EKKEN♂

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blogって日記なの?

2004-07-28 | Trackback
 結論から言うと、しつこくTrackbackのお話です。
しかも、おんなじこと何回も言うなや、ということしか書いていませんので、常日頃から「むだづかいにっき」をお読みいただいている方は、読み飛ばしていただいて結構です。
初めてお読みいただく方は、ちゃんと正座して読むこと。
うそです、すいません。

BLOGとは、日記型ホームページのこと
・・・・・・なんだそうですね。
ブログサマープレゼントキャンペーン によると。
まぁ、できるだけ短い言葉で説明しようとすれば、そうのかもしれないですけど、blogサービス提供サイドの発言として「blogは日記」というのはどうなのよ?
・・・・・・と僕は思ったのですが。
特有の機能によってみんなに読まれやすく、またコミュニケーションがしやすくなっていますという説明を読まなければ、「そっかぁ~、blogって日記なんだねぇ~」という知識が蔓延してしまうんじゃないかしら。
blogの持っている機能を全て使え、とまでは言わないけれど、blogは独自の機能を使ってこそ、blogといえるのであって、その機能を使わない限り「blogツールを使っただけの、既存の日記」という物になってしまうのではないでしょうか。
 僕は「blogツールを使っていれば、それはblog」という考えには同意しかねます。
 以前にも「むだづかいにっき」内で意見交換がなされたことがありまして、「blog(=weblog)という言葉が出てきた当初は、Trackbackという言葉がなかったんだから、Trackbackをもってblogとする、という考えはどうか?」と言われたのですけど、正直、僕は数年前に「weblog」という言葉を知ったときに「なんだ、普通のテキストサイトと変わらないじゃない」と思っていたのですね。「何も格好つけてweblogって言うこともないんじゃないの?」と。
 それが、いつの頃からかTrackbackという機能が発明されて、最初は何のことかよくわからなかったけど、その機能を理解していくうちに、とても凄い物だと思うようになったのです。
blogとそれまでの日記ツールの違いを決定付ける、革新的な機能ですよね、Trackback。
 コメント欄の有無については、それまでの日記ツールにも存在したし、BBSでの代用もできたけど、Trackbackはそういうわけにはいかない。
 日記ツールでは、ヤマダ君(仮名)のところで書かれていた話題について盛り上がるには、ヤマダ君の日記のBBSで、というのが一般的で、自分のサイトに話題を移転するのは、ネタ泥棒的な悪いイメージを払拭できないし、もし、その日記で書かれていたことを批判するのでも、相手には話題にしていることを知らせないで行われる、といったことが多かったと思うのですね。
 WEBにおいて、陰口はありえないというのが僕の持論ではありますが、現実的に自分のことがどこで話題にされているのかを、全て把握するのは不可能なハナシでありまして、相手に知られない批判というのは、得てして「単なる悪口」にしかならないものです。しかも対象になっている人が読まれないことを前提にしているので、発展的な意見が望めない。
 これがTrackback機能を使ったときには、「批判」が単なる罵倒になることは、あまり無いはずなんです。相手のblogに「こういうこと書きましたよ」と知らせることで、当然相手側の常連さんにも読まれることになり、その「批判」にある程度の説得力がないと、逆に叩かれることになるからですね。そうだよな、ヤマダ君(仮名)。
 以前、碧りゅうさんが「Trackbackは公然と決闘を申し込むこと」と言われたことがあるのですが、誰かのblogの記事を批判する場合は、まさにその通りでして、「バーカバーカ、死ねよ」というだけのTrackbackは、送られた時点で周りが「あんたの負け」とジャッジメントを下すだけなのです。
 ただ、僕はよく「Trackbackを用いて行う批判には正当性がある」ということばかり強調しているので、誤解があっては困るのですけど、Trackbackって、何も批判的なことを書くためだけに存在する物ではないのですね。
 相手の記事を読んで、もっとその話題を掘り下げたいときに「ワタナベ君(仮名)の記事を読んで、面白かったので、自分なりに書いてみました」という使い方もあり、これは話題共有型のTrackbackです。
 最近では「ナントカ占い/診断」系の記事において、使われることが多いですね。
 goo BLOG内では、オリジナルレシピの紹介記事で「ウチも作ってみました」という物でよく使われているような気がします。
 あと、僕は誰かのblog記事や、そこにつけられたコメント欄の何気ない一言から記事の話題のヒントを得ることが多いのですけど、その際は、感謝の意味をこめて、相手のリンクを貼り、Trackbackを送ることが多いです。
 実はこの記事もあるところの記事を読んで思いついたのですけど、あまりに関係のない話題になってしまったので、Trackbackするのは遠慮しておきましょう。
 えぇと、話を元に戻しましょう。「blogは日記型ホームページ」なのか?
 どうですか?
 間違いではないのかもしれないですけど、「日記型ホームページ」と限定させるのはいかがなものですかねぇ・・・
 もちろん日記ツールの進化系として、日記的な内容で記事を書いているbloggerさんは大変多いです。でも、僕はそれがblogであるかどうかは、他人と交流しようとしているかどうかによると思うんです。
 goo BLOGではTrackback機能を切ることは今のところできないですけど、Trackbackを使おうとしない、また送られてきたことについて嫌悪感を示すような人のblogは、blogツールを使っていても、僕はblogだとは思ってません。
 データベース的なblogも多いのですけど、アレも「更新作業の簡便さ」を利用しているとはいえ、blogでなくてもできることですよね。もちろん「だからそれをblogでやるな」というわけじゃなくて、なんですけどね。blogツールの可能性を広げる意味でも、いろいろな使い方はあって然るべきなんですが、僕はコミュニケーションツールとしての有用性を、大いに利用したいと思ってますですよ。
 できたてホヤホヤのblogを見ると、「コメントやTrackbackが一杯つくといいな」という「blogをはじめるに当たって」の記事が多いのですけど、「付くといいなら」待っているのではなく、他のblogをどんどん読んで、自分からコメントを残したり、Trackbackを送りましょう。blog暦が長くて、そこそこ賑わっているblogへTrackbackを入れれば、そこの常連さんが見に行くかもしれないですし、まだTrackbackがついていない人のところへ入れれば、相手の人が「初めてTrackback貰った」と喜んで、そこから交流が始まることもあります。
 blog暦の長い人のblogを読むと、みんな「初めてもらった」コメントやTrackbackについては、忘れてない物ですし、BOOKMARKの欄に入れてくれたりする物です。
 あ、僕は冷淡な人なので、初めてもらったTrackbackが誰から貰った物なのかは、全く覚えていませんけどっ!
 最初の頃は自分の方から送る機会のほうが多かったですし。
 初めてもらったコメントやTrackbackが僕からの物だった、という人は結構いるはずですよ。
 goo BLOGではコメントやTrackbackがあると、自動的にメールに通知する機能があるのですが、コメント/Trackbackが少ないから必要ない、と思っても、これを有効に利用することをオススメします。
 メーラーの設定で、自分のコメントと他人のコメント、Trackbackに振り分けて管理すれば、あとで記事を書くときや、コメントレスする時に大変便利です。いつもコメントをくれる常連さんには専用のフォルダを作っておくと、良いかもしれませんね。
 
 えぇと、「blogは日記型ホームページ」なのか?
 
 何も結論が出ないまま、終了です。