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福谷章子のまちづくり

さまざまな役割を持ちながら暮らす中で、日々出会い触れ合う人々、街、文化、自然、出来事についてつづります。

おゆみ野の森でバームクーヘン

2010年09月11日 | おゆみ野の森

  久しぶりにおゆみ野の森に行きました。

今日は、子どもまちづくりクラブの活動日です。子どもたちと、森でバームクーヘンを焼く約束をしています。

          

P1050034ちょっと早めに着いたので、広場のベンチに座っておにぎりの昼食をとりましたが、この季節の日陰は、藪蚊の乱舞です。

あっという間に藪蚊の餌食になりました。

それでも、高い樹木に囲まれた空間は、気持ちの良いものです。

手作りのベンチやテーブルも増えていました。

        

  バームクーヘンは、昨年も焼いているので、子どもたちは少しずつ慣れてきています。

P1050043製作にゆとりができたせいか、今日は、グループ分けについて意見を言う子どもたちもいました。

こんな風に、自分たちでガバナンスできるようになっているのだと、今日はちょっと感激です。

       

 ところで、バームクーヘンですが、美味しそうな焼き色が付き始めたところで私は退散。食べたかったなあ~。


おゆみ野の森の古代生活体験

2010年01月30日 | おゆみ野の森

P1010943 今日の午前中は、おゆみ野の森で古代生活体験をしています。

実況中継的に、ところどころお知らせしてみようと思います。

こちらです。

http://twilog.org/shoukosan

さて、続きです。

おゆみ野地域には、貝塚古墳がたくさんあり、太古は泉谷中学校のあたりが船着き場だった、と以前に聞いたことがあります。

P1010955この時代は、たくさんの人がこの地に住んでいたらしい・・・とうことは、遺跡の多さから想像できます。

そこで、まずはおゆみ野の森の中にそのまま残してある古墳をながめながら、古代人のお話を聞きました。

それからいよいよ火起こしです。

まいぎりといって、ちょっと工夫した道具を使います。

比較的火が起こりやすいといわれていますが、どうしてどうして・・・。

P1010959結局子どもたちは、試食時以外は最後まで火起こしに夢中でした。

ご飯は、黒米を使用。

白米に混ぜて炊きます。

一番大きな土器を使いました。

この土器は、古墳時代の形を模して再現したものです。

木製のふたは、「多分あっただろう・・・」という想像のもとに作られたもの。

         

P1010965_2 あさりのスープと塩を作った土器は、円錐型。

これらは、縄文時代の模倣です。

あさりのスープの味付けは、海水を煮たてた塩です。

甘みと苦みを含んだ複雑な味です。

ご飯にもこの塩をパラパラっとかけます。

塩は、長い間貴重なおかずだったようです。

P1010966さて、今日の食材は、あさり、米、海水、そして真水

味付けは塩のみですが、ミネラルたっぷりの深い味わいです。

燃料は森の枯れ枝と枯れ葉を集めて。

とてもシンプルですが、時間をたっぷりかけた、実に贅沢な生活空間です。

現代社会であくせくすることはないな・・・と思える空間です。

        

P1010963 子どもたちはどんなことを感じたのか、今度聞いてみたいと思います。

ところで、起こすのが大変だった火ですが、古代の人たちは毎回毎回火を起こしていたわけではないそうです。

熾き火として消さないように維持していたのだそうです。

水や火の確保と管理は、重要な仕事だったようです。


森いっぱいの落ち葉とともに 焼き芋

2009年12月01日 | おゆみ野の森

P1010327 子どもまちづくりクラブの活動で、焼きいも大会をしました。

場所はおゆみ野の森

おゆみ野の森を育てる会の皆さんとのコラボレーションです。

まずは、森のお掃除、ゴミ拾いです。

実はここおゆみ野の森の中にも、タバコの吸い殻とか、お弁当のパッケージとか、空き缶やペットボトルなどが落ちています。

森の中で自然に生まれたとは思えないものです。

P1010325 これらの物は、いつまでたっても大地に還ることは無いので、拾い集めて処理しなければなりません。

1人1人が拾える量はささやかですが、みんなで一斉に行うと、森もきれいになります。

ゴミ拾いを終えたら、次は落ち葉掻きです。

落ち葉はそのままにしておけば腐葉土となりますが、一方では、落ち葉の上に落ちた実は土に届かず発芽できないので、きれいに掻いておいた方が良い場合もあるのだそうです。

       

P1010312 どちらにしても、おゆみ野の森の落ち葉は集めても集めても、次から次へと空から降ってきます。

自然が吸収するには多すぎるほどあります。

そこで、人間生活にもこれを資源として活用しよう・・・ということで、焼き芋大会です。

焚火=ダイオキシン、という議論は最近ではちょっと下火になりましたが、それでも、「燃やしていいの?」という問いに、しばしば遭遇します。

人間生活環境中心主義と自然環境中心主義とのせめぎ合いです。

        

P1010331さて、焼き芋をするには、まず大きな穴を掘り、そこで火を焚きます。

その日が熾き火になったところで、濡れた新聞紙とアルミホイルとで包んだサツマイモを並べます。

その上にどっさりと落ち葉を置いて、蒸し焼き状態・・・。

あとはじっくり待つばかりです。

その間にもせっせと落ち葉を集めたり、煙を避けて逃げ回ったり、ドングリを拾ったり、ロープにぶら下がったり。

P1010326自然の中で子どもたちは飽くことなく遊ぶことができます。

昨今では、焚火の風景も無くなり、公園で火を使うことも許されませんが、こんなに長閑(のどか)で温かく美味しい時間を、大人と子どもがゆったり共有できるのは、幸せなことですね。

こういう場を愛する大人が増えれば、子どもたちはきっと幸せになるよね。

       

追記(12月2日)

おいもを取り出した後は、水をしっかりかけ、その上を土で覆いました。

そして帰り際には落ち葉を敷き詰めると、すっかり元通り。

焼き芋をどこでしたかもわからない状態になりました。

これを見て、誰かが呟きました。

「これなら、落とし穴も上手に作れるよね~!」

さあ、このつぶやきは、大人でしょうか子どもでしょうか?

そんなワクワクを心に秘めて、おゆみ野の森を後にしました。


森いっぱいの落ち葉とともに  虫のお宿

2009年11月29日 | おゆみ野の森

P1010329 おゆみ野の森の落ち葉を集めては、春夏秋冬ほうり込んでいる竹で作った枠があります。

ここには、定期活動で出た野菜くずもほうり込むので、言ってみれば「自然のゴミ箱」なのですが、実は「自然の宝箱」でもあり、『虫のお宿』と名付けられています。

生ゴミとともにここで眠る落ち葉は、たい肥となりますが、その中で人知れず静かに育っているのは、カブトムシの幼虫です。

今日も、森のお掃除をして虫のお宿に落ち葉をほうり込みましたが、ちょっとのぞいてみると・・・いました!いました!!

P1010328 大きなカブトムシの幼虫です。

この中でしっかり眠って、育ってね・・・・!

と、再びベッドの奥深くもぐりこませました。

やがて成長したカブトムシは、この森の樹木を居場所にしますが、その樹木を育てる土を肥やすのはこのたい肥であり、このたい肥の材料の落ち葉は、樹木が落とすのです。

森の中では、こんな自然の循環にたくさん出会うことができます。


自然の音を伴奏に 森の音楽会

2009年11月17日 | おゆみ野の森

P1010116 おゆみ野の森の秋祭りに、子どもまちづくりクラブの子どもたちがハンドベルで「ドレミの歌」を演奏しました。

11月15日の日曜日のことです。

「参加してみない?」と誘われたのはわずかに1週間前。

練習は泥縄仕立てですが、ハッピーベルのみなさんと森の音楽隊のみなさんが一緒に演奏してくださって、何とか形になりました。

おゆみ野の森では、毎月第3日曜日に「おゆみ野の森を育てる会」が定例会を開催し、植物観察をしたり、森で遊んだりしています。

P1010106そして、春と秋の年に2回お祭りを開催しています。

定例会の行事に加えて楽しい催しを企画し、さらにスープを作ったり、煉瓦で石窯を組み立ててピザを焼いたりしています。

その楽しい企画が、今回は音楽会でした。

ハンドベルの他には、アコースティックギターのソロ演奏です。

森の中の音色は、風とか小鳥のさえずりとか、木の葉の落ちる音とか、耳をすませばいろいろ聞こえてきます。

そんな自然の音色を伴奏にして、緑に囲まれた木洩れ日の中、やわらかなベルやギターの音が響き、ちょっと感激です。

自然に包まれて、たくさんの人に囲まれることが楽しい・・・と、子どもたちが感じてくれたら嬉しいな・・・と思います。

森には、自然の音色が良く似合います。