛染めが原因の可能性はないでしょうか?



回答3
私も経験があります。

原因は口臭でしょうか??
こんなのがありました。


腔内で作られる臭気(ガス)

 臭いの種類      臭気物質
おならのようなにおい スカトール
うんこのにおい    水素ガス
           二酸化炭素ガス



回答4
原因は「便秘」だと思いますよ。
腸の中に溜まった便は、腐敗が進行し、腸の中の有害物質を大量に増加させます。
この有害物質の一つである「臭いガス(オナラ)」は、腸から血液に入り全身に周り、
最終的には、皮膚から排出される際に臭いを発し、肺を通り口臭となるそうです。

若い女性と言うことだったので、初めは「ダイエット臭」かな?とも思ったんですが、
このダイエット臭は、「汗臭いような脂肪臭」「アンモニア臭」
「ツンと鼻をつくような甘酸っぱいニオイ」の3タイプの臭いと言われてるので、
「ウンコ臭い」となれば、便秘が原因だと思いますよ。
きれいな人ほど、体系維持の為に食事制限して、便秘になり易いのかもしれませんね。

他の人も気づいてるかもしれませんが、男性から女性に言うのはかわいそうなので、
気になるようだったら、その子の友人に相談する感じで話してみてはいかがですか?
女の子同士だと「最近、便秘気味で悩んでる」とか、
そういった話もしますから、なんとなく伝えてもらえると思いますよ。


回答5
原因はスカトールかも知れませんね。

こんな記事を見つけました。

●うんこの匂いはスカトールというアルコール系の成分ですが、これがなんとジャスミンティーの香りの成分!高濃度では悪臭を放つスカトールも、低濃度ではジャスミンの香りになるという訳です。

●どんな香水にもスカトールといううんこのにおいが入っているそうです。 微量だけど。スカトールがないといまいちな香水しかできない。

ということで、香水の香りがなんらかの具合でスカトールが前面に出でて、う○ちの匂いになってしまったのかもしれません。(温度が関係しているかも、あと安い香水だったりして...)

いずれにしても、推測ですが。



 回答5の「香水の香り」というのが面白い。

 しかし、わざわざ、香水で自分をウンコ臭くしているのかと思うと、なにやら悲哀を感じさせます。


■ネットの話題4 ネットの完全定額制もはや限界 事業者ら適正コスト検討 2006/9/14

 月額5000円ほどで完全定額制が当たり前のブロードバンド(高速大容量)通信料が、利用量の多いユーザーについて、値上げや追加料金支払いが避けられない見通しとなってきた。

 動画配信の急速な普及などによる通信量増大でネットワークの設備増強が必要なうえ、通信各社が構築を進める次世代ネットワークでは高品質な動画配信などの視聴に付加料金が必要になる可能性が高いため。総務省の「IP化の進展に対応した競争ルールの在り方に関する懇談会」が13日にまとめた最終報告書「新競争促進プログラム2010」で、こうした追加料金徴収の妥当性についても議論が必要と指摘された。

 これを受け同省は10月中に「適正なコスト負担のあり方に関する検討会」を設置する予定。NTTなどの通信事業者に加え、大手・中小のインターネット接続事業者(ISP)、USENやグーグルといったコンテンツ(情報の内容)やネットサービス提供事業者が参加する見通しで、来年7月までにコスト負担のあり方について結論を出す。

 日本は大容量の光ファイバー通信サービス利用者が600万件に達するなど、世界でも突出して格安のブロードバンド環境が普及。これによりウィニーで注目されたファイル交換ソフトなどで個人がやり取りする画像や動画ファイルなどの通信量が爆発的に増加しているほか、USENの「(GyaO(ギャオ)」など無料ネット放送や音楽配信サービスなどによる通信量の増加も加速している。

 こうした通信量の増大により、通信会社の回線容量は徐々に逼迫(ひっぱく)する事態に直面。インターネット接続事業者(ISP)の設備増強が追いつかない状況となってきた。

 このため、ISP間のネットワーク接続料が急激に上昇するケースも出現。中小のISPでは経営困難に陥るケースも顕在化しており、コスト回収手法が課題になりつつある。

 ブロードバンド大国となった日本が世界に先がけて直面している課題だけに、今後の検討内容は「欧米、中国にも影響を及ぼす」(同省懇談会座長・林敏彦放送大学教授)こととなりそうだ。


 日本では、最近、画像や動画ファイルなどの通信量が爆発的に増加しているので、ネットワークの設備増強が必要。そこで、何らかのコスト回収手法が課題になっているようです。

 ライトユーザーとヘビーユーザーの料金差別化が行われるかも知れませんね。例えば、携帯電話でAUが行っている「ダブル定額」のような料金体系が検討されるかもしれません。



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安倍氏、戦後生まれ初の自民党総裁に

2006-09-21 | 自民党

安倍晋三氏

第21代自民党総裁に決まった安倍晋三氏を中心に握手を交わす(左から)麻生氏、小泉総裁、谷垣氏=20日、自民党党本部(撮影・小野淳一)


安倍氏、戦後生まれ初の自民党総裁に

≪2位麻生氏、3位谷垣氏≫

 小泉純一郎総裁の後継を決める自民党総裁選は20日、国会議員による投票と、党員・党友票を合わせた開票が行われ、安倍晋三官房長官(51)が麻生太郎外相(66)、谷垣禎一財務相(61)を大差で破り、第21代総裁に選出された。投票結果は安倍氏464票、麻生氏136票、谷垣氏102票だった。

 安倍氏は26日召集の臨時国会の衆参両院本会議で第90代首相に指名され、戦後最年少、初の戦後生まれの首相が誕生する。総裁任期は平成21年9月までの3年間。来年夏には、自民、公明両党の与党過半数維持をかけた参院選に臨む。

■改革のたいまつ受け継ぐ

 安倍氏は新総裁選出後の就任あいさつで、「戦後生まれ初の総裁として改革の炎、たいまつを受け継いでいくことを宣言する」と述べた。また、同日夕の記者会見で、臨時国会ではインド洋での給油支援のためのテロ対策特別措置法延長と、教育基本法改正案の処理を最優先する考えを表明した。

 安倍氏は25日、公明党新代表に内定している太田昭宏氏と会談し、自公連立継続と基本政策で合意書を交わす。同日中に幹事長ら党三役を決定し、26日の首相指名選挙で首相に選出された後、同日中に安倍内閣を発足させる。

 総裁選は党所属議員の403票と、約106万人の党員・党友の投票を300票に換算した計703票で争われた。議員票は安倍氏267票、麻生氏69票、谷垣氏66票(無効1票)、党員・党友票は安倍氏197票、麻生氏67票、谷垣氏36票。党員・党友の投票率は61.45%だった。

(09/20 15:07)


 小泉総裁の後継を決める自民党総裁選は20日開票が行われ、安倍晋三官房長官(51)が、第21代総裁に選出されました。安倍さん、おめでとう。

 安倍さんは新総裁選出後の就任あいさつで、「戦後生まれ初の総裁として改革の炎、たいまつを受け継いでいくことを宣言する」と述べましたが、闇雲な「改革至上主義」に陥ることなく、改革の方向性や、改革の目的について、充分吟味していただきたい。決して、「アメリカのお気に入りになること」を至上命題にするようなことがないように・・・。

 安倍さんが新総裁に選ばれたことで、拉致問題にも再び光が当るようになるでしょう。被害者家族に会おうともしなかった前任者との違いをアピールするためにも、被害者家族の不安な気持ちを和らげるためにも、総理になれば、早いうちに官邸に彼らを呼び、励ましてあげて欲しい。くれぐれも、被害者家族の期待を裏切らないで頂きたいと思うばかりです。

 ところで、「拉致問題の事を考えると夜も寝られません」とか、「拉致被害者の事を考えると涙が止まりません」とか言いながら、「拉致問題に何も言及しなかった」麻生さんを熱烈に応援していた人もいましたが、本人は自分の言動に何も矛盾を感じなかったのかしらね。こんな事を書くと、また訳の分からない言い訳をして、誤魔化そうとすると思うけど。



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