テーマを決めて千葉市政についてお伝えし、参加者のみなさんから実情やご意見をうかがう対話会。
今回は防災県連をテーマにして、6月27日に開催しました。
避難所運営に努力され、昨年9月1日の防災訓練では、千葉市で最も多くの参加者(約400名)を取りまとめた、おゆみ野南中学校の避難所運営委員会委員長さんをお招きして、実情をお話しいただきました。
その後の活発な意見交換とともに、以下、報告です。
- スペースの割り振りでは、自治会以外の人たちへの対応も想定。※自治会の組織率は44%
- 女性特有の課題も認識していて、女性専用の洗濯物干し場や授乳室なども学校と相談して設けた。
- ペットの多い地域なので、その点も配慮している。
- 課題は、日中地域にいない男性よりも女性の方が頼りになるので女性の委員を増やすこと。
- 住民ではない人の避難も想定される(帰宅困難者など)が、その点については共通認識がまだできていない。
以上のようなお話をうかがい、次に自由な意見交換をします。
【避難所か自宅に留まるか】
参加者の多くが、自らの避難所について把握していないことが判明しました。
自宅にいてはいけないの?という声もあがります。
そこで、避難所に行く場合と自宅にいる場合について、想像力を働かせて考えてみたところ、「出来るだけ自宅にいたい!」と思う人の方が多いのです。
自宅で過ごす場合の不安要素は何か。
自宅で過ごせる人達に対して避難所が果たす役割は何かについても整理しておく必要があります。
避難所運営委員会って何?という状況から、わかっている人だけが情報を共有していてもダメだ・・・ということが見えました。
【災害情報の共有】
防災無線(7時のかっこーや12時のチャイムなど)の存在はよく知られています。
ところが、お知らせとして流れるメッセージには、はほとんど聞き取れない。
その場合、電話で聞き直しができること(0180-994-999)や、市のホームページで確認できることを共有しました。
http://www.city.chiba.jp/mobile/musen/
その後、非常時の連絡体制についてひとしきり意見交換。
ネットやSNSで情報を取るのは慣れていないので、そういった情報を取れる人から、素早く伝えて欲しい・・・というご意見。
自治会のような小さな単位で仕組みを作ることがが必要ではないでしょうか。
【避難行動ができない人のサポート】
災害時要援護者名簿の取り扱いが7月1日から変わることをお知らせし、避難しにくい人たちをどう支えるかについても話し合いました。
民生委員だ社協だ自治会だ自主防災だと言っても、いざとなったら隣近所でしょう、というのが皆さんの気持ちです。
ということで、日頃の関係づくりにスポットが当たります。
災害情報の共有とも連動した仕組み作りが出来そうです。
【地盤の心配】
開発された地域は、元々の地盤がどうであったかわからないことが多いので、ボーリングデータを知りたいというご意見。
千葉市では市有建築物のボーリングデータをすでにオープンデータとして開放していることを伝えました。
http://www.city.chiba.jp/toshi/kenchiku/kanri/bolingdata.html
また、ハザードマップも作っていますので、そのこともお知らせしました。
地震ハザードマップ
http://www.city.chiba.jp/somu/kikikanri/chibashijisinhazardmap.html
土砂災害ハザードマップ
http://www.city.chiba.jp/somu/kikikanri/dosyasaigai-hazardmap.html
洪水ハザードマップ
http://www.city.chiba.jp/kensetsu/gesuidokensetsu/toshikasen/chiba_hazardmap.html
津波ハザードマップ
http://www.city.chiba.jp/somu/kikikanri/tunamihazard.html
【マンホールトイレについて】
今後、各学校に整備されるとのことですが、その際には、人目の付かない場所は避けてほしい、なぜならば、避難所では性被害にあいやすいから、というご意見も頂きました。
ごもっともです。専門家からもそういった指摘が出ています。
【対話会の成果】
今回の対話会では、地域での自主防災の取り組みについて見えなかったことが伝わり、初対面の参加者同士がつながりました。
それぞれが割り振られていた避難所の確認を、改めて行うことができました。
地域での情報共有について、もっと工夫していこうという認識ができました。
市のこれまでの取り組みを伝えることができたました。
避難所に行く場合と自宅に留まる場合の想定が具体的にできました。
これらのことを踏まえて、今後も地域の実情を伝えながら、千葉市の自主防災への支援について提案をしていきます。
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