EKKEN♂

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アクセスアップを笑え!

2005-06-27 | goo BLOG
 トラフィックエクスチェンジって、なんぞや?
 
 ……などとツラっとして訊いてみる。
 [トラフィックエクスチェンジ] goo ウェブ検索結果
 検索結果をいくつか読むと、このサービスに登録し、同じサービスに登録している他人のサイトを閲覧すると、閲覧した数だけ自分のサイトのアクセスが増える仕組らしい。アクセスアップにもってこい、ということで、このサービスに登録しているブログユーザーもたくさんいるようだ。
 しかしどうだろう?
 これは機械的に自分が閲覧した分だけのアクセスがあるだけで、相手が自分のブログを読んでいるわけではない。関連性の薄いトラックバックを送り、相手に自分の記事を読んでもらう事でアクセスを増やす事と、たいした差がないのではないか?
 宣伝トラックバックとの違いは、登録するという行為がある以上、自分が「読まれなくてもいいから、アクセスカウントを増やしてくれればいい」というお互いの了解の上に成り立っている事くらいです。
 ここでありがちな大きな間違い。
 「相互の理解があるのなら、スパムでもないし、誰にも迷惑をかけているわけではないだろう」
 
 違うと思うなぁ。
 
 こうしたツールが使われるのは、ブログサービスがアクセスランキングという、アクセスを増やせば自分のブログが名前を連ねる事ができる仕組を行っているから、というのが大きな原因でしょう。
 正直な所ね、やめちゃったら良いんですよ、ブログサービスのアクセスランキング。
 記事を書くために、あるいは他の人のブログを読むためにアクセスが集中し、サーバーに負荷がかかっているのなら、これはサービス提供サイドの「読み」の甘さといって良いでしょう。
 しかしこうしたワケのわからんツールを使われることまで予測する事を、サービスに求めるのはちょっと酷な話。
 アクセスランキングを眺めたことのある人ならば、お分かりかと思いますが、開設されたばかりの、いくつも記事がない、外部サイトへのリンクだけで記事にしているものが、不定期にランキング上位にいくつも出現します。
 確固たる証拠があるわけではないですが、ああいうのはIPを変えながら更新するツールや、アクセスの多いサイトに埋め込まれた、iframeタグ内に表示された回数でアクセスカウントを獲得しているものと思われます。具体的にどこの事かを書くとアレですから(最近多いな、「アレ」)、控えさせていただきますし、コメント欄での指摘についてはご遠慮願いますが、明らかに「読まれているわけではないアクセスカウント」があることは否めません。実際、ある単語の検索により、そうしたツールを使用している事を記述し、さらには「アクセスアップのために、是非!」と推奨すらしている所がいくつも見つかります。
 トラフィックエクスチェンジね、相互の理解があっても、誰にも迷惑をかけていないことにはならないのですよ。
 そのツールが有用であればあるほど、無意味なアクセス(トラフィックエクスチェンジによる、ツールの仕組上見ることを強制させられる閲覧は「無意味なアクセス」と考えます)が不必要に増え、利用しているサービスのサーバーに、過剰な負荷がかかる事になりゃせんか?
 それとも最近のサーバーは、これくらいでは何ともないのか?

 アクセスアップによって得られる喜びは何でしょう?
 WEBを使って誰にでも見られる場所に公開している以上、アクセスを増やしたいのは、当然の欲求です(あ、コレ無断リンク禁止主義者に対するイヤミな)。公開している以上、バカ晒しにさえなっていなければ、誰かに読まれていることを実感できることは、多少は嬉しい事でしょう(あ、無断リンク禁止主義者に名指しでヒドイ事を書いた件は、ある意味「バカ晒し」であったので、反省しております、ハイ)。
 僕はこのブログがアクセスランキングに表示されない設定にしていますが、それでもアクセス数が全く気にならないか、といえばそんな事はなく、適宜チェックはしています。
 しかしこのアクセス数というヤツ、たとえIP数によるカウントであっても、あくまでページが「表示された回数」であって「読まれた回数」ではないことに気をつけなければなりません。
 そして僕の疑問は、単に表示されただけで喜ぶ人の存在です。
 アクセスアップを否定する!でも触れたことですが、読まれたわけでもないけど、単純にアクセス数のカウントを上げることは、そんなに難しい事ではありません。
 しかし誰に読まれたわけでもない、もしかしたら相手の記事とは全く関係のないトラックバックを送りつけて、相手のブログからのカウントを稼いだ事で、不快に思われているかもしれないというのに、実質無意味なカウントを稼いで何だというのでしょう?
 アクセス数は、確かに更新に対するモチベーションになります。それをランキングにする事で、人によっては知りたいでしょう「自分のブログの相対的な位置」を知る事が出来て、目標とするブログのアクセス数を超えた時、多大な喜びを感じる事ができると思います。そういう気持ちは理解できます。
 しかし自分でツールを使ったことによる「機械的なアクセスアップ」では、他人が読んでくれたわけではなく、場合によっては、多くのブログサービスで盛り込まれているであろう「サービスの運営を妨げる行為」になるものと思われます。
 gooブログでは以前、PVでのカウントでした。極端に言えば、ブログ主が自分でF5ボタン連打しても、ヒマと根気さえあればランキングに名を連ねる事ができました。
 これがサーバーに負荷を与えるという理由もあってか、昨年の12月にIPによるカウントに改められました。確かに「誰もが簡単に」アクセスを増やせるわけではなくなったので、不正行為は減少した事と思われます。しかし、実は素人には不正がしにくいということが裏目に出て、業者の広告ブログが頻繁に出現する事になりました。ブログホイホイなるトラフィックエクスチェンジツール使用で、本来の目的とは違ったアクセスが増えたのも事実です。
 
 自分のブログ編集画面でのアクセス数表示しかされないのであれば、これらの不正ツールを使う理由が半減します。少なくとも、ランキング上位になる事が目的での使用は無意味になるわけです。
 ブログサービスのカウントシステムの方で、これらのツールの使用による閲覧を区別できないのであれば、カウントの発表であるランキングの公開は止めてしまったほうが良い、と僕は思います。