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バングラデシュ NHK 「チェンジメーカー」

2009年07月09日 09時28分27秒 | ビジネス
NHKの「チェンジメーカー」という番組でバングラデシュの若手二人の起業家を取り上げていた。
(6月3日から7回シリーズ 毎週水曜深夜0:10からの30分番組)

バングラデシュの町中はゴミだらけ。ゴミ廃棄の場所は町の空き地、道路も商店の周りもゴミだらけである。ゴミがなくとも町の建物はペンキが落ち壁がはがれ、道路のアスファルトもめくれあがれ、多くは舗装もされていないようである。国土は日本の半分に1億5000万人ほどが暮らしている。自然災害は頻繁に起こり、海面よりも低い土地に多くの人々が暮らしている。昔は、バングラディッシュと言えば飢餓の代表であり、ジョージハリソンの『バングラデシュ』の曲が有名であった。

インドへは行ったことがあるが、インドの汚いところでもバングラデシュよりもはるかにきれいである。

商店の周辺はそのほとんどが生ごみである。
水分を多く含んだ生ごみを燃やすには多量の石油を投入して燃やさなければならない。
それではコストが価格、行政はまったく動こうとはしない。

二人の起業家は自分たちでそれらの生ごみをたい肥にして販売するビジネスを手掛ける。

日本でも分別化が進み、生ごみは生ごみで収集するようになっているが、高カロリーのプラスチックなどが入らないためわざわざ灯油を投入して燃やしている。

これでは悪循環である。

日本のごみ政策は根本的には多くの無駄と誤りに満ちている。
各自治体はゴミの収集日をどんどん減らしている。予算が立たなくなっているためである。
分別すればするほど高額の料金を自治体が負担することになる。

我が家でもゴミ箱は1ダースを超え、ゴミ袋はところ狭しと散乱している。

パソコンやTVなどは捨てるには金がかかるため、古いパソコン、壊れたプリンター、ディスプレーなどは20台近くも部屋の中に散乱している。これらの廃棄処分に10万円かかるとしたら捨てる気がしなくなる。

今、山などへ行くと以前よりはるかに多い電化製品や家具・布団の不法投棄が増えている。
医療関係などもものすごい数である。

海に流すというのが一番手っ取り早い投棄方法であることはどこの国でも変わらないみたいだ。

バングラデシュも間違いなく海への放棄を行っているだろう。
街中であれだけのゴミが散乱しているということは収集した正規のゴミも海に流される。

日本でもバキュームカーで汲みあげられた汚物の8割は海面投棄である。
下水道から流れ着くものはすべて海に流されることを考えると別段不思議ではない。

たい肥が過剰に生産され、畑にまかれると、今度は土壌汚染が始まる。
植物が吸収する栄養には限度があり、栄養過多で植物は生育障害を起こしたり、病気になったりもする。物事には何事にも限度がある。

バングラデシュの人々には美意識が欠如しているのであろうか?
日本人もゴミ屋敷に住む人が増えてきているし、若い女性が一見おしゃれでも風呂にも入らない人も多く出ている。部屋は散らかり放題。捨てるゴミも捨てられない。生ごみさえ部屋の中に置きっぱなしの状態の人がかなりいると言う。

食障害を起こしている人は毎日アイスクリームを食べそれが主食と副食を兼ねているという。
朝方大都市東京を歩くとどこでもツンと来る生ごみの腐敗した臭いが漂っている。
東京はすでに処理しきれないほどの腐敗した生ごみで汚染されている状態が常習化しているのである。ゴミは収集するから見えないだけで、ゴミが消えたわけではない。

外食産業が増えれば増えるほど、生ごみは堆積していく。世界で最も食料を廃棄する国として日本が挙げられているだけ、日本人は自分たちで料理をする時間を持たない国民である。

私は最近胡麻を摺るようにしている。すり鉢か乳鉢を使い、胡麻を摺るが摺り胡麻にするだけなら10分も摺ればよいが、練り胡麻にするには40分くらいかかる。

そういえばお坊さんたちは胡麻を摺るのも修行であると聞く、たしかにお坊さんが袈裟を来てすり鉢でゴマを摺っている光景を目にする。あれは胡麻豆腐をつくるために摺っているのであろうが、精進料理としても胡麻は精力を維持するための大切な媚薬でもあるようだ。

仙人は黒豆と黒ゴマをすり潰したものを仙丹薬として服食するという。胡麻を摺り潰している時間は様々なことに思いめぐらす良い時間である。

現代人が抱えている時間はすべて実質から遠のく時間でしかない。ゆっくりと胡麻を摺り、会社では胡麻を摺らないようにしなければならない。


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