福谷章子のまちづくり

さまざまな役割を持ちながら暮らす中で、日々出会い触れ合う人々、街、文化、自然、出来事についてつづります。

用が無くても行きたい優しくて頑丈な場所 新庁舎整備シンポジウム

2017年11月12日 | 議会活動&千葉市政


あれから9カ月が経過し、新庁舎の基本設計がまとまってシンポジウムがありました。

9か月前の2月に開催されたシンポジウムも拝聴し、その時に書いた記事が「この先何十年の社会づくりを見据えた千葉市の新市庁舎整備」でした。
その時の総括として、
「新庁舎整備は、その過程と完成後にまちづくりを牽引していくという重要な役割がある。
今回のシンポジウムは、多職種の企業や団体を招いて議論をしたことによって、庁舎整備が「箱ものつくり」に矮小化されることなく、これから何十年も先の社会づくりという観点を持つべきということを宣言したように感じた。」
と書きましたが、果たして基本設計はどのようにまとまったのでしょうか。

今回のシンポジウムは二部構成で、一部で設計者による設計コンセプトや具体的な内容の説明と、検討委員会(柳澤要委員長)元委員からのコメントや質問。
二部で、設計者の隈研吾さん、設計会社の山田幸夫さん、熊谷市長の対談です。
  

設計内容については、前回のシンポジウムで出された課題が丁寧に反映されたものとなっていました。
具体的には、千葉市のホームページなどでご確認いただきたいのですが、
・海と陸とが交わる交差点であること
・緑豊かなプロムナードに接していること
・駅と直結していること
・インフラ企業が集結していること
という立地メリットを生かし、
・災害対応を想定したハードを日常から使えるように
・ローカルな情報が手に入るように
・市民にとって明るく温かく、入っていきたいと思えるようなコミュニティの中心となるように
・非常時でも市民サービスを職員が継続できるように
など、「ここがこの街の中心」と思えるようなシティホールをめざしたとのことでした。

たしかに、まちかど広場、縁側テラス、みなとの縁側、さくら広場、吹き抜けの市民ヴォイド・・・とくると、市民の集いの場、街中の居場所を想像します。

これらの設計思想に基づいたハードに、どのようにソフト(運用)を追従させていくかは、職員のサービス精神と全ての部署の関わりと、特に市民活動を所管している部署が自分のプロジェクトだと思ってほしい、という設計側のメッセージが心に残ります。

今後、「市庁舎を建て替える」という意思決定をした上で、ようやくこの基本設計は活かされていくわけですが、方針決定後に魂を入れ込んでいくためには、オール市役所と市民と議会それぞれが重要な役割を担っていくことになるのです。

開放的で温かく大勢の市民に足を運んでほしい、集って交流してほしい、という思いが伝わる造りになっていると感じましたが、みんさんはいかがですか?
それにしても、用が無くても行きたい場所とか用が無くても会いたい人とか、究極のコミットメント「愛」ですかね~(*^^)v


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