今朝からお節介みたいなことをして、
空振ってしまい
少し凹んでいる。
こんなときだから
絵本はこれ、かなー。
1991年版 文化出版局 こどもの本
もくじには、
「おきゃくさま」「こんもりおやま」
「なみだのおちゃ」「うえとした」
「おつきさま」
どれも日常のちょっとしたフシギを
擬人化して
ほっこりと語っているが
中でも一番気に入っているのは少し切ない
「なみだのおちゃ」だ。
ふくろうくんがかなしかったこと
たとえば、「あしの おれてしまった いす」
たとえば、うたのことばをわすれて
「うたえなくなった うた」
たとえば、「ストーブの うしろに おちて
みつけられっこない すぷーん」
などなど
思い浮かべてはないてないて
ゆわかしのポットをいっぱいにして
あたためて カップについでのむ、んです。
そして、ひとりで悦にはいって
「なみだの おちゃは いつでも とても いいもんだよ」と。
訳は、三木卓となっています。
もう一つは、
1989年版 文化出版局
ミセスこどもの本
もくじには、
「そりすべり」「そこの かどまで」
「アイスクリーム」「おちば」
「クリスマス・イブ」
かえるくんとがまくんのちょっとした友情を描いた
これらも心温まるお話。
なかでも「おちば」が好きです。
10月になって落ち葉が庭をうずめる頃
お互いがそれぞれの家の庭の落ち葉掻きをしてあげようと思いつく。
相手が、誰がしてくれたのかわからないし
喜ぶだろうなと思って~。
で、それぞれは、相手の家へ行き
かき集めて落ち葉の山をつくり、
庭をきれいにして
帰宅するのだけれど
その途中に風が吹いてきて
それぞれの庭は元通りの落ち葉の庭へ戻る。
そして帰宅したかえるくんとがまくんは
明日は自分の庭の落ち葉掻きをしようと
思いつつ、幸せな気分になるという
なんとも鷹揚でおめでたいお話。
だったら、最初からなにもしなくても
いいじゃん!なんて
野暮なことは言わないで・・・
岸田衿子訳 1971年
文化出版局 ミセスこどもの本
1993年版 文化出版局
絵本の文庫活動をしていた時に
『ふくろうくん』を紹介してくれた仲間がいて
その本を<私が>気に入って
アーノルド・ローベルのを集めて
4冊になりました。