鹿島春平太チャーチ

「唯一の真の神である創造主と御子イエスキリスト」この言葉を“知っていれば”「天国での永生」は保証です。

Vol.94『我々は律法通りに行事を執り行っているのだ!』(7章)

2005年10月30日 | ヨハネ伝解読
                        



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=聖句=
 「モーセは諸君に立法を与えたよね。なのに諸君(ユダヤ教の僧侶たち)の内には、その律法を行おうとするものが一人もいない」(7章19節)
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 前回、「創主の御心を行おううとする人」とは、なによりもまず「創主の御心が自分の内に入っている人」でなければならない、ということを示しました。では、その御心とは具体的にはなんでしょうか。それは「旧約聖書に書かれている言葉の真意」となると思われます。

 当時は、まだ新約聖書は存在していませんでした。だから、聖書といえば、いまで言う旧約聖書でありました。なお、ユダヤ人はいまでも、旧約聖書だけを聖書といいます。新約聖書を聖書というと「それは聖書ではないよ、ニューテスタメントだよ」と抗議します。

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 また、ユダヤ教ではイエスを創主の子であると認めません。イスラム教ではイエスは預言者の一人であるとしていますが、ユダヤ教では予言者でもないただの人なのです。そんなわけで、イエスの教えを記した新約聖書などは、ユダヤ人には只の紙切れということになっています。

 が、ともあれ、当時のユダヤの僧侶たちは旧約聖書(彼らの言う聖書)を読んで、それなりの宗教行事をしておりました。特に、モーセがシナイ山で創主からとりついたとされている律法を守って暮らしていた。

 ところが、
    「みなさんは、その真意を掴んでいないんだ」
                ~~とイエスは指摘するのです。

 そのことが、イエスの次の言葉(本日の聖句)に現れています。

「モーセはあなたがたに律法を取り次ぎましたよね。なのに諸君は誰もそれを行っていないことになっているんだ」(19節)

          ~~~と。律法の真意をわかって行ってはいない、とイエスは言っているのです。

 ところが、ユダヤ教の僧侶たちはイエスの言っていることが皆目わかりません。だから「なにを言うか!この若造が」となります。

 ヨハネは、この状況を記しているのです。高僧たちは(旧約)聖書に関する当時の最高の権威者です。プロです。彼らは「わたしたちは、モーセの十戒を厳格に守って行事を執り行ってきているのだ」と確信たっぷりに言ったのでした。

                 
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